かけたので候。
今回は主人公だけの更なる可能性をかいてみたり。
では、どうぞ( *・ω・)ノ
ヒエンside
俺は駅前のビジネスホテルの部屋で一息ついていた。
「はぁ……やっと一息つけます……」
今日はハートキャッチプリキュアの並行世界から帰ってきて早々、ヴォルケンリッターと戦闘を行い、なんとか乗り切った……と思ったら誰かに監視されていたため、なくなく引く羽目になるとは……まったくなんて日だ……。
それに向こうの世界では昼間だったのに、こっちの世界では夜になってるのも大きかったのか、時差ボケでドッと疲れが押し寄せてきた。
『ヒエン』
するとアンジェ先輩に思念で話しかけられる。
『申し訳ありません。私が時間の座標をずらしてしまったばかりに、帰って来て早々、貴方がトラブルに巻き込まれてしまいました』
「いえ、気にしないで下さい。起きてしまったものは仕方がありません。大事なのはこれからどうするかです」
『気遣っていただきありがとうございます。それはそうと先ほどから気になっていたのですが……』
「なんでしょう?」
『なぜ変身を解除しないのです?』
「あ……」
『忘れていたのですね』
「はい……」
俺は変身を解除して元の姿に戻る。
「ふぅ」
そして息をはいた。
『なぜ男性の姿ではなく、プリキュアの姿で戦ったのですか?』
するとアンジェ先輩は気になるのか、そのまま聞いてきたので俺は簡潔に答えた。
「あのまま戦っていたら面倒なことになったので、咄嗟にプリキュアフォームになったというか……」
『何か訳ありなのですね。それはそうとプリキュアの姿になると、話し方が変わるのですね。意識しているのですか?』
「あー、意識したことはないんですが、自然にそうなるというか……」
なんでだろう?
そういう意識……スイッチが切り替わるというか、正直自分でもあまり良く分からない。
『とりあえず今はゆっくり休んでください。私は天界に行ってグラフ様達に今までの報告と、貴方が元の世界に戻ったことを伝えに行ってきますね』
「分かりました」
そうするとアンジェ先輩からの思念は終わった。
わざわざ報告にいかないといけないんだ。
報連相って大切だもんね。
そういえばアンジェ先輩の立ち位置ってなんなんだろう?エルやアランのような神様見習いの位置にでもいるのだろうか?
キュアアンジェなんて言われてるくらいだから天使的な立ち位置?
うーむ。
考えても良く分からん。
今度聞いてみよう。
というか天界とかについても聞いてみるか。
神様の仕事って正直気になるし。
天界ってくらいなんだから天国や、地獄もあるんだろうし。どんなところなんだろうか?
よくアニメや漫画などで語られる魔界や冥界などと言われる世界もあるのだろうか?
少し興味がある……と今はそれどころじゃなかった。
俺は魔法陣を発動させるとそこから久遠がポンと飛び出した。すると何か食べていることに気付く。
「くぅ~」
「あ、それあれか。お土産でもらったパンか」
久遠はお土産でもらったパンを食べていた。
相棒からもらったのだろうか?
気になった俺はこころの中、
するとこやつらもパンをハグハグと食べていた。もしかしてごはんの時間だった?
「ガゥ」
「「「「「ガァウ~」」」」」
「「ガァウ……」」
ん?
すると相棒といつもの小ライオンズの他に新しく増えている色がいることに気付く。
「青色に……
そして俺はあることに気付く。
この場にいる使い魔達……
「赤に青、紫に黄色、緑に藍色って相棒もいれれば、大空の七属性勢ぞろいじゃないか」
いや待て……そうなるとピンクはどういうことだ?
