銀色転生物語 in High school life Devil×Dragon   作:silver time

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前回の投稿から一ヶ月以上放置した挙句続きではなく別作品を書くという暴挙、

本当にすみません。
あれから先どう繋げようか迷走した挙句別作品に逃げてしまいました。

また頑張って書いていきますので
どうかお付き合い下さいませ。

よければもう一つの作品も見てやってくださいm(_ _)m


転生完了のアルギュロス
ちょっとそこまで、世界を変えに


その世界は真っ黒だった

どこを向いても真っ暗な闇が続いている

 

何も存在しない、『無』そのもの

 

そんな場所に一人の青年が横たわっていた

 

 

 

 

 

 

 

目覚めよ……選ばれし人間よ

 

その目を開け、秘めし可能性を開放せよ

 

目覚めよ

 

 

 

謎の声が響きわたる。横たわっていた青年はゆっくりと起き上がり

 

「…………何処だ此処?ナニコレ?俺の部屋こんな真っ暗だったっけ?まっくろくろすけでいっぱいになっちまった?いやそりゃ汚れか………………まぁいいや寝よ」

 

 

 

そのまま二度寝した

 

 

 

 

 

 

……えっ?ちょっと待ってなんで二度寝?なんで寝ようとしてんの?いつもと違う状況でなんで平然と寝ようとしてんの?

 

「あ~ねみぃ~」

 

 

ちょっと、目覚めてください。お願いします起きてくださいマジで、すいませんちょっと聞いてくれる?

 

「うるせ~な~。今日は久し振りの休みだろうが。ゆっくり寝かせろよかーちゃん」

 

いや、そういうの関係ないから。ていうかワシかーちゃんじゃねえし。どっちかというととーちゃんだし

 

いいから目覚めてください、お願いだから

いい加減目覚め……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「目覚めろって言ってんだろォォォォォ!!」

 

 

「なんで異空間で二度寝!?いつもと違う状況に少しは反応せんか!!明らかにおかしいと思うだろうがこの、バカ者が!!」

 

「うっせーんだよ!!わざわざ大きな声で叫ぶな!夢として自己完結しようとした所だったのに!つーか爺さん誰だよ!どこなんだよ此処!?」

 

「わかってんじゃねーか!しっかりと状況理解してんじゃねーか!だったらワシの話を聞かんかこのバカタレ!!」

 

 

この真っ暗で何も無い空間にて特に意義のない罵倒が響く

 

その絵ヅラも杖を持った偉そうな爺さんとぱっと見冴えない黒髪の三十路前の成人男性が子供の喧嘩を繰り広げるようにレベルの低いものだった

 

 

「だいたいなんで俺はこの真っ暗闇の中に閉じ込められてんだ、つーかさっきまでガキどものお守りしてたハズなんだけど」

 

「全く、今からお前さんの現状を詳しく説明してやるから耳かっぽじってよーく聞け。」

 

 

 

「何故こんな世界にお前さんがいるかというとだな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お前さんはもう死んじまったんじゃよ」

 

 

 

 

 

 

突然の残念、君の冒険はここで終わってしまった発言に固まる青年

 

 

 

「……はっ?俺が死んだ?」

 

「覚えておらんか?」

 

「ちょっと待て、俺は確か見学の引率ってことで完成したばかりのタワービルにガキどものお守りで行ってたんだぞ?なんでその状況で俺は死んでるん……」

 

 

 

 

アレ?なんでそんな状況で死んでんだ?

 

つーか、あの時何があって……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――先生助けて!

 

――どうなっちまうんだよ俺達!

 

――怖い、怖いよ……

 

――先生!虚月先生!

