……あ、あと、しばらくしたら来るであろうバジリスク戦ですが、おそらくネタに走るかと。そのための伏線も張っちゃいましたし。どこぞの粘液とか。
夏である。正確に言うなら夏直前である。ホグワーツの校内は、ダンブルドアが居なくなったことで恐怖感が学校中に蔓延している。恐怖は美味しいけど、さすがにこの量はくどくなってくる。
ダンブルドアの代理はマクゴナガル先生がやっている。できる限り、平常通りに運営していくようだ。
薬草学の授業で、アーニー・マクミランがハリーのところへ来た。
「ハリー、僕は君を一度でも疑ったことを、申し訳なく思っています。君はハーマイオニー・グレンジャーをけっして襲ったりしない。大雪の日、図書館で、君たちが僕らの話を聞いていたことを、マダム・ピンスから聞きました。僕が今まで君に言ってきたことをおわびします。僕たちは今、みんなおんなじ運命にあるんだ。だからーー」
アーニーは手を出してくる。ハリーはそれに応え、二人は握手した。謝っている時のアーニーの心の中は罪悪感と謝罪でいっぱいだった。
そのあと、アーニーとハンナが私たちの作業を手伝ってくれたけど、その時に、ハリーがとあるものを見つけた。
「……ねぇ、あれって……」
「……蜘蛛だね。今は無理だ。この子たちは『禁じられた森』に向かってるみたいだ」
夜にこっそり抜け出して、森へ向かうことになったけど、森は正直言って危険だ。ケンタウルスやユニコーンは良いけど、ヤバいのが居そうな気がする。具体的には、M.O.M.分類XXXXXのやつとか。だから、少数精鋭で行く。ハリーと私だ。さすがの私でも、みんなを守りつつ逃げるなんて事は出来ない。正体をバラすしかなくなってしまうから。
「みなさん、危険は去りました!」
あれ?ロックハート……?あ、そういえば『闇の魔術に対する防衛術』の授業だったね。
ロックハートの話は、私たちを苛立たせるのに十分だった。何かきっかけがあれば、理性のリミッターが外れるほど。あー、岩に心って書いて爆発させたい。
出発出来たのは、十二時を回った頃だった。行動制限のため、談話室で何かする以外にないのだ。
「私で良かったの?ハリー」
「どう言うこと?」
「いや、ロンは判断力は良いし、ネビルは勇気がある。ドラコは悪知恵がきくし、私じゃなくても良かったんじゃ?」
「えーとね?ロンは蜘蛛が大の苦手なんだってさ。ネビルは勇気があるけど、リーナほど魔法を覚えていないし、ドラコはそもそも他の寮だから合流し辛い。つまり、リーナが一番適任なんだよ。それに、リーナとなら、上手く連携できる気がするしね」
「嬉しいことを言ってくれるね」
おっと、ハグリッドの小屋だ。ファングを連れて行かないと、森の中で迷ってしまう。
「ウォン、ウォン!」
「ファング、寂しいのはわかるけど、今だけは静かにしてくれるかい?私たちは今この場にいちゃいけないんだ。だから、ね?」
「バウッ(わかったー)」
「後、森の中に入るから、出口までの案内のためについてきてくれる?」
(……それでハグリッドは帰ってくる?)
「ああ。遅くても、夏休みまでには帰ってくるよ」
(……わかった!行く!)
ファングはトテトテと森の入り口まで行き、マーキングをした。
(準備オッケー!)
「ファングはなんて?」
「準備出来たってさ。……行こう。この先は私でもやられるかもしれないから、ハリーも注意してて。〈
「うん。わかったよ。〈
私たちは森の中に入っていく。私とハリーは手をつなぎ、私は杖を持った手で、ポケットの中の小瓶の場所を確認した。
アラゴグからどうやって逃げるのか?ウィーズリー氏の車も無いのに?……ふっふっふ。秘策があるのですよ。すでに出ているとある物で撃退(?)します。
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