吸魂鬼に転生してしまいました。   作:零崎妖識

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色々なサイトで年表確認して思った事。「スクショ面倒だなこの量」


PrologueⅡ

現在ーー1980年、7月30日、つまり原作開始の約十一年前、ハリーが産まれる前日である。

 

〔君の年齢は人間と認識される。でも、未成年への匂いは付いてないから〕

 

〔あ、どうも〕

 

魔法の練習とか出来るかなと思ってたら、先に聞きたい事の一つを答えてくれた。……え?何で私が魔法を使える事を?

 

〔ふふふっ、君にはまず色々教えなきゃだね。最初に、私達は君がある程度の知識を持っていることを知っている〕

 

何でだよ。

 

〔知識とかをインプットしようとしたら、先に変な知識があったからね。あ、手はつけて無いから安心しな〕

 

〔いや、インプットてどう言う事ですか〕

 

〔後々教える。あと、敬語は止めな。私達は家族なんだから〕

 

家族。まあ、同じ種族で仲間と言う以上家族なんだろうな。

 

〔なぜなら、君は私達が造ったんだから〕

 

〔ちょっと待て〕

 

造ったってなんだ。

 

〔私達は分裂的な感じでしか増えれないからね。体の一部を切り取って、形を整えて、行き場のない魂と交渉して、肉体に入ってもらう。ちゃんと再生するよ?〕

 

……吸魂鬼、真面目にチート、マジ凄い。

 

〔君の記憶との相違点は、吸魂鬼に意思がある事、かな。あと、一部のは人間に変身出来るし、魔法も使えるからね〕

 

〔……私が知ってるのと、色々違うのか〕

 

〔ああ、違う。それに、私達にはそれぞれ名前もある。全員ファミリーネームは一緒だ。……良し、決めた〕

 

 

〔君の名前は……リーナ、リーナ・ディメントだ!〕

 

 

 

 

その後、色々教えて貰った。曰く、吸魂鬼のマントは何でも収納出来て、更に透明マントと同じ効果を持っていると。曰く、グリムとは犬に変身した吸魂鬼の事だと。曰く、一般に広がっている死神とは吸魂鬼の事で、ビードルの物語に出てくる『死』も吸魂鬼だったと。

 

〔もしかして、ポッターが持っている透明マントって……〕

 

〔ああ、最古の吸魂鬼が悪戯半分で人に与えた物だ。無限収納は失ってるがね〕

 

誰だよそのバカ。

 

〔まだ生きてるぞ。世界を放浪している。名を、ジャックと言う〕

 

〔ジャック……?〕

 

〔そう。ジャック・ディメント・スケリントン。……ペテロを騙し、天国にも地獄にも行けなくなった悪党さ〕

 

〔え?それってまさか〕

 

〔そのまさか。ジャック・オー・ランタンのジャックだよ。唯一、消え去る事のない吸魂鬼さ。そして、全ての吸魂鬼の祖でもある。吸魂鬼が守護霊の呪文に弱いのはジャックの所為だ〕

 

まさかの人物が祖先だった。あと、吸魂鬼は何かしらの原因で消え去る事があるらしい。気をつけないと。

 

〔そうだ。これを〕

 

そう言って彼ーーエドワードと言うらしいーーは、一つの箱を差し出してきた。中には、一本の、黒灰色の杖。

 

〔ツクバネガシにバジリスクの鱗の欠片、21cm、柔軟性があり、何があろうと忠誠心を移さない。君の杖だ〕

 

持ってみると、手に良く馴染んだ。……あれ、今バジリスクって言ってなかった?

 

〔君用の箒も用意してある。リゼと言う奴の所だ。誰かに案内してもらえ〕

 

箒……要るのかな?持っておいて損は無いと思うけど。にしても……吸魂鬼がヤバすぎるね、これ。




名前は適当。後の二人の名前(エドワードとリゼ)はそれぞれハガレンと東京喰種からいただきました。作者はネーミングセンス皆無なのでね。ディメントはディメンターをもじって。

その他設定は、「吸魂鬼って死神っぽいな」「死神ならグリムもこいつらなんじゃ?」「守護霊に弱い……悪党ジャックって神にも悪魔にも嫌われてんだっけ」と言う思考があったとか無かったとか。

追記設定として、人間に変身している吸魂鬼は見分けがつきませんが、吸魂鬼同士なら判別可能です。杖は、魔法を使える吸魂鬼が生まれた場合、その近くにいつの間にか出現しています。あと、吸魂鬼は万能な奴と、一点集中特化の奴が居ます。エドワードは万能型、リゼは特化型です。他にも色々設定が。

ではまた次回。

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