大空の炎の力を操る転生者   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

とりあえずかけたー

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第九十三話 VS執務官再び

ヒエンside

 

 

 

俺はクロノとアースラの訓練場にて向かい合っていた。既に俺もクロノもバリアジャケットを纏っている。

 

クロノとの対戦成績は互いに5戦2勝2敗1引き分けとなっている。

 

一戦目は初めて邂逅した操車場で戦い、引き分け。

 

二戦目は俺が使う攻撃魔法に対策を練られ、バインドで多重に拘束されてしまったことがあった。その解除に戸惑っている間に、砲撃を浴びて敗退した。

 

三戦目はそれらに対抗するため新魔法を開発し、それでクロノを翻弄することに成功する。その間に背後から気絶させて勝利した。

 

四戦目は俺の戦闘パターンを見切られ、攻撃後の隙を狙われる。その後、射撃魔法の集中放火で敗退した。

 

五戦目は今までの戦闘を全て見直し反省した上で新しい戦法をためした。それは今までと違う搦め手であった。氷や幻影、分身を中心に使うことでクロノを捕らえることだけに集中した。その後、動けなくさせたところに砲撃を撃ち勝利した。

 

クロノとは異世界に転移される前に一度戦っていた。だが戻ってきて以降は戦っていない。なので今回の模擬戦は約二週間ぶりとなる。

 

クロノは間違いなく今までの俺との戦闘経験から、俺の使用魔法、戦闘パターンを吟味した上で対策を練ってくるはずだ。

 

ちなみにクロノにも俺の『調和』の能力は既に知られている。

 

だがまだ俺の()()()についてはプレシアとの戦闘映像でしか知らないはず。

 

つまり…

フルドライブをどのタイミングで使うかによって勝利への道筋が変わってくるはずだ。

 

まずは様子見として通常フォームのソウルフォームでいくか。ちなみに既に死ぬ気モードになっているので準備はバッチリだ。

 

 

「君と戦うのもこれで6度目か」

 

 

「正確には互いに2勝2敗1引き分けだ」

 

 

「つまり……ここで勝てば勝ち越しというわけか」

 

 

「そうなるな…」

 

 

クロノはバインド……つまり捕縛魔法を得意としている。だとすれば、それを中心に戦術を組み立ててくるはず。おそらく設置バインドを駆使してくるだろう。

 

だとすれば遠距離から攻撃するのが得策か?

 

だが俺の戦闘はどちらかといえば、フェイトのように高速機動からの格闘戦闘に重点を置いている。

 

まずは様子を見て、隙があり次第攻勢に出る方向で良いかもしれない。相手はわずか11歳で執務官になった才能ある魔導師だ。戦闘経験は俺よりも圧倒的に上である。

 

慎重になるに越したことはない。

 

 

『二人とも準備はいい?』

 

 

「いつでも」

 

 

「同じく」

 

 

クロノと俺が答える。

 

 

『それじゃいくよ?試合始め!!』

 

 

エイミィから合図が出された。

 

まずは先手必勝!

 

俺は両手にエネルギーを即座にため速射砲撃を放った。

 

 

「ショートバーナー!」

 

 

俺の放った砲撃がクロノへと炸裂する。

 

辺りが煙で立ち込めるが俺はグミ撃ちをやめずに連射を放つ。

 

だが突如()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と俺はショートバーナーを解除し、即座に剛の炎に切り替え、自身の周囲にオレンジのスフィアを配置する。

 

 

剛炎の銃弾(ブレイズバレット)verライフル!」

 

 

《Stinger snipe.》

 

 

俺は10個のスフィアを配置すると、上から放たれる射撃魔法に対抗する。

 

青い5個の魔力光弾と10個のオレンジのスフィアが激突する。

 

 

 

ドガガガガガガ!!!!

