ホルメゾンの魔法使い   作:ハープatハイスペック雑魚

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CASE 1

「なんだよここ」

見覚えのない場所に俺は、立っていた。さっきまでの、中世ヨーロッパ風とは違い、未来的な感じの場所だ。

また転生した感じ?

「おーい、ユキトくーん」

この声は、ミラだよな。俺は声がした方を向くと、そこには、満面の笑みを浮かべたミラが立っていた。

「おう、ミラか。あのさここどこ?」

俺は、おそるおそる聞いてみる。

「何言ってんのユキトくん。私達の場所じゃない」

若干その言い方に疑問を覚えたが、その疑問もすぐに解決した。要するに、、、目が覚めたのだ。

「なんだよ。夢かよ」

俺はベットの上で上体を起こし伸びをする。

 

青年着替え中。

 

着替えが終わり部屋の外に出てみるが、静かだ。おそらくミラは、まだ寝てるのだろう。

「ご飯でも作るか」

そう呟いた直後ドアをノックする音がした。

「おいおい、こんな朝早く誰だよ」

ミラが起きてないので無視しようかと思ったが、すぐにやめた。

「はーい」

俺がドアを開けると、そこには、少女が立っていた。年齢的には、12〜13歳で、水色の髪を肩のあたりまで伸ばしている。少女は、ミラの家から男が出てきたことに驚いているようで、青い目を丸くしている。

「あの、ミラに何か用なの?」

俺が話しかけると、ビクッと肩を震わせてから口をパクパクさせている。そして意を決したように両手を胸二当ててから、「あの、」と小さな声を出した。

「これをミラちゃんに、届けてください」

そう言って少女は、持っていた茶色のダンボールを差し出してきた。

「あー、うん。わかった。ところで君名前は、あちょっと」

名前を聞こうとしたら急に少女が走り出した。

「まぁ、いっか」

少女を追いかけるのを諦めて家の中に戻った。さぁご飯でも作るかな。そう思っていたら、ミラが階段を降りてきた。起きた直後なので、クマをもしたフードの付きのパジャマ(手作り)を着ている。

「おはよう。ユキトくん」

眠そうな目をこすりながら朝の挨拶をしてきたミラがとてつもなく可愛い。

「あぁ、おはようもうすぐご飯できるから。着替えてこいよ。、、、あっ、そうだなんか女の子から荷物が届いてたぞ」

「女の子?、、、あぁ、ルナちゃんのことですね。やっと頼んでたものが届いたのですか」

頼んでたもの?なんだろそれ。

「もしかして、教材かなんかか?」

「いいえ、この前、君に言われて、むこうの人が、食べれる物って何て聞いたんですよ」

まじかよ、そこからわかんなかったのかよ。まぁ冷静に考えれば、そうか何せ毒キノコを食卓に出すようなやったもんな。

「そしたらですね、「ベニテングタケなら食べられるとおもうよ」って答えてくれたので、早速送ってもらいました」

これには、流石の俺も絶句した。

「あのな、なんでお前ら、俺に毒キノコばかり勧めてくるんだ!」

このままじゃいつか殺されちまうよ。

また平和な1日が始まるのです。




ハープと申します。というわけで第1話です。
これではあらすじ詐欺と言われかねませんが、まだまだこれからなので、どうかよろしくお願いします。

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