大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

続き書けたで候。

最近、新サクラ大戦やってるんですけどバリ面白いっす。

ヒロイン五人いるんですが、どの子も個性的で可愛らしいんですよ。ほんでもって主人公もカッコいいという。

選択肢も面白いですしね。

もちろん変態的な選択肢一択ですが何か?

開幕一週目でビンタされましたが何か?

さっそく変態扱いされましたが何か?

あとは新サクラ大戦の『檄 帝国華劇団!』は聞くべきですね。最近はこれしか聞いてないぜ!

さて、今回は氷結の錬金術師vs人類最強のOTONAです。

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第二百八十五話 歌い舞い踊る戦姫XXVI

ヒエンside

 

 

 

OTONA……それは自分自身の信念を貫き、未来ある子供達を守る戦士達の尊称。

 

 

 

OTONA……それは超人的な技能を発揮し、世界の平和を守るために活動する英雄達の尊称。

 

 

 

OTONA……それは悪を挫き、正義を貫くヒーロー達の尊称。

 

 

 

そんなOTONAである防人一族の一人、風鳴弦十郎が俺の前に立ちはだかる。

 

 

 

────────

──────

────

 

 

 

風鳴弦十郎

 

 

 

超常災害対策機動部タスクフォースS.O.N.G.の司令官であり、人類の守護のために日夜戦い続ける男の中の漢であり、翼の叔父でもある。

 

元公安警察官であり、前特異災害対策機動部二課()()()司令として抜擢されている。

 

指揮官としては、理論や理屈よりも自身の勘を優先させる戦術指揮を得意とする。

 

警察にいた経験からか、他の者が気付かないことでも違和感を感じる程に感覚が鋭い。

 

普段は赤いワイシャツにピンクのネクタイと、少し派手めな格好をしている。

 

趣味は映画鑑賞であり、特にアクション映画にハマっており、その映画にあった戦術を装者の戦術マニュアルにそのまま取り入れることもある。

 

その影響か我流の武術の使い手でもあり、人智を越える強さを持つ。

 

例えばシンフォギアを纏った翼の剣戟を拳一つで受け止めたり、六人の装者の波状攻撃を完全に捌き切ったり、ネフシュタンの鎧を纏ったフィーネすらも素手でぶっ飛ばす。

 

司令の我流武術はアクション映画の模倣で会得した物であり、響の武術の師となったときも、アクション映画の模倣をさせていた。

 

本人曰く、「男の鍛錬は食事と映画鑑賞と睡眠だけで十分よっ!」らしい。

 

しかしその趣味で培われた身体能力は、【もはや趣味と呼べる域を大きく越え、刑法どころか憲法に抵触しかねないレベル】と称されている。

 

その他にも【常軌を逸した戦闘能力】、【生きとし生けるものの中で最強の男】などと呼ばれている。

 

その身体能力はシンフォギアを纏った装者を圧倒、完全聖遺物すら退ける。

 

故に【人類最強】との呼び声もあるほどだ。

 

だが彼の真価はそれだけではない。

 

それは装者達を心の底から思いやり、彼女達の為ならばどのような努力も惜しまない人格者なのだ。

 

まさに装者達を裏で支える精神的支柱である。

 

そういった面でも彼はOTONAと言えるのである。

 

まあ長々と語ったが、彼を一言で言えばこうだ。

 

 

 

チーターや!

 

そんなんリアルチーターや!!

 

 

「さあ、次は冷火君、君の番だ!全力で来い!!」

 

 

「帰っていいですか?」

 

 

俺の目の前にはリアルチーターこと、風鳴司令がテンション高めに立っている。

 

っていうか貴方、事前に二試合もしてるのにどうしてそんなに元気なの?

 

体力も化け物染みてるじゃねえかこの人。

 

俺はそんな超人と今から模擬戦をしなければならない。

 

()()()()()()……。

 

 

 

うん。おかしくない?

 

 

 

響達は六人で、なのは達は三人で……え?俺だけ一人?

 

 

 

冷静に考えよう。やっぱりおかしくない?

 

 

 

もしかしてあれですか?装者六人、魔導師三人ときて、エセ錬金術師は一人だけだから、ハブられた系ですか?

