今回vsコッペ様。
では、どうぞ( *・ω・)ノ
ヒエンside
コッペ様
薫子さん、キュアフラワーのパートナーであり戦闘能力はプリキュア三人を同時に相手に出来るほど高い。
それに実はこの妖精様……あのダークプリキュアを翻弄するほどの実力もある。
つまりダークプリキュアよりも実力は高いかもしれないのだ。
先程のブロッサム達との戦いも全力でやってはいただろうが……
あの戦いはブロッサム達の実力を見るためのものである。恐らくいくらか手は抜いていたはず。
だが一つだけ……確実に言えることがある。
砂漠の使徒の黒幕……砂漠の王デューンはコッペ様より確実に強い。
つまり俺がもし仮にではあるが……デューンと戦う事になるのであれば、コッペ様に勝てなければ奴には確実に勝てないということになる。
つまりこの戦いは俺にとって一つの目安にもなるのだ。
だからといって負ける気は毛頭ない。
いやむしろ先のことを考えるのであれば……勝たなければならない。
そんななか俺は部屋の中央でコッペ様と向き合っていた。
コッペ様のイケメン形態の身長はおよそ180cmほどである。俺よりも10cmほど高い。
そして俺はセットアップを済ませる……と同時に死ぬ気モードとなる。
「セットアップ:スピリットフォーム
相手が強いのは分かっている。
ならば最初から全開でいく。
ゴオオオオオォォォォ!!!!!!
俺を中心に凄まじい魔力流が吹き荒れる。額の炎やグローブに灯る炎もいつもより大きい。
自身の身体から凄まじいエネルギーが出てくるのを感じる。フルパワーは久遠との戦い以来だが、変に重さを感じるほどでもない。
これなら全力でいけそうだ。
俺の姿を見たコッペ様も目を見開いている。
「ふ、二人とも凄い迫力です……」
「な、なんだかピリピリしてる……」
「これは……真剣勝負の雰囲気だ……」
ギャラリーと化しているプリキュアの三人もこちらをソワソワしながら見ている。
「二人とも準備はいいかしら?」
薫子さんが声をかけてくる。
「あ、少しだけ待ってください」
俺は結界魔法封時結界を使い、この付近一帯を結界で覆う。もちろんこころの大樹もこの戦いを見学に来ているらしいので入れておく。
城が少し薄暗くなった。
「これは……」
薫子さんが驚いている。
「この城全体の空間を結界で隔離しました。これでいくら戦闘したとしても城にキズがついたりすることはありません」
「結界……」
「そんなものまで使えるのね」
「「すごいですぅ!!」」
「すごいでしゅ~!!」
薫子さん、月影、妖精トリオが驚いている。
そして俺はコッペ様に話しかける。
「コッペ様……訳あって貴方に負ける訳にはいきません。なので全力でいかせていただきます」
「…………」
俺達は構える。
「それじゃ試合開始よ!」
合図と同時に俺は攻撃を開始した。
◆◆◆
俺は両手のグローブをブースターに即座にコッペ様の後ろに回り込む。
そして左手を少し丸め、手刀をコッペ様の首元へと叩き込む。
「…………」
だが俺の攻撃は呆気なくかわされる。
(かわされるか……ならば)
今度は正面に回り込み、コッペ様の顔面に回し蹴りを放つ。
だがそれは腕でガードされた。
そしてコッペ様は青い光弾を右手に収束させると俺の顔面に放とうとする。
(その技は一度見ている!!)
俺は咄嗟に体捌きでかわし、肘打ちを繰り出す。
しかしコッペ様も俺の動きを見切っているのか同じく体捌きでかわした。
そして俺は両手に炎を灯し、コッペ様は両手に青い光弾を収束させ至近距離で互いにぶつけ合った。
ドォオオオオオオオオンン!!!!!!
エネルギーのぶつかり合いで互いに後方へと吹き飛ぶ。
俺は体勢を立て直し、前方へオレンジの砲撃を放つ。
だがコッペ様は跳躍してかわすと、念力で操った石弾の上に着地する。
そして石壁から出た無数の石弾を操ると地面にいる俺へと放ってきた。
(かわせる量じゃない!なら……)
俺は両手を上へ掲げ、広域砲撃を放った。
「ワイドバーナー!」
こちらに迫る石弾をまとめて吹き飛ばす。
そして上空にいるコッペ様の元へと向かおうとしたがその姿はどこにもなかった。
(どこに?)
周囲を見渡して探そうとしたとき……
ザワリ…………
不意に悪寒を感じた。
俺は流れに身を任せてその場を跳躍する。
ブオン!
すると俺の後方から強烈な蹴りを繰り出すコッペ様の姿があった。
コッペ様は俺がかわしたのを確認すると、同じく跳躍し飛び蹴りを放ってきた。
俺はクロスガードでそれを受け止めるが上空へと勢いよく吹き飛ばされる。
(意外と重い!?)
