大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

やっと続き書けたで候。

投稿遅くなって申し訳ないです。

最近仕事いそがしいのと、鬼滅の刃にはまっちゃって書くのが遅くなってしまったのですはい。

いや~
ハーメルンで鬼滅の刃の作品多いなと思ってアニメ見てみたら滅茶苦茶面白いじゃないですか。

ネズコちゃんが可愛すぎてヤバイね!!

とりあえず話にいきましょうか。

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第二百八十話 歌い舞い踊る戦姫XXI

 

ヒエンside

 

 

 

俺は冷水を浴びながら無我夢中でお経を唱えていた。

 

 

摩訶般若波羅蜜多心経(まかはんにゃはらみたしんぎょう) 観自在菩薩(かんじざいぼさつ) 行深般若波羅蜜多時(ぎょうじんはんにゃはらみったじ) 照見五蘊皆空(しょうけんごうんかいくう) 度一切苦厄(どいっさいくやく) 舍利子(しゃりし) 色不異空(しきふいくう) 空不異色(くうふいしき) 色即是空(しきそくぜくう)……」

 

 

「いや、恐えぇよ!?」

 

 

「お経デエェェス!?」

 

 

クリスと切歌がツッコミを入れてくる。

 

だが仕方がない。

 

目を開ければそこには一糸纏わぬ姿の美少女達がいるのだから。

 

 

「冷火ちゃん!?」

 

 

「ふむ。入浴時でも鍛練を忘れぬとは……なかなか見所がある」

 

 

「ツッコミ所が違うわよ翼!それに冷火!貴方も一体何をやっているの!?」

 

 

「早くお風呂に入らないと身体を冷やしちゃう」

 

 

後から入ってきた響、翼、マリア、調が俺の行動に戸惑っている。

 

だがこれも狙いの内よ。

 

いきなり冷水を浴びてお経を唱え始めたら、『うわ、なにこいつ?超ヤベェんだけど。近寄らないでおこう』となる筈。

 

そして敬遠され、一人ハブられた間にさっさと身体や頭を洗ってしまえば何事もなく終われる筈っ!!

 

ふっ。

完璧な計画すぎて思わず笑いがこぼれそうになる。

 

さあ!

俺に恐れおののき、さっさとハブるがいい!!

 

 

「もう!何やってるんですか!こんなことして風邪でも引いたらどうするんですか!!」

 

 

「早くお湯に入りましょう」

 

 

「一名様ご案内~」

 

 

だが俺の渾身の計画は魔法少女三人娘に連行されることで早々に潰れてしまった。

 

解せぬ。

 

 

「精神を鍛える修行!これが滝行というものなのですね!!」

 

 

「少し違うのだが……」

 

 

側ではテンションの上がっているエルフナインと、その様子に苦笑いしているリインフォースがいた。

 

というか俺の側に皆来すぎちゃう?

 

俺は湯船に浸かりながら考える。

 

側にはなのは、フェイト、はやての三人がおり、俺は身動きがとれないでいた。

 

え?

それより三人の裸を見ても何とも思わないのかって?

 

バカ言っちゃいけないよ?

 

小学生の裸に誰も興奮なんてしないよ?

 

っていうか、元の世界で俺がお風呂に入ってるときにテスタロッサ姉妹と幼女アルフが突入してくることがあるからもう慣れたぞうん。

 

 

「皆でお風呂!お風呂!!」

 

 

「はしゃぐな!ガキかお前は!?」

 

 

「立花は元気一杯だな」

 

 

「タマには皆でお風呂もいいものね」

 

 

「リインフォースさんの胸は柔らかくて揉みごたえがあるデェェェス!!」

 

 

「次元が違う……!!」

 

 

「アカツキにツクヨミ……そんなに揉まれるとくすぐったいのだが」

 

 

だけどシンフォギア勢とリインフォースだけは別ダダダダダダダダ。

 

切歌と調に至ってはリインフォースの胸をしきりに揉んでいる。

 

いやいやいやいや。

これはあかんて。無理やって。

 

同年代の女子と美女だけはどうしてもダメだって!?

 

これで意識すんなって方が無理だって!?

 

 

「クリスさん、お胸おっきいですねぇ」

 

 

「うん凄い」

 

 

「お、お前ら、あんまりジッと見るんじゃねぇよ」

 

 

「マリアさん、リインフォースに負けず劣らず凄いですね……」

 

 

「はやて、貴方はなぜそんなに手をわきわきさせて、ジリジリとこちらに近付いてくるのかしら……?」

 

 

うおおおおおおおおお!!!!

 

なんか隣から美女と美少女達のキャッキャウフフな会話が聞こえてくるうううぅぅ!?

