大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

続きかけたで候。

ただ短いですはい。

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第三百七話 久し振りのミッドチルダ

ヒエンside

 

 

 

「ただいま戻りました」

 

 

「おかえりー」

 

 

「おかえりなさいませ」

 

 

リニスがミッドチルダから戻ってきた。

 

俺はリニスに話しかける。

 

 

「ミッドチルダに、なにしに行ってたんだ?」

 

 

「はぁ……」

 

 

すると俺の顔を見るなり溜め息をつくリニス。

 

失敬だなお前。

 

 

「貴方のインターミドルの出場登録に行っていたのですよ」

 

 

「本当ありがとうございます」

 

 

そういえば随分前に受付登録開始してたね。

 

忘れてた訳じゃないよ。

 

本当だよ?

 

 

「ヒエン、明日予定は空いていますか?」

 

 

「特に何もないけど」

 

 

明日は学校が終わったら特に予定もない。

 

特訓も休みだ。

 

トレーニングのし過ぎは身体に毒だからな。

 

休むことも大切なのだ。

 

 

「では明日ミッドチルダに行きますよ」

 

 

「ミッドチルダか」

 

 

行くのは随分久し振りだな。

 

体感時間で約一年ぶりくらい?

 

プリキュア世界や、シンフォギア世界で合わせて約10ヶ月はいた気がするし。

 

少し楽しみでもある。

 

 

「なになに、お兄ちゃんミッドにいくの?」

 

 

するとリビングで水色猫と黄色猫の二匹と遊んでいるアリシアがこちらに顔を向ける。

 

もう勝手知ったる他人(ひと)の家という感じでくつろいでいる。

 

 

「インターミドルの会場の下見も兼ねてですけどね」

 

 

リニスが答える。

 

 

「いいなあ。私も久し振りにミッドにいきた~い!」

 

 

「姉さん、無理言っちゃダメだよ」

 

 

フェイトがピンク猫と紫猫の頭を撫でながら話す。

 

俺は助け船を出す。

 

 

「別にいいんじゃないか?どうせ下見した後はブラブラするんだろ?」

 

 

「まあ、下見の後はナカジマ家に挨拶に行くだけなので特に問題ありませんが」

 

 

「「ナカジマさん?」」

 

 

テスタロッサ姉妹が同時に首を傾げる。

 

可愛い。

 

俺は空中モニターを出し、紹介する。

 

 

「ここに映ってるのがナカジマ一家だ。父親のゲンヤさんに、母親のクイントさん。その娘のギンガにスバル。そして居候のティーダとティアナのランスター兄妹。全員で六人家族だ」

 

 

「ほへぇー。居候さんがいるんだ」

 

 

「ギンガはアリシアとフェイトの二つ下、ティアナは三つ下、スバルは四つ下だな。ちなみにティーダは俺と同い年」

 

 

テスタロッサ姉妹が興味津々といった感じでモニターを見る。

 

まあどうせ十年後くらいに同じ部隊で戦うことになるんだから、早目に会うくらい問題ないさ。

 

ないよね?

 

そんなこと言い始めたら、原作ブレイクなんぞとっくの昔にしまくってるからやっぱり問題ない。

 

ないんだ!!

 

 

「あー、じゃあ今から軽く連絡しとこうかな」

 

 

あっちもまだ夕食の時間帯だろうし、大丈夫だろう。

 

俺は空中モニターを操作し、登録してるナカジマ家の欄を押す。

 

すると呼び出し音がなる。

 

しばらくするとクイントさんの顔が映る。

 

 

『はい、ナカジマです。あらヒエン君じゃない。久し振り~』

 

 

「お久し振りです、クイントさん。その節はお世話になりました」

 

 

『良いのよ~。困った時はお互い様でしょ~』

 

 

「あはははは。ありがとうございます」

 

 

相変わらずテンション高いなこの人。

 

 

『それより今日はどうしたの?』

 

 

「あ、はい。実は明日、ミッドチルダに行くのでご挨拶に伺おうかと思いまして。明日、お時間あります?」

 

 

『大丈夫よ。私も丁度明日は非番だし。ヒエン君が来てくれたらギンガ達も喜ぶわ』

 

 

そのとき子供の声が響く。

 

 

『お母さん?誰と話してるの?』

 

 

この声はギンガか。

 

 

『ヒエン君よ』

 

 

『お兄ちゃん!?お母さんだけずるい!私もお兄ちゃんと話したい!!』

 

 

『はいはい、今代わるから。そういう訳だからヒエン君、ギンガに代わるわね』

 

 

「はい」

 

 

するとモニターに長髪の紫髪の少女、ギンガが映る。

 

 

『お兄ちゃん!久し振り~!!』

 

 

「久し振りだなギンガ。少し背伸びたか?」

 

 

『うん!8歳になったから!!』

 

 

