遅れてすんませんっしたぁ!
では、本編どうぞ。
大広間に戻ると、ロンが悔しそうな顔をしていた。ダームストラングの生徒たちがスリザリンのテーブルに着いていたから、クラムと話せる機会がなくなったのを嘆いているんだろう。あ、ドラコがサイン貰ってる。
「あれ?」
「どうしたの、ハリー」
教職員テーブルを見て、ハリーが首を傾げた。
「追加された椅子が四つなんだ。増えるのはそれぞれの校長だけだろう?」
「いや、他にも関係者はいるでしょ。多分その人たち用だよ」
全員がテーブルに座ると、教職員が一列になって入場した。一番最後に、三人の校長が入ってきた。カルカロフとマダム・マクシームが席に着き、立ったままのダンブルドアが話始めた。
「こんばんは。紳士、淑女、そしてゴーストの皆さん。そしてまた──今夜は特に──客人の皆様方。ホグワーツへのおいでを、心から歓迎いたしますぞ。本校での滞在が、快適で楽しいものになると、わしは予想し、確信しておる」
とあるボーバトンの女子学生が、間違いなく嘲笑であろう笑い声をあげた。それを聞いたハーマイオニーは、すごく忌々しげに舌打ちしていた。
「三校対抗試合は、この宴が終わると正式に開始される。このイベントが無事に終わるよう──もちろん、わしたちは全力を尽くすし、君たちも全力を尽くしてくれると確信しておるが──前祝いとして、ご馳走を食べるとしましょうかの。こういう場での約束事がいくつかある。みんなで楽しみ、くつろぐこと。そして、宴は乾杯から始まると言うことじゃ」
ダンブルドアがゴブレットを掲げ、それに習い広間の全員がゴブレットを掲げた。
すぐに皿に料理が満たされ、その内容はいつもより豪華だった。中には説明が付いているものもあったりする。
教職員テーブルの方を見ると、カルカロフがダンブルドアと親しげに話していて、そのカルカロフをお父さんがジーっと睨みつけている。そして、そろお父さんを更にスネイプが睨んでいる。
「やっぱりスネイプは、シリウスが防衛術の教師になったことが気に入らないみたいだね」
「シリウスは確か、『例のあの人』が最も強かった時に戦ってた人だろう?実力はわかるんだから、諦めればいいのに」
「あら、スネイプだって同じぐらいの年齢のはずよ?シリウスが老けてるからわかりづらいけど」
ハリーと美味しいものを交換しながら、広間の様子を見渡す。案の定一部の他校生が雷と電に驚いてたけど、それ以外は問題ない……かな?
少しして、ハグリッドが教職員テーブルの後ろのドアから入ってきた。その手は包帯でぐるぐる巻きになっている。
「ねえ、あの手、スクリュートにやられたんじゃないかな」
「だろうね」
動物が好きなのはわかるけど、危険な生物に手を出すのは、ちゃんと自分の安全が確保できる時だけにしてほしい。
ホグワーツに鬼灯様を入れる話を思いついてしまった。書きたいけどうまく鬼灯様を再現できる気がしない。