大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

続き書けたで候。

今回はvsサンジェルマン戦。

少し短いです。

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第二百九十二話 歌い舞い踊る戦姫XXXIII

第三者side

 

 

 

ある神社を警備中の調査部。

 

そこに突如、青い光の球が飛んでくる。

 

その青い光の球が調査員に当たると、光の粒子へと変えてしまった。

 

 

 

ヒュン!

 

 

 

「うわっ!」

 

「ぐわっ!」

 

「うわっ!」

 

 

次々と調査員は光の粒子へと変わっていく。

 

 

「ブルーワン? ブルーワン? どうした? ブルーツー、応答せよ!」

 

 

生き残った調査員が無線で呼び掛けるが、応答はない。

 

 

「ぐわっ!?」

 

 

そしてその調査員も粒子へと変わってしまった。

 

 

「73808」

 

 

そこにサンジェルマンが現れる。

 

光の球を撃っているのは彼女であった。

 

 

「うおっ!?」

 

 

「73809」

 

 

「うわっ!」

 

 

「73810」

 

 

「ぐふっ!」

 

 

「73811」

 

 

次々と調査員を粒子へと変えていく。

 

サンジェルマンは神社の参道の中心で止まると、コートを脱ぐ。

 

そこには一糸纏わぬ彼女の姿があった。

 

その姿はまさしく美しき女神のようであった。

 

後方にはティキが鳥居にもたれかかっていた。

 

 

「有象無象が芋洗ってってことは、こっちの計画がモロバレってことじゃない?どうするのよ、サンジェルマン!」

 

 

「どうもこうもない。今日までに収集した生命エネルギーで中枢制御の大祭壇を設置する」

 

 

「ふぅん」

 

 

サンジェルマンは詠唱のようなものを唱え始める。

 

するとサンジェルマンの体から光の柱が立ち上る。

 

背中にオリオン座の形の傷跡が錬成陣によって光る。

 

そして光の柱が上空で分かれていく。

 

周辺の各地の神社に光が注がれる。

 

だがこれでもまだ完全ではない。

 

サンジェルマンは集中する。

 

 

「それでも門の開闢(かいびゃく)に足りないエネルギーは第七光の達人たる私の命を燃やして……」

 

 

最後の中心に光が灯り、錬成陣が完成する。

 

 

「うぅっ……!」

 

 

サンジェルマンの瞳が紫色に光る。

 

 

「あぁ……ああああ………!ああああああっ!!」

 

 

苦しむサンジェルマンを見て楽しそうに微笑むティキ。

 

 

 

ジリリリリリン!

 

 

 

ガチャ。

 

 

 

そのときアダムの能力によって現れた電話が現れる。

 

この電話によって離れたアダムとも念話で話すことができるのだ。

 

 

「アダム?」

 

 

『順調のようだね。全てが』

 

 

「ホント!サンジェルマンのおかげだよね。ウフフ……」

 

 

ティキは空を見上げる。

 

 

「天地のオリオン座が儀式で定められたアスペクトで向かい合う時、ホロスコープが、門が描かれる。その時と位置を割り出すのが、あたしの役目。そして……」

 

 

ティキはサンジェルマンを見る。

 

サンジェルマンは苦しんでいた。

 

 

「ああ……」

 

 

彼女は苦しみながらも考える。

 

 

(カリオストロ……プレラーティ……二人の犠牲は無駄にしない。そしてお母さん……。全ての支配を革命するために私は……)

 

 

「私は……!」

 

 

レイラインを伝わってエネルギーが集まってくる。

 

 

「開いた! 神出づる門!!」

 

 

すると赤い光がティキの元に集まっていく。

 

 

「レイラインより抽出された星の命に、従順にして盲目な恋乙女の概念を付与させる」

 

 

そしてティキは赤い光に包まれて空へ上っていく。

 

 

「入ってくる……ああああああああっ!!」

 

 

レイラインから集められた巨体なエネルギーがティキの中へと入っていく。

 

 

 

 

 

 

だが突如、レイラインからの()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

「あ……あ……無い……無い……」

 

 

支えられていた浮力を失い地面に落下していくティキ。

 

そのまま地面に叩きつけられてしまった。

 

 

「ティキ!」

 

 

サンジェルマンはティキに呼び掛けると同時にあることに気付く。

 

 

「っ!?」

 

 

S.O.N.Gのヘリが上空に現れたのだ。

 

 

 

────────

──────

────

 

 

 

それはS.O.N.G陣営も捕捉していた。

 

 

「司令!これは!?」

 

 

藤尭がいち早く異変に気付き、知らせる。

 

 

「各員に通達急げ!」

 

 

弦十郎は直ぐに周辺地域の神社に知らせるよう伝える。

 

パヴァリア光明結社が動き出したのだ。

 

 

 

────────

──────

────

 

 

