無限の龍と無神臓   作:超人類DX

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可愛いソーナさん編、これにて終了。

何度も言うが、可愛いソーナさん回だよ


ソーナさんかわいいよソーナさん……その3

 かつて俺はとある女に教えられた。

 独りで生きられる程度の方法と、俺だけがこの世で唯一発現した力の事を。

 

 その際、女はこうも言っていた……。

 

 

『キミの異常性は、親しい者を進化させる事が出来るオマケがあるみたいだ。

とはいえ、キミのその力は人じゃない連中からしても得体の知れない力で、恐れを抱くモノだ。

故にキミを慕う殊勝な連中が出てくるかは、キミ次第だね』

 

 

 互いが互いを親しい存在と認めたその時、俺の異常性はその者にも作用し、進化の道を作り出す。

 変な女にそう告げられた俺は、その時は特に何も思わなかったし、どうせ親しい奴なんて出来やしないと思っていた。

 けど俺は――ま、何だ……オーフィスから始まって周りに色んな奴等が居るようになった。

 力を見せ付けてぶちのめし、心をへし折ったつもりなのにケロっとしてまた出てくるアホな奴等が。

 

 ケロっとしながらもどんどん強くなる物好き共が。

 

 

「乙女の心をよくも弄んだわね! 極刑よ!」

 

「ぷっ、乙女て……クッククク! 何処に居るんだっつーの」

 

 

 俺がソイツ等を引き上げたなんて自惚れた事を思うつもりは無い。

 だが、間違いなくこの女は物好きの一人だ。

 

 何故か勝手に顔真っ赤にするまでキレつつ泣いて俺に殴り掛かってきてるド貧乳はまさにそうだ。

 

 

「このっ!」

 

「っと、黒神ファントムかよ。

あの変な女に教えられてから覚えるまで何年も掛かったのに、こうもアッサリと使われると悔しいね地味に」

 

 

 ホント……何から何まで趣味の悪い女だ。

 

 

 

 

 ダメだ、いくらアザゼルのプロデュースがあるとはいえ、聞けば既に数の戦力で負けてるグレモリーが、一誠自身に認められ、あまつさえその力の使い方を戦いながら教えられてるソーナ・シトリーには勝つことはほぼ無理だ。

 

 

「一誠が好んで使う技を全部既に使えるのかよ……」

 

「俺なんて教えられてからまだ実戦レベルじゃないのに……」

 

「…………」

 

 

 悔しいかと問われた俺……いや俺も曹操もオーフィスもこう答える。

 『死ぬほど悔しい』とな。

 

 十年以上一誠と一緒であったオーフィスですら欠片も兆候が見えなかった一誠の領域。

 神器でも、種族としての力でもない……個人の精神が爆発することにより発現する異常性(アブノーマル)過負荷(マイナス)という力。

 俺達は一誠にその存在を教えられ、出会ってから何年も掛けてずっと追い掛けてきた。

 勿論、本来の力も鍛えて来たが、それでも一誠という男を本当の意味で理解し、追い付こうと夢見る俺からすれば、既に手加減しているとはいえ遊んでないで相手をする一誠に食い下がってるソーナ・シトリーは羨ましさと嫉妬の気持ちを抱かざるを得ない。

 特にオーフィスからすれば、最初から気に食わない小娘だったのもあってか、瞳が猛禽類の様な鋭さで見据えている。

 

 

「う、嘘だろ? コカビエルを瞬殺し、三大勢力のトップを相手に勝ちやがった兵藤に会長が互角に……」

 

「変わった事は解っていたけど、此処までだったなんて気付けなかった……」

 

 

 ソーナ・シトリーの下僕共も、一誠と真正面からやりあってる様に見える姿にただただ呆然としているのが向こうから見える。

 一誠が加減してやってることには気付いてないみたいだが、それ以上に進化を遂げた主の姿に戸惑いが隠せてない様だ。

 

 

「くっ……!」

 

「真実という結果に到達させない……それがアンタの過負荷(マイナス)か。

それで俺の攻撃を喰らってもピンピンしてるんだな、俺の攻撃がアンタに致命傷を与えるという結果に『到達させない』様にして」

 

「知りませんよ……!

