続き書けたで候。
日曜日っていつもプリキュアからのスーパーヒーロータイムを見てるんですが、ついにヒーリングっどプリキュア終わったんですね。
なので番外編書こうと思います。
というかこれからコラボは番外編で書いたらいいということに気付きました。
要は外伝みたいな感じで。
これなら本編進めながら書ける!!
あと番外編の話数をできるだけ少なくすれば負担も少ない!!
ホントニイマサラデスガ。
では、どうぞ(╯°□°)╯︵ ┻━┻
第三者side
雷·氷·炎·風の弓矢が少年に放たれ、爆発が起こる。
『先制攻撃はカイト選手だ!驚くべきは魔力矢の多さ!術式展開の早さ!そして何より【電気】【凍結】【炎熱】……三つの魔力変換資質の他にも、もう一つ使いこなしているという事実!!言うなれば【
実況の声が響く。
「な、なのは……」
フェイトは少年がやられてしまったのではないかと不安になり、ついなのはの方を向く。
だが視線を向けられたなのはは、フェイトとは対照的に少しも不安そうな表情をしていなかった。
「大丈夫だよフェイトちゃん。ヒエン君があれくらいでやられる訳ないよ」
煙が晴れる。
そこには黒衣のマントを纏っている少年の姿があった。
ダメージを受けた様子は見られず、ピンピンしていた。
「ね?」
「うん!」
なのははフェイトを安心させるようにウィンクする。
フェイトが先程まで感じていた不安は、いつの間にか、すっかり吹き飛んでいた。
第三者side end
◆◆◆
ヒエンside
「
俺はすぐに黒衣のマントを纏い、放たれた弓矢群を調和の能力で無効化する。
爆発音が響き、辺りには煙が立ち込める。
なんとか先制攻撃を防ぐことに成功したが、驚くべきはカイト選手の魔法発動の早さ、規模の大きさ、バリエーションの豊富さである。
あの一瞬だけで、彼がいかに強力で優れた魔導師であるかが身に染みて分かった。
『先制攻撃はカイト選手だ!驚くべきは魔力矢の多さ!術式展開の早さ!そして何より【電気】【凍結】【炎熱】……三つの魔力変換資質の他にも、もう一つ使いこなしているという事実!!言うなれば【疾風】と言った所でしょうか!!!果たしてヒエン選手は無事なのかー!?』
実況の声を聞くと彼は四つの変換資質を持っているようだ。
しかし【疾風】という変換資質は初めて聞いた。
恐らくはカイト選手だけが持つオリジナル変換資質なのかもしれない。
いや、術式を組むことができれば、後天的にでも【疾風】を取得できるかもしれないが。
煙が晴れる。
するとこちらを驚いた表情で見ているカイト選手がいた。
表情からして俺が立っているはずがないと思っていたのかもしれない。
それは実況者も同じだったようで……
『な、なんとヒエン選手無傷だー!無傷であの攻撃を凌いでいた!!攻撃前には身に着けていなかったあの黒いマントに何か秘密があるのかあぁ!?』
俺は黒衣のマントを解除する。
これはどうしても防ぎきれない攻撃が来たときのための非常防御用だ。
調和の能力で無効化できるものの、その分体力を多く消費するため、何度も使える代物ではない。
俺は首をコキコキと鳴らしながら前を見据える。
今度はこちらから攻めさせてもらおうか。
俺は右手を向けて攻撃魔法を発動させる。
「
オレンジの砲撃がカイト選手へ迫る。
「
《Wind Shield.》
すると風の障壁でガードする。
だがそれは囮だ。
「フレアレイ!」
俺は五つのオレンジのスフィアを操り、彼の後ろに回り込ませる。
「
《Thunder Storm.》
だがカイト選手は木の杖に雷を纏わせると、槍術のごとく振り回し、五つのスフィアを一刀両断する。
「
《Quick Move.》
そして高速移動魔法を発動させてこちらに一直線に突っ込んできた。
俺はグローブから炎を噴射し、真上へと飛び上がる。
俺が先程までいた場所にカイト選手が突っ込んでいく。
「上へ飛んだ!?」
「良い攻撃だが、隙だらけだぞ」
俺は攻撃直後の硬直を狙って、直射砲撃ストレートバーナーを放つ。
「うわぁ!?」
攻撃は見事直撃し、爆発が起こる。
「っ!?」
だが俺はすぐに炎を前方に噴射し、その場から離れる。