 

 

「はっはっは。まあそう言うな。ちゃんと手加減はするさ。勝敗はなのは君達のときと同じく、冷火君が俺に一撃与えられれば勝ち。逆に……そうだな。君は俺に()()頭を触れられたら敗けだ」

 

 

「……三回ですか?」

 

 

「なのは君達は三人で戦っていたからな。その分のハンデだと思ってくれ」

 

 

「分かりました……」

 

 

まあ、ここまできたら戦うしかないか。

 

一応、司令の強さは二試合見れたのである程度は分かっている。だが正直厳しいにも程がある。

 

男の姿のときならまだしも、俺は今、氷だけしか使えないという制限を自らに課しているし、リーチが短い少女の姿だ。

 

そんな状態でどこまで食い下がれるか……。

 

そして俺達は10メートルの間隔を空けて向かい合う。

 

 

『両者共、準備はよろしいですか?』

 

 

「大丈夫です」

 

 

「問題ない」

 

 

友里さんの確認に俺と司令は答える。

 

 

『それでは模擬戦闘……スタートです』

 

 

そして合図直後、先に俺が動いた。

 

先手必勝で攻める。

 

 

(あれこれ考えていても仕方がない!今はやれることを目一杯やるしかない!!)

 

 

「アイスメイク……氷創騎兵(フリーズランサー)!」

 

 

俺は無数の氷の槍を高速で飛ばすが、司令は例の如く、それらを高速で避けていく。

 

 

(思っていたよりも早い。なら、まずはその動きを止める!)

 

 

「アイスメイク……(フロア)!」

 

 

俺は床を凍らせる。

 

すると流石に予想外だったのか司令が足を滑らせる。

 

 

「ここっ!氷撃の槌(アイスインパクト)!」

 

 

その隙をついてカリオストロとプレラーティに放ったときより、巨大な氷のハンマーを造形し、司令の真上に落とす。

 

 

「ふん」

 

 

だが司令はすぐに体勢を立て直すと、それを片手で受け止め、粉砕した。

 

 

「くっ……アイスメイク……大猿(エイプ)!」

 

 

俺は続けて人間の十倍以上はある巨大な氷の大猿を造形する。

 

氷の大猿は豪腕の腕を振るう。

 

 

「ほう。中々のパワーだ」

 

 

普通の人間なら重量のあるパワーに押されるだろうが、司令は普通に渡り合っていた。

 

 

「あの大きな氷のお猿さんとパワーで張り合ってる!?」

 

 

「すごいというかなんというか……」

 

 

「常識ってなんやろね……」

 

 

なのはが驚き、フェイトも唖然とし、はやては遠い目をしていた。

 

 

「アイスメイク……戦斧(バトルアックス)!」

 

 

そして俺は氷の斧を造り出し、司令の後方から迫る。

 

とにもかくにも一撃与えれば勝ちだ。

 

俺は勢いよく氷の斧を振り抜くが……

 

 

「まずは一回目」

 

 

司令は氷の大猿の相手をしながら()()()()()スイッとかわすと、俺の頭に右手で軽く触れた。

 

 

「っ!」

 

 

俺は即座にその手を払うと、後方へ大きく飛び、後退する。

 

 

(あれは『六式』の紙絵……)

 

 

紙絵とはONE PIECEに登場する技の一つで、身体を紙の如くかわす防御技だ。

 

あの技は紙一重で避けることが強味であり、相手の繰り出される攻撃範囲を読み取ることでかわすことを可能とする。

 

つまりそれは、風鳴司令に俺の動きが()()()()()()()()()()ということになる。

 

不用意に近付けば、またあの紙絵でかわされ、頭を触れられてしまうだろう。

 

ならば遠距離から一撃を与えるしかない。

 

 

「アイスメイク……砲撃(キャノン)!」

 

 

俺は周囲に十にも及ぶ砲台を造形すると、一斉砲撃で攻撃を開始する。

 

それを見た司令は跳躍し、氷の大猿の後ろに回り込み盾にする。

 

だがあれは俺の意思で自由に操れる。

 

俺は直ぐ様、氷の大猿を消すと、司令がいるであろう場所へと氷の砲弾を撃ち込む。

 

 

「っ!?」

 

 

だが突如、()()()()気配を感じた俺は勢いよく前方へと回避する。

 

そして前回り受け身を取りながら、後方へと視線を向けると、空中から回り込んだであろう司令の姿があった。

 

 

「ふむ、良い反応だ!」

 

 

氷欠泉(アイスゲイザー)!」

 

 

地面から大量の氷を間欠泉のように噴き出させる。

 

司令は後ろに下がるようにかわしていくが、俺は空間を埋め尽くすように仕掛けていく。

 

そして壁際まで追い詰められた司令は楽しそうに笑った。

 

 

「やはり思った通り、君は年の割に()()()戦い慣れているな」

 

 

「!!」

 

 

「そしてこのままでは俺は一撃もらい、負けてしまうだろう。だから少しだけ反撃させてもらおう」

 

 

すると司令は右足に力を込めて振り抜いた。

 

 

「はあ!」

 

 

その直後、ナイフ型の斬撃が出てくる。

 