 

 

 

クロノのスティンガースナイプは貫通力の高い射撃魔法であり、並みの射撃魔法では突破できない。加えて防御魔法も簡単に貫通してくるため注意が必要だ。

 

 

「スナイプショット!」

 

 

なんとか3つ魔力光弾を破壊することに成功するが、残り2つの魔力光弾が再び迫ってくる。

 

 

炎熱疾走(フレアドライブ)

 

 

俺は足元に死ぬ気の炎を纏わせ、高速でその場から離脱する。

 

クロノのことだ。

自身の周囲に保険として設置バインドをいくつか配置しているはず。だとすれば安易に接近するのは危険だ。

 

俺は2つの魔力光弾に注意しつつ、クロノの位置を確認する。この訓練場はやたらと広い。クロノはその中央に位置取りするように浮遊していた。おそらく全体を見渡すためだろう。

 

だがこの2つの魔力光弾が厄介だ。

このまま逃げ続けていても埒が明かない。

 

だったら勝負をしかける!!

 

俺は高速で動き回りながら、周囲に幻影を出していく。その数15人。

 

 

「フェイク・シルエットか!?」

 

 

クロノが驚いている。

幻影の中に紛れるように動くと、魔力光弾2つの動きが途端に悪くなる。

 

戸惑ってる今が接近のチャンス!

 

俺はクロノの背後に周り、接近戦を仕掛けようとするが……

 

 

《Stinger blade.》

 

 

クロノは周囲に青い魔力刃を配置する。だがその数が尋常ではなかった。その数およそ30。

 

って幻影の倍かよ!?

 

そしてそれらをフィールド全体に届かせるように一斉に放った。

 

 

「ってやば!?」

 

 

俺はすぐに接近をやめるがいくつかの魔力刃が既に迫っていた。

 

ここで俺は反射的に()()()を発動させていた。

 

 

「フルドライブ!」

 

 

俺はフルドライブ:スピリットフォームを発動させる。するとバリアジャケットの黒スーツに新たに黒いベストが追加された。

 

俺は自身に魔力流の嵐を発生させると、魔力刃ごと吹き飛ばす。

 

 

「後ろか」

 

 

クロノが俺の接近に気付く。

 

そこに魔力光弾2発が迫ってくるが()()()()()()()()()()

 

俺は両手に炎を纏わせ、タイミングよくそれらを掴むと、そのまま握りつぶした。

 

それに目を見開き驚くクロノ。

 

そして少し離れたところに着地するとお互いに、にらみ合う。距離はおよそ50mといったところか。幻影の姿は既にない。

 

 

「それがプレシアを倒したという君のフルドライブ時の姿か。戦闘映像は見ていたが……あまり変わっていないな」

 

 

「まぁ、見た目はな。だけどさっきとは別物だぞ?」

 

 

「ああ、見れば分かる」

 

 

フルドライブを使用して気付いたことがある。それは通常フォームで死ぬ気の炎を使って魔法を強化するよりも、フルドライブ時でいるときの方が()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

俺の魔法は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

炎の出力が大きくなるにつれて魔法もその分強化できる。だがデメリットも当然存在する。それは()()()()()()()()()()()()()()()

 

ただでさえ戦いというものは神経を使い、体力を消費する……俺の場合、さらに魔法を強化することでその消費速度も倍になるのだ。

 

だからこそ……本気の剛の炎を使用するときでも俺は()()()()()()()魔法を強化していなかった。

 

当然だ。

ペース配分を考えなければすぐにガス欠するからだ。

 

だがこれからはそんなことは考えなくてよいかもしれない。フルドライブは思った以上に使える。

 

俺の『能力の底上げ』がされているからか、身体にも思った以上に負担がかかっていない。

 

 

「さて、じゃあクロノ……第二ラウンドといこうか」

 

 

「ああ、続けようか」

 

 

そして俺達は再び激突した。

 

 

 

ヒエンside end

 

◆◆◆

 

リニスside

 

 

 

「すごい…」

 

 

フェイトはポツリと呟く。

 

アリシアも、アルフも二人の模擬戦を食い入るように見ていた。

 

 

「あのクロノと互角に戦ってる…」

 

 

フェイトはクロノともよく訓練することがあり、クロノの強さは身に染みて分かっていた。

 

彼女はクロノよりも速く、戦闘資質から見てもクロノより上だ。総合的に見ても彼女の方が上である。

 

だがそれでも……フェイトはクロノとの模擬戦で()()()()()()()()()()()()()

 

クロノの強さ……それは彼の冷静沈着な判断力と的確な行動力にある。

 

どうすれば相手を捕らえられるか?

