黒崎翔太の暗殺教室   作:はるや・H

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書く気力がないので番外編でも…

これからも番外編たまに書いていきます。


8.5話 修学旅行の時間 番外編

それは、修学旅行での出来事。

 

「いやー、昨日は大変だったね。」

 

「まったくだカルマ。でも良いじゃないか。今日はこうして安心して旅行出来るのだから。」

 

今日は修学旅行最終日。拉致事件も無事解決し、俺たちは奈良の町を見学している。

 

今は法隆寺をクラス全員で観ている。

 

「ところでさあ、こんなの話にする必要あるの?」

 

不破、メタ発言か。

 

「仕方ない。駄作者が書くのが大変とか言って本編進めたがらないからな。」

 

「ふーん、じゃ仕方ないか。」

 

「それにしても、立派な塔だね。」

 

渚が言った。

 

「まあ、日本最古の木造建築として知られているくらいさ。当然だろう。」

 

「ええ、法隆寺は聖徳太子ゆかりの寺で、607年創建と伝えられています。

 

世界遺産にも登録されていますからねえ。

 

ところで黒崎君。法隆寺を題材にした正岡子規の有名な俳句、知っていますか?」

 

「柿食えば、鐘がなるなり法隆寺、だろう?」

 

「正解です。ちょっと簡単過ぎましたね。

 

ちなみに、正岡子規の「子規」とは、ホトトギスの別名です。

 

彼は病気を患い何度も吐血しました。それをホトトギスと重ねたのでしょう。

 

ちなみにホトトギスは鳴いて血を吐くと言われています。」

 

「こんな所でも授業か。」

 

「先生ですから。これで国語と社会両方授業出来ました。

 

それに、ここだけの話、作者が尺稼ぎしたいからって。」

 

まったくうちの駄作者と来たら。

 

「さて、次は東大寺へ行きましょう。」

 

俺たちは東大寺へ向かった。

 

まずは大きな南大門。左右には金剛力士像が立っていた。

 

「これは雲慶と快慶が作った像です。それでですね…」

 

殺せんせーの解説は分かりやすい。けど…

 

「ああいうのって、バスガイドさんとかがやるんじゃないの?」

 

茅野が聞いてきた。もっともな質問だ。

 

「殺せんせー何でも知ってるからな。バスガイド以上に。」

 

「はは、そうか。」

 

本殿の大仏はとても大きく迫力がある。

 

「さて、ここからは班行動です。皆さんで決めたルートを歩いて下さい。」

 

京都と違って暗殺はないけども。まあ純粋な旅行もいいだろう。

 

「それじゃあレッツゴー!」

 

茅野の掛け声と共に俺たちは出発した。俺は茅野と色々話した。

 

「今日こそスイーツ食べたいな!昨日は色々あって食べられなかったから。」

 

「そうだな、奈良なら良い店があると思う。だから楽しみだな。」

 

「うん!黒崎君は何が食べたい?」

 

「俺はわらび餅とか。」

 

わらび餅。これが美味しいのだ。

 

「私はあんみつ食べたい!」

 

茅野は甘い物が大好きだからな。あんなに甘い物食べてるけど太らないしスタイルも…

 

おっと何でもない。

 

「黒崎君、何か失礼な事考えなかった?」

 

人の心が読めるのか?

 

「いや何でもない。」

 

読めるわけないと思ったのでごまかしておいた。危ない危ない。

 

まあ女子ってあんみつ好きなんだな。妹の由香も

 

「お土産にあんみつ買って来てー。」

 

と言っていた。あんみつがお土産で買えるわけないだろう。まあ八つ橋と抹茶のお菓子でも

 

買っておけば喜ぶか。はあ。

 

すると…

 

「いやー黒崎、良い感じだねえー茅野ちゃんと。」

 

「勘違いするな。俺は和菓子について茅野と語り合ってただけだ。」

 

全くこいつは、他人を弄るのが生き甲斐なのか?

 

「それにしては楽しげだったねえ。」

 

「俺じゃなくて茅野がな。それよりお前は奥田さんと怪しげな会話していたけど、何話していたんだ?」

 

「どうやったらお菓子に毒盛って相手気絶させられるかなーって。奥田さん本当詳しいから。

 

色々アドバイス貰えたよ。シアン化したらどうだとか。」

 

「絶対くっ付かせたくない。我々のその願望は潰えたな、しかも予想通り危ない。」

 

一方杉野を見ると、

 

「それで神崎さん、俺は…で、」

 

舞い上がっている。分かりやすい男だ。

 

「ふふ、面白いのね、杉野君。」

 

神崎さんは薄い微笑みを浮かべいつものように冷静だ。

 

けれど、

 

「ねえ、僕一人なんだけど…寂しい。」

 

「まあ7人班だしな。」

 

「そうそう、こんな奴がいるせいでねー。」

 

「こんな奴か、どーせ俺は原作には居ないよー」

 

「黒崎ヤケになってメタ発言しないで…」

 

茶番は置いといて、道中では鹿をよく見かけた。

 

「鹿多いねー。」

 

「奈良だからね。」

 

奈良公園の近くは鹿が多い。

 

「ねえ黒崎、鹿せんべいあげてみたら?」

 

「鹿せんべいか…、まあいいだろう。」

 

「はいこれ。」

 

カルマから渡された。なんか怪しい。一体どうなるんだろう…だが何もしない訳にはいかないので、

 

「ほれ。」

 

鹿せんべいをあげると、なぜか鹿は苦しみ出し、怒った。そして俺に頭突きした。

 

「ぐはっ!な、何が起きた?」

 

「鹿せんべいにわさび塗った。」

 

「おいカルマふざけるな。」

 

「え、何?ごめんねー、ちょっとからかっただけだよ。でも俺わさびが塗ってないとか言ってないよ?」

 

「この野郎!俺は頭突きされたんだぞ!鹿せんべいにわさび塗る奴がいるか!」

 

「え、何?俺とやる気?だったら良いけど。」

 

「上等だ!やってやろうじゃんカルマ!」

 

「ちょっと二人とも落ち着いて!」

 

こうして修学旅行は過ぎていった。

 


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