そんな力があるなんて自覚してませんから!」

 

「だろうな、だが最近感じるようになった……違いますか?」

 

「……。否定はしませんよ。アナタに呪いを掛けられた時から、自分の中で何かが出てきた気はします」

 

「それが能力(スキル)だからな」

 

 

 一誠の掌底打ちがソーナ・シトリーの鳩尾に確かに入った。

 だが一誠との打ち合の中で行われるレクチャーにより、たった数分前とは比べても化け続けてるソーナ・シトリーの成長速度は、まさに水を吸い付けるスポンジの様で末恐ろしさすら覚える。

 

 

「結果へ到達させないって……普通に反則だろ」

 

「一誠の夢と現実を好きに入れ換えるのも大概だけどな」

 

「…………」

 

 

 これでまだもう一つあるというのだから、悔しさ通り越して笑ってしまう。

 

 

「そしてもう一つが……はっ、他人に対する想いが強すぎる程、その他人と同等の成長を施すスキルか。

今の場合、その対象が俺だからこうなっちまったのか」

 

「さぁ? 乙女の心を踏みにじった一誠くんには教えたくありませんねっ……!」

 

「おっ……!?」

 

 

 そしてもう一つが……対一誠限定のスキルらしい。

 なるほど、一誠という強さの物差しを獲て、更に云えば一誠に対しておかしなレベルで執着しているソーナ・シトリーだからこそのスキルね。

 

 

「あの女の拳が一誠の顎に入った……」

 

「効いては無いみたいだがな」

 

「………」

 

 

 顎をカチ上げ、視界を無理矢理真上に向けられた事をチャンスだと思ったのか、ソーナ・シトリーが思いきり腰の入った掌打をお返しだとばかりに鳩尾目掛けて放つ。

 これには彼女の下僕達も一瞬歓声を挙げた訳だが……。

 

 

「うっ……!?」

 

 

 捉えた筈の掌打は狐に化かされたかの様に空を切り、一誠の姿も完全に消えた。

 

 

「っ!? ど、何処に……あぐっ!?」

 

「か、会長ォ!?」

 

 

 一矢報いたと確信していたソーナ・シトリーは姿が消えた一誠を目で追おうと辺りを見渡そうとした。

 だが次の瞬間、空を破裂させる爆発音と共にソーナ・シトリーの身が大きく上空へと投げ出された瞬間、下僕達が一気に動揺し、さっき一誠に対して向かって来た少年が特に上空へと投げ出された主を見て叫んでいた。

 

 多分今ので理解したんだと思う。

 

 

「ver.光化静翔(テーマソング)

 

 

 一誠が終わらせるつもりだという事を……。

 

 

D・M(デスメタル)エディション」

 

「がっ……はっ……!?」

 

 

 それから只の蹂躙だったな。

 基本一発で曲がれない黒神ファントムを乱発するばかりか、上下左右からノータイムで叩き込まれてしまえば、あくまで成長しただけのソーナ・シトリーではどうする事は出来ない。

 まあ、理不尽な破壊が無いだけまだまだ彼女は運があると思うよ……今回は残念だけど。

 

 

「咄嗟に過負荷(マイナス)で結果に到達させない様にしてある程度ダメージを抑えたか。

100万発中、半分も無力化するとはやりますね、ひんぬー会長」

 

「う……うぅ……」

 

「か、会長!」

 

 

 それでもトドメに地面へと叩き込まれたというのに、直ぐに膝を付きながらも起き上がってきただけ彼女は本当に恐ろしい成長を遂げたと思う。

 まさか一誠により使い方を知っただけであそこまで化けてくるなんて。

 

 

「く、ぅ……!」

 

「覚えておいた良いっすよ、過負荷(マイナス)異常性(アブノーマル)神器(セイクリッドギア)と同じで決して万能じゃない」

 

「ごほっ!」

 

「アンタの過負荷(マイナス)……そうだな、悪循完(バッドエンド)は確かにエグいのかもしれない。

だが今の通り、比喩だが光速で叩き込まれた攻撃の半分をアンタはまともに受けてしまった。

つまり、アンタにダメージを通したという認識さえさせなければそうなるって事だ」

 

