大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

とりあえずハートキャッチプリキュア編も気づけば30話越えちゃったよorz

完結までもう少しかかります。

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第百五十九話 心の花を守る伝説の戦士XXXI

第三者side

 

 

 

「はぁああああ!!」

 

 

「ぬぁああああ!!」

 

 

 

銀色の光と赤い光が空中で激突する。

 

 

 

ドドドドドドドッッッッッ!!!!

 

 

 

キュアムーンライトと、ダークプリキュアの拳がぶつかり合い凄まじい打撃音が周囲に響く。

 

両者の拳は速さもパワーも全く同じだった。

 

 

 

ドオン!!!!!!

 

 

 

十数度目の拳を互いにぶつけ合った後、両者共に小学校の屋上に着地する。

 

両者はさらにぶつかり合う。

 

 

「はぁああ!!」

 

 

「たぁああ!!」

 

 

互いに強力な蹴り技をぶつけ合う。

 

 

 

ドン!!

 

 

 

ドン!!!!

 

 

 

ドン!!!!!!

 

 

 

互いの蹴りがぶつかり合い、空気がビリビリと震える。

 

その証拠に小学校の校舎の壁に、少しだけ亀裂が入っていた。

 

そして数度目となる蹴りの激突で両者が後方へと吹き飛ぶ。

 

体勢を立て直したムーンライトは勝負を決めるため、自身の武器であるタクトを取り出す。

 

 

「集まれ花のパワー!ムーンタクト!!」

 

 

それを見たダークプリキュアも己のタクトを取り出した。

 

 

「闇の力よ集え!ダークタクト!!」

 

 

そして向け合う。

 

 

「花よ輝け!プリキュア・シルバーフォルテウェイブ!!」

 

「ダークフォルテウェイブ!!」

 

 

ムーンライトは銀色の花の形をしたエネルギー弾を収束し、ダークプリキュアは赤い花の形をしたエネルギー弾を収束させる。

 

そして互いに放った。

 

 

 

ドゴオオオオォォォォンン!!!!!!

 

 

 

激しくぶつかり合うシルバーフォルテウェーブとダークフォルテウェーブ。

 

そんななかムーンライトはダークプリキュアに()()()()()()()()()()()()()()()()()()話しかけた。

 

 

 

「ダークプリキュア!どうしてそこまで……()()()()()!?」

 

 

 

「前にも言ったはずだぞ。『お前は私だからだ。キュアムーンライト』」

 

 

 

ダークプリキュアはムーンライトを敵視している。それも執拗なほどに。

 

だがムーンライト……ゆりからしてみれば狙われる理由が全く分からなかった。

 

 

 

「く……それは一体どういう意味なの!?」

 

 

 

ムーンライトは歯噛みする。

 

シルバーフォルテウェーブが徐々に押され始めたからだ。

 

 

 

「お前が月の()だとすれば……私は()!影が光を飲み込んだとき、月は一つになるのだ!!」

 

 

 

そしてダークプリキュアはダークフォルテウェーブの出力を強める。その証拠に彼女の両目の黄金色が激しく光り出した。

 

 

 

「わぁああああああ!!!!!」

 

 

 

「く……」

 

 

 

(パワーがいきなり跳ね上がった!?お、押し負ける!?)

 

 

 

ドガァアアアアァァアンン!!!!!!

 

 

 

「あぁ!?」

 

 

 

そしてムーンライトは爆発に巻き込まれる。

 

彼女は校舎の屋根へと吹き飛ばされ……気を失ってしまった。

 

 

 

「今こそ月が一つになるときだ……」

 

 

 

そしてダークプリキュアは気絶しているムーンライトにタクトを向けた。

 

 

 

エネルギーを収束させる。

 

 

 

「終わりだ……キュアムーンライト」

 

 

 

コォオオオオオオ………………

 

 

 

そして……

 

 

 

キュアムーンライトに向けて赤黒い恨みのパワーが放たれた。

 

 

 

 

()()()()()……。

 

 

 

 

 

 

「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

「なに!?」

 

 

 

ダークプリキュアはいきなりのことに眉をひそめる。

 

 

 

なぜならムーンライトを葬るために放った攻撃が()()()()()()()()

 

 

 

そのとき……

 

 

 

「キュアムーンライト!」

 

 

 

ダークプリキュアは()()()()()()()()に耳をピクリと動かした。

 

 

 

そして倒れているムーンライトの方へ視線を向けると、思わず目を見開く。

 

 

 

「バ、バカな……あいつは……()()()()はサバーク博士にやられたはず!?」

 