地面や壁から出ていた氷がバターのようにスッパリと切れた。

 

 

「おりゃあ!」

 

 

続けて左足からフォーク型の斬撃が放たれ、いとも簡単に氷を貫通し、その脅威は俺にまで迫る。

 

咄嗟に横飛びでかわした俺であったが、内心は冷や汗でヤバかった。

 

あの氷、結構頑丈にしてた筈なんだけどなぁ……。

 

ファウストローブを纏ったカリオストロの攻撃も防げる強度だったんだけどなぁ……。

 

それを容易く斬るとかやっぱりあの人、人間じゃねぇ(驚愕)。

 

っていうかあの技、完全にレッグナイフとレッグフォークですね!あと気付いたけど嵐脚とも技被ってる!!

 

 

「アイスメイク……戦神槍(グングニル)!」

 

 

俺は技後の硬直を狙って、氷の大槍を造形し、司令を貫くために投げ付けた。

 

いくら司令といえど、技を出した直後は動けない筈。

 

 

(この勝負もらった!)

 

 

だがそうは問屋が卸さなかった。

 

 

「甘い!おりゃああああ!!!!」

 

 

なんと氷の大槍に頭突きを食らわせたのだ。

 

 

「なんですって!?」

 

 

そして打ち勝ったのは……

 

 

 

 

 

 

司令の頭突きであった。

 

 

 

 

 

 

パリイイイィィィィンン…………

 

 

 

 

 

 

「そ、そんな……」

 

 

氷が砕け散る音がする。

 

俺はあまりのことに座り込んでしまう。

 

今の氷の攻撃は、一番強化してかなりの硬度を保っていたのに簡単に割られてしまった。

 

いや、今までの攻撃だってかなり強化していた。

 

普通に叩き割る司令がおかしいのだ。

 

 

「これで二回目だな」

 

 

そして高速で回り込んできた司令によって、俺は頭を触れられた。

 

追い詰められたが、正直、今の俺にはそんなことどうでもよかった。

 

 

(か、勝てない……)

 

 

勝てるビジョンが全く見えない。

 

司令は俺が今まで戦ってきたどの相手よりも強い。

 

ジュエルシードの思念体、セイバーオルタやバーサーカーといった黒化英霊、元大魔導師プレシア・テスタロッサや、元管理局の英雄ギル・グレアムよりも……

 

祟り狐時の久遠、闇の書事件で目覚めたリインフォース、並行世界で戦った砂漠の使徒のダークプリキュアや、その黒幕デューンよりも……

 

月村家で戦った自動人形イレイン、暗殺者のグリフやファン、そしてこの世界で戦ったパヴァリア光明結社の三幹部にアダムなどよりも……

 

 

 

 

 

 

誰よりも強く感じた。

 

 

 

 

 

 

「どうした?もう諦めるのか?」

 

 

そのとき司令が話しかけてくる。

 

 

「君はまだ()()()()()()()()()だろう?その力を使えば結果はまだ分からないと思うが?」

 

 

本気を出していない?

 

どうしてそう思うんだろう?

 

 

「どうして私が本気を出していないと……そう思うんですか?」

 

 

「なに、ただの経験と直感だよ」

 

 

「そうですか……」

 

 

あながち間違っていないのだから、経験と直感も馬鹿にできない。

 

 

「それより……聞いてもいいですか?」

 

 

「どうした?」

 

 

「なぜさっさと触れないんですか?今の私、隙だらけですよ?」

 

 

「はぁ……言っただろ。本気を出せと。それに君自身()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。だから放っておけん」

 

 

驚いた。

 

 

「とりあえず今の俺に言えることは一つだ。全力で来い冷火君」

 

 

まさか手探りで戦っていることまで分かるとは……。

 

それにここまで発破をかけられて立ち上がらなかったら……

 

 

 

男じゃねぇ!

 

 

 

使おう。

 

 

 

オーバードライブを。

 

 

 

「オーバードライブ……プリキュアフォーム改・スピリッツシルエット」

 

 

 

俺は小さく呟く。

 

すると俺の格好に変化が生じる。

 

全体的に黒色の衣装に変わり、羽衣を身に着けたような姿へと変わる。

 

黒い長手袋を装着し、ティアラとイヤリングを装着し、 背中に薄い黒色のハートのオーラが出現した。

 

その姿は黒い衣装を纏った天女のようであった。

 

ただ一言、言わせてもらいたい。

 

 

(ナハトさん気合い入れすぎいぃぃぃぃぃ!?)

 

 

『きゅ!』

 

 

いや、『すごいでしょ!』じゃねえから!?

 

これ色違いとはいえ、まんまハートキャッチプリキュアのスーパーシルエットじゃねえか!?