 

 

……あ

 

「あぁ……そうか……」

 

ビルの崩落に巻き込まれて、それで……

 

 

「なんというか、おまえさんの死に方もかなり変わっとるな。見学に入ったタワービルにちょうどお偉いさんが勢ぞろいして、テロリスト共に制圧されて、おまけに地震ときたもんだ。そのどさくさに紛れて生徒を逃がしたり、テロリスト共に応戦したり…どこぞの物語の主人公みたいじゃな」

 

「死んじまったのか、俺。そんな……」

 

その顔色は優れない。自分が死んだことに気付き、自分の最期を鮮明に覚えてる時点で

 

 

「そう気を落とすな、これからおまえさんには新しい未来g「もう銀魂の続きが見れねーじゃねぇかァァァァァァ!!」ってソッチィィィィィ!?」

 

「ふざけんな!まだ星5鯖手に入ってねーのに死ねるか!ディバゲでセイバー当ててねぇのにしねるかァァァ!」

 

「そんなもん知たっこっちゃないわ!!死ぬ程どうでもいいわ!」

 

「おいジジイ!さっさと俺を生き返らせろ!まだ何も終わらせてねぇのに死ねるか!」

 

「無理じゃ!そもそもここに来てる時点でおまえさんの肉体は完全に死んどる。ミンチよりひでぇ状態の人間を蘇生できるわけがないじゃろ、ってかワシの髭を引っ張るな!取れる!ワシのカッコイイヒゲが抜ける!」

 

「そ、そんな……嘘だと言ってくれよバーニィ……」

 

「ワシは名はバーニィではない」

 

「……そういや爺さん誰?」

 

「今頃!?」

 

「いや、こんな訳のわからん場所にいる時点で頭が追い付かねぇんだよ。つーかここどこ?天国?天国ってこんな真っ暗なの?それとも電球切れてんの?」

 

「そんな訳ないじゃろ……」

 

 

「ともかく、何がどうなって現状(いま)に至るのか懇切かつ丁寧におしえてやるからよーく聞け」

 

老人はようやく本題に入れるわい……と呟き、今しがた引っこ抜かれそうになった長く伸びた白い顎髭を労るようにさすりながら、話し始める

 

「まず、ワシが誰かという質問じゃが、

ワシはお前さんたち人間が神と呼ぶ存在じゃ」

 

「……神様?」

 

 

「そうじゃ。そして此処はワシが一時的に作り出した空間じゃ。ここには生身の人間は入れん」

 

「……それで?あんたが神様だとしてなんで俺はここに呼ばれたわけ?」

 

「そうじゃのう……まぁ簡単に言ってしまえばお前さんには転生してもらいたいんじゃ」

 

「は?転生?転生って、あの転生?」

 

「それ以外に何がある?」

 

「でもなんで俺なんだよ」

 

何故自分なのか、別の死んだ人間にでもこのチャンスを与えればいいではないか。そんな思いが頭を過ぎった

 

「俺みたいな向上心のカケラもねぇ奴に、もう1度人生をやり直せるチャンスをくれようとするんだ?」

 

「さっき言ったお前さんの最期もそうなんじゃが……あとはここに存在できていることが理由じゃな」

 

「何が違うんだ?」

 

「この空間はワシが即席で作り出した空間じゃが、ここでは並の人間の魂が容易に存在することは出来ないんじゃ」

 

実質、彼は真の意味で選ばれた、いや、選ばれてしまった人間である

 

「それと転生してもらう理由何じゃが、実はお前さん以外にも転生した人間がおるんじゃ。そして転生した者達は皆、ある世界に転生していったんじゃが……その、なんというか」

 

神は話辛そうに言葉を濁すが、その理由を話し始めた

 

「その世界はあるライトノベルの作品と同じ世界何じゃが、そいつらが好き勝手に暴れた結果、その世界は最悪の方向へと進み、所謂バッドエンドになったんじゃ。

元に戻そうと奔走してくれた奴もいたんじゃが結局は全てが最悪な物へと捻じ曲がってしまった」

 

「……マジかよ」

 

