吸魂鬼に転生してしまいました。   作:零崎妖識

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一気に時間が飛ぶのでご注意を。


PrologueⅦ

ダンブルドアが帰ったあと、プリペット通りの家に向かってみた。非正規の煙突飛行ネットワークを繋いでの移動。なんで非正規で繋げられるのか気になるね。

 

到着してすぐ、やっぱりと言うかなんと言うか、シリウスお父さんがダーズリー家に突撃しようとしてたよ。何警戒される様な事してんのさ。

 

ブラック邸の方は埃は少なかった。屋敷しもべ妖精が居るらしい。お父さんは嫌ってるみたいだけどね。クリーチャーと言う名のしもべ妖精は、少し偏屈だった。私達は嫌われてるみたいだけど、「ありがとう」と言ったら、少し頬が緩んでた。態度は変わらなかったけど。素直じゃ無いねぇ。

 

 

 

 

レストレンジ姓が三人と、クラウチ・ジュニアが収監された。心の中は、闇の帝王への忠誠と、魔法省への憎しみと、怒りでいっぱいだった。あぁ、とっても美味しそう……♪少し放っておいて、熟すのを待った方が良いかな?それとも、すぐに食べちゃった方が良いかな?あ、四人もいるんだから、二人は熟すのを待って、残りの二人の感情は食べちゃおう。クラウチJrとベラトリックス・レストレンジは残しておこう。

 

「うっ、ウワァァァァアアアアッ!」

 

「いっ、いやだ!やめてくれェェェ!」

 

うーん、少し辛めかな?でも、鮮度が良いし、恐怖を植え付けたりして、新しい味を作るのも良いかも。

 

 

 

1982年

 

 

あれ?クラウチJrの心境が変わってる?『あの子を脱獄させて良かったのかしら』?……愉しみが取られちゃったかー。この人ーークラウチJrのお母さんかな?ーーの命は短いっぽいし、魂、食べちゃおう。

 

 

ーーああ、こんなに美味しいなんて。曰く、業が深い魂ほど深い味わいになるらしい。そして、綺麗な魂にも負けず劣らず美味しいと。……ふふっ。ヴォルデモートやグリンデルバルトの魂って、どれほど美味しいんだろうね?

 

 

 

1990年

 

アズカバンで、黒猫を拾った。私に懐いてきたし、ペットにしても良いかウィル爺とお父さんに聞いたら、了承してもらえた。

 

「君、名前はあるの?」

 

(無いよ。あなたに拾われるまで一人ぼっちだったんだから)

 

……そういえば、私の能力って、動物の思考も読めるんだっけ。

 

「じゃあ、今日から君はヴェル、ヴェールヌイだ」

 

(ヴェールヌイ?何か意味が?)

 

「ヴェールヌイって言うのは、ロシア語で『信頼』って意味なんだ。私が好きな言葉の一つだよ」

 

(信頼……良いですねぇ。拾われたのも何かの縁。よろしくお願いしますよ?ご主人様)

 

 

 

そして、1991年7月30日

 

 

「リーナ、ちょっと良いか?」

 

「どうしたの?お父さん」

 

「お前に手紙だ。ホグワーツからの、な」

 

私の、11歳の誕生日。ホグワーツから入学許可証が届いた。




次回から原作突入。入学はまだ。

シリウスがハリーの叔父で後見人で名付け親だと言う事はハリーは知ってます。また、ハリーとシリウス、リーナ、ウィル爺の仲は良いです。三年の時どうしよう……。

また、リーナが少しぶっ壊れました。若干ヤンデレ風味?美味しいものには目がありません。人間の食事にも、感情や記憶にも、そして、魂にも。

黒猫のヴェールヌイ。リーナにペットを持たせようとは最初から考えました。リーナの容姿を決めた時に、ペットの名前はヴェールヌイにしようとも。迷ったのは白猫か黒猫かですね。元ネタは、某不死鳥の異名を持つ駆逐艦です。

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