ホルメゾンの魔法使い   作:ハープatハイスペック雑魚

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CASE1-2

俺がここにきてからそろそろ2ヶ月が経つ。町にも慣れて、ミラから1人でも町に出ても良いという許可をもらった。てなわけで、今は町をぶらぶらしている。

・・・この世界暇。

だってさ〜、異世界転生じゃん。俺に世界を救う力とかあるかと思ったらそれもない。・・・というか、異世界転生すら珍しいことじゃないってどういうことだよ。こう、世界を救ってみてーよ。

そんな事を考えていると前から、「あっ!」という女の子声がした。

顔を上げると、そこには見覚えのある、幼じー少女の顔があった。 この顔どこかで?

すると、その少女が「あの」と声をかけてきた。 うん?

「私のキノコどうでした?」

一瞬の静寂。・・・はっ?

いやいやこれを聞いて下ネタを想像するのは、俺だけじゃないはず。 そうだ俺、何もおかしくない正常だ!

「あの味の方はどうでした?」

また追い打ちをかけてきた。ていうか普通逆じゃないか?

ええいそんなのはどうでもいい。とりあえず、この少女は何を考えているんだ!!

「私のベニテングタケどうでした!?」

あっ。・・・盛大な勘違い乙。

そうだ思い出しだぞ。あの時毒キノコを届けに来た。ええと確か・・ルナ!そうルナだ!

「いや〜、そのベニテングタケは、 人の食べ物じゃないから」

とりあえず、素直に答える。 あー恥ずい。

すると、ルナは、驚いたように目を丸くして、そうなんですか。と呟いた。可愛い。

「あの、すっすいません。ミラちゃんに言われて、そっ、そのお兄ちゃんに聞いたら、ベニテングタケなら食べれると思うと言われたので・・つい」

そう謝られるとこっちとしてもすごく痛いんだよなー。

「あの、本当にすいません。私たち人間のことよくわかっていないので、、、」

ついに泣き出しそうになった。

「いやっ、ほら、大丈夫だから。なっ、なっ、だから泣くなって」

 

数分後

 

「あの、いろいろとすいません」

こう謝られてばかりだと気が引けるな。 よし。

「笑えよ」と俺はつぶやいた。

「えっ?」

「だから、笑えよ。こう泣きながら謝られると、気が引けちまう。だから笑えよ」

くー、自分で言ってて恥ずかしい。なんでラノベの主人公はこういう臭いセリフを平然といえるんだ!

すると、少女は少し戸惑った後、にっこりと笑った。かっ可愛い。

「これからミラちゃんの家に行くんですよ。一緒にいきましょう」

おう?やけに素直だな。それに距離を詰めてきた。やはりラノベの情報は、間違っていなかった。

 

道中

 

「そういえば、人のことあまり知らないって言っていたが、それってこの世界にも人間っているのか?」

そう聞くと、ルナが言いにくそうに、「かつてはいました」といった。ルナによると、

昔は、いろいろな種族がいた。その中にヒューマンつまり人間もいた。しかし、3000年、ワービーストつまり獣人との戦争が始まり、ほんの300年足らずで人間は滅びた。その時、ワービースト側の指揮を取っていたのが、ルナの祖父 ゲールだった。





諸事情により一週間分の執筆活動をすっぽかしてしまい、申し訳ありません。ここからは、通常通りです。
・・・失踪はしてませんよ。

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