陽炎
時雨
岩川基地 提督室
「んんー、やっぱ処理落ちするなあ…」
「おはよー、司令。……ってあれ?時雨?」
「おはよう陽炎。提督なら大淀さんに呼ばれて出ていったよ」
「大淀さんにかー…。何かあったかな?」
「GW中のイベントのことじゃない?」
「ああー、やるって来てたね。…GW中ほぼ休みなしかあ…」
「さっき、港湾さんからも電話きて「ゴメンネ…GW中ノヨテイアッタダロウニ…」だって」
「いやあ、コーワンさんが悪いわけじゃないしねえ。というかコーワンさんの方こそホッポちゃんと出かける予定ありそうだったのに」
「それなんだけれど、ホッポちゃんは「ヤッタ!オネーチャンタチトアソベル!!」って喜んでたってさ」
「いい子…」
「本当にいい子だよねえ」
「で、時雨は何をやってるの?」
「ADK魂版ティンクルスタースプライツ」
「おおー。…ところでなんでADK魂版?」
「港湾さんとの電話中に川内さんが来てね」
「あっ」
「電話が切れたと同時に「時雨!時代はニンジャと夜戦だよ!夜戦は出来ないけれど、ニンジャといえばADK!ADKといえばADK魂!ということでセッティングしたから時雨もADK魂の「ニンジャマスターズ」しよ!」って言ってきてね」
「川内さん…」
「で、セッティングした後さてプレイしようと川内さんがコントローラーを手に取った時、神通さんが音もなく現れて川内さんを攫っていったよ」
「川内さん…南無…」
「まあ、お陰で落ち着いてティンクルスタースプライツやれてるんだけれどね」
「なるほどね。で、どう?MVS版とかSS版に比べて処理落ちの方は」
「やっぱ、あるよね。…でもそこまでか、って言われるとそこまでではないよ」
「そっか。まあ、一緒に入ってるニジマスの酷さに比べるとあれかな」
「ニジマス?の方は僕分からないけれど、そんなに酷いの?」
「楽しめるっちゃ楽しめるんだけれど、武器がチカチカしてるのがなあ。目に優しくない」
「た、確かにそれは目に優しくないね…。川内さんはそれをやらせてどうしたかったんだろ…」
「多分説明してMVS版かネオジオ版に引っ張り込みたかったんじゃないかな…?」
「そうか。じゃあ、助かったって言って良いのかな」
「まあ、助かったといえば助かったんじゃないかな…。ああ、でも川内さんはワーヒーの方じゃないのか」
「「ワールドヒーローズだとかGANGAN行進曲はニンジャは一人、二人しか居ないけれどニジマスは忍者だらけだよ!楽しいよ!」って言ってた」
「あー、そうか。数の問題だったかー。…まあ、うん。今度司令にMVS版ニジマス入れるよう言っておこ」
「川内さん大喜びだね」
「なんか、川内さんの熱意にやられた感じがする」
「あー、それは分かる。…で、やっぱ面白いねティンクルスタースプライツ」
「ね。面白い。そりゃ、某大手同人ゲーが似てる作品だしてくるよ」
「ああ。小町さんと映姫様が初めて出てきた」
「そうそう。…で時雨は誰使ってるの?」
「ティル」
「なんじゃもんじゃじゃないんだ」
「いやあ、使ってたんだけれどどうも強キャラが肌に合わなくてね。同じ理由でランも使って見たけれどしっくり来なくて、ティルに」
「なるほどね。まあ、私ストーリーモードをやってからだったからラン一択だったな」
「あー、ストーリーモードだとそうなるかー。…僕、ストーリーモードの王女様倒せないんだよね」
「分かる。まあ、流石は最強キャラって言われてるランの母親だな、って思う」
「ね。まあ、王女様前のサタ…メヴィウスもなかなかにきついけれど」
「あの姿はよく訴えられなかったな、ってなるよねえ。まあ、そんなにティンクルスタースプライツが売れなかったからっていうこともあるんだろうけど」
「それはそうなんだけど、その話は悲しくなるからやめよう」
「そうね。で、サタン様なんだけど」
「サタン様って言っちゃった!僕隠したのに」
「めんどくさくない?」
「面倒くさいとは思うけれど、サタン様、ティンクルスタースプライツには出てないから!出てるのはメヴィウスだから!」
「まあ、所詮中ボスだしね」
「やめたげてよぉ!メヴィウスさんのライフはゼロだよ!」
「せめてラスボスならなあ…。でもメヴィウスがラスボスだと鬼畜王女様が中ボスなんだよなあ…」
「あの二人はどっちが中ボスでもやだよね」
「嫌だねぇ。…ねえ、陽炎」
「ああ、うん。話してるとやりたくなるよね。やる?」
「うん、やろ」
\オウジョサマキンシダヨー?! ワカッテルヨー?! /