電撃を纏った複数のスフィアが地面から放たれ、こちらの後を追ってきたからだ。
「誘導弾か!?」
それも並の射撃魔法より早く鋭い。
俺はそれらを拳で弾きとばしながら後退していく。
しかし……
「はあああ!!」
いつの間にかカイト選手が
そのまま電撃を纏った杖で俺を叩き落とそうとする。
「ちっ!?」
直後、俺は加速魔法ブリッツアクションを発動させて、その場から地面へと緊急回避する。
受け身を取りつつ、右手をあげて砲撃魔法ヒートバーナーを放ち、こちらに向かっていた雷撃のスフィアをまとめて吹き飛ばす。
そして、射撃魔法を発動させてカイト選手へと攻撃する。
「
15個の炎のスフィアが彼の元へと向かう。
「
だが氷の魔力弾15発と相殺される。
さらに追加で風の魔力弾が、幾重にも放たれるが、ワイドバーナーでまとめて吹き飛ばす。
どうやらマジックシューターは、カイト選手の意思一つで自由に属性を変えられるらしい。
彼はスーッと降りてくる。
少しダメージを受けていた。
カイト·マーク
LP12000→11000
クラッシュエミュレート:軽度火傷
『なんという激しい戦いだー!?どちらも初出場とは思えない射砲撃の応酬!片や四属性を鮮やかに使いこなし、片やまるで予知しているかの如く華麗に対応する!この二人の名勝負から目が離せません!!』
実況の声が大きく響く。
するとカイト選手が話しかけてくる。
「……先程は失礼な態度を取ってしまい、申し訳ありませんでした。選手として礼儀を欠いた発言でした」
「開始直後のことを言ってるんだったら、別に気にしてないさ。だから謝らないでくれ」
「……貴方は優しいんですね」
「やめてくれ。褒めたって何も出やしないぞ。それに君には悪いが、この試合では優しくなんてしてやれないぞ?」
「ふふふ、上等です。マジックワンド、リングフォーム」
《Ring Form.》
すると木の杖が指輪に変わった。
「ここからは僕も全力でいかせていただきます。春光拳士として」
カイト選手は構える。
その構えはまるで中国拳法のようだ。
この子の得手は、俺と同じく徒手空拳なのだろう。
それに習って俺も構える。
「いきます!」
「こい」
《Quick Move.》
カイト選手が搔き消える……が俺は超直感で彼の動きを感知していた。
(後ろ!)
俺は後ろを振り向く。
思った通り、カイト選手の姿があった。
俺は彼の攻撃を化勁で受け流す。
そこから春光拳の連撃が俺を襲う。
こちらも反撃として拳を繰り出すが、見事に捌かれる。
俺はソニックムーブを発動させながら、カイト選手も瞬動術を発動させながら、高速でリング内を駆け回る。
背後へ回りこもうとしても、それを察知しているのか、俺の動きに臨機応変に対応してくる。
(わずか十歳でここまでやるとは……凄い才能だ)
攻撃面ではまるで八極拳の如く重く鋭い攻撃が繰り出され、防御面ではまるで八卦掌の如く軽く柔らかい防御で受け流される。
剛よく柔を断ち、柔よく剛を制す。
十歳とは思えない程の練度だ。
身体強化も申し分ない。
並の魔導師なら瞬殺されている。
一昔前の俺ならとっくにやられていただろう。
だが……
今の俺には少し足りないくらいだ。
カイト選手のスピードにはもう慣れた。
確かに早いが、フェイトやシグナム程ではない。
そろそろ反撃させてもらおう。
俺は拳に炎を纏わせると、カウンターでカイト選手の顔面を殴り飛ばす。
「ぶっ!?」
カイト選手は吹き飛んでいくが、俺はソニックムーブで彼の後方に回り込み、さらにアッパーカットで上空へ殴り飛ばす。
グローブの炎を噴射し、勢いよく回り込むとアームハンマーで地面へと叩き落とす。
「ぐはぁ!?」
カイト·マーク
LP11000 →5350
ボディ蓄積ダメージ:30%
クラッシュエミュレート:右肋骨1~5番骨折、左肩脱臼
俺は追撃をかけようとするが、カイト選手はすぐに起き上がり、攻撃魔法を使用する。
「
すると四属性の龍が迫る。
俺は自身の周囲に炎の大剣群を展開し、龍達へ放った。
「
百本近くの炎の大剣が四体の龍に刺さり、爆発が起きる。
「はぁあああ!
