理由、ネタが尽きていた。
では、本編どうぞ!
「うーむ」
変態三人組の一人、松田が頭を抱え唸っている。
「どうしたんだよ松田?」
それを見ていた一誠が松田を心配し話しかけた。
「おう、イッセー。実はだな」
「どうした?俺も仲間に入れてくれよ」
松田が唸っていた訳を話そうとすると変態三人組のもう一人、元浜も話に参加してきた。
「元浜か、お前も聞いてくれ、実は昨日・・・」
《回想》
『全く、母さんめ普通可愛い息子に、隣町のスーパーまで買い出し行ってこい!だなんて言うか?ひでぇよなぁ』
松田は親におつかいを頼まれて隣町のスーパーまで来ていた。
『そもそも、いくら安売りしてるからって・・・』
松田は愚痴るのを途中で止め目の前の光景に見入っていた。
そこには、
『要、早く、お菓子、なくなる』
『そうだよ!お菓子は待ってくれないんだよ?』
『いや、お菓子はひとりでに動かないから・・・』
買い物中の担任と学校で人気の高い坂木姉妹が一緒に買い物をしていた。
それも、とても仲よさそうにだ。
『アウストラロピテクス!!?』ガシャン‼︎‼︎
松田は驚きのあまり、後ろに吹き飛んだ。
《回想終了》
松田がそこまで話すとその話を聞いていた一誠と元浜はプルプルと肩を震わせその目には怒りと悲しみが混じっていた。
「あぁんの!クソ教師!!いつも俺たちに変態行為は止めろとか言っておきながら!」
「自分は可愛い!生徒と
一誠と元浜が息ぴったりで言った。
と言うか、一緒に買い物していたくらいで淫猥はないと思う。
「あぁ!そうだよな!生徒との背徳行為その上二人!それはもうハーレム!クソが!!」
三人は、腕をガッチリ交差して報復を決意した。何に対する報復なのかは知らないが・・・
《校門前》
校門前で一誠が腕を組みながら外壁に背中をもたれる。
そして、校門に走ってくる一人の影が見えてきた。
「着いた!全く紗凪たちも起こしてくれればいい・・・兵藤?なにしてるんだそんな所で?」
そう、走ってきていたのは遅刻ギリギリで登校してきた要だ。
要は、なぜか教室じゃなく校門前にいる一誠に気づき、話しかけた。
「先生、今日は寒いだろう?・・・なんでかって?今からテメェの春を潰すからだ!」
指をさしながら兵藤は言った。
「何言ってるんだお前、お前の頭が春か?」
いきなり、意味不明なことを言ってくる一誠に要は疑問の視線を向ける。
「二人とも、出てこい」
一誠がそう言うと校門の影から二人の生徒が出てくる。
元浜と松田だ。
「ふっふっふ、貴様は許されないことをした」
「そう、貴様は我々の怒りに触れた」
何言ってるんだこいつら、エロいこと考えすぎて頭いかれたか?
というか、仮にも先生に向かって貴様呼ばわりはいただけんな元浜に松田。
後で、生徒指導室だ。あとついでに兵藤もな。
「お前ら何言ってるんだ?早く教室に行くぞ。遅れちゃう」
「うるせぇ!!」
兵藤が攻撃を仕掛けてきた。
「ほっ、と」
それを避け、そのまま兵藤の出してきた腕を掴み、腕ひしぎ十字固めを決めた。
「いででででで!!もげる!腕もげる!」
兵藤が抜け出そうと自分の腕を引っ張るが、残念だったなこの技は抜け出そうとすればするほど痛みが増す。
「い、イッセーがやられた!!」
「くそ!一時撤退だ!」
そう言って元浜と松田が兵藤を見捨てて逃げようとする。
「いてて!お前ら!友を見捨てるのか!?」
それに対し兵藤は抗議をする。
「馬鹿野郎!俺たちはここで死ぬわけにはいかねぇだよ!」
「そうだ!俺の死ぬときは太ももに挟まれて死ぬって決めているんだ!よく言うだろ?友よりももってな?」
こいつらそんな言葉よく出てくるな。びっくりだ。
「くっ、言い返せん!」
いや、今の会話のどこに言い返せない要素があるんだ?反論するとこありまくりだろ。
「と言うか、お前ら?逃げれると思っているのか?」
僕はそう言うと、技を決めている兵藤を持ち上げてそのまま馬鹿二人に投げる。
「「「あべま!!?」」」
相変わらずお前ら息ぴったりだな。
僕はそのまま三人を教室に担いで行った。
《生徒指導室》
昼休み、朝のアホ三人組を生徒指導室へ呼び出しいた。
「三人とも、なんで呼び出されたかわかるか?」
三人は肩をビクッとさせ僕の方を見た。
「お、俺たちは悪くねぇ!」
「そうだ!この変態教師!」
松田と兵藤が言ってきた。
お前らに変態って言われるとは、屈辱だ。
「じゃあ、言ってみろ、僕が何をした?」
「此の期に及んでまだしらばっくれるか!!」
いや、しらばっくれるも何も本当に心当たりがない。
なさすぎて逆に怖いぐらいだ。
「昨日!松田が見たんだよ!あんたと学園のマスコット二人が一緒に買い物をしているのをな!」
ん?昨日?あぁ、もしかして紗凪たちのことか?