 

 

「冷火さんは会話に混ざらないのですか?」

 

 

するとエルフナインが俺の隣にやってくる。

 

見ればバスタオルを身体に巻いており、なのは達よりもさらに幼く感じた。

 

なんか少し落ち着いた(迫真)。

 

 

「いえ、別に話すことは特にありませんし」

 

 

これは本当のことである。

 

女子のお喋りに混ざるというのは高校生男子には厳しいものがある。

 

というより何を話せというのか。

 

 

「じゃあ僕とお喋りしましょう。僕、実はホムンクルスなんです!」

 

 

なんかいきなり重い話題キター(困惑)。

 

 

「……そうなのですか?」

 

 

ホムンクルスって要はあれだよね。

 

鋼の錬金術師でいう作られた人間、fateでいう完成された人工生命体だよね確か。

 

シンフォギアでもよく似た意味だった筈。

 

 

「はい。冷火さんはアルケミックカルト、魔法少女事変はご存知ですか?」

 

 

「はい、知っています。錬金術師キャロル・マールス・ディーンハイムがチフォージュ・シャトーを使って世界を分解しようとした事件……ですよね?」

 

 

「はい」

 

 

エルフナインは自身の過去について話してくれた。

 

生みの親であるキャロルがやろうとしていたこと、それは世界への復讐だった。

 

キャロルは生前、錬金術師である父親を殺されている。

 

父イザークは錬金術師として疫病から村を救ったが、イザークの研鑽による功績を「奇跡」の一言で片付けられ、挙句の果てには異端者として火刑に処されてしまった。

 

キャロルは「もっと世界を識るんだ」と遺したイザークの言葉を命題としたが、 彼女の出した答えが、世界を壊して万象黙示録を完成させる事であった。

 

彼女が掲げる万象黙示録は父親の無念を晴らすという解釈を経て歪ませたモノであり、錬金術の三大要素の内の二つ、分解と解析を惑星規模で行う大規模錬成であった。

 

世界の全てを解き明かしチフォージュ・シャトーに記す事によって奇跡など無いと証明する事が彼女の目的となっていたのだ。

 

 

「キャロルは世界へ復讐しようとしていました。ですがそれを止めてくれたのが響さん達でした」

 

 

「彼女達は強いですよね」

 

 

その中でも一番の鍵を握るのはやはり主人公の響であろう。

 

実質彼女がシンフォギア勢のリーダーといっても過言ではない。

 

その証拠に大事な勝負所ではいつも彼女が決めている。他の面々もそれを本能的に感じ取っているのか響に託す場面が多い。

 

それだけでなく常に中心におり、精神的支柱の役割も担っている。

 

今回の騒動の鍵を握るのはやはり響の力な気がする。

 

だがアダムだけは、奴だけはどうしても俺の手で倒したい。

 

奴には借りがある。

 

それを返さなければ死んでも死にきれない。

 

一人の男として奴とは純粋に決着をつけたい。

 

 

「そういえばイグナイトの強化・改修計画はどうなるのですか?」

 

 

愚者の石が鍵になるんだよな確か。

 

 

「深淵の竜宮というところに愚者の石は保管されていたのですが、そこは戦闘の余波で破壊されてしまったので、まずは愚者の石を見つけることから……ですね」

 

 

あれ?

そこって確か三期でクリスがオートスコアラーと決着をつけたところだったような?

 

 

「冷火さん、冷火さん!」

 

 

するとクリスと話していたなのはがいつの間にか俺の隣にきていた。

 

髪を下ろした姿は本当に桃子さんに似ている。

 

お風呂に入っている影響か、頬は赤くなり少しだけ大人っぽい雰囲気を醸し出していた。

 

 

「私、冷火さんのこと知りたいです!」

 

 

「私のことですか?」

 

 

「はい。普段は何をされてるんですか?」

 

 

え?

何もなければ部屋に引きこもってゲームですが何か?

 

だがそんなことを言ってしまったら即効で俺だとバレてしまうので誤魔化す。

 

 

「料理や勉学などでしょうか?後は錬金術の研鑽ですね」

 

 

「錬金術の研鑽ですか?」

 

 

「はい。私は氷を使うので暇があれば特訓しています、このように。アイスメイク……(フラワー)

 

 

俺は右手をグーにし、左手に乗せる。

 

すると両手が光だし氷の花びらがキラキラと辺りを舞う。

 

これはFAIRY TAILのグレイ・フルバスターが使う氷の造形魔法の()()である。

 

これが俺の考えた戦闘対策の答えである。

 

戦い方でバレるならいっそのこと違う人の戦い方をパクればいいじゃない……と!

 

そこで参考にしたのがFAIRY TAILである。

 

 

「綺麗……」

 

 

なのはが幻想的な風景に見とれている。

 

ここでイケメンの男の子なら『君の方が綺麗だよベイビー』とか言うんだろうな。

 

完全にちびまる子ちゃんの花輪君じゃねえか。

 

 

「冷火さんは氷を使うのですか?水ではなく?」

 

 

「はい。水に変えることも出来なくはないのですが、どうしても時間がかかってしまって」

 

 

俺は右手に一粒の氷を生み出すと、水へと変え、水蒸気に変える。

 

しかしこの一連の動作に()()かかってしまった。

 

これでは戦いには使えない。

 

数秒というのは戦闘の中でも致命的な隙を作ってしまう。

 

それこそ()()でできなければまるで意味がない。

 

 