 

 なるほど、だから乱射したのか。

 そうでなくとも本気になれば破壊状態で終わらせられるのに敢えてソッチで教え込んだ。

 ちくしょう、随分と入れ込んでるじゃないか一誠よ。

 

 

「だ、大丈夫ですか会長!?」

 

「ま、まだ……!」

 

「だ、ダメです! そんなボロボロになって……」

 

「まだ……動ける……!」

 

 

 そればかりか根性まで据わってる来た。

 眷属達が支え様とした手をはね除け、自然体で立って見据えている一誠にまだ続けようとフラフラになって立ち上がり、構えを取ろうとするのは正直痛々しさを感じるが、俺達はただ何も言わずに行く末を見届けるだけ。

 

 

「な、なんですかその目は? 私はまだヤるわよ……!」

 

「だ、ダメですってば! お、オイ兵藤もう良いだろ!?」

 

「さ、下がりなさいサジ……! ここを乗り越えなかったら私は追えなくなる……!」

 

「だ、そうだ部下――いや、サジ君。

キミの主は進化をしたいらしい」

 

「なっ……!? ふざけんな! こんなボロボロに会長がされて黙って見てろとでも言うのかよ!」

 

「ボロボロにならない優しい修行がお望みなのかキミは? 妥協して、これくらい自分は頑張ったと胸張りたいだけなのか?」

 

「っ!?」

 

 

 抑揚の無い一誠の言葉にサジと呼ばれた兵士の少年は顔を歪ませながら言葉に詰まる。

 俺や曹操はどちらかと云えば一誠の言葉に賛同派だが、やはり普通の神器使いの人間から悪魔に転生した奴とは価値観が違うらしいな。

 

 

「でもまぁ、得体の知れない奴に言われたくもないだろうし、キミの考えも解るぜ? 良いよ、そろそろ俺等も帰るよ」

 

 

 そう言ってオーフィスと俺と曹操に『帰るぞ』と言って奴等から背を向ける。

 だが受けた本人はどうやら此処で終わりたくはないらしく、匙と呼ばれた少年やその他の下僕達を押し退け、何時からかボロボロにされても尚立ち上がった曹操や、その曹操からよく言われる目となって背を向けてスタスタと城から出ようとする一誠をソーナ・シトリーは、叫ぶようにして呼び止める。

 

 

「まだよ、まだ終わって無い! 此処で折れる訳が無い、勝ち逃げなんて許さない!」

 

「…………。へっ」

 

 

 そう俺達が一誠に向けて吐く台詞と似た様な事を言われた瞬間、僅かに一誠の口角がつり上がった。

 よく否定してるものの、一誠は自分の力を見せ付けても尚向かってくる奴を男女関係なく好む所がある。

 叩き潰されても、笑ってしまうほどの差を見せられても尚心を折らない馬鹿が好きなんだ。

 

 

「か、会長……ど、どうしてそこまで……」

 

 

 それは一誠に怯えている彼等を含めた多くの存在には解らないだろう。

 一誠を恐怖するか、それとも並びたいと思うか。

 二つに一つで前者しか選べない多くの奴等にはな。

 

 

『やるなあの小娘……ヴァーリと同じだな』

 

「悔しいがそうなるよ。

まったく、一誠が妙に気にしてた理由が今判ったよ」

 

 

 一緒になって見ていたアルビオンもまたソーナ・シトリーに感嘆した声を出しながら俺と似てると言ってきた。

 そう、俺……だけじゃなく曹操にも云えるがあの女は似てる。

 

 

「は、あぁぁぁぁっ!!」

 

「……!? もう光化静翔ってか、どんだけ俺に拘ってんだっつーの」

 

 

 

 

「嫉妬してしまうな」

 

「まったくだ……一誠も何か楽しそうだし」

 

「………。ふんだ、我の方が一誠の事知ってるもん」

 

 

 一誠を死んで化けたとしたも追い掛けてやろうという気持ちがな。

 

 

「う……ぁ……!」

 

「アンタに会えて良かったよ、今のでまた俺は上の領域に入れた……はははははっ!! 新しいなぁぁっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 眷属達はもはや何がなんだか解らなかった。