 

その頃、響も本部から緊急の連絡を受けていた。

 

 

「はい。はい。はい……わかりました。」

 

 

響の声で目を覚ます未来。

 

 

「響?」

 

 

「行かなきゃ」

 

 

「あ……待っ!?」

 

 

「むぐっ!」

 

 

未来は二段ベッドのハシゴを降りようとする響を止めようとして、思わず響の顔を鷲掴みする。

 

 

「あ……ごめん」

 

 

響は未来の手を握る。

 

 

「ぁ……」

 

 

「大丈夫。誕生日だって近いからすぐに帰ってくる」

 

 

「うん」

 

 

そして私服に着替えた響は急いで外へと出る。

 

向かう先には雷雲が立ち込めていた。

 

 

 

────────

──────

────

 

 

 

所変わってS.O.N.G本部。

 

そこには響と切歌以外のメンバーが既に揃っていた。

 

 

「これは……!?」

 

 

マリアが驚く。

 

モニターにはレイラインを伝わって各神社にエネルギーが流れ込んでいる映像が映っている。

 

すると画面の端に弦十郎の兄でもあり、翼の父でもある風鳴八絋の顔が映される。

 

 

「八絋兄貴!?」

 

「お父様!?」

 

 

『弦、()()()()()()()()()()()()。いつでもいけるぞ』

 

 

「分かった!」

 

 

八絋の言葉に頷いた弦十郎は懐から()()()を用意する。

 

その間にも事態は進んでいく。

 

 

「レイラインを通じて観測地点にエネルギーが収束中!」

 

 

「このままでは門を超えて神の力が顕現します!」

 

 

藤尭と友里が状況を伝える。

 

 

『合わせろ、弦!』

 

 

「応とも、兄貴!」

 

 

この状況は最悪といってもいいほどに不味い状況であった。

 

だが年長者である二人は焦ることなく冷静に()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「「決議 ……執行!!」」

 

 

そして……

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

「でぇい!」

 

「ふっ!」

 

「ふん!」

 

 

各地の要石を守っている宮司達がしめ縄を切断する。

 

すると各地にあった要石が赤い光を放つ。

 

 

「各地のレイライン上に配置された要石の一斉起動を確認!」

 

 

「レイライン遮断作戦、成功です!」

 

 

藤尭と友里が伝える。

 

どうやら最悪な状況は脱したらしい。

 

八絋は息を短くはきながら呟く。

 

 

「手の内を見せすぎたな錬金術師。お役所仕事もバカに出来まい」

 

 

風鳴兄弟の連携が錬金術師達の狙いを見事に防いだのだ。

 

 

 

────────

──────

────

 

 

 

S.O.N.G.のヘリが現場へと急行する。

 

 

「見るデスよ! すごいことになってるデス!!」

 

 

「っ!? あれが!?」

 

 

「鏡写しのオリオン座ですね……」

 

 

ヘリから外を見る切歌、響、はやての姿があった。

 

なぜこの場にはやてがいるのかというと、切歌と響のサポートをするためだ。

 

なのはとフェイトは、先の錬金術師との戦いでフルドライブ2(セカンド)を使用したため、現在デバイスのメンテナンス中である。

 

オーバードライブの代わりとはいえ、まだまだ改良が必要なため無理はできないのだ。

 

そしてS.O.N.G.のヘリは現場に到着する。

 

 

「いくよ二人とも!」

 

 

「「了解(デス!)!」」

 

 

先に響がヘリから飛び降り、二番目に切歌、最後にはやてが飛び降りる。

 

 

「Balwisyall nescell gungnir tron」

 

 

「Zeios igalima raizen tron」

 

 

「リインフォース……ユニゾン・イン!」

 

 

響と切歌は聖詠を唱えギアを纏い、はやてもリインフォースとユニゾンを済ませた。

 

 

「そこまでデス!」

 

 

切歌が声をあげる。

 

視線の先には裸姿のサンジェルマンがいた。

 

 

「シンフォギア……どこまでも!」

 

 

サンジェルマンは胸元を隠しながら黄金の銃を構えると、引き金を引く。そして淡い光を纏いながら響達の方へと突っ込んでいく。

 

 

「はあああああっ!!」

 

 

「でやああああああっ!!」

 

 

響も負けじと突っ込んでいく。

 

ぶつかり合う二人。

 

響はイグナイトを発動させ、サンジェルマンはファウストローブを纏っていた。

 

 

「やっぱり戦うしかないんですか!?」

 

 

「私とお前、互いが信じた正義を握りしめている以上、他に道などありはしないッ!!」

 

 

拳と銃剣をぶつけ合わせる。

 

 

「「はあああああっ!!」」

 

 

サンジェルマンの攻撃を受け止める響。

 

肘に仕込まれた銃で攻撃するサンジェルマン。

 

それを避ける響。

 