「氷の錬金術ですか。興味深いです。ガリィも氷は使っていましたが、彼女とはまた違った錬金術の使い方ですね。冷火さんは一体何を対価に錬金術を行使しているのですか?」

 

 

「自分の体力です。ペース配分を考えれば大規模なものも錬成できます」

 

 

詳細に言えば体力と魔力の両方使っているのだが。

 

するとなのはが話す。

 

 

「冷火さん凄いです!凄いですよ!他には何ができるんですかっ!?」

 

 

「ええっと……こんなのはどうでしょう?アイスメイク……(パーソン)

 

 

そこにはなのはを模した氷のフィギュアがあった。

 

ちなみに髪を下ろしたバスタオル姿のなのはである。

 

うむ。

なかなかの出来である。

 

 

「私だっ!?」

 

 

するとそれを見た他の面々もこちらに寄ってくる。

 

うおおおおおい!?

 

前を隠せ!前を!!

 

 

「私も作って作って~!!」

 

 

「私も作って欲しいデェス!!」

 

 

そんなときアホの子二人(響と切歌)がこちらに勢いよく近付いてくる。

 

俺の脳内ではジョーズの曲が流れていた。

 

咄嗟に俺は側にいたエルフナインとなのはを盾にすると、近くにいた調の後ろへと避難する。

 

なぜ調なのかというと正直に言えばシンフォギア勢の中で彼女が一番話しやすいからだ。

 

物静かで芯の強い少女であるも、こちらと適度な距離を保ってくれる。

 

俺としては彼女が一番接しやすいのである。

 

 

「どうしたの?」

 

 

調がキョトンとしながらこちらを見る。

 

俺は答える。

 

 

「あの二人の勢いが強くて……」

 

 

「……なるほど」

 

 

調は状況を把握したのか俺を庇うように前に出る。

 

 

「切ちゃん、響さんも。自重して。冷火ちゃんが怖がってる」

 

 

「し、調の目が……」

 

 

「いつになく据わってる!?」

 

 

「そこまでだ馬鹿共!年下の後輩怖がらせてどうすんだ!!」

 

 

するとクリスも庇ってくれる。

 

なんだかんだ言いつつ、クリスは面倒見がいい。

 

調も庇ってくれている。

 

頼れる姉御が一気に二人もできた。

 

 

「「ご、ごめんなさい……(デエェス)」」

 

 

お馬鹿二人は調とクリスにお風呂場で説教されている。

 

俺はというとやっと一息つけると思いながらお風呂で休むのだった。

 

 

 

 

 

 

閑話休題(お風呂から出ると)

 

 

 

 

 

 

皆でご飯を食べようということで食堂へと向かうことに。

 

各々、好きなものを取って席につくのだが……

 

 

「冷火ちゃん、これ美味しいよ」

 

 

「冷火ちゃん、ご飯粒ついてるよ」

 

 

「冷火ちゃん、飲み物持ってくるね」

 

 

調があれこれと世話を焼いてくれる(驚愕)。

 

俺も大食いであるため出されるもの全て食べていた。

 

病院食は腹に溜まらないので美味しい。

 

隣で座る調はなぜかニコニコしながら俺の食べる姿を見ていた。

 

俺の目の前には皿が山のように積まれる。

 

他のS.O.N.Gの職員達はこちらを唖然とした様子で見ていた。

 

12歳の女の子が大食漢の如く食べているのだ。

 

そりゃ唖然とするか。

 

 

「す、凄い食欲……」

 

 

「お皿がどんどん積まれていくよ……」

 

 

「圧巻やなあ」

 

 

魔法少女三人娘もこちらを驚いた様子で見ていた。

 

 

「私も負けてられない!」

 

 

「こら、張り合わないの」

 

 

「こんなときくらいゆっくり食えっての」

 

 

響も俺に負けじと食べようとしているところをマリアとクリスに止められていた。

 

 

「調が楽しそうデス」

 

 

「月読が自分からいくとは珍しいな」

 

 

切歌と翼は調の様子を見て微笑んでいた。

 

うん。

俺も世話を焼かれて嬉しいのだが……

 

 

「調さんもうお腹いっぱいで食べられません」

 

 

「……さすがにこれだけ食べたらお腹いっぱいになるね」

 

 

調が苦笑いで見る。

 

 

「冷火ちゃんはこれからどうするの?」

 

 

「とりあえず少し休憩したあとトレーニングルームへいこうかと」

 

 

「何かするの?」

 

 

「はい。錬金術を使ってトレーニングしようかと思いまして」

 

 

「……私もついていっていい?」

 

 

「かまいませんが、全然面白いものではありませんよ?」

 

 

「大丈夫。私が冷火ちゃんのこと知りたいと思っただけだから」

 

 

「そ、そうですか」

 

 

調が俺の頭を撫でてくる。

 

これ、完全に年下扱いされてるよね。

 

そして俺は食器を洗い場に持っていったあとトレーニングルームへと向かった。

 

なぜか全員後ろをついてきたが。

 

お前らひまか。

 




次回はトレーニングしてたらNinjaとOTONAが乱入してきますはい。

さあどうなるだろうか(ゲス顔

では、また(・∀・)ノ

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