シスコンで吸血鬼で鬼ですが何か?   作:エントさん

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本編どうぞ↓


戦闘校舎に恋鳥を
第2章にプロローグを


 お酒は飲まないようにしよう。

 あの日以来僕は本気でそう思っている。

 

 あの日酔った僕は何やらとんでも無いことをしてしまったらしい。

 

 リアスちゃんたちが目を合わすとものすごい勢いで視線を逸らすようになった。

 

 もうお酒は飲まない。

 

 

 

 まぁ、そんな事がったが数日経ったら落ち着いたのか普通に接してくれるようになった。

 

「今日は抜き打ちテストするぞぉ」

 

「そんなぁ!」

「横暴だ!」

「あんまりよ!」

「あなたと私の愛はこんなに脆かったのね!」

「いつも裏切られるのは信頼だな」

「俺ってやつはいつだって馬鹿だ...」

「諦めたのでもう終了しませんか?」

「別に満点をとっても構わないのだろう?」

「金だろ?どうせ金なんだろ!?」

 

「今更何を言っても遅いぞぉ。毎日勉強してる人には抜き打ちでも定期でもいい点を取れるのです」

 

 この子達は本当に・・・

 

「とかなんとか言いながら!先生だって学生の頃俺たちと大差なかったんでしょ?」

「残念兵藤、僕は全国模試一位だったのだよ」

 

 兵藤、というかクラスの全員が膝から崩れ落ちる。

 お前ら僕の事どんだけアホだと思ってたんだ。

 

「先生が・・・頭いいだと?」

 

 まさか偽物!?とか言い出したので兵藤の頭にチョークを投げておいた。

 ズサァ!と兵藤の頭でチョークが粉々になる。

 

《バサッ》

 

 あ、倒れた。

 ま、いいか。

 

「じゃあ、テスト開始」

「アッハイ」

 

 兵藤はこの後ちゃんとテストを受けました。

 

 

 

 

 

《日曜日》

 今日は紗凪とアーシアちゃん、黒黒と無限の四人でアーシアに街を案内している。

 言い忘れていたがアーシアは来週、日曜だから今週か。

 

 今週からうちの学校に入ることになった。

 まぁ、なんだ。リアスちゃんにお願いしたら行けた。

 

 リアスちゃんは理事長の妹らしい。

 僕がこの学校で働けた(働かされた)のもリアスちゃんのおかげ(所為)だ。

 

 そして今、僕達は公園に来ている。

「あうっ!」

「邪念が入っているわ。腰の動きがいやらしいわよ」

「……そ、そんな……六十八……。ぶ、部長が俺の上に乗っているかと思うと……六十九……お馬さん根性がマックスになりますよ……七十!」

 

 そして公園ではお尻を叩かれて興奮している兵藤とお尻を叩いて興奮させているリアスちゃんがいた。

 というか腹筋しながらお尻しばかれて興奮するなんてなんてマニアックな……

 

 これは、先生として注意するべきか?

 リアスちゃんの言っていた『主従関係』ってこういうことなのか。

 

 これは悪魔としてのリアスちゃんの行動。

 

 よし!僕の出る幕じゃない!

 

「紗凪達、リアスちゃんたちはお取り込み中みたいだから違うところ行こう……」

 

「あ、先生!」

「え、要さん!?」

 しまった。気付かれた。

 

 

 

 

 

 

 

 取り敢えず、事情を聞いた。

 なんとなく分かった。

 

 兵藤鍛える→真面目にしない→叩く→兵藤興奮。

 

 分かった。

 兵藤がマニアックな変態だということは分かった。

 

「ほい、兵藤水だよ」

「ハァハァ、ありがと……ハァ……ございます。」

「うん、大変そうだね」

 息が完全に上がっている。

 頑張っているな兵藤。

 

「俺!部長や木場たちを守れるくらい成長したいんすよ!!」

 

 おぉ、すごい気迫。

 そんなに顔を近ずけるな。

 暑苦しい。

 

「えぇ、その調子よイッセー頑張りなさい」

 うん、いい主してるなリアスちゃん。

 

「じゃあ、頑張ってね。紗凪たち行くよ」

「あ、はぁい!兄さん!」

「じゃあ、イッセーさん達頑張って下さい!」

「我、行く」

 

 

「あ、ありがとうございました!」

「じゃあイッセー、街をもう一周よ」

「ひぃぃ!!」

 うん、兵藤……がんばれ!

 

 僕は親指を立てて小声で「がんばれ!」と言ってその場を去る。

 

 

 

 

 

 今日は楽しかった。

 ゲームセンターとかものすごい久々に行った。

 

 まぁ、その話は別の所でしよう。

 

 今日は疲れたぁ……

 紗凪達がはっちゃけるもんだから落ち着けるのが大変だった。

 

「だぁぁぁぁ!」

 僕はそう言いながらベットに飛び込んだ。

 ふかふかベット最高!!