死ぬ気の炎にはそれぞれ「大空」、「嵐」、「雨」、「雲」、「晴」、「雷」、「霧」の7種類があり、7つの属性の炎は大空の七属性と呼ばれている。
それぞれこのような効果になる。
【大空】:調和 オレンジ
【嵐】 :分解 レッド
【雨】 :沈静 ブルー
【雷】 :硬化 グリーン
【晴】 :活性 イエロー
【雲】 :増殖 バイオレット
【霧】 :構築 インディゴ
ちなみに俺の属性は【大空】だ。
他にも大空の七属性の対となる大地の七属性の炎が存在する。
カテキョーの原作ではシモンファミリーと呼ばれるファミリーのみが使えた。
効果は「大地」、「森」、「山」、「沼」、「氷河」、「砂漠」の6種類が出ていた。
ちなみにあと1つは不明である。原作でも語られていなかった。ファンの間では「川」ではないかと語られていたが。
あと死ぬ気の炎の亜種で破壊力が圧倒的に高い「
「なあ相棒……今気づいたんだがこの子達の色って」
「ガウ!」
「あ、やっぱり。そうだったのか」
相棒曰く、大空の属性に分けてこの子達を生み出したらしい。
俺の大空の炎の中に含まれている
それぞれ皆、自分だけの固有の能力を持っているとのこと。だが訓練中らしく実戦にはまだまだ使えないそうだが。
「なあ、初めて見る子達もいるんだけど」
「「ガゥ……」」
青い小ライオンと、藍色の小ライオンを見ると震えている。相棒からの情報では青がオスで藍色はメスだそうだ。
「ガゥガゥ」
「二匹とも新人で臆病なのか」
小ライオンズはそれぞれ俺の性格の一部を受け継いでいる。青色と藍色の小ライオンに至っては俺の臆病な面が特別強調されているとのこと。
そろそろ良い時期だからということで相棒が俺に挨拶させようとしたらしい。
「なんで今まで出てこなかったんだ?」
「ガゥ」
「あー、引きこもり……」
見たところ青色と藍色の小ライオンは周りに比べて一際小さい。
赤・黄・緑・紫・ピンクは一期生……
青・藍は二期生といったところか。
とりあえず俺は新人の二匹に挨拶する。
「えーっと、とりあえず何もしないから大丈夫だぞ。俺はこいつらの主のヒエン、大空氷炎だ。よろしくな」
「「ガゥゥゥゥ……」」
「あらら」
震えてしまっている。
この手の場合の子達は、あまり刺激しない方がいいかもしれない。
「相棒……とりあえずこの子達は戻してやってくれ。震えてる」
「ガゥ!」
そして青・藍色の小ライオンの二匹は相棒の口の中へと戻ったのだった。
◆◆◆
アオッツ(青色)とアイッツ(藍色)を戻した後、俺は本来聞きたかったことを聞く。
「なあ相棒、ピッツのことなんだが」
「ガゥ!」
そうだ。
俺の中の炎の部分を具現化させたのなら、
「ああ、言いたいことは分かってるのね。なになに……『
え?
夕の炎?何それ?
そんなのカテキョーの原作でも出てこなかったぞ?
「ガァゥ!」
「
「ガゥガゥガゥ!」
「
少なくとも沢田綱吉の容姿・能力・武器を願ったんだからそうなのかと。
「ガゥガゥ……」
「おいなぜそこで呆れる?え、沢田綱吉に
「ガァウ!」
相棒は肯定した。
死ぬ気の炎は稀に複数の波動を持ってる者がいる。カテキョー原作でも沢田綱吉・ツナの右腕、獄寺隼人は5つの波動(嵐・雨・雷・雲・晴)を持っていた。
ということはあれか?
俺が持ってる波動は大空と夕の二つということになるのか?
