大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

書けたので投稿。

他のプリキュア達も一部分だけ登場します。

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第百六十六話 心の花を守る伝説の戦士XXXVIII

第三者side

 

 

 

つぼみ達の学校、明堂学園の学園祭『明堂祭』が開かれるその日……希望ヶ花市にある少女達がやってきた。

 

 

「久しぶりの希望ヶ花市だー!!」

 

 

「なぎさったら……すっかりはしゃいじゃって」

 

 

「でも久しぶりにつぼみさん達や、他のプリキュアの皆さんに会えますから。なぎささんの気持ちもよく分かります」

 

 

すると三人の少女達のすぐ後ろをついてくるように小さな金髪の少年がトコトコと歩いてくる。年齢でいえば5歳くらいだろうか?

 

 

「ひかる?はぐれないように手つなごう?」

 

 

コクリ

 

 

ひかると呼ばれた幼い少年は金髪の少女と手を繋ぐ。

 

すると……

 

 

「ほのかー!ひかりー!ひかるも!早く行こうよー!!」

 

 

「なぎさってばもうあんなところに……ちょっと待って~」

 

 

「じゃあ、行こっかひかる」

 

 

コクリ

 

 

そして三人の少女と一人の少年は明堂学園を目指して歩き始めた。

 

 

「あ、なぎさ~!!言うの遅くなっちゃったけど明堂学園は反対方向よ~!!」

 

 

「あ、ありえな~い!!」

 

 

 

 

 

 

同時刻……

 

 

明堂学園までの道を二人の少女が歩いていた。

 

 

「んー!やっぱり歩きながら食べるパンはおいしい!本日も絶好調なり~!!」

 

 

「咲ってば……いきなりそんなに食べたら出店の料理食べられないわよ?」

 

 

「大丈夫!デザートは別腹って言うし!!あ、舞も食べる?」

 

 

「わ、私は遠慮しとく……あははは」

 

 

 

 

 

 

さらに同時刻……

 

 

「わあ~!乗るバス間違えちゃったよ~!!」

 

 

「だ・か・ら!あれだけ行き先はちゃんと確認しなさいって言ったでしょうがああぁぁ!!」

 

 

「うえーーん!ごめんなさーい!!」

 

 

赤髪の少女を茶髪の少女が怒っていた。

 

どうやら目的地までのバスを乗り間違えたらしい。

 

 

「まあまあ、りんさん。のぞみさんも悪気があった訳じゃないんですから」

 

 

「甘いわようらら。こないだのフェアリーパークの時だって、のぞみに任せたら約束の時間に遅れたでしょ!!」

 

 

「フェアリーパークって言いますと……ああ、レインボージュエルのときの!!」

 

 

黄色い髪の少女がポンと納得したように手を叩く。

 

 

「やれやれ……相変わらず騒がしいんだから」

 

 

「うふふ。でも楽しいでしょ?」

 

 

「ま、まあ……悪くはないわね」

 

 

その様子を呆れながら見る紫髪の少女と、優しげな視線で見守る青髪の少女。

 

そこに……

 

 

「皆~!明堂学園行きのバスはあっちの停留所から出るみたいよ~!!」

 

 

大きな声でこちらに手を振りながら知らせる緑髪の少女の姿があった。

 

無事行き先のバスを見つけることができたようだ。

 

 

「あ、見つかったんだ!!」

 

 

「って立ち直り速いわねアンタ!!」

 

 

「じゃあ皆、さっそくいこう~!けって~~い!!」

 

 

 

 

 

 

さらにさらに同時刻……

 

 

「ここが明堂学園か~おっきい~!!」

 

 

「つぼみちゃん達ここに通ってるんだ~」

 

 

「ここがあのカリスマモデル……来海(くるみ)ももかさんが通ってる明堂学園……」

 

 

「ラブも、ブッキーも、美希まで……すっかり舞い上がっちゃって……」

 

 

明堂学園の校門前に四人の少女達がいた。

 

 

「あ~早く皆に会いたいなあ」

 