 

どうすれば相手を無力化できるか?

 

どうすれば相手を倒せるか?

 

彼はそれを瞬時に判断し、正確に動くことでそれらを可能としていた。言うなれば彼が執務官になってからの圧倒的な戦闘経験が物を言っていた。

 

 

「そういえばヒエン君がアースラに来てから、クロノと良く模擬戦をしていたわね~」

 

 

「そうなのですか?」

 

 

リンディが呟いた言葉にリニスが反応する。他の面子も気になったのか、耳を傾ける。

 

 

「ええ。ヒエン君……なのはちゃんとも良く模擬戦をしていたのだけれど……なのはちゃんがもの凄い成長速度で強くなるから焦っていたのかしら?日々、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「え…」

 

 

リニスは予想外だったのかすっとんきょうな声をあげた。

 

 

「二人とも負けず嫌いな男の子だからかしら?…クロノもクロノで何度も戦ってるうちにヒエン君の対策や、戦法を考えるようになってね?それで二人でよく模擬戦をするようになったのよ」

 

 

「そういえば……そんなことをいっていましたね。お互いに2勝2敗1引き分けだったと」

 

 

「ええ。互いに切磋琢磨するのはいいことだわ。クロノには同い年のライバルというものがあまり居なかったから」

 

 

「そうですね。ヒエンもああ見えて負けず嫌いですし……。同い年のライバルがいるというのはあの子にとっても良い刺激になるでしょう」

 

 

「でもヒエン君って努力家なのね?クロノに勝つために何度も戦闘映像見直したり、私にクロノの戦闘傾向とか、得意魔法とか色々情報収集してきたのよ?」

 

 

「まあ、あの子はこうと決めたらとことんまでやりますので」

 

 

皆がモニターに視線を戻すと、ヒエンがフルドライブを使っていた。彼を中心に凄まじい魔力流が発生した。

 

 

『それがプレシアを倒したという君のフルドライブ時の姿か。戦闘映像は見ていたが……あまり変わっていないな』

 

 

『まぁ、見た目はな。だけどさっきとは別物だぞ?』

 

 

『ああ、見れば分かる』

 

 

「あれであの女を倒したんだねえ」

 

 

「ママに勝つってすごいね!!」

 

 

アルフとアリシアがモニターを見ながら何やら感心していたが、フェイトは疑問を感じていた。

 

 

「フルドライブ?」

 

 

フェイトがリニスに視線を向ける。リニスはフェイトの視線の意図を理解し説明する。

 

 

「フルドライブというのは、デバイスの最大出力モードのことをいいます。ヒエンの場合は、デバイスであるヒッツの出力を最大限にしていることで対抗しているのでしょう」

 

 

「そうなんだ……」

 

 

フェイトはそのままモニターに視線を移す。その目に少し羨望のようなものがあるのをリニスは感じた。

 

 

「フェイト……焦ってはダメです。あなたはまだまだ成長段階なのです。それに近いうちにバルディッシュの強化も考えているので安心してください」

 

 

「ホ、ホントッ!?」

 

 

「はい。なので今はできることをしっかりとやっていきましょう」

 

 

「うん!」

 

 

リニスはフェイトを安心させるように笑顔で言う。

 

しかしそこに不満を持つ者が1人。

 

 

「ぶぅーぶぅーフェイト1人だけずるいー。私もデバイスほしいー」

 

 

アリシアがいじけながら隣に座るアルフにもたれ掛かっていた。

 

 

「もちろんアリシアのデバイスだって用意しますよ?」

 

 

「ありがとうリニス!!」

 

 

先程とはうって変わってご機嫌になるアリシア。

 

すると食堂にいる局員達が驚きの声をあげる。

 

そこには互いに特大の砲撃を放とうとしているヒエンとクロノの姿があった。

 

 

 

リニスside end

 

◆◆◆

 

ヒエンside

 

 

 

《Stinger blade.》

 

 

再びクロノがスティンガーブレイドを放つ。先程と同じ魔力刃が30本はあった。

 

それらを一斉に放ってきた。

 

俺は両手を前方に出し砲撃を放った。

 

 

「ワイドバーナー!」

 

 

俺はヒートバーナーのバリエーションの1つ。広域砲撃を放つ。

 

全体に広がったスティンガーブレイドの半数を破壊することに成功するが、それでもまだ半分残っている。

 

即座に俺は自身を氷で囲む。

 

 

吹雪の殻(ブリザードシェル)

 

 

 

ズドドドドドドッッッッッ!!!!