しかし
「ガァウ~」
「『安定』?」
『安定』……ねぇ。
「なぁ相棒、『調和』と『安定』ってどう違うんだ?そもそもこの
「ガァウ~」
「それは自分で見つけろって?え、そこは協力してくれる流れじゃないの?」
「ガゥ!」
「あ、はい」
某ネコ型ロボットのように甘くはないらしい。
『自分でどうにかしなさい!』と言われてしまった。
ちくせう。
同じネコ型なのにこっちはずいぶんスパルタである。
相棒はこれ以上は語る気はないのか、パンをもしゃもしゃと食べ始めた。
とりあえず俺も腹ごしらえをするために
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄
翌日、少し遅めに起きた俺は昼食をとった後、これからの行動方針を相棒とピッツの二匹と決めていた。
ピッツは小ライオンズのリーダーだ。
つまり相棒の右腕の役割を担っている。
ちなみに他の面々はまだ寝ている。
「さて、これから俺達が取るべき行動なんだが……しばらくは情報収集に努めようと思う」
「「ガゥ!!」」
二匹ともこの案には賛成なようだ。
「はっきり言って今、俺達は危険な立ち位置にいる。ヴォルケンリッターからは魔力を狙われ、管理局でもマークする存在として見られているだろう」
特に管理局に至ってはリニスとリンディさんが、俺を目的不明の第三者として伝えているはずだ。
「だが、だからといってどちらか二つに
ヴォルケンリッターは今、デリケートな時期だ。安易に接触なんてすれば……下手をすれば命を狙われる事もありうる。ヴォルケンリッターは主のためならば騎士の誇りさえ捨てるのだ。
それに魔力を蒐集されれば、闇の書の管制人格がさらに強化され、厄介なことになる。
だがだからといって管理局に保護を求めるのも……現時点では危険だ。その理由は俺を
誰が監視していたかはおおよそ検討はついているのだが、まだ確証には至らない。
もしかしたら俺の予期せぬイレギュラーの存在もいるかもしれないからだ。
「だからこのまま身を隠したまま、情報を収集する。それに大空氷炎という存在は今、行方不明扱いだからな。それを利用する」
相棒に頼んで警察のホームページにハッキングしてもらい、俺の扱いを調べてもらったら行方不明扱いになっていた。
今は12月3日だ。
俺が行方不明扱いになって既に約二週間経っている。
今、むざむざと表に出ていけばその隙を狙われるかもしれない。
少なくとも皆の前に出るのなら、監視している奴の存在が明るみになってからだ。
「しばらくはプリキュアフォームのままでいくしかないな」
ということはしばらくの間はヒエちゃんのままでいくしかないということである。さすがに皆も俺が女装して情報を集めているとは思うまい。
「というわけでさっそく情報収集にいくか。相棒」
「ガゥ」
相棒は寝ている小ライオンズを口の中に戻す。
「お前達も今はこころの中に戻っておいてくれ。何か用事があったら呼ぶよ」
「「ガゥ!」」
すると相棒とピッツはポンと消え、俺のこころの中に戻った。
それを見送った俺はセットアップする。
「セットアップ」
そしてキュアヒートの姿になってからバリアジャケットを普通の私服に変える。だがここで問題が発生する。
(ううむ。女物の服なんて分からんぞ)
女性の服が分からないのだ。
とりあえずここは無難に眼鏡をかけて、ポニーテールにしてキャリアウーマンっぽい女性スーツでいいだろう。
もちろん下はスーツのズボンです。
鏡の前には、身長150cm後半ほどの眼鏡をかけたポニーテールのスーツ姿の女性になった俺がいた。
少なくとも行方不明のヒエン、キュアヒートだとバレることはないだろう。
「念のために魔力パターンも変えて、出力リミッターもかけてますし大丈夫でしょう」
やはりこのフォームになると言葉が自動的に変わる。
もしかしたら役者とかに向いてるのかな?