 

「ふふ。ラブちゃん皆に会えるの楽しみにしてたもんね?」

 

 

「うん!皆と遊ぶの楽しいもん!さぁ、早く入ろう!皆で幸せ、ゲットだよ!!」

 

 

そして四人の少女達は学園内へと入っていった。

 

 

 

 

 

 

かつてこの世界を悪しき者達から守るために戦った伝説の少女達がいた。

 

少女達は強大な悪が現れたとき戦士として変身し戦い、そして力を合わせて敵を倒し……乗り越えてきた。

 

プリキュアの物語……

いわゆる正史と呼ばれる世界では明堂学園で伝説の少女達の邂逅はありえなかった。

 

しかしなんの因果か、この世界では伝説の少女達は明堂学園にて一同に会することになる。

 

そして幸か不幸か、この世界へと呼ばれた一人の転生者もこの学園にやってきていた。

 

伝説の少女達と一人の転生者が邂逅するまで……あともう少し……。

 

 

 

第三者side end

 

◆◆◆

 

ヒエンside

 

 

 

「ヒエン君準備できた~?」

 

 

「はい。バッチリでーす」

 

 

今日はつぼみ達の通う明堂学園で学園祭が開かれる。

 

俺は準備を完了させて部屋を後にする。持ち物は財布とPHSの二つだけだ。

 

PHSは薫子さんが必要だろうということで契約してくれた。あの人には本当に頭があがらない。ちなみに薫子さんは植物園で軽く仕事を終わらせてから来るそうだ。

 

 

「ガゥ」

 

 

「く~」

 

 

相棒と久遠を両肩に乗せ、階段を降りて玄関へ向かう。

 

玄関には既に陽一さんと、みずきさんがいた。

 

 

「すいませんお待たせしました」

 

 

「じゃあ行きましょうか」

 

 

「はい」

 

 

俺達は外へ出る。

 

すると丁度お隣からも来海夫妻が出てきたところだった。

 

 

「あ、おはようございます」

 

 

「「おはようございます」」

 

 

陽一さんが挨拶すると来海夫妻が同時に返す。

 

仲良いですね。

 

俺とみずきさんも挨拶する。

 

そして五人で明堂学園へと向かう。ちなみに両家ともにお店は休みである。娘の晴れ舞台は是が非でも見たいらしい。

 

まぁ、そりゃ当然か。

 

するとえりかの母親のさくらさんが話しかけてきた。

 

 

「ヒエン君……ヒエン君のファッションはいつも自分で考えてるの?」

 

 

「え?あ、はい。一応本屋で買ったファッション雑誌を参考に……」

 

 

俺の現在の格好は黒いTシャツに黒いジャケット、青いジーパンだ。カジュアルというよりはシンプルな格好である。

 

自慢じゃないがファッションというものは良く分からない。とりあえずみてくれが変でなければ大丈夫かなと考えている程度である。

 

 

「……勿体ない!勿体ないわ!!こんなに素材がいいのに……」

 

 

「は、はあ」

 

 

「そうだわ!今度私が貴方のコーディネートしてあげる!!」

 

 

「へ?」

 

 

「よし!決まりね!!今度ウチで服を選ぶわよヒエン君!!」

 

 

「は、はあ。お手柔らかにお願いします……」

 

 

なんか知らない間にトントン拍子で話が決まったのですが。

 

そんなことを話している内に明堂学園についた。

 

 

「す、すごっ」

 

 

まず目に入ったのが入り口にあった『明堂祭』の看板の大きさである。飾り付けに多くの風船が使われていた。

 

上を見ると数多くの風船が空に飛ばされていた。

 

下を見れば着ぐるみをかぶって風船を配ってる人が何人もいた。

 

出店の数も尋常ではなかった。

 

焼きそばに、りんごあめ、射的、ヨーヨー釣り、フランクフルトに綿菓子、金魚すくいにラーメン、うどん屋さんなど他にも色々あった。

 

これは学園祭というよりは一種のお祭りのような規模だ。

 