 主の実家に現れたかと思いきや、主を自分達側だと言って急に戦を求めて。

 元々一誠の事は得体の知れない化け物だと思って、出来ることなら関わりたくなんて無いと思っていた。

 いや……正直言えば妬ましかったのだ。

 

 簡単に主の力を引き上げる一誠が。

 主に異常なまでに拘られてる一誠が。

 

 

「っ……う……?」

「か、会長!」

 

 

 ボロボロにされ、尚も立ち向かった事によりまた一つ成長をしたソーナが目を覚ますと、ずっと付きっきりで看病をしてくれたのか、不安そうな顔をしながらも自分が起きた事に安堵を浮かべる眷属達が居た。

 

 

「私は……確か一誠君に」

 

 

 今居る場所は実家で、自分の部屋。

 それは良いのだが、確かついさっきまで中庭で一誠と文字通りヤり合ってた筈なのに何で此処で寝てたのか。

 前後の記憶が曖昧で困惑するソーナに、自身の右腕である真羅椿姫が、ソーナに白湯の入ったコップを渡しながら小さくこれまでのあらましを説明してくれる。

 

 

「会長が劇的にお強くなられた原因と、その意味を教えた兵藤一誠とそのお連れはもう冥界から去りました」

 

「え?」

 

 

 帰った。

 それを聞いたソーナは目を丸くした。

 てっきり泊まっていくのかと思ってたからだ。

 

 

「帰った……?

あ、そうなの……」

 

「……。気になるんですか? いや、もう今更でしたね」

 

「………」

 

 

 ちょっと眉尻を下げて残念がる主に眷属達は何とも言えない気持ちになる。

 結局は正体不明だった兵藤一誠に主が拘る……。

 いくら主と眷属という関係が深かろうとも、個人が他人に対してどう思うかまで文句を付ける理由にはならないことは百も承知だ。

 けれど、あの兵藤一誠だけは深く拘わってはならないと、眷属達は一誠に対する拭えない恐怖故に一致して思っている。

 特に匙元士郎からすれば、面白くも無い。

 

 

「それにしても、一体誰が私の治療を? 驚く程に調子が良いのだけど……」

 

「…………。アイツの得体の知れない力ですよ。会長が前に渡された釘だか杭だかを気絶してる会長に刺したら傷が全部消えてました」

 

「なるほど……だからか」

 

「一応聞きますけど、体調に変調は?」

 

「無いわ。寧ろ気持ちが良いくらいね」

 

 

 妙な力でソーナの傷すら回復させた。

 看病すらさせてくれないのかよ……と匙は恨めしくすら思ったくらいだ。

 

 

「それとこのメモを一応預かりました」

 

「見せて頂戴」

 

 

 姉とサーゼクスの癒えない傷を消した力を使われたと察し、直ぐに納得しながらベッドの上で軽く手足を動かしつつ、椿姫が如何にも嫌そうに渡してきた一誠からの伝言メモの小さな紙を受け取り、書かれている内容を小さく音読する。

 

 

「『スキルの使い方で詰まれば何時でも質問可。

オーフィスと戦ってみると意外と色々と掴めるからオススメ』……」

 

 

 それは能力(スキル)についての簡潔な説明だった。

 頼りすぎる事に於ける後々の面倒さだとか、スキルに頼らずとも戦えるようにしてろだとかと、割りと小綺麗な日本語の字で書かれているメモを小さく音読していくソーナは、ほんのちょっとだけ嬉しそうに表情を緩ませながら――

 

 

「『P.S 触診した結果、やっぱりアンタはひんぬー会長だったな。ギャハハハハ!!』」

 

 

 緩んだ表情のまま、石像の様に固まった。

 

 

「…………」

 

「しょ、触診!? ちょっと待て! 一体何時そんな真似を!?」

 

「い、いや確かに『部屋は何処だ?』と言って会長を抱えましたけど……ま、まさかその時に?」

 

「さ、最低……!」

 

 

 わざわざ変に特徴の捉えてるデフォルメ顔の一誠似顔絵が此方を指差しながら馬鹿笑いしてる絵と共に書かれた追記。

 ひんぬーという時点で何処を触診されたかなんてソーナは当然として眷属達も何と無く察してしまう訳で……。

 