 

「いくデス!」

 

 

そして交代して前に出て攻撃する切歌。

 

 

「二人のサポートに専念するよ、リインフォース」

 

 

『御意!』

 

 

はやては戦いを後方で見守る。

 

今、響と切歌は交互にサンジェルマンへと攻めている。

 

戦いの慣れていないはやては、下手な援護は二人の邪魔になると思い、サポートの適切なタイミングを見計らっていた。

 

サンジェルマンは二人の攻撃を避けながら銃で攻撃する。

 

 

「はあっ!」

 

 

銃弾を鎌で防ぐ切歌。

 

 

「はぁあああ!」

 

 

その後ろから響が攻撃する。

 

響と切歌の連携攻撃が炸裂する。

 

 

「「はぁあああ!!」」

 

 

「ぐっ!?」

 

 

しかしサンジェルマンはその攻撃を防ぐ。

 

すると切歌は大きく振りかぶった攻撃をしながら飛び上がった。

 

そこに響がタイミングを合わせて突っ込んでくる。

 

まさに阿吽の呼吸だ。

 

 

双斬(そうざん)死nデRぇラ(シンデレラ)

 

 

挟み撃ちにしようとする二人を、真上にジャンプして避けるサンジェルマン。

 

御丁寧に『土』の属性が付与された錬金術の置き土産つきである。

 

響と切歌の二人は咄嗟に踏みとどまる。

 

 

「はあっ!」

 

 

そこに追撃の銃撃。

 

顔を庇いながら、ジャンプする響。

 

鎌を二本に分けて銃弾を防ぎ、ジャンプする切歌。

 

サンジェルマンも響の攻撃を防ぎ、切歌の攻撃も防ぐ。

 

一進一退の攻防が続く。

 

 

「ふっ!」

 

 

弾丸を装填するサンジェルマン。

 

と同時に肩から銃を撃ちながら、『水』の属性が付与された錬金術弾を発射する。

 

切歌が鎌を回転させて銃弾を防いでいるところに直撃……

 

 

『我が主!』

 

 

「うん!パンツァーシルト!!」

 

 

しそうになったが、突如現れた銀色の三角形のシールドがそれを防ぐ。

 

 

「はやて!ナイスタイミングデス!!」

 

 

「くっ!?邪魔をするな!!」

 

 

サンジェルマンがはやてに向けて銃弾を放つが、はやては魔力障壁で無効化する。

 

 

「おおおお!信念の重さ無き者に!!」

 

 

そしてサンジェルマンは銃剣を展開させると、切歌へと斬りかかる。

 

 

「神の力をもってして月遺跡の管理権限を掌握する!!」

 

 

「くっ……」

 

 

サンジェルマン猛攻をなんとか防ぐ切歌。

 

 

「これによりバラルの呪詛より人類を解放し、支配の歴史を終止符を打つ!!」

 

 

するとサンジェルマンは銃を構え、『火』の属性が付与された狼弾を発射。

 

切歌に当たる直前に再び銀色の三角形のシールドが現れ、それを防ぐ。

 

 

「だとしても!!」

 

 

そこに右手に巨大なドリルを展開させた響が狼弾に突っ込む。

 

 

「誰かを犠牲にするやり方はッ!!」

 

 

そして打ち破った。

 

 

「そうだ!32831の生贄と40977の犠牲!」

 

 

サンジェルマンは銃を構え、引き金を連続で引く。

 

 

「背負った罪とその重さ!心変わりなどもはや……許されないわ!!」

 

 

咄嗟に防御体勢を取る響。

 

だが目の前に転移用錬成陣が出現する。

 

 

「っ!?」

 

 

響の右側に転移用錬成陣が出現し、そこから銃弾が飛んでくる。

 

しかし……

 

 

「パンツァーヒンダネス!」

 

 

響の周りを全包囲陣型のバリアが包み込み、銃弾を防いだ。

 

 

「おのれ……またしても!?」

 

 

「はやてちゃん!」

 

 

「捕らえよ、戒めの鎖!」

 

 

はやては、そのままサンジェルマンを銀色の細い糸で拘束した。

 

 

「今です、響さん!」

 

 

「ありがとう!」

 

 

そして響は拳をサンジェルマンの体に当てながらバーニアを全開させる。

 

 

「切歌ちゃん!」

 

 

「了解デス!」

 

 

切歌も肩のバーニアを吹かしながら足を前に出して飛んでくる。

 

響と切歌の足が合わさった。

 

 

 

必愛捕縛デュオシャウト

 

 

 

そして三人の技がサンジェルマンに炸裂した。

 




次回は局長登場。

そして我が主人公も男姿でようやく登場。

小道冷火はどうなるのか乞うご期待。

簡単にいえばヴォルケンリッター達みたいな存在になります(ネタバレ

では、また(・∀・)ノ

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