シスコンで吸血鬼で鬼ですが何か?   作:エントさん

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あの、更新遅れてマジですみません!
引越しがあってとてもパソコンが使える環境にいなかったのです!

あと、深夜に書いてるので眠いです。
ものごっつ眠いです。


決闘前に休息を

「先生……俺、頑張ったですよね……」

「うん」

 兵藤が目の光を消しながら言う。

「めっちゃ……キツかったっす」

「うん」

 兵藤が涙を流す。

「まだ、全身が痛いっす」

「うん」

 兵藤が自分の肩を持って震える。

「てか、先生後半から楽しんでました……」

「いや、マジごめん」

 

 兵藤の伸びが思ったより良くて後半から楽しんでた。

 でもまさか吸血鬼モード(ヴァンパイアスタイル)まで使うとは思わなかった。

 

 これは、本当にあのディスチェンサーさんに勝てるかもな……

「まぁ、取り敢えずリアスちゃん達の所に戻ろうか」

「俺、まだ足がガクガクで歩けないんですけど……」

 

 

 うん、取り敢えず三十分くらい休んでから行こうか。

 

 

 

 リアスちゃんの別荘まで帰ってきた。

 

 リアスちゃん達が結構大げさに心配してきた。

 兵藤も僕も無傷で帰ってきたんだけどなぁ…

 

 あ、服がボロボロだからか主に兵藤の……

 

 兵藤も久しぶりに皆に会って喜んでいた。

 というか木場の時がすごかった。

 

「き、木場っ!俺無事に帰ってきたぜ!!」

「うん、頑張ったね一誠君……」

「う、うぅ……」

 と兵藤が泣き出してしまった。

 

 いや、そこまでキツかった?

 本当にごめん。あとでなんか奢るよ。

 

 そして、作戦の打ち合わせやらなんやらをして8日目が終了した。

 最後9日目は各々休息をとることになった。

 

 

 

 

 

「と、いう感じの合宿だったぞ」

「本当に?」

「にゃー?」

 いや、黒黒と妹よなんでそんなにうたぐった目で見て来るんだ?

 

 あとアーシアは諸事情でリアスちゃんの所に行っている。

 

「そういえば無限は?」

「また、決闘だって、あと今日は赤姉が来るみたいだよ」

 う、マジかあの人…じゃない、あのドラゴン苦手なんだよなぁ……

 

 いや、嫌いなわけじゃないけどあのドラゴン凄く世話焼きなんだ。

 無限の決闘に付き合って行っているうち仲良くなってそして僕達の親がもう死んでいることを話したら

 

『分かった。なら偶にお前達の面倒を見てやろう』

 

 的なことを言ってきた。

 いや、何が分かったの?

 どうしてそうなったの?

 

「じゃあ、今日の夜は用意しなくていいな」

「私的には兄さんの料理が一番なんだけどね!」

 あらこの子、嬉しいこと言ってくれるじゃない。

 兄さん涙出ちゃいそう。

 

「にゃにゃ!」

 うん、黒黒も「私も!」的なことを言ってくれてるんだろう。

「黒黒も紗凪もありがとう」

 

 

 

《夜》

「我、帰った」

「邪魔するぞ」

 あ、来た。

 グレートさんの人間形態は髪が赤色のショート、目も髪と同じ赤色、肌は少し焼けている。

 身長は少し高く、なんというか活発的なお姉さんって感じだ。

 

 グレートさんはここ(人間界)では清流 真赤(しんりゅう ませき)と名乗っている。

 僕は真赤姉さん、紗凪は赤姉と呼んでいる。

 

「お帰り無限、真赤さんもいらっしゃい」

 僕がお帰りと言うと無限がガバッと抱きついてきた。

「おっと……」

「我、帰還、要、ハグ」

 うむ、可愛い。

 なにこの生き物……あ、僕の妹か。

 

「うむ、昔のオーフィスからは考えられない姿だな」

「昔は、昔、今は、今、我、今が、好き」

 

 む、無限ッ!!兄さん嬉しくて泣きそうだよ!

 

「私もだよぉ!」

 と言いながら紗凪が血の涙を流しながら僕と無限に抱きついてくる。

 前にも行ったが吸血鬼の涙は血液、『血』なのだ。

 

「紗凪、染みになるから涙は堪えるように言ってるだろ?」

「だ、だってぇ!無限が嬉しいこと言ってくれるんだもん!」

 

 まぁ、そんな言う僕も泣きそうなんだけどね。

 

「うむ、いい家族だ。では私も」

 ボフッ、と真赤姉さんも抱きついてくる。

 

 

 

 それから数分、家族の温かみを感じてから晩御飯を作り始めた。

 

 真赤姉さんが来た日は決まってすき焼きだ。

 姉さん曰く「初めて人間界に来た時に食べたんだがあれは素晴らしい」とのことだ。

 

「赤姉、今日はどこのお肉なの?」

 

 真赤姉さんのすき焼きは完全なオリジナルでお肉なんかは市販のものでなく自分で狩ってきているらしい。

 

「今回は、ある森でリオ、リオレ何とかって奴の肉だ。狩った時味見をしたがなかなかうまかったぞ」

 

 いや、真赤姉さんそれ本当に大丈夫なの?名前すらあやふやなんだけど。

「大丈夫な筈だ。美味かったし」

 

 美味い=安全か…凄く不安だけど人よりは僕も紗凪も黒黒も無限も頑丈だから大丈夫だろう。

 

 

 もう少しですき焼きが完成する。

「我、腹ペコ」

「私も〜」

「にゃにゃー」

 

 うん、僕もお腹すいた。

 

「よし、これでいいだろう。待たせたな、私特製のすき焼きの完成だ!」

「じゅるり」

「じゅるり」

「じゅるにゃ」

 

 目の前にすき焼きが出された瞬間、紗凪たちの目が狩人の目になった。

「では、頂こう。『頂きます』」

『頂きます!(にゃにゃ!)』

 瞬間、みんなが箸を鍋に入れた。

 

「ウチには育ち盛りの娘が多いなぁ」

「ほら、要も早く食べないとなくなるぞ」

「あ、そうですね、では頂きます」

「あぁ」

 

 やっぱり、真赤姉さんのすき焼きは美味い。

 

 

 

 

『ごちそうさまでした!』

「うむ、お粗末様だ」

 

 片付けは僕がする。

 というか、真赤姉さんはあまり長くあの場所(次元の狭間)から離れなれないらしい。

 

 というわけで帰る真赤姉さんを見送る。

 

「では、またな」

「はい、今日はありがとうございました」

「また来てね!赤姉!」

「にゃーにゃ」

「グレートレッド、また、行く」

 

 

「あぁ、また来るぞ!」

 真赤姉さんは手を振りながら次元の狭間に戻っていく。

 

「じゃあ、明日に備えてもう寝るか!」

 僕は食器を片付けて就寝する。

 

 いよいよ明日はレーティングゲームだ……




今回は久々の投稿で肩慣らしなので短いし中身もあまりない話です。

明日に次の話を出します!
出すったら出します!

あと、評価に色が付いてました!ありがとうございます!(*⌒▽⌒*)
お気に入りもいつの間にか300を超えてました!

嬉しすぎて少し泣きそうになった(;▽;)

清流 真赤(しんりゅう ませき)

・イメージは赤髪で長身の日焼け系クールボーイッシュお姉様です。

・坂木家では姉ポジションを獲得しています。

・要の技《イメージ》とは相性が悪いため戦ったら要が勝つ、筈です。

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