大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

書けたので投稿。

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第百五十六話 心の花を守る伝説の戦士XXVIII

第三者side

 

 

 

ゆりはダークプリキュアの形相に悪寒を覚えた。

 

 

「このままでは!?」

 

 

そしてすぐに行動を開始した。

 

こころの大樹に振り向くと大きな声で言った。

 

 

「お願いこころの大樹!私をプリキュアに!もう一度私を!!」

 

 

 

パアアアアアアアア………………

 

 

 

するとこころの大樹はゆりのその願いに答えるかのように、金色の小さな光を帯びていく。

 

 

『月影ゆり……』

 

 

そのときプリキュアパレスでも聞いた女性の声が聞こえてきた。

 

 

「はい……」

 

 

『貴方のプリキュアの種を(かざ)しなさい。プリキュアになりたい……その想いを込めて……』

 

 

「はい」

 

 

そしてゆりは目を閉じて集中するようにプリキュアの種を(かざ)した。

 

するとゆりの周囲から彼女を囲むように風が巻き起こる。

 

そして彼女はその風に包まれながら……目を閉じ四人のいる戦いの場へと向かった。

 

 

 

 

 

 

それを一人離れた所で見ていたコロンは、安心したような表情となっていた。

 

そしてこころの大樹の中に戻ろうとしたとき……

 

 

「ガァウ」

 

 

近くに小さなオレンジのライオンがいることに気付いた。

 

 

『ん?君はムーンライトと一緒にいた……』

 

 

それはコロンより少し小さなライオンであった。

 

 

「ガゥー!」

 

 

小さなライオンは一声鳴く。

 

すると魔法陣から小さな青い宝石が10個出てきた。

 

それはコロンの周りを回る。

 

 

『こ、これは……』

 

 

「ガゥ~」

 

 

『身体が欲しいと願え?な、何を言ってるんだ君は?』

 

 

「ガゥガゥ」

 

 

『生き返られる最後のチャンス?ほ、本当かいそれは!?』

 

 

「ガゥ」

 

 

『この宝石……ジュエルシードは強い想いに反応する?ジュエルシードというのかいこれは?』

 

 

「ガゥ~ガゥガゥ!!」

 

 

『もう時間がないから早く願って欲しい!?わ、分かった!!どちらにしろ僕の身体はないんだ。騙されたと思ってやってやる!!』

 

 

そして妖精コロンは青く……優しいオレンジの光に包まれた。

 

 

 

第三者side end

 

◆◆◆

 

ヒエンside

 

 

 

ドオン!!

 

 

 

「ぐっ!?」

 

 

突如パワーアップしたダークプリキュアに俺は吹き飛ばされる。

 

即座に体勢を立て直し、前を見る。

 

だが前には誰の姿もなかった。

 

 

「こちらだ!!」

 

 

「!?」

 

 

即座に両手のグローブから炎を噴射させ、真上に上がる。

 

 

 

ブオン!!!!!!

 

 

 

すると強烈な蹴りが俺のすぐ真下を通過する。

 

あ、危ない……

 

なんだか分からないが、ダークプリキュアは先程より大幅にパワーアップしているらしい。

 

その証拠に両目が黄金色に変わっている。

 

だがこいつがパワーアップするのはキュアムーンライト……つまり月影にやられてからの筈なのだが……なんの因果かここでパワーアップしてしまった。

 

ただでさえブロッサム達とはパワーの差があったにも関わらず、さらに強くなってしまった。

 

今のこの子達にこいつの相手は荷が重すぎる。

 

 

(温存しておきたかったが……仕方がない!!)

 

 

rev2(リヴィジョンツー)!」

 

 

俺はすぐにフルパワーになり奴に対抗する。

 

そしてブリッツアクションを発動させ、奴の後ろに回り込み殴りかかる。

 

 

 

ドオン!!

 

 

 

「なに!?」

 

 

だが奴は後ろを見もせずに俺の拳を片手で受け止めた。

 

そして……

 

 

「貴様の力はこんなものかああああぁぁぁぁあ!!!!!!」

 

 

強烈な回し蹴りを放ってきた。

 

 

「ぐっ!?」

 

 

俺はすぐにラウンドシールドを前方に展開する。

 

そして蹴りを受け止める……があまりの威力に吹き飛ばされてしまった。

 

 

 

ボゴオオオオォォォォンン!!!!!!

 

 

 

周りの木をなぎ倒しながら俺は体勢を整える。

 

 

(なんてパワーだ!?全ての能力が格段に増していやがる!?)

 

 

前からダークプリキュアが迫る。

 

俺は吹き飛びながら右手を向け砲撃を放った。

 

 

「ヒートバーナー!」

 

 

「はぁああああ!!」

 

 

するとダークプリキュアは衝撃波でヒートバーナーを打ち消した。

 

そしてこちらに赤黒いエネルギー弾を無数に放つ。

 

俺は続けて左手から直射砲撃ストレートバーナーを放ち、まとめてエネルギー弾を吹き飛ばす。

 

そして形態変化を使い、右手の籠手(グローブ)手甲(ガントレット)へと変える。

 

そして真っ正面から殴りかかった。

 

 

大爆発の加速(ビッグバンアクセル)!!」

 

 

「ダークパワーフォルテッシモ!!」

 

 

 

 

 

 

ドガアアァァァァァンン!!!!!!

