大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

そういえば水樹奈々さんの新曲発売しましたね。

さっそくダウンロードして聴いてます。

既に100回ほど聴きました。

もう歌詞覚えました。

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第百三十話 心の花を守る伝説の戦士Ⅱ

ヒエンside

 

 

 

俺の眼下には、俺と同い年くらいの黒ずくめの女性がいた。

 

黒ずくめの女性は、俺といういきなりの乱入者に驚いたのかこちらを睨んでいる。

 

さらにその下では大きな美しい大樹がある島に、三人の少女がこちらを驚愕した目で見ているのが分かる。

 

俺は両肩に乗っている相棒と久遠に指示を出す。

 

 

「二人とも……あの女の子達のいる所に避難してろ。相棒は久遠を抱えて飛べ」

 

 

「ガゥ!」

 

「くぅ!」

 

 

二匹ともあの黒ずくめの女性から発せられる()()()()()()を感じ取ったのか、俺の指示にアッサリと従ってくれた。

 

そして相棒が久遠を抱えて島へと向かっていくが……

 

黒ずくめの女性の視線が相棒達に向けられる。

 

そのとき超直感が反応した。

 

直ぐ様、俺は両手のグローブから炎を噴射し、黒ずくめの女性に高速で殴りかかった。

 

 

「!?」

 

 

 

ドン!

 

 

 

俺の炎の拳を黒ずくめの女性は簡単に受け止める。

 

俺は炎の質を柔から剛に切り替えて、今度は左手で殴りかかるが、今度も受け止められる。

 

そして反撃として蹴りを放たれるが、今度は俺がそれをガードして受け止める。

 

 

 

ドオン!!

 

 

 

「ぐっ!?」

 

 

(お、おもっ!?)

 

 

が……女性とは思えないほどのパワーの強さで少し吹き飛ばされる。

 

そこからは黒ずくめの女性が高速で接近戦を挑んできた。

 

こちらも額の炎の出力を上げて応戦する。

 

 

 

 

 

 

ドオン!!

 

 

 

 

 

 

ドオン!!!!

 

 

 

 

 

 

ドオン!!!!!!

 

 

 

 

 

 

遥か空中にてオレンジと漆黒の光が何度か激突した後、互いに距離を取った。

 

 

「貴様……一体何者だ?」

 

 

「はぁ……はぁ……ただの……通りすがりの魔導師だよ」

 

 

「魔導師?」

 

 

相手は魔導師という言葉に聞き覚えがないのか、少し首を傾げる。

 

俺はというと少し息を切らせていたが、呼吸を整わせていた。

 

 

(魔導師に聞き覚えがないってことは……やっぱり()()()()に魔導師はいないのか)

 

 

俺は現状を理解する。

 

そして相手との()()()()も。

 

 

(軽く流していやがる……)

 

 

目の前の黒ずくめの女性を睨み付ける。

 

こいつに勝つには通常形態じゃ無理だ。

 

強化形態フルドライブを使うしかない。

 

 

「まあいい。貴様が何者かなど……私にはどうでもよいことだ」

 

 

「!?」

 

 

すると突如、高速で近寄ってきた黒ずくめの女性は俺に踵落としを放ってきた。

 

咄嗟にクロスガードで受け止める……が島の方に一直線に吹き飛ばされてしまった。

 

 

 

ドゴオオオォォォン!!!!!

 

 

 

咄嗟に補助魔法フローターフィールドで自分の身体を受け止め、衝撃を逃がす。

 

何度も地面へと叩きつけられる経験が活きてきたのか、()()()()()()()()()()()

 

 

「大丈夫ですか!?」

 

 

するとピンク色の髪をした少女がこちらへ来ていた。

 

その手には相棒と久遠が抱かれていた。

 

相棒と久遠は俺に抱き付く。

 

 

「あ、ああ。大丈夫……!?」

 

 

すると突然、衝撃波のようなものが放たれる。

 

 

「相棒!」

 

 

「ガァアアアアアア!!!!!」

 

 

咄嗟に相棒の調和の咆哮で相殺させる……が大樹についていたいくつかの(つぼみ)が地面へと()()()()()()()

 

それを見た一匹の妖精が必死に蕾を拾うが……思った以上に蕾が地面へと落ちてしまっていたのにショックを受けたのか、茫然としてしまった。

 

そのパートナーであろう一人の金髪の少女が妖精を慰めるように抱き締める。

 

 

(相殺しきれなかったか……)

 

 

俺は上空にいる黒ずくめの女性に目を向ける。

 

 

「なんてことを……」

 

 