明堂学園は中高一貫校であるため規模が大きいのだろう。

 

俺達は入り口でパンフレットをもらったあと学園内へと入っていく。

 

この様子だと展示会や模擬店などの種類、クオリティーも高そうだ。

 

 

「まずはつぼみ達のクラスにいきましょうか?喫茶店やってるみたいだし」

 

 

「さんせ~」

 

 

みずきさんの提案にさくらさんが賛成する。こうみると母親同士のやり取りというよりも、学生のやり取りにしか見えない。

 

そしてつぼみ達のクラスにたどり着く。

 

ウェイター?のような格好をした男子生徒に席を案内された後、メニューを渡される。

 

メニューを見ると色々な種類の飲み物があった。俺は無難にコーヒーを頼む。

 

周りを見てみると、つぼみとえりかは忙しそうに動き回っていた。二人はまだこちらに気付いていないようだ。

 

 

「つぼみとえりかは、まだ気付いてないみたいですね」

 

 

「ふふ。そうね」

 

 

俺の言葉にみずきさんが頷く。

 

 

「ねぇ、気付くまで待ってましょうよ?」

 

 

「おお~そりゃいい。陽一さんもそう思いません?」

 

 

「面白そうですね!」

 

 

さくらさんの提案に、えりかの父親である流之介さんと、つぼみの父親である陽一さんも賛成する。

 

なんともノリのいい家族である。

 

すると準備ができたのかつぼみがお盆を持ってこちらの席へとやってくる。

 

 

スッ

 

 

流之介さんがカメラをセットしたので俺も陽一さんから預かったデジカメをセットする。

 

 

「お待たせしました!コーヒーと紅茶で…………」

 

 

そしてつぼみが席に座っている俺達と目が合う。

 

その動きが一瞬止まる。

 

俺と流之介さんは即座にアイコンタクトをかわす。

 

 

(今だヒエン君!!)

 

 

(了解!!)

 

 

そして互いにシャッターを切った。

 

 

 

パシャパシャ!!Σp[【◎】]ω・´)

 

 

 

顔をキョトンとさせたつぼみの表情を激写することに成功した。

 

するとつぼみは現状が段々と理解できてきたのか、顔を赤くさせながらも再起動した。

 

 

「ってえぇー!?お母さん!?お父さん!?それにヒエンさんまで!?今日は午後からくるはずじゃ……」

 

 

「何やってんの!?お店は!?」

 

 

つぼみと側にいたえりかがこちらを見て大きな声を出す。二人のリアクションからサプライズは成功した様である。

 

 

「お休み。今日は娘の晴れ舞台だもの」

 

 

「ファッションショー楽しみにしてるわね~」

 

 

「う、うん」

 

 

さくらさんとみずきさんが答える。

 

つぼみは再度キョトンとした表情で頷いていた。もちろんその表情も撮影済みである。

 

 

「それにしても……それにしても……むうううう……むううう……」

 

 

すると流之介さんのメガネがキラリと光ると……

 

 

「その給仕さんファッションかわいいねぇ!!」

 

 

つぼみとえりかの姿を撮りまくっていた。

 

親子だからいいのだろうが……端から見ると、どう見ても犯罪者にしか見えない。だが確かに流之介さんの言うとおり、つぼみとえりかの給仕姿はかわいい。

 

着物の上にエプロンを巻いている姿が大正時代の女給さんをイメージさせる。つぼみはピンク色の着物にポニーテール、えりかは水色の着物にセミロングヘアーだ。

 

まるで変身を完了させたブロッサムとマリンのようだ。

 

あ、そうだ。

 

俺も何枚か撮らねば。

 

 

「「お客様!店内撮影はご遠慮ください!!」」

 

 

「「あ、はい」」

 

 

俺はつぼみに、流之介さんはえりかに注意された。

 

解せぬ。

 

 

「つぼみ~えりか~」

 

 

「あ、いつき」

 

 

そのときいつきの声がした。

 

 

「ようやく午後のステージの順番が決まってね?これがステージプログラムで……って……え!?」

 

 

何事かと思い見てみると、どうやらいつきのご家族が来ていたらしい。

 

 

「お父様!?お母様!?お兄様!?お爺様まで!?」

 

 

「ファッションショー期待しているよ?精一杯頑張っておいで?」

 

 

「は、はい」

 

 

あの人がいつきのお兄さんか。

見た感じ女性にしか見えないが……身のこなしで分かる。

 

相当強い……。

 

だが桁違いに強いのが、いつきのおじいさんである。

 

なんと言えばいいだろうか?