 

 

 

 

 

 

俺のビッグバンアクセルと、奴のダークパワーフォルテッシモが激突する。

 

 

「お、おおおおおおおおお!!!!」

 

 

「ぬぁあああああああああ!!!!」

 

 

オレンジの炎と、赤黒いエネルギーが衝突する。

 

だがその衝突を制したのは……

 

 

 

赤黒いエネルギーだった。

 

 

 

「貴様は……貴様だけは消えろおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!!」

 

 

「ぐわ!?」

 

 

俺はダークパワーフォルテッシモを食らい吹き飛ばされる。

 

 

「くらえ!」

 

 

そしてさらに俺の吹き飛ぶ方向に回り込み、ゼロ距離でエネルギー弾を放った。

 

 

「グフウッ!?」

 

 

そして又しても勢いよく吹き飛んでいく。

 

あまりの威力に少し吐血してしまうが、地面を勢いよく転がりながらも受け身を取りつつ、俺は相手を見据えた。

 

 

「ヒエンさん!」

 

 

そのとき俺の側にはブロッサムやマリン、サンシャインがいた。

 

どうやらいつの間にか戻ってきたらしい。

 

 

「大丈夫ですか!?」

 

 

「あ、ああ。それより三人とも下がってろ。今のお前達じゃ、あいつの相手は厳しすぎる」

 

 

だが三人は俺のそんな言葉を無視して前へと躍り出た。

 

 

「嫌です!」

 

 

「ヒエンさん一人に押し付けないよ!」

 

 

「私達だってゆりさんを助けたいんです!」

 

 

むしろ三人ともやる気満々となっていた。

 

正直言うと、ありがたかった。

 

昨日戦ったコッペ様との戦いのダメージも未だに抜けていない中で……連続二日でフルパワーはさすがにきつかった。

 

 

「はぁ……はぁ……はぁ……」

 

 

「ほら、そんなに息を乱してるじゃないですか!?無茶しないで下さい!!」

 

 

ブロッサムのツッコミに俺は息を整えながら話す。

 

 

「はぁ……はぁ……いや別に無茶してる訳じゃないんだが……」

 

 

「とにかく今は休んでいて下さい!!」

 

 

「あ、ああ」

 

 

ブロッサムのツッコミに戸惑いながら返事をすると……

 

 

 

ザッザッザッ…………

 

 

 

前からダークプリキュアがゆっくりとこちらへ近付いていた。

 

 

「お前達など眼中にない。死にたくなければそこをどけ」

 

 

「べーっだ!あんたの言うことなんて聞くわけないでしょ!?」

 

 

「貴方がどれだけ強かろうと……私達は絶対に諦めません!!」

 

 

「かかってきなさい!ダークプリキュア!!」

 

 

するとマリン、ブロッサム、サンシャインが俺を庇うように構えた。

 

 

「いいだろう。余程消えたいとみえる」

 

 

(まずい!?)

 

 

そしてダークプリキュアがこちらへ攻めてこようとしたとき……

 

 

 

パアアアアアア………………

 

 

 

突如、金色の無数の光が周りを照らした。

 

 

「な、なんだ!?」

 

 

「これは?」

 

 

ダークプリキュアと俺は少し戸惑うが……

 

 

「こころの大樹の光?」

 

 

ダークプリキュアの言葉でその意味が分かった。

 

 

(()()()()()())

 

 

そのとき俺達の前に白い竜巻のようなものが吹き荒れる。

 

その中から白い光のワンピースを着た月影が現れる。その手にはココロポットがあった。

 

月影はこちらを横目で見る。

 

 

「「「ゆりさん!!!!」」」

 

 

皆が月影の登場に喜んでいる中、俺は皮肉げに言ってやった。

 

 

「遅かったな」

 

 

「安心しなさい。自分の不始末は自分でキッチリつけるわ。だから貴方は……ゆっくりそこで休んでいなさい」

 

 

「ああ」

 

 

そして月影はダークプリキュアと向き合う。

 

 

「貴様……もしや……」

 

 

「勇気……愛……友情……優しさ……悲しみ……喜び……たくさんの気持ち……皆の心……」

 

 

月影は語りかけるように話す。

 

そしてプリキュアの種を構えて言った。

 

 

 

 

 

 

「私は戦う。皆の心のために!!」

 

 

 

 

 

 

そのときココロポットに入っているこころの種が分解されると粒子になり、月影の持つプリキュアの種が修復される。

 

そして月影はココロポットのコンパクト型のケースに自身のプリキュアの種を装填(そうてん)した。

 

 

「プリキュア・オープンマイハート!」

 

 

すると舞うように月影は変身していく。それはまるでバレリーナのように可憐で美しかった。

 

髪は薄い紫色から、明るい紫色に変わる。

 

イメージとしては『紫の薔薇(ばら)』といった方がいいだろうか?

 

髪型は紫のロングヘアであり、三日月のように前髪が尖っている。そして特徴的な薔薇の髪飾りが施されていた。

 

変身コスチュームは他の三人と違い、銀色のワンピースのような格好で、腰に黒いリボンを巻いている。 肩に天使の羽のような装飾が施されていた。

 

靴はハイヒールブーツで、手袋は右手は白く短く、左手は青色のロンググローブであった。

 

そして変身を終えた彼女は目の前の敵に告げた。

 

 

「月光に冴える一輪の花、キュアムーンライト!」

 

 

ここにキュアムーンライトが華麗に復活した。

 




キュアムーンライト華麗に復活。

そしてあの妖精も……

実は最強のプリキュアって自分的にはキュアムーンライトじゃないかなと思ってみたり。

では、また(・∀・)ノ

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