ダンブルドアが帰ったあと、プリペット通りの家に向かってみた。非正規の煙突飛行ネットワークを繋いでの移動。なんで非正規で繋げられるのか気になるね。
到着してすぐ、やっぱりと言うかなんと言うか、シリウスお父さんがダーズリー家に突撃しようとしてたよ。何警戒される様な事してんのさ。
ブラック邸の方は埃は少なかった。屋敷しもべ妖精が居るらしい。お父さんは嫌ってるみたいだけどね。クリーチャーと言う名のしもべ妖精は、少し偏屈だった。私達は嫌われてるみたいだけど、「ありがとう」と言ったら、少し頬が緩んでた。態度は変わらなかったけど。素直じゃ無いねぇ。
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レストレンジ姓が三人と、クラウチ・ジュニアが収監された。心の中は、闇の帝王への忠誠と、魔法省への憎しみと、怒りでいっぱいだった。あぁ、とっても美味しそう……♪少し放っておいて、熟すのを待った方が良いかな?それとも、すぐに食べちゃった方が良いかな?あ、四人もいるんだから、二人は熟すのを待って、残りの二人の感情は食べちゃおう。クラウチJrとベラトリックス・レストレンジは残しておこう。
「うっ、ウワァァァァアアアアッ!」
「いっ、いやだ!やめてくれェェェ!」
うーん、少し辛めかな?でも、鮮度が良いし、恐怖を植え付けたりして、新しい味を作るのも良いかも。
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1982年
あれ?クラウチJrの心境が変わってる?『あの子を脱獄させて良かったのかしら』?……愉しみが取られちゃったかー。この人ーークラウチJrのお母さんかな?ーーの命は短いっぽいし、魂、食べちゃおう。
ーーああ、こんなに美味しいなんて。曰く、業が深い魂ほど深い味わいになるらしい。そして、綺麗な魂にも負けず劣らず美味しいと。……ふふっ。ヴォルデモートやグリンデルバルトの魂って、どれほど美味しいんだろうね?
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1990年
アズカバンで、黒猫を拾った。私に懐いてきたし、ペットにしても良いかウィル爺とお父さんに聞いたら、了承してもらえた。
「君、名前はあるの?」
(無いよ。あなたに拾われるまで一人ぼっちだったんだから)
……そういえば、私の能力って、動物の思考も読めるんだっけ。
「じゃあ、今日から君はヴェル、ヴェールヌイだ」
(ヴェールヌイ?何か意味が?)
「ヴェールヌイって言うのは、ロシア語で『信頼』って意味なんだ。私が好きな言葉の一つだよ」
(信頼……良いですねぇ。拾われたのも何かの縁。よろしくお願いしますよ?ご主人様)
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そして、1991年7月30日
「リーナ、ちょっと良いか?」
「どうしたの?お父さん」
「お前に手紙だ。ホグワーツからの、な」
私の、11歳の誕生日。ホグワーツから入学許可証が届いた。
次回から原作突入。入学はまだ。
シリウスがハリーの叔父で後見人で名付け親だと言う事はハリーは知ってます。また、ハリーとシリウス、リーナ、ウィル爺の仲は良いです。三年の時どうしよう……。
また、リーナが少しぶっ壊れました。若干ヤンデレ風味?美味しいものには目がありません。人間の食事にも、感情や記憶にも、そして、魂にも。
黒猫のヴェールヌイ。リーナにペットを持たせようとは最初から考えました。リーナの容姿を決めた時に、ペットの名前はヴェールヌイにしようとも。迷ったのは白猫か黒猫かですね。元ネタは、某不死鳥の異名を持つ駆逐艦です。