 

実力の底が見えないのだ。

 

恐らくだが……実力は俺に太極拳の修行をつけてくれた老師並である。

 

するといつきのおじいさんがこちらをチラリと見る。そして俺と視線があった。

 

 

「!?」

 

 

驚いた俺はすぐに視線をそらす。

 

観察していたことに気付かれたのかもしれない。

 

内心冷や汗をかきながら俺はコーヒーを飲むのだった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

コーヒーを飲み終わってある程度ゆっくりしていると……

 

 

『なんじゃこりゃああああ!?ファッション部がトリイィィィ!?』

 

 

何やらえりかの叫ぶ声が聞こえ……

 

 

そして数秒後…………

 

 

 

『『エエエエエエエエエエエエエエエエエッッッッッッッッッーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!??』』

 

 

 

つぼみとえりかの叫び声が聞こえた。

 

それを聞いた両家の親達は一言。

 

 

「「「「元気ねぇ/元気だねぇ」」」」

 

 

いや、もっと他に言うことがあるでしょうよ!?何があったの!?とか!!Σ(゜Д゜)

 

そんなことを思いながら両家を見ていると……

 

 

「コーヒーのおかわりはいかがですか?」

 

 

茶髪のポニーテールの女の子がコーヒーを入れてくれた。

 

 

「あ、どうも」

 

 

「こちらも良ければお召し上がりください」

 

 

すると今度はメガネをかけた女の子がクッキーを持ってきてくれた。

 

クッキーを見た相棒と久遠は、机の上に降りるとムシャムシャと食べ始めた。

 

 

「あ、おいお前ら……」

 

 

「ガゥ」

 

 

「く~」

 

 

二匹とも幸せな表情でクッキーを食べるものだから俺は何も言えなくなってしまった。

 

 

「あ、あの~」

 

 

「ん?」

 

 

すると先程コーヒーを持ってきてくれた女の子が俺に声をかけてきた。

 

 

「もしかしてつぼみちゃんのお家のお花屋さんで働いているお兄さん……ですか?」

 

 

「あ、うん。そうだけど」

 

 

「「「「やっぱり!!」」」」

 

 

するとクラスの給仕をしていた女の子達四人が一斉にこちらにやってきた。

 

 

「あ、あの!私達!つぼみちゃんと同じファッション部に入っている者なんですけど……そのお礼を言いたくて」

 

 

「え?お礼?」

 

 

俺なんかしたっけ?

 

 

「今日のファッションショーに出てくれるってお聞きしました!」

 

 

「はい!でもお兄さんなら……納得です!」

 

 

「すらりとした華奢な肉体……鮮やかな黒髪……優しそうな瞳……ふんわりとした穏やかなオーラ……お兄さんなら必ずあの服を着こなせます!」

 

 

「きっと()()()です!」

 

 

四人のファッション部の少女達が力説するかのように言ってくる。

 

俺は少し戸惑いながらも何とか返事をする。

 

 

「ガ、ガンバリマス」

 

 

「それで他にも聞きたいことがあってですね……ぶっちゃけつぼみちゃんとはどういう関係なんですか!?」

 

 

「はい?」

 

 

「よくつぼみちゃんがお兄さんのことを話しているんです!それはもう楽しそうに!!」

 

 

「……え?つぼみが?」

 

 

「はい!いつも私のことをからかってくるとか……ちゃんと頑張ればできるのにとか……」

 

 