 

「会長、やっぱりアイツを一発殴った方が良いですって! いやいっそ全員で殴りましょう!」

 

「流石に酷すぎますしね……どうでしょうか?」

 

 

 ピタリとメモを持ったまま動かずにいるソーナを励まそうと眷属達が次々と一誠許すまじと声を揃える。

 しかし……。

 

 

「ふ、ふふっ!」

 

 

 ソーナはただ静かに笑った。

 小さく、それでいて妙に色気のある表情で小さく肩を震わせて笑う。

 それがまた却って怖く、眷属達は一瞬にして口を閉ざし、激怒してるのか本当に笑ってしまっているのかイマイチ判断のつかない主を冷や汗混じりに伺っていると……。

 

 

「もう、本当に仕方の無い子ね。

私が好きだというのを恥ずかしがって言えないからって、そこまで手の込んだ事をしなくても良いのに……フフ」

 

 

 頬を紅潮させ、ちょっと瞳を潤ませた麗しき表情で訳の解らない事を宣い出した。

 

 

「…………は?」

 

「ちょ、会長?」

 

「な、何を仰ってるんですか?」

 

「ば、馬鹿にされたんですよ?」

 

「寧ろそこは今すぐ文句の一つでも言う所ですよね?」

 

 

 これには眷属達も困惑しか無い。

 胸が少ない事を密かにコンプレックスに思い、あの一誠のせいで余計気にする様になったソーナが、今メモ書きとはいえその一誠にイラスト付きで馬鹿にされた処か、セクハラまでされたのだ。

 

 怒りこそせよ、嬉しがるのは違うだろと眷属達は突っ込みたかっが、ソーナ本人があの様子のせいで言えに言えない。

 

 

「彼は子供なのよ。素直に言えない子供。

だから私の事が好きなのに、つい強がってああいう事しか言えずに、胸だって意識を失った時しか触れないの」

 

「いや、え……?」

 

「まったくもう……ふふ、ちゃんと言えば良いのにヘタレな人。

フフ、本当に可愛いわ……あは♪」

 

 

 というか、何かもう見ててドン引きだった。

 彼女にほのかに恋心を抱く元士郎も、そらねーわとドン引きだった。

 

 

「一誠、一誠……一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠一誠!

 ふふ、あははは! 素直になれなければ別に良いわ、アナタの中身はあのぶつかり合いで判ったつもり。

どんなに言葉で取り繕うとも、隣に誰も居なければ寂しくなっちゃう甘えん坊なことも判ったわ。

 本当に駄目ねアナタって人は、でも良いわ……私が好きなのに素直になれないその態度も、素直じゃないから馬鹿にする言葉も全部、ぜーんぶ許してあげるわ。

だって私はアナタより年上のお姉さんですからね、何時の日か沢山アナタを甘やかせてあげて、そうね……レーティングゲームが出来るくらいの子供でも作りましょう……あはははははは!」

 

 

 未来、『拗らせた独身女帝』と冥界で揶揄される事になるかどうか……。

 それは、どう見ても発情しきった顔の彼女の今後の選択によるのかもしれない。




補足

現状、一番最後に一誠と出会ったソーナさんが覚醒。

悪循完は『結果に到達させない』スキル

そしてまだネームは出てませんが、婚厄者は……そっすね、対一誠特化の進化系のスキル。
詳しくいうと、IF集・執事一誠編のミリキャス(性別・ミリキャス)が覚醒寸前までになってた絶対愛のソレ似てるって感じです。

つまり、一誠に対する様々な想いが強まるほど、一誠の真後ろを追い掛けるが如く進化するって感じです。


な、可愛いやろ? ………。やろ?


その2

拗らせフラグ? いや何の事だか知らないな。
未来にいっくんストーカー兎さんと馬があって最凶コンビになるかは、未来のみぞ知る。


その3
ヴァーリきゅんやオーフィスたんや曹操くんは、ぶっちゃけソーナさんに嫉妬しとります。

一誠と同じ領域ってだけで三人からすれば羨ましいのです。

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