 

 

ムーンライトの側には小さな物体が二匹いた。一匹は額に炎を灯す魔導師にいつもくっついている小さなライオン。

 

 

 

そしてその隣に……サバーク博士が葬ったはずの紫の妖精がいたのだから。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

ゆりは気を失っていた。

 

 

 

「…………ト!」

 

 

 

そのときなつかしい声が聞こえた気がした。

 

 

 

「…………ライト!」

 

 

 

(この声は……)

 

 

 

「………ンライト!!」

 

 

 

(この声は……)

 

 

 

「キュアムーンライト!!」

 

 

 

(コロン!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのときムーンライトは目を覚ます。

 

 

 

「キュアムーンライト!!」

 

 

 

そして己の名を呼ぶ小さなパートナーに顔を向けた。

 

 

 

「……コロン?」

 

 

 

「はぁ。ようやく起きたのかい?君はしっかりしてるように見えて案外寝坊助さんだね?」

 

 

 

ムーンライトはコロンに向けて手を伸ばす。そしてソッと顔に()()()

 

 

 

「夢……じゃない?」

 

 

 

「ああ。僕は()()()()()()()()()()()……ムーンライト」

 

 

 

「コ、コロン!!」

 

 

 

ムーンライトは大切なパートナーを抱き締めた。そして泣きながら……彼の名を呼び続けた。

 

 

 

「ああ……コロン!コロン!!」

 

 

 

「ごめんねムーンライト……ずいぶんと寂しい想いをさせたね?」

 

 

 

コロンはムーンライトの頭を優しく撫でる。

 

それは寂しがっていた子供をあやすかのような優しい撫で方であった。

 

ムーンライトはひとしきり撫でられた後、顔を上げる。

 

 

 

「でも……どうして……貴方は身体を失っていたはずじゃ……」

 

 

 

「それはこの子のおかげさ」

 

 

 

「ガァウ!」

 

 

 

コロンの側にはオレンジの小ライオンがいた。

 

ムーンライトが視線を向けると小ライオンは元気よく鳴く。

 

 

 

「あなたは……」

 

 

 

そしてムーンライトは額に炎を灯す少年が言っていたことをふと思い出した。

 

 

 

『月影!相棒を一緒に連れていけ!もしかしたらコロンを蘇らせることができるかもしれない!それじゃ後は任せたぞ!!』

 

 

 

ムーンライトはあのとき冗談だと思っていたが……

 

 

 

(まさか……本当に……蘇らせたとでもいうの?)

 

 

 

そしてムーンライトが考え事をしていたとき……

 

 

 

「ガゥガゥ!!」

 

 

 

「ムーンライト!今は考え事をしている場合じゃないみたいだよ?」

 

 

 

「え?」

 

 

 

ムーンライトが視線を向けるとこちらを鋭い目で見ているダークプリキュアの姿があった。

 

 

 

「ダークプリキュア!」

 

 

 

ダークプリキュアはタクトをムーンライト達へと向ける。

 

 

 

「どうやって復活したかは知らないが……ムーンライト共々、()()()()()()()()()

 

 

 

その言葉を聞いたとき、ムーンライトの中で何かが弾けそうになった。

 

 

 

(もう一度……消すですって?)

 

 

 

ムーンライトはコロンを見る。

 

コロンは少し緊張しながらダークプリキュアを睨み付けていた。だがその身体は小さく震えていた。

 

それを見たムーンライトは決意する。

 

 

 

「もうやらせない。コロンはもう二度と……私の大切なパートナーを……消させやしない!!」

 

 

 

そして立ち上がる。

 

 

 

「そうだ……私はもう……()()()()()()。私はもう……()()()()()()()()()()

 

 

 

そしてダークプリキュアに向けて大きな声で言い放った。

 

 

 

 

 

 

「コロンが見ている限り……私は負ける訳にはいかない!!」

 

 

 

 

 

 

ムーンライトはタクトを構えてエネルギーを収束させる。

 

 

 

「プリキュア・フローラルパワーフォルテッシモ!!」

 

 

 

それを見たダークプリキュアもタクトにエネルギーを収束させた。

 

 

 

「プリキュア・ダークパワーフォルテッシモ!!」

 

 

 

そして互いにエネルギーを身に纏い、空中へと飛翔を開始した。

 

 

 

 

 

 

ドン!!

 

 

 

 

 

 

ドン!!!!

 

 

 

 

 

 

ドン!!!!!!

