俺がここにきてからそろそろ2ヶ月が経つ。町にも慣れて、ミラから1人でも町に出ても良いという許可をもらった。てなわけで、今は町をぶらぶらしている。
・・・この世界暇。
だってさ〜、異世界転生じゃん。俺に世界を救う力とかあるかと思ったらそれもない。・・・というか、異世界転生すら珍しいことじゃないってどういうことだよ。こう、世界を救ってみてーよ。
そんな事を考えていると前から、「あっ!」という女の子声がした。
顔を上げると、そこには見覚えのある、幼じー少女の顔があった。 この顔どこかで?
すると、その少女が「あの」と声をかけてきた。 うん?
「私のキノコどうでした?」
一瞬の静寂。・・・はっ?
いやいやこれを聞いて下ネタを想像するのは、俺だけじゃないはず。 そうだ俺、何もおかしくない正常だ!
「あの味の方はどうでした?」
また追い打ちをかけてきた。ていうか普通逆じゃないか?
ええいそんなのはどうでもいい。とりあえず、この少女は何を考えているんだ!!
「私のベニテングタケどうでした!?」
あっ。・・・盛大な勘違い乙。
そうだ思い出しだぞ。あの時毒キノコを届けに来た。ええと確か・・ルナ!そうルナだ!
「いや〜、そのベニテングタケは、 人の食べ物じゃないから」
とりあえず、素直に答える。 あー恥ずい。
すると、ルナは、驚いたように目を丸くして、そうなんですか。と呟いた。可愛い。
「あの、すっすいません。ミラちゃんに言われて、そっ、そのお兄ちゃんに聞いたら、ベニテングタケなら食べれると思うと言われたので・・つい」
そう謝られるとこっちとしてもすごく痛いんだよなー。
「あの、本当にすいません。私たち人間のことよくわかっていないので、、、」
ついに泣き出しそうになった。
「いやっ、ほら、大丈夫だから。なっ、なっ、だから泣くなって」
数分後
「あの、いろいろとすいません」
こう謝られてばかりだと気が引けるな。 よし。
「笑えよ」と俺はつぶやいた。
「えっ?」
「だから、笑えよ。こう泣きながら謝られると、気が引けちまう。だから笑えよ」
くー、自分で言ってて恥ずかしい。なんでラノベの主人公はこういう臭いセリフを平然といえるんだ!
すると、少女は少し戸惑った後、にっこりと笑った。かっ可愛い。
「これからミラちゃんの家に行くんですよ。一緒にいきましょう」
おう?やけに素直だな。それに距離を詰めてきた。やはりラノベの情報は、間違っていなかった。
道中
「そういえば、人のことあまり知らないって言っていたが、それってこの世界にも人間っているのか?」
そう聞くと、ルナが言いにくそうに、「かつてはいました」といった。ルナによると、
昔は、いろいろな種族がいた。その中にヒューマンつまり人間もいた。しかし、3000年、ワービーストつまり獣人との戦争が始まり、ほんの300年足らずで人間は滅びた。その時、ワービースト側の指揮を取っていたのが、ルナの祖父 ゲールだった。
諸事情により一週間分の執筆活動をすっぽかしてしまい、申し訳ありません。ここからは、通常通りです。
・・・失踪はしてませんよ。