 

 

 

スティンガーブレイドが刺さるが、俺の氷の殻(から)を破壊するまでには至らない。

 

 

「零地点突破・ファーストエディションか」

 

 

クロノが呟く。

 

俺は氷を解除するとクロノを捕らえるために魔法を発動させる。

 

 

氷の鎖(アイスバインド)!」

 

 

俺の前方にオレンジの魔法陣が現れ、そこから幾つもの青い鎖がクロノへと向かう。

 

クロノは加速魔法を使い、そこから離脱する。そして俺の後方へと回り込んできた。

 

そしてデバイスを俺の背中に当て射撃魔法を発動させた。

 

 

《Stinger ray.》

 

 

「うお!」

 

 

1発の魔力弾が放たれるが、すぐにしゃがみ間一髪かわすことに成功する。だが俺はクロノに言いたいことがあった。

 

 

「至近距離からのスティンガーレイとか当たったら痛いじゃすまないだろうが!?」

 

 

「大丈夫さ、君は打たれ強い。君なら大丈夫だと僕は信じている」

 

 

「そんな歪んだ信頼はいらない!」

 

 

俺は直ぐ様、回し蹴りを放ちクロノを転ばせようとするがクロノは一歩後退しかわす。

 

俺は距離を離さないようにそのまま接近戦を挑む。

 

パンチや蹴りを繰り出すが、クロノはS2Uで受け流し俺の攻撃をことごとくかわしていく。

 

 

「クロノ、お前接近戦もできたのか!?」

 

 

「舐めないでもらおうか。いくら君がプレシアを倒したとはいえ、僕もそれなりに修羅場はくぐってきているということだ」

 

 

「ちっ!」

 

 

埒が明かないと判断した俺は右手に炎を纏わせ、軽く振るった。

 

 

炎の礫(ファイアボム)

 

 

炎の礫(つぶて)でクロノの視界を塞ぐと、上空に跳躍してクロノの背後へと回る。そして首に手刀を食らわせ、気絶させようとしたのだが……

 

 

《Delayed Bind.》

 

 

設置型バインドにより拘束されてしまった。

 

 

「な!?いつの間に!?」

 

 

「君の後ろに回り込んだときに……咄嗟にね」

 

 

「だがこんなものすぐに破壊できる!」

 

 

「分かっているさ。『調和』の能力だろう。だからこうする」

 

 

クロノは俺にS2Uを近づけある魔法を発動させた。

 

 

《Break Impulse.》

 

 

「がっ!?」

 

 

すると身体を強烈な衝撃が襲う。強化形態であるからかバリアジャケットの強化もされているため、ある程度ダメージは少なくなるが……それでも身体の中を直接撃ち抜かれたような衝撃に襲われた。

 

そして思わず膝を崩してしまう。立とうとするが脳が揺さぶられた感覚に陥り、うまく立つことかできなかった。

 

 

「ブレイクインパルス……君に今、使った魔法の名だ。対象に杖か手で接触することで振動エネルギーを送り、粉砕する。相手に接触しなければならないという点と、必ず停止させなければならないというデメリットがあるが……その分、少ない魔力で高い破壊力が望める。近接戦闘能力や、高い魔法制御能力が必要とされる難易度の高い魔法だからか……使い手はあまりいないがな」

 

 

ブレイクインパルス……

 

そういえば無印本編でもクロノ自身が使っている描写があったような気がする。

 

 

「念のためにさらに拘束させてもらおう」

 

 

