体調崩したり忙しかったりで(´・_・`)
更新頻度上げるよう頑張ります!
今回は小町目線です。
第4話です(・ω・)ノ
お兄ちゃんは、大学受験に失敗した。
合格発表の日以来のお兄ちゃんはとても見ていられなかった。
毎日食事のときだけリビングに出てくるだけ。あとは一日のほとんどを、自分の部屋で過ごしていた。また受験に向け勉強することもない。家から出ることもほとんどない。ただダラダラと、無気力に毎日を過ごすだけだった。
それでも、一見お兄ちゃんはいつも通りに見えた。ただ受験を終えて疲れた。また四月から受験に向けて浪人生活が始まるのだからせっかくの長期休みをダラダラ過ごしているだけ。そんな風に。
小町も最初はそう思ってた。あれだけ一生懸命頑張ってたんだもん。苦手な数学も、わけわからん。とか、誰だ数学考えたやつ。とか文句ダラダラだったけど、それでも毎日ちゃんと向き合って、苦手を克服してた。それなのに受験失敗しちゃったんだもん。そりゃ人間誰だって無気力になるって。
でもそれだけじゃなかったんだ。お兄ちゃんはただでさえどうしようもないけど、何かあったときいつもよりどうしようないんだもん。小町にはわかった。お兄ちゃんに受験失敗したこと以外に何かあったって。何があったのか、小町が知ったのはその違和感に気付いてしばらく経った後だった。
お兄ちゃんは雪乃さんと別れた。
お兄ちゃんたちが奉仕部を引退して少し経ってから、お兄ちゃんと雪乃さんは付き合い始めた。
お兄ちゃんが志望校を国公立に変更したのもそれがきっかけだった。雪乃さんと同じ大学に行きたい。その思いがきっかけだった。
お兄ちゃんは受験に失敗して、雪乃さんと別れ、そして、受験に対する動機まで失ったんだ。
小町はお兄ちゃんにどう接すればいいかわからなくなっちゃった。
お兄ちゃんはいつも通り接して欲しいと思ってると思うし、小町もそうしたほうがいいとわかってる。でも、それを意識してしまってから、本当にいつも通り接することができているのかかわからなくなったんだ。
いつも通り振舞おうとすればするほど、その振舞いは作り物になってしまう。小町にはそれが偽物に思えて、そんな偽物を作ってる自分が嫌になった。
今の小町じゃお兄ちゃんを支えてあげられない。助けてあげられない。だから私はお願いしたんだ。
『いろは先輩!お兄ちゃんを助けてください!』
あのあざとい先輩なら、お兄ちゃんのことを支えて、お兄ちゃんの心を癒してくれるって思ったから。
いろは先輩は快く私のお願いを聞いてくれた。
『わたしにできることがあるならなんでもするよ!』
本当に素敵な先輩だ。ごみぃちゃんには勿体無い。
お兄ちゃんのことを助けられるなら小町はなんでもする。そばにいてあげるし、他の人の助けが必要ならお兄ちゃんの代わりに私がお願いする!
だって小町はお兄ちゃんの妹だからねっ!
あ!今の小町的にポイント高い!
4話お読みいただきありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ
今回は初の八幡以外の視点の話でした。(ただ現状を話してもらっただねだけどね)
これからも時々八幡以外の視点が入ります!
では、また第5話でお会いしましょう!
頑張って更新頻度上げます( ̄^ ̄)ゞ