 

 

 

 

 

 

ドン!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

ムーンライトは紫の光を纏いながら……

 

 

 

 

 

 

ダークプリキュアは赤い光を纏いながら……

 

 

 

 

 

 

閃光となって激突する。

 

 

 

 

 

 

小学校の校庭上を、紫と赤の閃光が何度も衝突する。

 

 

 

 

 

それらは時に混ざり合い、時に離れ……

 

 

 

 

 

 

そして再度接近し、螺旋状に混ざり合い、また離れる。

 

 

 

 

 

 

何度もそれを繰り返す。

 

 

 

 

 

 

「はぁあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

 

 

 

「うわぁああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

そして二人は雄叫びをあげながら真っ正面から激突する。

 

 

 

 

 

 

ドドドドドドドッッッッッ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

「く、くうぅ…………」

 

 

 

「ぬ、ぬうぅ…………」

 

 

 

 

 

 

ドドドドドドドッッッッッ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

そして両者共に最大パワーを込めた。

 

 

 

 

 

 

「く、くぅぅぅ…………わぁああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

「んぬぅぅぅ…………わぁあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

ドガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

スタン…………

 

 

 

 

 

 

そして両者は互いに背を向けながら華麗に着地する。

 

 

 

「…………」

 

 

 

「…………」

 

 

 

数秒後…………

 

 

 

「う……」

 

 

 

ムーンライトが膝をつく。

 

 

 

「フフッ……」

 

 

 

その姿を見たダークプリキュアが不敵に笑うが……彼女にも異変はあった。

 

 

 

パァアアアア…………

 

 

 

「な、なに!?」

 

 

 

なんとダークプリキュアの身体が突如光りだしたのだ。

 

 

 

「な、まさかこれは!?」

 

 

 

そして彼女の身体に電流が直接流されたような激痛が(ほとばし)った。

 

 

 

「があ!?」

 

 

 

そしてダークプリキュアは身体を痙攣(けいれん)させながら倒れた。

 

 

 

「……まさか……自分のパワーに()()()()()()()()()……とは……」

 

 

 

そして()()()()()()()()()()()()()()()()()、ダークプリキュアは気絶してしまった。

 

それを見ていたムーンライトはダークプリキュアに近付いていくが……

 

 

 

ドガァアアアアアンン!!!!!!

 

 

 

突如、赤い閃光が彼女の前に落ちる。

 

するとある一人の男がダークプリキュアの側に立っていた。

 

ムーンライトは目を見開いて驚く。

 

 

 

「サバーク!?」

 

 

 

銀髪の仮面を被った男……サバークはダークプリキュアを抱き上げる。

 

 

 

「あなたは……ダークプリキュアの……」

 

 

 

「…………」

 

 

 

サバークはムーンライトの話す声に反応しつつも、姿を消したのだった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

「ムーンライト!!」

 

 

ムーンライトはジッとサバークのいた所を見ていたが、コロンの呼ぶ声で我に返る。

 

 

「コロン」

 

 

ムーンライトが視線を向けるとこちらにゆっくりと飛んでくるコロンと小ライオンの姿があった。

 

 

「やったんだね……」

 

 

「ええ……でも逃がしてしまったわ」

 

 

「そうみたいだね。でも……()()()()()()()()()()()()()?」

 

 

「そうね……」

 

 

ムーンライトはコロンの言葉にそっぽを向く。耳が赤いことからどうやら照れているようだ。

 

するとその様子をジーっと見つめている小ライオンに気付いた。

 

 

「ガゥ?」

 

 

小ライオンは首を傾げる。

 

 

「いえ、なんでもないわ」

 

 

ムーンライトは優しく笑いながら、小ライオンの頭を撫でる。

 

 

「ガゥゥゥ」

 

 

小ライオンは甘えながらそれを甘受していたが……突如ピクリと反応する。

 

そのとき……

 

 

 

ドガァアアアアアアアンン!!!!!!

 

 

 

爆発音が響いた。

 

すると小ライオンは焦りだす。

 

そして隣にいたコロンに何かを伝え出した。

 

 

「ガゥ!ガゥガゥ!!」

 

 

「なになに?マスターを助けてほしい?……なるほど。ずいぶんとまずい状況みたいだね。ムーンライト」

 

 

「ええ、分かっているわ。彼と彼女達には借りもあるし、助けにいくわよ」

 

 

ムーンライトは二匹を肩に乗せると急いで戦いの場へと向かうのだった。

 




はぁ。
早くA`s本編いきたい~
最近気付いたんだ。
クロスオーバーって……考えずにするもんじゃねえなと。

では、また(・∀・)ノ

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