クロノはさらにリングバインドや、チェーンバインドで俺を拘束する。そして20mほどの距離をあける。

 

 

「確かに君のフルドライブは強力だ。スピードもパワーも桁違いに上がっている。だが()()()()()。いくら強力だろうがやりようならいくらでもあるさ」

 

 

そしてクロノは砲撃のチャージを開始した。

 

 

「くそ……」

 

 

俺はなんとかふらつきながらも四肢を拘束しているリングバインドだけは調和の能力で破壊する。

 

脳が揺らされたせいか、他のバインドまで破壊する余裕がない。だが両腕さえ動かせれば問題ない。

 

その間にもクロノの魔力砲撃はチャージされていく。

 

俺もそれに対抗するためクロノと向き合い、腕をクロスさせ起動詠唱(ワード)を唱えた。

 

 

「オペレーションヒート」

 

 

そしてふらつきながらも背中にいつもより巨大な炎の翼を展開し、右手を前方に出す。

 

防御として、防御形態(モードディフェーザ)を使うことも考えたが、こんなふらついた状態で耐えられるとは思えない。

 

ならばこちらも砲撃で対応するしかない。

 

そして左手で右手を支えた。

 

 

「悪いがフルパワーで倒す」

 

 

クロノが話す。

 

 

「一段階上の力を見せてやるよ」

 

 

こちらも負けじと言い返した。

 

そして互いに砲撃を放った。

 

 

 

「ブレイズカノンフルパワー!」

 

 

 

「ヒートバーナー超爆発(ハイパーイクスプロージョン)!」

 

 

 

 

 

 

ドゴオオオオオオオオオオォォォォォンンン!!!!!!

 

 

 

 

 

 

そして訓練場を巨大な爆発が襲った。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

「全く……貴方たちは……加減というものが分からないのですか!?」

 

 

「「すいませんでした……」」ボロボロ

 

 

結局クロノとの勝負は引き分けに終わった。

 

なぜかというと……

 

訓練場が砲撃に耐えられませんでしたorz

 

とりあえず爆発でボロボロになって倒れているところをリニスに回収された俺達は医務室にて治療を受けていた。

 

 

「でも……とても良い勝負でしたよ?フェイトや、アリシア、アルフもモニターに釘付けになって貴方たちの闘いを見ていましたからね」

 

 

「そうだったのか?なぁ、クロノ……」

 

 

「悪いが面会は許可できないぞ?フェイトとアルフは今、裁判中で会うことは禁止されているからな。ちなみにアリシアもだ」

 

 

「そうか。まぁ、仕方ないか」

 

 

迷惑をかけるわけにはいかないしな。

 

 

「だがこれで2勝2敗2引き分けか……」

 

 

「そうだな。しかしブレイクインパルス……結構効いたぞ…」

 

 

まだ若干フラフラする。

 

 

「僕も遊んでいる訳ではないからな。次は完封してやる」

 

 

「望む所だ……と言いたいところだけどしばらくは遠慮しとく。なんか久しぶりに戦ったから疲れた」

 

 

帰って寝る。

 

 

「帰るのは自由だが訓練場の修理は手伝っていけよ?」

 

 

「あー、へいへい。ちゃんと直していくから安心しろい」

 

 

そして俺は訓練場へ向かおうとすると……

 

 

「あ、待ってくださいヒエン」

 

 

リニスが呼び掛けてきた。

 

 

「どうしたリニス?」

 

 

「あのフルドライブ……まだ慣れていないのではないですか?」

 

 

「あ、ああ。まだちょっと…」

 

 

なんせまだ2回しか使ってねえし。

 

 

「アドバイスなのですが、フルドライブの出力はまず最低限にして…身体に慣らしていって下さい。それから徐々に出力をあげていけば良いでしょう」

 

 

「了解。アドバイスサンキュー」

 

 

そして俺は訓練場へと向かい、修復魔法で補修してから自宅へと帰った。

 

 

 

 

 

 

そして翌日……

 

 

 

 

 

 

翠屋にて修羅と化したなのは、アリサ、すずかの三人組と対面していたorz

 




次回は三人組とのご対面ー。

では、また(・∀・)ノ

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