「そっか。明日お邪魔するからよろしくな」

 

 

『うん。スバルとティアナも喜ぶよ』

 

 

「そういえばその二人はどうしたんだ?」

 

 

『お昼寝しててまだ眠ってる。もうすぐ晩ご飯の時間なのに……』

 

 

「まあまあ」

 

 

ギンガが少し呆れながら言う。

 

俺はそれを宥めつつ会話を続ける。

 

 

「ティーダは?」

 

 

『ティーダ君は武装隊の訓練があるから本局の方に行ってるよ。もうすぐ帰ってくると思う』

 

 

「そうか。とりあえず帰ってきたらよろしく伝えといてくれ」

 

 

『うん、分かったよ』

 

 

「じゃあそろそろ切るわ。明日お土産持っていくから楽しみにしててくれ」

 

 

『わあ、ありがとう!』

 

 

「じゃあ、また明日な」

 

 

『また明日ね。ばいば~い』

 

 

ギンガは手を振りながら通信を切った。

 

 

「元気そうでしたねギンガちゃん」

 

 

「うん。少し大きくなってた」

 

 

リニスが話しかけてきたので答える。

 

そして振り向くと、なぜかテスタロッサ姉妹がプク~っと頬を膨らませていた。

 

 

「……お兄ちゃん仲良さそうだったね」

 

 

「人気者だねヒエン……」

 

 

少し拗ねてる感じであった。

 

おいおい。

 

 

「何言ってんだ?明日二人にも紹介する意味も兼ねて電話かけたんだけど」

 

 

「「へ?」」

 

 

「まあ、結局話せたのはギンガだけだったけど。スバルとティアナも良い子だからきっと仲良くなれるよ。というかお前達の方が年上なんだから、しっかり頼むぞお姉ちゃん」

 

 

「お、お姉ちゃん……私が、お姉ちゃん……」

 

 

フェイトが感激したような表情で何度も言葉を呟く。

 

ああ、この子末っ子だからな。

 

お姉ちゃんという言葉に感動したのだろう。

 

 

「フェイト!お姉ちゃんの事に関しては、このお姉ちゃんの先輩である私に任せなさい!お姉ちゃんのなんたるかを教えてあげる!!」

 

 

アリシアがテンション高く言う。

 

お姉ちゃんのなんたるかってなんぞいや。

 

そのとき冷火が声をかける。

 

 

「皆さん、ごはんが炊けましたので食事にしましょう。アリシアさんとフェイトさんも食べていかれるでしょ?」

 

 

「うん!食べるー!!」

 

 

「いただきます」

 

 

そしてそれぞれ席につく。

 

今日はコロッケだ。

 

 

「コロッケはお兄様が作ってくれたんですよ」

 

 

「ほう。どれどれ」

 

 

リニスが(はし)を取る。

 

 

「ふむ。少し形は崩れていますが、食べられないことはありませんね」

 

 

それを皮切りに皆が箸を取っていく。

 

 

「味は普通だけど、美味しいよ!」

 

 

「うん。普通に美味しいよ」

 

 

「普通ですね」

 

 

ただ意見は散々だったが。

 

 

「お前ら……悪意がないのは分かるんだけど、もうちょっと気を遣おうな」

 

 

いや本当に。

 

普通普通言われすぎると、傷つくこともあるのよ。

 

ちなみにカラフル猫達には高級キャットフードをあげた。

 

 

 

────────

──────

────

 

 

 

翌日、学校が終わった後、俺達は月村家に集合していた。

 

ミッドチルダへの転送装置を忍さんの計らいでここに置かせてもらっているのだ。

 

ミッドチルダに行くメンバーは俺とリニス、冷火にテスタロッサ姉妹の五人だ。

 

なのは達も行きたいと言っていたのだが、塾やピアノといった習い事、買い物などの用事があるらしく参加できなかった。

 

ちなみにカラフル猫四匹もついてくることになった。

 

なぜに?

 

とりあえず俺がピンク猫を、アリシアが水色猫を、フェイトが黄色猫を、冷火が紫猫を肩に乗せて行動することに。

 

俺はとりあえずピンク猫の頭を撫でる。

 

この子は大人しい子であり、気持ち良さそうに撫でられている。

 

 

「そろそろいくか」

 

 

「いってらっしゃいませ」

 

 

ノエルに見送られながら俺達はミッドチルダへと向かった。

 

 

 

 

 

 

閑話休題

 

 

 

 

 

 

ミッドチルダの首都クラナガンの中央次元港から出ると、俺は叫んだ。

 

 

「ミッドチルダよ!私は帰って来た!」

 

 

 

スパコーン!!!!!!

