吸魂鬼に転生してしまいました。   作:零崎妖識

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リーナ・ディメントのスペルです。

Lina・Dement


Lina Dement and the Philosopher's Stone
始まり


「リーナ、僕の所にホグワーツからの手紙が届いたよ!リーナの所には?」

 

「もちろん届いたよ」

 

玄関を開けて、家に入って来たのはハリーだった。私達はダンブルドアから許可を得て、ハリーに色々と教えたのだ。お父さんがハリーの名付け親である事、お父さんが冤罪で捕まっている事になっている事、ポッター夫妻の死の真相、ハリーが魔法使いである事、そして、私達が魔法界で最も恐れられている種族ーー吸魂鬼(ディメンター)である事。ハリーはまだ幼かったからか、素直に理解してくれた。ダーズリー一家はウィル爺がなんとかしたよ。いい取引相手を紹介したとか。

 

私達はハリーに魔法界の事を教えた。もちろん、魔法や魔法薬学の勉強も。その途中で、ハリーが蛇語使い(パーセルマウス)だとわかった日には驚いた。ハリーが蛇から聞いたと言う内容と、蛇が教えたと言っていた内容が同じだったからだ。

 

「この後は漏れ鍋からダイアゴン横丁に行って買い物だね。教科書にローブ、それにハリーの杖。ハリーのペットもかな?グリンゴッツに私用の金庫も作るって言ってたね」

 

「魔法界かぁ。色々聞いたけど、まだ一度も行ってないからね。楽しみだよ」

 

「アズカバンも、厳密には魔法界だよ」

 

ハリー、なんとアズカバンに来たことがあるのだ。お父さんが連れて来やがった。案の定気絶したけど、二回、三回と来る内に慣れていったらしく、今では普通に遊びに来れるほどになってしまった。

 

「ハリー、幾つか注意しておく。まず、お父さんーーシリウス・ブラックがアズカバンにいないと言う事はダンブルドアとマクゴナガル教授、スネイプ、ハグリッド、ルーピンぐらいしか知らない。だから、人前で話しちゃダメ。私達ディメント家が吸魂鬼である事も。良い?」

 

「もちろん。あと、どうやって漏れ鍋に向かうの?」

 

「煙突飛行で。向こうに着いたら大騒ぎだね。いきなり英雄が登場するんだし」

 

「英雄って言われてもね。僕は何もして無いし、僕が誇れる事じゃ無い」

 

「謙虚だね」

 

「クリーチャーは?」

 

「なんか準備してるみたいだけど教えてくれなかったよ」

 

クリーチャーともだいぶ打ち解けた。お父さんは相変わらず嫌ってたけど、ハリーの

 

『シリウスが嫌ってるのはクリーチャーじゃなくてクリーチャーの元主人でしょ?クリーチャーを嫌う必要ある?』

 

との声でぎこちないながらもクリーチャーへの接し方を変えていった。ほんと、最初と比べたら素直になったね。

 

「ホッホッホ。準備は出来てるかのう?」

 

「「大丈夫だよ、ウィル爺!」」

 

さあ、魔法界へ出発しよう。




原作のハリーが跡形もなくなった気がする。魔法はまだ使った事は無いですが、理論は頭の中にあるので、二、三回の練習で実用出来るレベルにはなります。

ハリーも箒持ち。ニンバス?それよりやばいです。
《ソニックホーク》と言う、リゼのオリジナル品。スピード重視。ファイアボルトに負けず劣らずの速さの逸品。

裏設定?として、リーナは許されざる呪文も使えます。しかし、アバタケタブラは好まない模様。曰く、つまらないだとか。服従の呪文は、味方に裏切られた者の感情が美味しいので使うことあり。呪文を終えて、自分が何をしたか知った方の心も食べれて一石二鳥。一番使うのはクルーシオ。死なない程度に痛みを与え続け、発生する負の感情などを食べるのが好きとの事。

「一度呪文を止めて、ようやく解放されると思ったらもう一回やられた人間の感情って、とっても美味しいんだよね」byリーナ

一様、リーナが許されざる呪文を使うのは、死喰い人や終身刑の罪人など、殺しても特に問題の無い相手に対してだけです。流石に無差別にやる程狂ってはいない。

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