そのまま吹き飛ばされ、天井に激突しそうになるところを炎を逆噴射させて防ぐ。
俺はそのまま天井付近で滞空する。
「
そして自身の周囲に10個のスフィアを配置するとそこから高速射撃を放った。
だがコッペ様は浮かせている石弾の上を高速で移動してかわしていく。
「verバズーカ&ミサイル!!」
だが俺は破壊力のあるスフィアでコッペ様の逃げ道を塞ぐように狭めていき、後方から誘導弾で追尾する。
「…………!!」
だがコッペ様も自身の周囲に青い光弾を無数に配置すると、俺の射撃魔法を相殺していく。
そして天井にいる俺に高速で接近してきた。
その右手には青いエネルギーが収束されていた。
それを見た俺も対抗するため形態変化を使う。
「
俺も右手を
そして接近してくるコッペ様に合わせて攻撃を繰り出した。
「
「…………!!」
ドゴオオオオォォォォンン!!!!!!
そして互いのエネルギーが至近距離でぶつかり合った。
ヒエンside end
◆◆◆
第三者side
ブロッサム達は目の前で繰り広げられる攻防を食い入るように見ていた。
すると側にいるゆりが話し始めた。
「彼……まだ実力を隠していたのね」
その言葉に反応したのはブロッサムだった。
「そういえば……ゆりさんはヒエンさんのことを知ってたんですか?」
「ええ。彼とダークプリキュアが戦っているところを見たことがあるから……」
その言葉に一同が驚く。
「ダークプリキュアに少し押されていたとはいえ……互角に戦っていたわ」
そしてゆりはプリキュア達に言った。
「彼とコッペ様の戦いをよく見ておきなさい。見るだけでも戦いは参考になることが多いわ。少なくとも彼は……貴方達の何歩先にもいる」
「私達の……」
「先に……」
「いるんですね……」
ゆりの言葉にサンシャイン、マリン、ブロッサムが再び前を向いた。
すると勝負が動いた。
コッペに少年が天井へと吹き飛ばされたのだ。
「ああ!?」
ブロッサムが声をあげる。
だが少年は天井に激突する瞬間、両手から放たれる炎を逆噴射させることで激突を回避した。
「は、はぁ~」
それを見たブロッサムは息をはく。
だが攻防は続く。
少年が放つ遠距離攻撃をコッペは高速でかわしつつ、青い光弾で相殺させていく。
そして右手に青いエネルギーを収束させながら少年へと接近していく。
「コッペはこれで決めるつもりだわ!」
薫子の言葉に一同に緊張が走る。
だが少年も右手にオレンジのエネルギーを収束させていた。
そして互いのエネルギーが激突した。
ドゴオオオオォォォォンン!!!!!!
すると爆発音が城中に響く。
激突の余波がブロッサム達にまで届いた。
「「「吹き飛ばされるですぅぅ(でしゅ~)!?」」」
妖精トリオはその小さな身体で必死にそれぞれのパートナーにしがみついていた。
爆風が収まる。
ドン!!
ドン!!!!
ドン!!!!!!
するとそんな激突音が響いた。
一同が目を向けると高速で接近戦をしている二人の姿があった。
第三者side end
◆◆◆
ヒエンside
ビッグバンアクセルと青いエネルギーが激突する。
激突の影響で強力な爆発が起こり、俺を襲った。
だがフルドライブでバリアジャケットも強化されているので耐えられない訳ではない。
しかし衝撃ばかりはどうにもならない。
天井に激しく吹き飛ばされ、激突しそうになるのをフローターフィールドで防ぐ。
すると超直感が反応する。
俺は咄嗟に右手の
ドガン!!
すると俺の目の前に拳を突き出すコッペ様の姿があった。
俺は炎の質を柔から剛に切り替え、コッペ様を弾き飛ばす。
そして炎の翼をはためかせ突貫した。
そのままもう一発ビッグバンアクセルを放つ。
「…………」
だがコッペ様は念力で石弾を操り目の前に持ってくることでビッグバンアクセルを防いだ。
俺はその石弾事吹き飛ばすが……既にコッペ様の姿はなかった。
(また消えた!?)
俺は気配を探るために集中する。
タッ……タッ……タッ……
すると微かに足音が聞こえた。
「そこだ!」
俺はブリッツアクションを発動させ動きを加速させる。そしてそのまま足に炎を纏わせた炎の斬撃を繰り出した。
「
すると丁度現れたコッペ様に炎の斬撃が当たる……かに思われたが片手で弾き飛ばされた。
そして強力なパンチが繰り出される。
俺も剛の炎を纏ったパンチをぶつけた。
そこから互いに高速で動き合い接近戦を繰り返す。
ドン!!