 

 

 

そんな音が響くと同時に、俺は頭を抑えながら座り込む。

 

 

「お、おおぉぉぉ……」

 

 

声にならないほど痛い。

 

俺は頭をぶったであろう人物に視線を向ける。

 

 

「お、おのれリニス……な、何をするううぅぅぅ」

 

 

「何をするはこっちのセリフです。ミッドチルダに着いた途端、一体何を叫んでいるのですか?」

 

 

「ちょっと某ジオン軍のガトーさんの言葉をもじって叫んだだけじゃない」

 

 

「ガンダムシリーズは詳しくないので分かりません」

 

 

一蹴された。

 

 

「お兄様!恥ずかしいのでやめてください!ほら、お兄様のせいで目立ってるではありませんか!!」

 

 

「皆、こっち見てるね~」

 

 

「うぅ……恥ずかしい」

 

 

冷火には注意され、アリシアは苦笑い、フェイトは顔を赤くさせながらこちらを涙目で睨み付けてくる。

 

気のせいでなければ、カラフル猫達も呆れた目でこちらを見ている気がする。

 

 

「安心しろ。俺は全く気にしていない」

 

 

「こっちは気にします!!」

 

 

と、ワーワー騒ぎながらインターミドルの会場へと向かう。

 

冷火が周りをキョロキョロと見ながら話す。

 

 

「ミッドチルダといっても地球とそんなに変わりませんね。それに魔法を使ってる人もいません」

 

 

「基本的に魔法は決められた場所でしか使用しちゃダメですから。特に大規模な魔法を無断で使用すると、街中にあるセンサーが反応して捕まっちゃいますし」

 

 

フェイトが補足情報を教える。

 

 

「なるほど。そこら辺は徹底されているのですね」

 

 

と、話している内に会場が見えてくる。

 

 

「でかっ」

 

 

俺はインターミドルの会場となる円球状のドームを見て驚く。

 

形としては、東京ドームに似ているであろうか?

 

残念ながら開放されていなかったので中には入れなかったが、こんなに大きな会場で戦うとは欠片も思っていなかった。

 

いかん。

 

意識すると、少し緊張してきた。

 

 

「ヒエン、貴方から焦燥の感じが伝わってきますよ。今から緊張してどうするのですか?」

 

 

「いや、まさかこんな大きな会場で戦うとは思ってなくて」

 

 

「やはり思っていた通りになりましたか……。いいですか?この際、緊張するなとは言いません。ですが、どんな時でも冷静沈着でいられるように常に心掛けておきなさい」

 

 

「お、おう」

 

 

「ふむ。今後は精神的に鍛えることも視野に入れた方が良さそうですね。戦闘面はもう心配いりませんし、あとは漢方を使って内臓の強化をすれば完璧です。座学で専門知識の分野に力を入れつつ、精神面も鍛えていきましょうか

 

 

リニスがアゴに手を沿えながらブツブツ呟くと……同時になぜか悪寒が走った。

 

今後の特訓メニューが、別の意味で怖くなった。

 

ドームを見た後、俺達は周囲を散策してみることに。

 

ドーム周辺には、お店が多く、特に飲食店と雑貨店が多かった。

 

客層は学生が多く、若者で溢れていた。

 

ドームの隣には自然公園もあり、施設が充実しているのがよく分かる。

 

 

「良い所だねここ。自然も多くて」

 

 

「うん、落ち着くね」

 

 

アリシアとフェイトが話す。

 

確かに自然が多くて落ち着く。

 

そして俺達は数十分散策した後、ナカジマ家に持っていくお土産を買うことに。

 

目的の物を買った後は、ナカジマ家へ直行。

 

家の前に着いた。

 

見ればフェイトが少し緊張していた。

 

人見知り発動か?

 

いやアリシアやリニスもいるし、大丈夫だろう。

 

そして俺は扉の前に立ち、呼び鈴のボタンを押す。

 

 

 

 

ビーッ

 

 

 

『はーい。どちら様でしょう?』

 

 

「俺です。ヒエンですー」

 

 

『あ、来たのね。今、開けるわねー』

 

 

 

カチャっという音が響く。

 

俺はドアを開けようとしたそのとき……

 

 

 

 

 

 

「「お兄ちゃあああぁぁん!!!!」」

 

 

 

 

 

 

「ごぶうぅぅぅ!!!!」

 

 

腹に強烈な衝撃が響いた。

 

そのまま俺はナカジマ家の柵まで吹き飛ばされていく。

 

 

「ぐぁあああああああ!!??」

 

 

「にゃああああぁぁぁ!!??」

 

 

俺の肩の上にいるピンク猫も巻き添えを食ってしまったようだ。

 

目の前がチカチカして意識を保てない。

 

強制的に閉じられようとする意識をなんとか保とうとするも、数秒後には目を閉じているだろう。

 

そんななか、俺は小さく呟いた。

 

 

「パ、パワーアップしている……だ……と……ガクッ……」

 

 

そして俺は気絶してしまった。

 




次回こそインターミドルの選手紹介したい(願望。

では、また(・∀・)ノ

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