大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも(・∀・)

続き書けたで候。

エリートクラス二回戦なり。

短くてすいません。

では、どうぞ∠( ゚д゚)/


第三百ニ十八話 エリートクラス二回戦

ヒエンside

 

 

 

俺は無事一回戦を突破することに成功した。

 

気絶しているカイト選手が担架で運ばれていく。

 

俺はそれを見送った後、踵を返して控え室へと戻る。

 

観客席からの歓声が妙に心地よかった。

 

午後からはエリートクラス二回戦が始まる。

 

次の対戦相手は、都市本戦常連組の一人、『鉄仮面(アイアンマスク)』のテル·ボーだ。

 

予選が終わったら男女混合となるため、こうして女性と当たることもある。

 

ユリナさんの情報によれば、テル·ボーは砲撃魔導師であり、凄腕の賞金稼ぎでもあるらしい。

 

テル·ボーの強さの秘密……それはパワードスーツに搭載されているあらゆる武装に、それらを見事に使いこなす彼女の器用さにある。

 

数種類のビームやミサイルを発射する右腕部のアームキャノン、破壊力のある爆発を生むボムに、特殊なムチで相手を拘束したりするなど油断ならない相手だ。

 

しかも見た目がごついので防御力も相当高いと思われる。

 

午後の試合までまだ時間はあるので、試合映像を見てなんとか対策を練らねばならない。

 

控え室に備わっているシャワーを軽く浴びてから、新しいジャージに着替え、皆がいる観客席へと戻る。

 

俺が戻ったことに気付くと、皆が称賛の言葉をたくさんくれた。

 

特にちびっ子組のテンションがやたらと高かった。

 

気のせいでなければ、デバイス達もいつもより饒舌だった気がする。

 

なんでもインターミドルの試合は思ったよりも技の宝庫だそうで、データ収集し放題だらしい。

 

まあ、嬉しそうで何よりです。

 

そしてなのは達が買ってきてくれたお昼を食べながら作戦会議していると、雑誌記者のユリナさんが合流してきた。

 

彼女も先程の試合を見てくれていたようで、俺が勝ったことを喜んでくれた。

 

ついでにダメ元で、テル·ボーに何か弱点らしきものがないか聞いてみた。

 

いや、試合映像はいくらでもあるんだけど、どれもよく似た試合展開だから全く参考にならないんだよね。

 

ユリナさんは言う。

 

 

「それならスピードかしらね」

 

 

「スピード……ですか?」

 

 

「彼女は高速移動をするとき、腰についてるスラスターを使うの。でも直線的な動きには強いけど、細かい動作は苦手でね……何度かスピード調整のために少し遅くなるときがあるわ。そこが狙い目かしら」

 

 

「なるほど……ありがとうございます」

 

 

俺はユリナさんの助言を元に、テル·ボーの試合映像を見続けた。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

約二時間後、俺の試合時間が迫っていた。

 

 

「スゥー……ハァー……」

 

 

俺は雑念を取り払うために座禅を組んでいた。

 

あれから数十分程映像を見てみたが、芳しい結果は得られなかった。

 

それならば目の前の試合に集中した方がいいと思い、精神統一を行っていたのだ。

 

テル·ボーへの対策は特に思いつかなかったが、おかげでコンディションは万全となった。

 

 

「ヒエン」

 

 

「ああ」

 

 

リニスの呼び掛けで目を開けると準備を開始する。

 

セットアップし、死ぬ気モードとなる。

 

そしてリングへと向かい、入場する。

 

観客からの声援が耳に届く。

 

 

『続きまして予選2組エリートクラス2回戦選手入場です。レッドコーナーからは一回戦を見事快勝!「死炎戦技(ヒートアーツ)」の使い手!ヒエン·オオゾラ選手!!』

 

 

「頑張れ〜!」

 

「負けるな〜!」

 

「やってやんなさ〜い!」

 

 

応援団からの激を受けて気合を入れる。

 

前を見ればテル·ボーが入場してきた。

 

周りには二人のDSAAスタッフがいた。

 

スタッフがいるということは、彼女一人だけで参加しているのだろう。

 

 

『ブルーコーナーからはインターミドル常連組!誰もその素顔を見たことがないミステリアス少女!狙った獲物は逃さない絶対無敵のバウンティハンター!「鉄仮面(アイアンマスク)」テル·ボー選手!!』

 

 

実況者がテンション高く紹介する。

 

それにしても俺のときと紹介量が違いすぎるのは、実況としてどうかと思う。

 

 

「「「「「お姉様ー!!!!」」」」」

 

 

どこかのご令嬢達だろうか?

 

身なりのいいお嬢様達の応援団があった。

 

恐らくテル·ボーのファンクラブだろう。

 

 

『ニ回戦は4分4R規定ライフは13500。一回戦よりライフが1500上がります。そして両者が並びました』

 

 

俺とテル·ボーが開始線に並ぶ。

 

 

『果たしてどちらに勝利の女神は微笑むのか?今、戦いのゴングが……鳴りました!!』

 

 

そしてゴングがなった。

 

俺は即座に右手にエネルギーを溜める。

 

一回戦のときは不意をつかれたので相手の動きに注意しながら、攻撃を開始する。

 

 

「ストレートバーナー!」

 

 

俺は直射砲撃ストレートバーナーを放つ。

 

 

「チャージショット」

 

 

対してテル·ボーもアームキャノンに瞬時にエネルギーを収束させ、こちらへと放つ。

 

オレンジと青色の砲撃が激突する。

 

丁度、威力は互いに拮抗していたらしく両者共にダメージらしきものはなかった。

 

俺は続け様に両手にエネルギーを溜めると、グミ撃ちの要領で速射砲撃ショートバーナーを放つ。

 

 

「だだだだだだだっっっっ!!!!!」

 

 

凄まじい轟音が鳴り響く。

 

相手に隙をさらさせないために連射で放つが、ここで超直感が警鐘を放つ。

 

俺は咄嗟にグミ撃ちをやめてブリッジの如く、後ろへと倒れる。

 

すると正面から光を纏った球体がいきなり現れた。

 

俺の上スレスレを球体が通過する。

 

気分はまるでマトリックスである。

 

なんとかかわすことに成功するが、光を纏った球体は方向転換すると再度こちらへとやってきた。

 

俺はすぐに起き上がり、球体の攻撃をかわす。

 

どうやらあの球体自体がテル·ボーらしく、身体を変形させて攻撃しているらしい。

 

 

(一体どういう身体の構造をしているんだ!?)

 

 

俺は内心慌てながらも、紙一重でかわしていく。

 

反撃したいのだが、いかんせんあの球体自体、不規則な動きをするものだから、正直かわすだけで精一杯であった。

 

それに凄まじい回転数なのかキュインキュイン聞こえてくる。

 

あれを食らえば、ただではすまなさそうだ。

 

 

「ヒエン!まずは相手の動きを止めることに専念なさい!!」

 

 

するとセコンドのリニスからアドバイスが飛んできた。

 

そうだ。

 

とにもかくにも、まずはあの動きを止めなければどうしようもない。

 

そう決めた俺は、反撃への行動を開始したのだった。




大乱闘スマッシュブラザーズのサムスの技をイメージしてもらえれば分かりやすいとです( ゚д゚ )クワッ!!

では、また∠(`・ω・´)

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