ドン!!!!
ドン!!!!!!
だが高速戦闘を制したのはコッペ様であった。
俺はそのまま青いエネルギーを纏った蹴りを
ボゴオオオオォォォォンン!!!!!!
「ぐっ!?」
俺は即座に体勢を立て直し、上を見上げる。
「…………!!」
するとコッペ様はいつの間にか青いエネルギー弾を自身の周囲に生み出していた。
だがその数が尋常ではなかった。
その数はフェイトのフォトンランサー・ファランクスシフト並の数であった。
それだけではない。
(なんだあのエネルギーの密度は!?あんなのを食らったらひとたまりもないぞ!?)
青い光弾群に込められているエネルギーの密度が異常だった。
その証拠にその密度が濃すぎるのか、周囲の空気がビリビリと震えている。
(これが伝説の妖精の力……五十年前、キュアフラワーと共に砂漠の使徒との戦いを乗り越えた妖精の力……)
俺は甘く見ていたのかもしれない。
妖精はシプレやコフレ、ポプリなどのか弱い存在ばかりだと思っていた。
だが中には共にプリキュアとなって戦う妖精も存在する。
そんな妖精がいるのだ。
だとすれば戦闘ができる妖精だっていてもおかしくはない。
それに俺が相手にしているのは……その中でも伝説の妖精と言われるコッペ様である。
あの五十年前に砂漠の使徒と一人で戦ったキュアフラワーのパートナーである。
なら……その名に恥じない戦闘力を持っていてもおかしくないではないか。
それに先程の高速戦闘も俺は制することができずに……吹き飛ばされていたではないか。
だからこそ……
今こんなにも追い詰められている。
俺は頬をパチンと叩く。
意識を切り替え、気合いを入れる。
(考えろ!この危機を脱する方法を!!)
今の俺の最高防御魔法はファーストエディションを使用した氷の防御魔法である。
だが……下手をすればそれすら破壊されるほどのエネルギーがあの青い光弾群には込められている。
しかし、コッペ様も操るのにはかなりの神経や労力を使うのか、その顔は少し辛そうであった。
(だが逆に言えば……そこまでしないと勝てないと思わせられたのかもしれない。だとすれば……)
これさえ耐え抜けば……あのコッペ様にダメージを与えるチャンスが生まれるかもしれない。
なら……防御に秀でたあのモードを使えば耐えられるかもしれない。
「…………!!」
すると準備が整ったのか無数の青い光弾が今にも俺に放たれようとしていた。
(ええい!もう時間がない!!なら……使うしかない!!)
「
俺は黒衣のマントを纏うと防御体勢に入る。
その直後……無数のエネルギー弾が俺を襲った。
ドドドドドドドッッッッッ!!!!!!
俺は必死に耐える。
「お、おおおおお!!!!」
【調和】の効果が発動しているのか俺の体力が徐々にだが、減っていく。
(だが……これさえ乗り切れば……この攻撃を乗り越えれば……ダメージを与えるチャンスは必ず来るはず!だから……死ぬ気で耐える!!)
ドドドドドドドッッッッッ!!!!!!
「ぐ……」
俺を無数のエネルギー光弾が襲う。
身体を襲う無数の衝撃に……ついに膝をつく。
(まだか!?まだ終わらないのか!?)
体感時間ではかなり長く感じる。
二~三分経ったのか、五分経ったのか、はたまた数十秒しか経っていないのか全く分からない。
だが耐えるしかない。
そしてついにエネルギー光弾が放たれなくなった。
俺は膝を崩してしまう。
「はぁ……はぁ……はぁ……な、なんとか……耐えきった……はぁ……はぁ……」
今は煙で見えないが恐らくコッペ様は様子を見ているはずだ。
(待て……この状況使えないか?)
今は相手が様子を見ている状態……余程のことがなければその場から動かないはず……
(一か八か……やってやる)
そして俺は行動を開始した。
ヒエンside end
◆◆◆
第三者side
ドドドドドドドッッッッッ!!!!!!