「さてと……そろそろ動き出すとしましょうか」
ビジネスホテルには一週間分の支払いは済ませてあるし、拠点の確保は一応できた。
いや、ほんと貯金通帳三つに分けといて良かった。
俺は念のために、貯金通帳を三つ持っている。
貯金用・へそくり用・非常用の三つである。
貯金用とへそくり用は現在リニスによって管理されている。へそくり用は元々俺の隠し口座だったのだが、勉強机に隠していた通帳がリニスによって見つかってしまったのだ。
ゲームや漫画を買うためにお金を貯めていたのだが、その使う額がタマに大きいことがあるのだ。それに危惧を感じたのかリニスが抜き打ちで残金照会を行いチェックするときがあるのだ。
自由に使えないってそれもうへそくりちゃうやん。
だが俺は諦めなかった。
リニスにバレないように三つ目の口座を秘密裏に作り、非常用として密かにお金を貯めてこの手で持っていたのだ。
ちなみに隠し場所は自分の心の中です。
「さぁ、久遠いきますよ」
「くぅ」
そして準備を済ませた俺は久遠を肩に乗せ、あるところへと向かった。
◆◆◆
俺はある場所へ向かいながら肩の上にいる久遠に言った。
「久遠、一度さざなみ寮に戻りなさい」
「くー?」
久遠が首を傾げる。
俺は理由を説明した。
「貴方も私と共にいなくなって約二週間が経っています。ですが私と貴方が一緒にいるところを見られてしまえば……勘の良い者なら私の正体にすぐに感づいてしまうでしょう。貴方にはしばらくさざなみ寮で過ごして皆の注目を集めておいてほしいのです」
「くぅ。くー?」
久遠から了承した返事と、疑問の感情が伝わってきた。恐らく俺はどうするのか聞いているのだろう。
「私は一度、翠屋に行って様子を見てきます。なのは達は今の時間帯であれば、翠屋にいるでしょうし。何かあれば思念を送ってきてください。貴方は私の使い魔となった影響で、私と精神リンクで繋がっているので可能なハズです」
「くー」
「あとこれが一番重要なのですが……私のことは伏せておいてください」
「くぅ!」
「よい返事です。では任せましたよ?」
「くー!」
「車に気をつけて」
久遠は地面に降りると、トトトトと駆けていった。
そして俺は翠屋へと向かった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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俺は今、翠屋の前にいた。
懐かしい気分を感じていた。
この店を見ると帰ってきたんだなあと感じた。
お店は相変わらず繁盛しており、お客さんがいっぱいだ。
俺はさっそく店へと入る。
「いらっしゃいませー」
出迎えてくれたのは懐かしきクラスメート、美由希さんである。
「一名様ですか?」
「はい」
「カウンターでもよろしいでしょうか?」
「大丈夫です」
美由希さんは俺に気付くことなく席へ案内した。
俺は席に座り、中を見回す。
するとギョッと目を見開いた。
ある席のスペースになのは、アリサ、すずか、フェイト、アリシアの姿があったからだ。
それだけでなくフェレット姿のユーノと、子犬姿のアルフの姿もあった。
フェイトとアリシアも白い制服を着ていることから、二人とも聖洋大付属小学校に既に通っているようだ。
俺としては、なのはとフェイト、アルフはリンカーコアを吸われていたので、元気そうにしている姿を見ると少しホッとする。
そして俺は注文を聞きにきた桃子さんにコーヒーとシュークリームを頼むと、悪いとは思いながらも魔力で聴覚を強化する。
すると彼女達の話し声が聞こえてきた。
「フェイト、アリシア学校はもう慣れた?」
「うん。優しい人ばかりだからすぐに馴染めたよ」
「私、学校ってあんまり行ったことないから今すっごく楽しいよ!」
アリサの言葉にフェイトは柔らかく、アリシアは元気良く答えた。馴染めているようで安心した。
フェイトは地球に少し慣れているとはいえ大人しく人見知りが激しいし、アリシアは持ち前の明るさがあるとはいえ地球は初めてだったから心配していたのだ。
「でも二人とも同じクラスになれて良かったよね」
「うん!」
すずかの言葉になのはが元気良く頷き、オレンジジュースをすする。
だがアリサのある一言で少し空気が変わる。
「あ~あ~、フェイトとアリシアが転校してきたっていうのに
「そうだね……」
アリサとすずかは少し顔を伏せる。
「ねぇ、アリサ……そのあいつって?」
「あ、うん。フェイト達のビデオメールで映ってたお兄さん、ヒエンよ」
俺は飲んでいたコーヒーを吹きそうになる……がなんとかこらえる。ここで俺の話題かよ!?
