〜レーティングゲーム当日〜
「ふふふ、せーんせい。ふふふ」
どうも皆さん僕は今女の子に生徒会室で抱きつかれています。
え?訳が分からない?ははは、僕もだよ……
「さ、匙、あなた先生に会うと性格が変わるわね…」
ほら、匙、君のところの会長さんの顔が引きつっちゃってるよ。
「もう、二度と離さないです。ふふ」
うん、ごめん今のはマジで怖かった。
「先生、すみません匙に今日先生が来ると伝えたら、だったら私も行きますって言い出して仕方なく」
リアスちゃん達が悪魔であると教えられた時聞いたんだが実は生徒会も悪魔の集まりらしい。
生徒会の悪魔は生徒会長、支取蒼那の眷属らしい。
と言うか、今更だけどこの学校悪魔の巣窟だなぁ。
そして、今僕に抱きついているのは《
彼女は去年いじめにあっていて、僕がそれを助けてからかなり懐かれている。
「ところであとどのくらいで始まるのかな?」
「え、あ、あと2分ほどで」
僕が匙をガン無視(理由はちゃんとある)しながら聞いたら少し驚きながら答えてくれた。
「先生ぃ、抱っこぉ」
「よし、匙ちゃんや一旦落ち着いてね」
ダメだ、今日の匙強いよ。
いつもみたいにガン無視しきれない。
おっと、誤解されないようになぜガン無視しているかを話しておこう。
見ての通り彼女は僕に依存している。
依存とは一種の精神病だ。
彼女は虐められてる時に助けてくれた僕をヒーロとか王子様とかと勘違いしている。
だが、依存とはかかるのは一瞬でも抜け出すのは簡単なことじゃない。
だから少しずつでも改善を図っていかなければいけない。これは僕だけじゃなく生徒会や教師陣の意見でもある。
その第一歩として《僕と彼女は極力合わない》や《会話も極力避ける》と言うものを生徒会と僕で取り決めている。
取り敢えず匙は、はぁはぁ言いながらも落ち着いてくれた。
「じゃあ、座って待っておくか」
「そうですね」
そう言いながら僕と支取は席に着いた。
何故か匙は僕の膝の上に乗ってきたけどまぁそこはどうでもいいだろう。
「匙も大人しく見るんだよ」
「はい、先生の仰せのままに…」
匙、君は僕の下僕かなんかなのかい?
流石の支取も表情が引きつってるぞ。
なんだかんだ駄弁っているうちにゲームの開始時間になった。
『開始のお時間となりました。なお、このゲームの制限時間は人間界の夜明けまで。それではゲームスタートです』
(さて、どうなるかな……)
さっきまでのなんとなく緩かった空気がなくなりこの部屋にいる全員が試合の中継画面に……匙、僕の顔になんかついてるか?
坂木要side out
〈● ●〉←匙光華が先生を監視中
兵藤一誠side
どうも!俺、兵藤一誠っす!
友人にはイッセーと呼ばれています。
俺は今日、絶対に負けられない戦いに出ます!
そう、リアス部長の婚約を人生を左右する試合です!
あれだけ先生に強くしてもらったんだ!絶対に負けないっすよ!
いざとなったら切る札もあるし!
「それじゃあ行くぞドライグ!」
『あぁ、行くか相棒!』
「…先輩、行きましょう」
「あ、うん!行こうか子猫ちゃん!」
俺は相棒のドライグと気合を高め合い同じ眷属の子猫ちゃんと共に作戦通り体育館に向かう。
っと、言い忘れてた!ドライグって言うのは俺の相棒で先生との訓練中に覚醒した俺の
詳しくは原作を見てくれ!!
「子猫ちゃん着いたね」
「…部長からの指示を待ちましょう…」
体育館の前まで来た。
途中少し視線を感じたがそれも作戦通りなので気づいていない振りをしながら尾行させた。
先生に言われたことだが俺のブーステット・ギアは隠れる場所の少ない大きい施設で使うのが一番良いと言っていた。
そう、つまり体育館は俺にとって最高の闘技場って訳だ。
相手がまだ手を出してこないことを考えると相手は近距離武器が多いのだろう。
つまり俺達が体育館に入って袋の鼠にしようって作戦か……
よし、このことを一応子猫ちゃんにも伝えておこう。
「子猫ちゃん…」
「…なんですか?…」
「実は……」
取り敢えず子猫ちゃんに尾行されてることと敵が恐らく近距離武器持ちということを伝えておいた。
すると、子猫ちゃんが少し驚いた風にこっちを見ながら
「…先輩、脳みそ変えました?…」
と言ってきた。
子猫ちゃんそれは『先輩の頭がそんなに働くなんて…あ、脳みそでも変えたんですか』って事だよね。
この前までの俺ってそんなにアホだったのか。やばいな…
そんな話をしていると魔法製の無線機のようなものからリアス部長の声が聞こえる。
『全員、位置についたしら?』
「兵藤一誠位置に着きました」
『僕も大丈夫です』
『私もですわ』
『OKよ。私の可愛い下僕たち、もう引き返せないわ。敵は不死身のフェニックス家の中でも有望視されていた才児ライザー・フェニックスよ。さぁ!消しとばしてあげましょう全員作戦開始!!』
『『はい!!』』
リアス部長の言葉に全員の気合が上がる。
さすがリアス部長だ。
「じゃあ、行こうか子猫ちゃん!」
「…はい…」
俺と子猫ちゃんは尾行に気づいてない振りをしながら体育館に入る。
さて、相手が出てくるのを待つ…「そこにいるはわかってるわよ」…いや早すぎでしょ出てくるの。
「グレモリーの下僕さんたち!あなた達がここに入り込むのを監視してたんだから」
いや、知ってます。
さて、相手は全員近距離系か、予想どおり!