話を聞いていた青年はそのスケールの大きさと、ライトノベル作品の世界が存在していることに驚愕していた

 

「ちなみにその作品の名前は?」

 

「確か、ハイスクールD×Dとか言ってたな」

 

(うん、知らね)

 

ライトノベル作品の世界が存在していることに驚愕していたが、知らない作品名が出た瞬間本当に(゚⊿゚)シラネな顔になった

彼にとっては無理もない。彼が愛読しているライトノベルはほとんどが電○文庫なのだ、最近はGATEにハマり出していたが

 

「で?俺にそいつらをどうにかしろと?」

 

「端的に言えばな。その世界を担当していた神がなんとか時間を巻き戻したらしい、下手すれば時空が歪むこともあるからあまり使いたくはないんじゃが。

そこで、その世界でお前さんには件の転生者共を潰して欲しい。あとは好きに動いてくれて構わん、それはお前さんの二度目の人生じゃからの」

 

(どの道死んじまったのなら、この二度目の人生を歩めるチャンスをわざわざ棒に振るってのもアレだな)

 

それならば、やるだけやってやると、漫画のような世界に行けるのならばと、そう思うことにした

 

だがしかし

 

「って言うか、俺なんにも能力とか無いのにどうやってそいつら狩るんだよ」

 

転生者共を屠ることには既に何も思わない、むしろタマ()りに行こうとしている。だがその世界が最悪の結末に向かうほど引っ掻き回したのならば、それだけのナニカを持っているだろうに。

そんな化物相手に何の力も道具も持たない彼が戦うのは、魔王相手にどうのつるぎ、

最悪ひのきのぼうで立ち向かおうとしているのと同じである

 

「安心しろ。もちろん丸腰では行かせはせんお前さんの望む能力や武器を何でも、四つまで持たせてやろう」

 

所謂転生特典であるが、彼は転生者絶対殺すマンとなる予定、というか転生者を絶対潰さなければならない。ならば、他の転生者よりもアドバンテージを持っていればまず心配はない

 

「じゃから四つまで好きなものを言ってm「じゃあ容姿は銀髪赤目にしてくれ」って早っ!つーかなぜに容姿!?」

 

摘んだ筈の心配の芽が再び芽生えた

 

「お前はアホか!?何故四つも手に入れられる転生特典のうち1つを容姿の決定に使ってしまうんじゃ!!というかそもそもそんな要望受け入れられるわk『一つ目の特典内容が決定されました』……」

 

「あっ、通った。んじゃあと三つか、ん~~ここは『騎士は徒手にて死せず(ナイトオブオーナー)』にするか。三つ目はなんか『創る能力』、四つ目は魔法とかで」

 

『二つ目、三つ目、四つ目の特典内容が決定されました』

 

アナウンスのような声が止み、静寂に包まれる。神様は色んな意味で疲れ果てていた

 

「……全く、せっかくの転生特典を曖昧にしおって…これで死んだら……いや、言うだけ無駄じゃな。ほれ、こっちへ来い

 

 

 

虚月銀火(うつろづきぎんか)

 

 

 

 

 

 

 

 

物語には始まりがあり、終わりがある

 

これは物語の始まりの始まり

 

多くの転生者達によって一度崩壊した世界

 

 

 

「そういや、転生者ってどうやって見分けるんだ?」

 

「直感でわかる」

 

「何じゃそりゃ」

 

 

その世界に、一人の男が降り立つ

 

二度目の生を謳歌するため、

 

原因となった者達を屠るため

 

 

 

「じゃ、行ってくるわ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっとそこまで、世界を変えに」

 

 

 

 

 

さぁ、行け虚月銀火

まだ見ぬ出会いと、世界を守るために

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アレ、何この体?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍となって

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はァァァァァァァァァァァ!!??」ギャオーーー!

 

 

 

 

 

これは、龍となった元人間虚月銀火が

世界を変えるために奔走する

 

そんなお話

 

 


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