「あぁ、坂木姉妹がどうかしたのか?」
「てめぇ!!」
兵藤が襟を掴んできた。
やめんか、伸びちゃうだろ。
「お前ら、なんか勘違いしてるみたいだけど、坂木姉妹と僕は《兄妹》だぞ?」
「「「え・・・?」」」
いや、そんなキョトンとされても、と言うか此奴ら女子生徒のことはやけに詳しいくせに僕たちが兄妹ってこと知らなかったのか・・・
「先生と」
「坂木ちゃん達が」
「兄妹・・・だと!?」
お前らそれとなく僕のことディスってるだろ?
確かに無限は仕方ないとして血の繋がった紗凪ともそこまで似ていない。
だからって苗字も同じなんだし気づけよ。
「まぁ、取り敢えず、お前らがそんなくだらん事で攻撃を仕掛けてきたことは分かった・・・」
「「「はっ!!?」」」
さて、どんなお仕置きをして「ブーブー」ん?
ポケットの携帯が鳴り、それを見てみると、
《兄さん、約束を破って何処をほっつき歩いているんですか?》
おっふ、そういえば今日は一緒にお昼を食べる約束だった・・・
あぁ、取り敢えず・・・
「兵藤!元浜!松田!」
「「「はい!」」」
僕が名前を呼ぶと三人は姿勢を正しくし敬礼をしていた。
「今日の放課後、居残りで教室の掃除でもしてろ!」
まぁ、教師に殴りかかってきたんだそれくらいが妥当だろう。
「「「えぇ!!?」」」
いや、嫌がり過ぎだろ。
「先生!俺は放課後下校中の幼女を観察するという使命が!」
元浜、正直なのはいいがそれはもう犯罪だ。
自首しろ。
「俺も!放課後誰よりも早く女子更衣室に行くという使命が!」
いや、アホかお前、お前は男だ。
なのに、なんで女子更衣室に行ってるんだ?
盗撮ですね。わかります。
自首しろ。
「俺も!部活に行って部長や朱乃さんの!おっぱい!!を視姦するという使命が!」
いや、兵藤お前どんだけ胸に執着してんだよ。
そこまでいくと尊敬してしまうレベルだわ。絶対しないけど・・・って、え?
「兵藤、君オカルト研究部に入ったのか?」
「え、はい、そうですけど・・・」
僕、顧問なのに何も聞いてないんだけど・・・
あの後、紗凪たちも待たせているので兵藤たちを教室に返し、僕はオカルト研究部に行った。
「坂木先生!おっそーい!」
オカルト研究部の扉を開けると紗凪が頬を膨らまして待っていた。
奥の方では、グレモリーと姫島がクスクスと笑っている。
「いや、少し余計な仕事が増えてね?」
「余計な仕事?」
「要、それより、ご飯」
あ、無限、居たんだ気づかなかった。
「要、また、気づかなかった」
くっ、さすが元世界一位さん。
鋭さが半端じゃねぇ。
「要、顔、出過ぎ」
なっ、このポーカーフェイスのプロと言われたわちきが顔に出していたと申すか?
「あ、それよりお昼だな」
「・・・先生、今日のお昼なんですか?」
うん、塔城?食べる気満々だよね?
幻覚だろうけど尻尾とか猫耳が見えてるよ?
「子猫!」
「・・・あ」
あ、消えた。
なんだ?手品か?
「さて!昼休みが終わってしまうわ!早く昼食にしましょう」
あれ、グレモリー?なんか声大きくない?
ってか、みんなお弁当開くのはやっ!?
取り敢えず空いていた席に・・・空いている席がないんだが?
「僕はどこに座ればいいのかな?」
僕がそう言うと何故か全員がピクッとした。
仕方ない隣の教室から椅子を取って・・・「要、我、座る」ん?
「え?どういうこと?」
「座る」
僕は無限が先ほどまで座っていた場所に座らされて、その上に無限が座る。
そう、これは俗に言う《太もも椅子》である。
「これで、よし」
うん、何も良しじゃないよ?