棍棒を持ってるロリ系女の子、双子の女の子、チャイナドレスの女の子、合計四人か。
確かロリっ子と双子ちゃんは『
「戦車1、兵士2、体育館です」
俺は敵に聞こえないほど小さい声で無線に喋った。
『分かったわ。それならそちらに増援は要らないわね』
そう、リアス部長に報告したのだ。
細かな情報共有、数で劣っている俺達が勝つために絶対必要な事…って先生に聞いた。
「はい」
「…それじゃあ、先輩は兵士を宜しくお願いします…」
「分かった。行くぞドライグ!」
『
修行前の俺なら三回は倍加しないとダメだっただろう。
だが!今の俺なら
「一回で十分だ!!」
『
俺はまず双子の場所に向かう。
ドゥルルルルルルルルルルルルルルルル!!!!!
「「バラバラバラッ」」
武器はチェーンソーか。
修行前の俺ならビビっていただろうが今の俺なら
「片手で行けるぜ!!」
バキッ!
チェーンソーを片手で破壊する。
「「ゲッ!?」」
「いいこと教えてやるぜ双子!!そんな大ぶりで隙だらけの武器実戦では使い物にならないぜ!!」
そう言いながら俺は双子の腹を平手で押すように吹っ飛ばした。
「「キャーーーーー!!!?」」
そのまま、体育館の壁まで吹っ飛ばされ双子は気絶した。
「ライザー様の『
アナウンスがなる。
喜んでいる暇はない俺にはもう一人倒さないといけない兵士がいるんだ。
それと、倍加の効果もそろそろ切れそうだ。
「ドライグもう一度だ」
『おう』
『
「ダァァァ!!!」
ブンッ‼︎と棍棒が俺に振り下ろされる。
「おっと!」
「クッ、避けられたか」
俺が倍加する前に攻撃か確かにそれはいい案だ。
というか待ってる奴のほうが正直どうかと思うくらいだし。
これがあれか、仮面ライダー変身の法則ってやつか?
だけど、もう遅いよ!
『
「チッ!」
相手が舌打ちをしながらこちらに向かってくる。
ブンッ、ブンッ、ブンッ‼︎
結構早いな。でも、こんなんじゃ先生のおふざけパンチにも及ばないぜ‼︎
「とりゃ‼︎」
「なっ!」
俺は手に魔力を込め棍棒使いのロリっ子に触る。
ついでに先生と編み出した新技を試させてもらうぜ‼︎
「喰らえ!『
パチン
俺が指ぱっちんをすると俺が魔力を込めて触ったところに魔法陣が浮かびそのまま服が『粉々になった』__
__シャアアアア!!大成功じゃああ!!!
「ひっ、キャァァァァァァァァ‼︎‼︎」
やっぱりだ!この技は俺にぴったりだ!!
「先生‼︎‼︎ありがとぉぉぉぉぉぉぉ!!」
俺は両手を合わせ先生に感謝の言葉を送る。
兵藤一誠side out
坂木要side
モニターに映る光景に僕は今唖然としています。
『先生‼︎‼︎ありがとぉぉぉぉぉぉぉ!!』
え?なんで僕感謝されてるの?
そんな、技教えたつもりないぞ?
ジ ー ー ー
あぁ、横にいる支取が物凄い目で見てくるぞ視線が痛い。
匙?ずっと見てきているからもう気にならなくなった。
それよりもだ!
あの技はなんだ?
僕が兵藤に教えた技は敵の武器を破壊する『
その技でなんでお前は敵の服を破壊してるんだ?
さっきまでの成長した俺を見やがれオーラがなくなって変態オーラしか見えなくなったぞ。
はぁ、今何を考えても仕方がないか……
後でアイツは説教だ……
一誠はやはりイッセー(変態)だったよ。
でも、中々強くなってましたね。
今の一誠ならマジでライザー倒せるかも!(フラグ)
最近色々PCに触れる機会が少ないため全然進まない。
待たせて本当にすみませんでした!ペコリ