 

 あぁ、ダメだ。

 寝てしまう。

 

「あやすみなZzz」

 おやすみなさい。

 

 

 

 夜、気配を感じて起きる。

「要さん!私の処女をもらってちょうだい。至急頼(しきゅうたのむ)わ」

 

 はい?

「はい?」

 心の声と声が被った。

 なんかデジャブ。

 

「私じゃダメかしら?」

 いやね、ダメとかダメじゃないとか綺麗とか綺麗じゃないとかそういう問題じゃないだよ。

 

 

 

 

 取り敢えず……

 

 

 

《リアス・グレモリー視点》

 

 

 

 私の顔が赤くなる。

 きっと恥ずかしいんだ。

 

 私の婚約が早まった。

 それこそ今すぐにでもと言った勢いだ。

 

 そんなの嫌だ。

 今結婚したら私は確実に『鳥』になれない。

 

 だから私は純潔を散らすことにした。

 

 悪魔に限らず貴族は純潔というものを重視する。

 それ一つで婚約は破棄される。

 

 

 祐斗=彼は騎士絶対に抱かないだろう。

 

 イッセー=彼は……ダメだわ。今日の話で確信したけど彼は『あの子』を愛している。

 そんな彼が私を抱くことはないわ。

 

 よ、要さん=私が尊敬する人。吸血鬼と鬼のハーフ。

 彼となら強い遺伝子を残せるだろう。

 純粋な悪魔の遺伝子ならミリキャスが残してくれるだろうし、この人ならお兄様たちも説得できるだろう。

 

 

 だから私は要さんの元まで来た。

 要さんは起きると少し動揺したけど何かを決心した顔で『私の頬に触れる』

 

「いいんだね。リアスちゃん……いや、《リアス》」

「はうっ」

 顔が余計に赤くなる。

 リンゴのように真っ赤だろう。

 

「安心して、痛くないように、じっくりゆっくり慣らしながらしていくから」

「は、は、はい……」

 彼は潤んでいる私の目を見つめながら抱き寄せる。

 

「優しくしてあげる。それとも乱暴にされたい?」

「う、うぅ〜///」

 

 いやらしい子だね。と言いながら彼は私の胸に……

 

 

 

《リアス・グレモリー視点終了》

 

 

 

 

 

「ふぅ、取り敢えず『イメージ(夢遊幻覚)』にかけたけど良かったのかな?」

 

 リアスちゃんは気持ちよさそうに寝ている。

 時折「キャッ」とか「もっとぉ」とか言ってるけど、どんな夢を見ているの?

 ま、まぁいいか。

 

「で、そろそろ出てきてもらっていいですか?」

 そう呼びかけると『何もないところから』銀髪でメイド服の女性が出てきた。

 

「これは驚きました。気づいていたのですね」

「いや、なんとなくですよ。気づいていたと言うほどではないです」

「それでもです。お嬢様が貴方を選んだ理由も分かった気がします。」

 確かに貴方なら……とメイドは呟いた。

 

「あ、名乗っていませんでしたね。私は、グレモリー家に仕える者で『グレイフィア』と申します」

「あ、これはどうも僕は『坂木要(さかきよう)』です。普段は駒王学園で教師をしています」

 なるほど、貴方が……と言いながらグレイフィアさんはリアスちゃんを抱え上げた。

 

「あ、最後に聞いていいですか?」

「はい、なんでしょう?」

「なぜ、リアスちゃんが此処にいると分かったんですか?」

 

 此処、僕の家には『イメージ(結界幻覚)』が貼ってある。

 この結界は本物の結界とは違う。

 

 この結界は『気配』を消す結界だ。

 この結界の外から中の気配を探ることは不可能。

 

 つまり、リアスちゃんが此処にいる事は分からないはずだ。

 

「それはですね」

 そう言うとリアスちゃんの髪を触って小さい紙の様なものを取り出した。

 

「この魔法陣を書いた紙をお嬢様に付けていたのです」

 あぁ、あらかじめこうなることは予想してたわけか。

 さすが悪魔賢いなぁ。

 

「では、私はお嬢様を連れて行かないといけないので……」

 

「あ、はい。最後にその子に伝えててください。『余り自分を粗末に扱わないように』と」

 

「はい、伝えておきます」

 彼女はお辞儀をして魔法陣でその場を去った。

 

 

 

「うん、取り敢えず寝よう」

 明日も早いので僕は寝る。












《主人公紹介》
イメージ(夢遊幻覚)
これは簡単『催眠をかける』以上!
本当はもう少し複雑な設定だけど……

この技もう使うことがないと思うのでこれでいいや!(適当)



では、また明日!

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