あと、紗凪と姫島?それは割り箸じゃないんだよ?
パキッていったよ?鳴ってはいけない音がしたよ?
僕は教師なんだけど?
こんなの見られたら兵藤たちにまた変態教師とか言われてしまう。
あ、兵藤といえば
「そういえば、いつの間に兵藤がオカルト研究部に入ったんだ?別にいいんだけどせめて一言くらいいってね?」
あれ?グレモリー?顔がなんか青いよ?
「せ、先生!その唐揚げ!美味しそうですね?!」
うん、明らかに話逸らしたね?
僕、そんなに信用されてないのか?
というか、今日《?》が多すぎる気がする。
♦♦♦♦♦
そんな感じで誤魔化されたまま僕は昼食を終え教室に行った。
そして、放課後。
「じゃあ、兵藤、松田、元浜、掃除よろしくね」
「「「は、はぁい・・・」」」
渋々ながら兵藤達は掃除を始めた。
♦♦♦♦♦
取り敢えず、僕は兵藤達が掃除を終えるまで待ってから家に帰った。
さすがに生徒を残して一人では帰れない。
「すっかり、遅くなったなぁ」
日はすっかり暮れて遅くなってしまった。
「あ、あの!」
後ろから呼び止められた。
振り返るとそこには何時ぞやの金髪美少女アルジェントちゃんがいた。
「お、アルジェントちゃん。やっぱりまたあったね」
僕はニッコリとしながら言った。
「お久しぶりです!坂木さん・・・」
あぁ、これは何かあった感じだな・・・
でもまぁ、乗りかけた船だし、なるだけ協力してあげよう。
「まぁ、話もあるみたいだし!あの店入ろうか!」
うん、これ側から聞いたらナンパ男だよなぁ。
「はい・・・」
♦♦♦♦♦
「ハンバーガーセットを二つ飲み物は二つともコーラで」
「畏まりました。隣でお待ち下さい」
アルジェントちゃんは、こういったところが初めてらしく、かなりモジモジしている。
「アルジェントちゃん。そんなに緊張しなくても大丈夫だよ」
「ひゃ、ひゃい!」
うん、言ってから気づいたけどこれ完璧にいけないセリフに聞こえるよね。
これは、生徒に見られたら完全にあらぬ噂が立つ!
できるだけ、人のいない席に行こう。
「じゃあ、アルジェントちゃん。あっちの席に行こうか」
「え、あ、はい」
人目につかない奥の方の席に座り僕はアルジェントちゃんから何故あそこにいたのか事情を聞いた。
分かったことは二つ、
一つは、アルジェントちゃんの配属された教会は堕天使が仕切っていて悪魔との契約をしていた人間を殺していた事。
もう一つは、一誠が悪魔である事・・・
って、え?
「アルジェントちゃん。イッセーさんって兵藤一誠のことか?」
「は、はい!その、神父さんが・・・悪魔の契約者の方々を・・・その、ころ・・」
アルジェントちゃんの顔がどんどん蒼ざめていく。
「アルジェントちゃん!分かった!分かったから!もういいよ!」
僕は、アルジェントちゃんの頭を撫でて落ち着かせながら言った。
「は、い・・・・」
取り敢えず、大体のことは分かった。
まぁ、アルジェントちゃんはそんな教会が嫌で逃げ出してきたのか・・・
だったら。
「だったら、遠分ウチに来るかい?部屋もまだあるし、うちにはアルジェントちゃんと年の近い妹たちがいるから」
あれ?無限は年かなり離れているか!まぁ、精神的にはむしろ年下くらいだしいいか。
「え、で、でも・・・」
「大丈夫、事が収まるまで守ってあげるよ」
アルジェントちゃんは俯いて、「ありがとうございます」と言った。
本当に素直な子だ。
でも、この素直さがきっとこの子の弱点でもあるんだな・・・
「じゃ!帰ろうか!」
僕は、アルジェントちゃんの手をとり、家まで急いで帰った。
因みに、大体の事情を紗凪たちには説明した。
しっかり理解してくれのだが、少しだけ膨れっ面になっていた。
何かしたかな?
そんなこんなで、ウチにまた一人同居人が増えた・・・そして何故かまた、黒黒に引っ掻かれた。
紗凪、サムザップしてないでお兄ちゃんを心配してくれ・・・
はい!読んでくれてありがとうございます!
今回から本格的に原作入りです。
一誠はいつの間にか死んでいました。
次回は、バトル回です!(原作とは無関係)
よかったら、感想なども下さい!
では、次回もよかったら見てください!ちゃおちゃお!