 

万が一のためにプリキュアフォームのオーバードライブも改良しといてとは言ってたけど、まさかここまで本格的なものだとは。

 

そしてここまできたら、たとえ死んでも小道冷火の正体がバレる訳にはいかなくなった(迫真)。

 

正体がバレたら俺は明日の朝日は拝めない。

 

特にお風呂の件が露見してしまえば、俺は393に挽き肉のごとくミックミクにされてしまうだろう。

 

想像しただけで恐ろしい……((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 

 

「これまた……ずいぶん派手になったな」

 

 

すると司令が目を丸くしていた。

 

そうだよね。

 

いきなりレディーススーツから羽衣に衣装チェンジしたらビックリするよね(小並感)。

 

それは外野も同じだったようで……

 

 

「わあ冷火ちゃん可愛い~!」

 

 

「おお、まるで天女みたいだな」

 

 

「派手だなおい」

 

 

「可愛いデェス!」

 

 

「凄く……良い」

 

 

「カメラ!カメラはどこなの!?冷火の姿をちゃんと残しておかなきゃ!!」

 

 

響、翼、クリス、切歌、調、マリアが驚いている。

 

マリアに至っては暴走しているまである。

 

 

「レ、レイジングハート!記録!記録を!!」

 

 

「バルディッシュも!」

 

 

「なあリインフォース?冷火さんに色んな服着せたいなあ」

 

 

『そうですね。彼女は普段からスーツばかりですし良いのではないでしょうか』

 

 

なのは達はなぜか無性に記録を撮ろうとしているし。

 

まあ、今は司令にさっさっと勝とうか。

 

 

「アイスメイク……銀世界(シルバー)

 

 

俺はトレーニングルーム全体を凍らせると司令へと向き直る。

 

 

「こ、これは……動けん!?」

 

 

そして大きく跳び上がる。

 

今の司令は足を凍らされたのでそう簡単には動けない。

 

 

氷聖剣(コールドエクスカリバー)!」

 

 

俺は身の丈を超える氷の大剣を、司令の脳天へと振りかざす。

 

 

「ぬうぅ!?」

 

 

司令はそれをクロスガードで受け止める。

 

その衝撃で地面が大きく陥没する。

 

手加減なんてできる相手じゃない。

 

 

「パワーも大きく跳ね上がっている!それはまさか……ファウストローブか!?」

 

 

「ご想像にお任せします!」

 

 

なぜか勝手に勘違いしてくれているのでそのままにしておく。

 

 

「はぁああ!!」

 

 

何度も何度も氷の大剣を叩きつけるが、全て的確にガードされる。

 

 

「釘パンチ!!」

 

 

「くっ!?」

 

 

釘パンチをガードするが、後から来る衝撃に吹き飛ばされる。

 

 

「はぁぁぁぁぁ……カアァァァッッ!!」

 

 

その間に司令は発勁で氷を吹き飛ばすと、空中へと跳び上がり、俺の後方へと回り込む。

 

 

「良く頑張ったが、これで終わりだ!」

 

 

「それはどうでしょうか?アイスメイク……針鼠(ヘッジホッグ)!」

 

 

俺は即座に自身の背中に針ネズミのような鋭い氷を展開させる。

 

すると俺の頭に触れようとしていた司令の手に氷が貫通する。

 

 

「ぬっ!?」

 

 

その間に俺はブリッツアクションを発動させて司令の後ろに回り込んだ。

 

 

「これで終わりです!アイスメイク……巨人の足(タイタンフィート)!」

 

 

巨大な巨人の氷の足を造形し、そのまま司令を踏み潰す。

 

 

「な、なんだとおぉ!?」

 

 

人間の数百倍はあろうかという規模だ。

 

司令に勝つには普通の氷ではダメだ。

 

それこそ超重量級の氷でもない限り。

 

 

「ぐ、ぐあああぁぁ!?」

 

 

 

 

 

 

ドガァアアアアアアアアンン!!!!!!

 

 

 

 

 

 

そして司令はそのまま踏み潰されてしまった。

 

この勝負、俺の勝ちだ。

 




次回はカリオストロが攻めにくる。

最近、サクラ大戦と鬼滅の刃なんとかクロスオーバーできないかなと悩んでおります。

ほら、どっちも大正時代ですしおすし。

それに胡蝶姉妹にカナヲ、甘露寺蜜璃、禰豆子が帝国華劇団にいても違和感ありませんし。

あと大神隊長だったら上弦の鬼にも勝てそうですし。

妄想がはかどるぜえぇぇぇぇぇ!Σ(゜Д゜)

では、また(・∀・)ノ

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