ブロッサム達はその光景を唖然と見ていた。
側にいた薫子が話し始める。
「コッペは……本気であの子の……ヒエン君の力を試しているんだわ」
「どういうことですかおばあちゃん!?」
ブロッサムは薫子に詰め寄る。
「コッペは訳もなく……本気で力を振るったりしないわ。貴方達のときも
「導くために?」
サンシャインが聞き返す。
「ええ。さっきの試練は貴方達がハートキャッチミラージュを
「コッペ様は彼にも
ゆりが冷静に分析する。
「でもこれじゃヒエンさんは……」
マリンが不安そうに前を見る。
するとコッペは攻撃をやめたのか様子を見ていた。
辺りは煙が立ち込めて全く見えない。
そして段々と煙が晴れる。
そこには……ボロボロでうつ伏せに倒れている少年の姿があった。
「あ……ヒエンさん!」
ブロッサムが飛び出そうとするが……
「ダメよ!!」
薫子が声をあげる。
「なぜですかおばあちゃん!?」
「まだ試練は終了してないわ。それに見なさい。コッペはまだ
薫子に言われて目を向けると、まだ周囲を警戒して構えているコッペの姿があった。
するとうつ伏せに倒れていた少年がゆっくりと起き上がる。
そしてボロボロになりながらもコッペに向けて右手を向けて砲撃を放った。
「ヒートバーナー!」
オレンジの砲撃がコッペを襲うが石弾の上を飛んでかわす。すると地面にいる少年は今度は左手を向けて砲撃を放った。
「ヒートバーナーフルバースト!」
すると拡散砲撃を放ち、範囲攻撃で砲撃する。
さすがのコッペもこれはかわしきれないと判断したのか、石弾を何枚にも重ねてヒートバーナーフルバーストをガードする。
その隙に少年は地面に手を付き、氷の動物を生み出しコッペへと向かわせた。
「
氷のコウモリ軍団がコッペに向かう。
コッペは石弾をいくつか放つが破壊しきれず、ダメージをくらう。
するとダメージを食らった部分だけが凍っていた。
さらに少年は氷のコウモリの数を増やそうとするが……コッペは高速で少年に近寄り腹部へパンチした。
「……ガッ!?」
そして少年は意識を失うかのように倒れ……そして
「!?」
それを見たコッペは目を見開く。
すると
咄嗟にバク宙でかわすコッペ。
そして体勢を立て直して上を見上げると、二人の少年がいた。
「ヒ、ヒエンさんが二人います!?」
ブロッサムが驚く。
「幻影……じゃないわね。ちゃんと気配を感じるわ」
ゆりが分析する。
「ど、どうなってんの!?ぶ、分身!?」
「どうやらそうみたいだよ」
マリンが慌てながら言うが、サンシャインはそれを肯定した。
コッペは青い光弾を二人の少年に放つが、二人の少年はかわし、高速でコッペに接近した。
そしてコッペを挟むように接近戦を挑む。
「フッ!」
「ハッ!」
だがその攻撃すらも華麗にかわし、受け流しながらカウンターを入れていく。
だが少年達も互いの動きをカバーしながら付かず離れずの距離を用いて攻撃していく。
「チェーンバインド!」
すると少年の一人が捕縛魔法を使用し、コッペを拘束しようとする。
コッペは高速で迫るオレンジの鎖を軽やかにかわす。
さらに少年は鎖を増やしていく。
するとコッペはそれを防ごうと倒そうとするが……もう一人の少年が絶妙に邪魔をしてくる。
そしてついにオレンジの鎖がコッペの片足を捕らえた。
「!?」
それを皮切りに右手、左手、両足が拘束される。
その隙を狙って
「
ドゴオオオオォォォォンン!!!!!!
コッペにビッグバンアクセルが直撃する。
ズザザザザザ………………
10mほど後方へと下がりダメージを受けたのかコッペは
だが……
ブチン!!
コッペは顔を上げると、鎖を無理矢理引きちぎり拘束から逃れる。
そして高速で二人に近寄り殴り飛ばした。
「「!?」」
ドガアアアアァァァァンン!!!!!!
少年二人を殴り飛ばした後、コッペは膝をついてしまった。
「……コッペ様はスタミナをかなり消耗してるみたいですね」
「大技を使った後だもの。その上、休憩を与える間もなく攻められ、ヒエン君の強力な攻撃ももろに食らった。さすがのコッペも……もう限界が近いわ」
サンシャインと薫子が話す。
吹き飛ばされた少年はグッタリしており、倒れていた。
もう一人の少年は既に消えていた。
どうやらコッペに攻撃を食らわせた方が本物の少年だったようだ。
それを見た薫子は確信した。
「……勝負ありね」
そしてコッペは倒れている少年に近付き、様子を見ようとした。すると……
ガッ!!!!!!
倒れている少年がコッペの足を掴んだのだ。
「やっと、やっと……捕まえた。これでもう逃がしませんよ。零地点突破・ファーストエディション!!」
ビキビキビキ…………
するとコッペの全身が勢いよく凍っていく。
コッペがすぐに離れようとするが……倒れている少年の姿は
ガラッ…………
そんな物音が聞こえたとき、コッペのすぐ後ろで
第三者side end
◆◆◆
ヒエンside
「
俺はミラージュハイドを解除し、
そして右手に最大エネルギーを込める。
エネルギーが暴発しようとするが、気合いでそれを抑える。
そして全身が凍っているコッペ様に勢いよく放った。
「
ビッグバンアクセルよりも濃い炎の球体がコッペ様に直撃した。
戦闘描写難しいorz
では、また(・∀・)ノ