「ほぼ愚痴なのねorz」

 

 

そういえば俺、つぼみに対してはほぼリラックスした状態で接してるな。

 

だってあの子からかったら反応が面白いし、俺基本的に慣れてきたら楽できる所は手を抜くことも多いし。

 

たぶんそのことを言っているのだろう。

 

 

「「「「で……お兄さんはつぼみちゃんのことをどう思ってるんですか!?」」」」

 

 

どう思ってると言われても……

正直、妹のように思っているとしか言えないのだが。

 

というかさっきからこのクラスの男子生徒達から厳しい視線がきてるんですけど……それになにより……お世話になっているご家族がいる前でそんな質問答えることできるわけねえだろうがああぁぁΣ(゜Д゜)

 

さっきから陽一さんが難しい顔になってきてんだよおぉ!!っていうかみずきさんと、来海夫妻もニヤニヤしてんじゃねえよおぉ!!!!

 

という訳で正直に言いつつ、少し濁そう。

 

 

「俺は……「わああああああ!!皆さん何してるんですかあああああああぁぁぁぁ!!!!!!」……はい?」

 

 

するとつぼみが勢いよく戻ってきた。

 

その顔はりんごのように赤かった。

 

 

「ヒエンさん!」

 

 

そして俺の背を押して……廊下へと出した。

 

 

「まだファッションショーまで時間がありますのでヒエンさんは学園祭を楽しんできてください!16:30頃には色々準備をしなければいけませんので、時間までには家庭科室に来て下さいね!私は今から色々やらねばならないことがありますので!それでは!!」

 

 

そしてつぼみは勢いよく教室に戻っていくと、ファッション部員に説教を始めた。

 

とりあえず俺も席に戻り、陽一さんにデジカメを渡す。

 

この教室は正直もう居づらくなったので、学祭に色々回ってくることを皆に伝えて俺は教室を出た。

 

 

「ガゥ~」

 

 

「く~」

 

 

「お前らもきたのか」

 

 

そのとき相棒と久遠の二匹が両肩に乗ってきたので、そのまま一緒に連れていく。

 

 

「とりあえず腹へったし出店でも回るか」

 

 

そして俺は一端、外へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外に出て焼きそばやフランクフルト、飲み物を買った後、どこか座れるところはないかと探していると……

 

 

「ん?」

 

 

一人の幼い金髪の少年がベンチでちょこんと座っていることに気付く。

 

 

(あの子は……迷子か?)

 

 

周りを見渡しても連れと思われる人は見当たらない。そして肝心の少年はというと……小さく俯いていた。

 

見たところ年齢は5歳くらいだろうか?

 

離れたところから見ても分かる程に……金髪の少年は落ち込んでいるように見えた。

 

なんだか放っておけなくなった俺は、とりあえず金髪の少年に声をかけることにした。

 

 

「そこの少年……大丈夫か?」

 

 

「…………」

 

 

金髪の少年は俺に気付いたのか、顔をあげる。

 

だが何も話さない。

 

もしかしたら警戒されているのかもしれない。とりあえず俺は少年と視線を合わせて前に座る。そして刺激しないように気を付けながら話す。

 

 

「少年は……迷子か?」

 

 

「…………」

 

 

少年は話さない。

 

ふむ。

だったら物でつってみるか?

 

 

「えーっと……腹減ってないか?」

 

 

俺は手に持っている焼きそばと、フランクフルトを金髪の少年に見せる。

 

すると……

 

 

 

グー……

 

 

 

金髪の少年のお腹からそんな音が聞こえた。

 

少年は顔を赤くしながらお腹を押さえる。

 

俺は苦笑しながら少年に言った。

 

 

「とりあえず……一緒に食べるか?」

 

 

 

コクリ

 

 

 

金髪の少年は顔を赤くさせながら静かに頷くのだった。

 




とりあえず学祭編始まります。

ここからコラボハートキャッチプリキュア編後編に本格的に入っていきます。

どうなっていくのかお楽しみに。

では、また(・∀・)ノ


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