「あ、うん。知ってるよ。ね?姉さん?」
「うん。良く知ってるよ」
テスタロッサ姉妹は少し顔を伏せる。
「鮫島に聞いたんだけど、今は警察も動いてるけど全く足取りが掴めないんだって……」
「私もパパとママに頼んで調査チーム組んでもらったんだけど……なんの成果もないらしくて」
え?
警察が動いてるのは知ってたけど、すずかさん貴方調査チームなんて雇ってるの?
「警察によれば部屋のテレビや、電気がついたままだったし、争った形跡もなかったから何か突発的に起こったんじゃないかって言ってたらしいわ」
まあ確かに突発的に並行世界に飛ばされたな。それはそうと……今思い出したけどテレビとか部屋の電気つけっぱなしやったー!?
電気代はどうなっているんだ!?
それにアリサ……
あなた様一体どこからその情報聞いてるの?
いや普通に考えたら執事の鮫島さんか?
恐らく警察関係者に知り合いでもいるんだろうが……恐ろしいなバニングス家。
そのとき……
「大丈夫だよ」
なのはが一言、言った。
「ヒエンくんなら何があっても大丈夫」
笑顔で言った。
「きっとまた何食わぬ顔でただいま~とか言いながら帰ってくるよ」
なのはの言葉に他の面々も笑顔になる。
「そうよね。あのバカがそう簡単にやられるはずないもんね?」
「うん」
アリサもすずかも笑う。
「うん大丈夫!なんたってヒエンくんだから!生命力はゴキブリ並みにあるし、例え地球が滅んだって絶対生きてるよ!!」
なのはの言葉に全員笑っていた。
そしてなのはの俺に対する普段の評価が聞けた気がした。
皆から心配をかけていることを少し心苦しく感じた。
皆に謝らなければなと思った。
だけどね……
一言だけ言わせてもらいたい。
Gと一緒は勘弁してください(切実
ゴキブリって!?
そこはほら……フェニックスとか不死鳥とか色々あるじゃない。なのにゴキブリって。
なのはよ。
俺は諸星あ○るでも、両津○吉でも、吉井○久でもないぞ?
すると五人はもう食べ終えたのか帰るようだ。
俺も残りのコーヒーを飲みほし会計をする。
そして五人の後に続いて一緒に出た。
(とりあえずは……なのは達についていって管理局の拠点がどこなのか遠目からでも確認できれば上々だな)
なのは達と別れたアリサとすずかは、鮫島さんの運転する黒い高級車に乗り、去っていった。
それを離れたところから見ていた俺だったがどうも危機感のようなものを感じていた。
(なんだこの妙にモヤモヤする感じ……)
普段、超直感の放つ警鐘とはまた違ったこの感じ……
「…………」
ダメだ。
どうも嫌な予感がする。
(このまま見逃せば後々後悔する気がする……)
そして俺はピッツをこころの中から召喚すると命じた。
「ピッツ、貴方はなのは達についていって様子を見ておいて下さい。私はどうもアリサ達の様子が気になるので……確かめてきます」
「ガゥ!」
「それじゃ頼みます」
そして俺は黒い高級車が行った方面へ急いで走り出す。
まだ離れて2~3分しか経っていないからそんなに遠くへはいっていないはず。
(確かあの角を左に曲がったはず……)
そういえばここら辺は人の行き来が極端に減る。裏道として使うには最適なところだ。
そして俺が急いで角を曲がると……
そこには予想外の光景が映っていた。
それは……
「お逃げくださいお嬢様!すずか様!」
「大人しくしやがれ!!」
ドガッ!!
「うっ!?」
ドサッ
「鮫島!?」
「鮫島さん!?」
鮫島さんは銃で頭を叩かれ気絶する。
「ちょ、離しなさいよ!?」
「いや、離して!?」
アリサとすずかの二人が複数の覆面の男に車に乗せられ、連れ去られる姿だった。
新しく出た夕の炎。
だがその力は未知数。
そしてアリサとすずかが誘拐!?
覆面男達の目的とは!?
果たしてどうなる?
最後に一言。
炎の色にツッコミをいれてはいけない。
では、また(・∀・)ノ