俺の側にいるピンク髪の少女が回りに視線を向け、悲しそうに呟いた。

 

 

「こころの大樹を枯らせば、人間達の心も枯れ……砂漠化する……」

 

 

(こころの大樹に……砂漠化……やはりこの世界は……)

 

 

俺は黒ずくめの女性が話した言葉でこの世界の検討をつける。

 

やっぱり……

 

 

「ポプリやこころの大樹をこんなに傷つけるなんて……許せません……」

 

 

するとピンク髪の少女が静かに呟く。

 

少女から感じられる感情は……純粋な怒りだった。

 

 

 

 

 

 

「私、堪忍袋の緒が切れました!」

 

 

 

 

 

 

すると少女は白いタクトのような物を取り出し構えた。

 

 

「はっ!」

 

 

そしてピンク色のエネルギーをタクトの先端に収束させる。

 

 

 

「花よ輝け!プリキュア・ピンクフォルテウェイブ!!」

 

 

 

ピンクの花の形をしたエネルギー弾が勢いよく黒ずくめの女性へと飛ばされた。

 

 

だが……

 

 

 

パキン……

 

 

 

片手で呆気なく防がれてしまった。

 

 

 

ピンク髪の少女はタクトをカタカタと震わせ、黒ずくめの女性を茫然と見る。

 

 

「そ、そんな……」

 

 

青髪の少女も諦めのような言葉を出す。

 

 

そして……

 

 

「闇の力よ集え!ダークタクト!」

 

 

黒ずくめの女性も黒いタクトを取り出し、赤い花の形をしたエネルギー弾を収束させる。

 

 

「ブロッサム!マリン!」

 

 

そのとき金髪の少女が二人を呼び止め、何やら話し始めた。

 

 

「ダークフォルテウェイブ!」

 

 

そしてエネルギー弾が放たれた。

 

 

それと同時に()()()()()()()()()、オレンジの砲撃魔法を放った。

 

 

 

「ヒートバーナーフルパワー!!」

 

 

 

ドオオオォォォォンン!!!!!!

 

 

 

「なにっ!?」

 

 

ぶつかり合うダークフォルテウェイブと、ヒートバーナーフルパワー。

 

 

「お、おおおおおおお!!!!!」

 

 

衝撃でどんどんと後ろに下がっていく俺だが……打ち勝ったのは俺であった。

 

強力なオレンジの砲撃が黒ずくめの女性を飲み込んだ。

 

三人の少女はまるで予想外だと言わんばかりに、口を開けてこちらを見ていた。

 

俺は砲撃を継続して撃ちつつ、三人の少女に話しかけた。

 

 

「あんたたち!何か策があるんだろう!だったら早くしてくれ!長くは持たないぞ!!」

 

 

はい。

結構ギリギリなんです。

だから早くしてくれたら助かります!!

マジで!!ほんとマジでえぇぇぇ!!!

 

 

「は、はい!」

 

 

すると金髪の少女の胸元のブローチから金色のタンバリンのような物が現れる。

 

そして金髪の少女はタンバリンを巧みに操り、ひまわり型のエネルギー光弾を自身の周囲に集めていく。

 

 

「花よ舞い踊れ!プリキュア・ゴールドフォルテバースト!!」

 

 

そして解き放った。

 

ひまわり型のエネルギー光弾が鎖状に放たれ、黒ずくめの女性を拘束した。

 

俺は引き続き、ヒートバーナーフルパワーを放ち続ける。

 

 

「今よ!」

 

 

「「はい!!」」

 

 

そしてピンク髪と青髪の少女が白いタクトを取り出し構えた。

 

 

「「集まれ二つの花の力よ!プリキュア・フローラルパワーフォルテッシモ!!」」

 

 

二人はタクトを振ってフォルテッシモ記号のような形をしたピンクとブルーのエネルギーを生み出し、身に纏った。

 

それだけでなく、なんとヒートバーナーの中へと直接突っ込み、さらにオレンジの光を身に纏い、黒髪の女性へと突っ込んでいったのだ。

 

 

 

ドォオオオオオンンン!!!!!!

 

 

 

(な、なんて無茶をするんだ!?)

 

 

俺は二人の行動に度肝を抜かれた。

 

当たり前だ。

 

俺の力は彼女達にとっては未知数であるはずなのに……躊躇(ちゅうちょ)なく飛び込むなど誰が予想できるだろうか?