すると煙を吹き飛ばすように炎熱砲撃を出しながら、カイト選手が地面から飛んでくる。
咄嗟にラウンドシールドで防ぐが、左手で展開された新たな炎熱砲撃をラウンドシールドに零距離で放たれ、破壊されてしまう。
「くっ!?」
「
そして砲撃が俺に直撃する。
「砕ッ!」
「ぐあ!?」
「
《Quick Move Air.》
そのまま回り込まれ……
「
電撃を纏った蹴りで吹き飛ばされた。
「くっ!?」
ヒエン·オオゾラ
LP12000→10500
クラッシュエミュレート:火傷軽度、全身軽度打撲
俺はなんとか受け身を取り、体勢を立て直そうとするが追撃は止まらない。
「
今度は数多の風の斬撃が上から迫る。
俺は左手を上げてラウンドシールドでそれらを防ぐ。
「
続けて氷のアラレが放たれる。
俺は額の炎の出力を上げてラウンドシールドを強化する。
「
直後、雷を纏った踵落としが迫り、ラウンドシールドが一気に破壊される……が、俺はそれにタイミングを合わせ、カウンターの要領でそのまま右拳に一点集中させた炎のパンチを繰り出した。
「ぶぅ!?」
カイト·マーク
LP5350→4000
ボディ蓄積ダメージ:30%
クラッシュエミュレート:右肋骨1~5番骨折、左肩脱臼、顔面強打
カイト選手はリング外に吹き飛び、壁に激突した。
『おーっと!ヒエン選手のカウンター攻撃が決まったー!カイト選手ダウンだあぁぁ!!』
俺は彼に聞こえるように話す。
「カイト君、君は確かに強い。僅か十歳でエリートクラスまで勝ち抜いてきたのも大したものだ。だが、
俺は続ける。
「今の君の弱点……それは対人戦闘の経験のなさだ。
そして俺は言った。
「その程度じゃ、俺には勝てないぜ」
するとカイト選手は立ち上がり……
「確かに貴方の言うとおりかもしれません。僕には足りない物が多過ぎる。だけどこれだけは言えます。まだ試合は終わってない!!」
リング内へと、再び戻ってきた。
見たところ、かなりフラフラではあるが目だけは死んでいない。
「マジックワンド、あれを使うよ」
《Yes.My master.》
そして彼から魔力が吹き出る。
どうやらこれで決めるようだ。
「僕にはこれ以上、試合を続ける力が残ってません。なので全身全霊をかけた一撃で決めます。受けてくださいますか?」
俺は間髪入れずに答えた。
「上等」
カイト選手は自身の後方に二匹の龍を生み出す。
それは雷を纏った炎の龍と、風を纏った氷の龍であった。
「
俺も両腕をクロスに構えて
「オペレーションヒート」
俺は右手を前方に出し、左手を添えると、前方に大きなオレンジ色の魔法陣が現れた。
カイト選手の後方にも二匹の龍が待機していた。
そして双方共にとっておきを繰り出した。
「春光拳奥義……
「ヒートバーナー
俺とカイト選手の最大砲撃魔法が激突する。
二匹の龍はオレンジの砲撃を飲み込もうとし、オレンジの砲撃は二匹の龍を突破しようとする。
『1ラウンド残り時間わずかっ!両者最大砲撃の打ち合いーー!!果たしてどちらに軍配が上がるのかあああぁぁっっっっ!!!!』
実況も盛り上がる。
「まだまだああぁぁ!!」
カイト選手が魔力を込めたのか、双破龍神翔の威力が上がる。
だが……
俺を打ち倒すには……ほど遠い。
俺は額の炎の質を柔から剛に切り替える。
その瞬間、ヒートバーナー
そして二匹の龍ごとカイト選手を飲み込んだ。
カイト·マーク
LP4000→0
『試合終了〜〜!!激闘を制したのはヒエン選手!!見事なKO勝利ですッ!!!!』
こうして俺はエリートクラス一回戦を無事突破することに成功した。
続いては2回戦いきます。
あとシンフォギア組はボンちゃんとの決勝前に来る予定です。
では、また(`・ω・´)ゞ