 

まぁ、死ぬ気の炎は別に害はないから大丈夫なんだが。

 

しかし、見間違えでなければむしろパワーアップしてるみように見えたんだが……。

 

 

「すいません!協力してください!!」

 

 

そのとき金髪の少女から声をかけられる。

 

俺は金髪の少女から作戦を聞き、協力することに決めたのだった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

辺りには先ほどの衝撃の影響で、煙が立ち込めていた。

 

そんな中、煙越しに黒ずくめの女性の声が聞こえてきた。

 

 

「く……お、思ったよりもやるじゃないか……だが所詮、お前達の力では……「そうか?その割には随分ボロボロじゃないか?」……貴様は!?」

 

 

俺は黒ずくめの少女の()()()()()()()()前方に立ち塞がる。

 

そして周囲に幻影を15人ほど生み出し、さらに視界を塞ぐ。

 

 

「ふん……魔導師の男よ。貴様は奴らより少しはやるようだが……これは!?」

 

 

「さっきから無駄口が多いな。おかげでこっちはやりやすいが」

 

 

俺は黒ずくめの女性にリングバインド・チェーンバインド・ディレイドバインドの三重捕縛魔法で拘束した。

 

 

「く……」

 

 

黒ずくめの女性はさっきから必死に外そうとしているが……なかなか外れない。

 

当たり前だ。

 

この三重捕縛魔法に結構な魔力を送っているなおかつ、死ぬ気の炎で限界まで強化しているのだ。

 

そう簡単に外されてたまるか。

 

 

「この程度で私を抑えたと思うな!!」

 

 

 

パキイイィン!!!!!

 

 

 

「なに!?ぐっ!?」

 

 

だが黒ずくめの女性は右目を開け、黄金色の瞳をこちらに向けると衝撃波を発動させ、三重捕縛魔法、幻影を一気に消滅させた。

 

 

「まずは貴様からだ魔導師の男」

 

 

「そうか。だが残念ながら……()()()()()

 

 

「なに…………まさか!?」

 

 

俺の言葉に思い当たることがあったのか、島の方へと視線を向ける。

 

そこには黄色い結界に包まれた大樹の姿があった。

 

 

「貴様!まさか最初からこれが目的で……」

 

 

「まあな」

 

 

そして結界が誕生した大樹はどこかへと転移したのか、消えていった。

 

 

「…………のれ」

 

 

俺は黒ずくめの女性へと視線を向ける。

 

 

「おのれえええぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

 

黒ずくめの女性は凄まじい怒気をこちらへと向けてきた。

 

 

「ならば貴様にこころの大樹の場所を聞き出せばよいだけのこと!!」

 

 

「残念ながら……それも時間切れだ」

 

 

そして俺は自ら()()する。

 

 

「なぜなら……俺は()()だからな。また会おうダークプリキュア」

 

 

そして俺はダークプリキュアの前から消え去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして……

 

 

転移に成功した俺達はある丘の上にいた。

 

 

「ここは?」

 

 

「近所の丘だよ」

 

 

ピンク髪の少女が疑問の声をあげるが、青髪の少女が答えた。

 

近所に丘なんてあるんだ。

すごいね。

 

 

「こころの大樹は?」

 

 

金髪の少女が妖精に聞く。

 

 

「無事にお空を飛んでいったでしゅ~」

 

 

妖精はある方向を指差す。

 

俺も釣られてみるがそこには大空しかなかった。

 

 

「それじゃ……」

 

 

「もうこころの大樹は『砂漠の使徒』には見つけられないですぅ」

 

 

「これでひとまずは安心ですぅ」

 

 

二匹の妖精が安堵する。

 

三人も大空を見てどこか安堵しているようだった。

 

 

 

 

 

 

そして俺はというと…

 

 

 

(あれ?これあれじゃね?今のうちに逃げれるんじゃね?)

 

 

という訳で存在感を限りなくゼロにしてコソコソ逃げようとしていた。

 

 

「逃げるぞ相棒」(小声)

 

 

「ガゥ」(小声)

 

 

 

しかし……俺は忘れていた。

 

 

 

「くぅ~」

 

 

 

ある小狐の存在を……。

 

 

 

「ん?そういえばこの子は?」

 

 

 

ピンク髪の少女が久遠を抱き上げる。

 

 

 

「あ、そういえばあの男の人は!?」

 

 

 

そしてキョロキョロと周りを見回し、コソコソと逃げようとしていた俺と視線がバッチリと合う。合ってしまった。

 

 

 

「「あ」」

 

 

 

そしてピンク髪の少女はアワアワと指を指しながら……

 

 

 

「まっ……待ってください!!」

 

 

 

そしてあえなく捕獲されたのだったorz

 




やっちゃった。
プリキュア編完結させるのにたぶん30話くらいかかるかもしれないっす。

では、また(・∀・)ノ

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