転生者多スギィ!   作:ヘイ!ゼエン!

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当分はギャグを進めるつもりです。


5話

「それじゃあ会議を始めるわよ。レーン君はメモお願いね」

 

生徒会長に言われて赤ペンを持ちプリントに書き込む準備をする。

 

今は放課後、生徒会室に集まって今月のクラス代表戦について会議が行われている。

今日はあの副会長がいないみたいだ。何故かあの人は俺を睨んでいるから苦手なんだよな。

 

とりあえず言われたことを書き込む。

午前中の第一アリーナで一年生の試合、それが終わったら二年生の試合を半分行い昼休みを挟む。その後二年生の試合が終わり、三年生という順番だ。

 

「それと生徒会は生徒の誘導を行うわ。レーン君は北側通路、本音は1年生の観客席、私とうつほちゃんは司令室にいるから指示されたら従ってね~」

 

更にメモに記入していく。思ったよりも仕事があるようだ。確かにこれはクラス代表はできないな。

 

「これで連絡は終わりよ。何か質問はあるかしら?」

 

特に問題もない。強いて言えばあの副会長は何をしているのか気になるが、もう一度会って変な目で見られるのも嫌だ。触らぬ神に祟りなしとよく言った。

 

来週にはクラス代表戦があり、それが終わるともう5月が終わってしまう。この学園に来てから時間が経つのがあっという間に感じる。

 

それだけ充実しているということかもしれないな。

 

「じゃあ今日は解散ね。次は試合の前日に集まって役割確認するから忘れないでね〜」

 

手をひらひらと振って生徒会長が生徒会室を出ていく。布仏先輩はまだ事務作業が終わってないようだが、俺に手伝えるようなものではなさそうだ。

 

布仏と目が合う、が顔を赤くして違う方向を向いてしまった。やはり昨日のことを怒っているのかもしれない。

 

昨日は変なことを言って悪かったと謝る。出来れば許して欲しいのだが、布仏はこっちを見てくれない。

仕方ない、スイーツを奢ると約束した。

 

「本当に~?」

 

やっと布仏がこちらを振り向いてくれる。

本当だとも。だから昨日のことは許して欲しい。

 

「別に怒ってないよ~。でも昨日のは……」

「レーン君、本音といちゃつくなら何処か行ってちょうだい。目の前で見せびらかせないで」

 

布仏先輩から怒られる。別にいちゃついてる気は無いのだが、邪魔になっているのは本当だ。

とりあえず布仏を連れて食堂に向かうことにした。

 

 

 

 

あれから数日が経ち、いよいよクラス代表戦当日となった。

俺の仕事は北側通路が混まないように誘導するのだが、高校生がとくにはしゃぐ様子などなく混雑することもないまま入場が完了した。

 

空いてる観客席で見ても構わないと言われたので俺も席について試合を見ることにした。

一試合目は1組対2組の試合で、セイエイと確かホワイト・グリントという男だったはずだ。

 

既に両者のISがアリーナに揃っている。

グリントのISは白銀の装甲に包まれ、両手にはアサルトライフル、肩にはミサイルが積まれている。それだけではなく背中には仰々しいブースターまで取り付けられていた。

 

互いに睨みつけていると試合開始のブザーと共にどちらも加速して近寄る。速さでは僅かにグリントの方が速い。

グリントは回り込むように軌道をそらし、セイエイはそれを逃がさないようにグリントを追いかける。

 

グリントのライフルから銃弾が放たれ牽制されるが、流石にこの程度の攻撃は『量子化』をつかうまでもなくセイエイはあっさりと避けている。

 

おそらくセイエイは相手が本気で攻撃してくるのを待っているのだろうがグリントもそうしてやるはずもなく、追いかけっこが続くばかりだ。

 

一体どちらが先に仕掛けるのか予想していたとき、生徒会長から連絡が入り至急司令室に来てくれと指示が出た。

 

試合はまだ途中だが生徒会として断ることも出来ず、一度観客席を離れて通路に出て集合場所へと向かう。

 

何があったかは分からないがとにかく急いで走っていた時に急に爆発音が聞こえてくる。

試合に展開があったのだろうか、とても気になるが今は司令室に向かうしかない。

 

ようやく辿り着きドアを開けようとするも一向に開く様子がない。生徒会長に連絡して内側から開けてもらおうとしたが何故か圏外になっている。

 

ドアから一度離れて助走をつけてタックルをするもスンともしない。IS用のアリーナなのだから他の部分も強固に出来ているのだから当然なのだがそれでも繰り返した。

 

中では一体何が起きたんだ?ドアも開かず電話も圏外となっているとなると、電子系統が全部落ちたのかもしれない。しかし蛍光灯がまだついてるので停電ではなさそうだ。

 

もう一度ドアを叩こうとしたと瞬間、アリーナの方から爆発音が聞こえてくる。

さっきのよりももっと大きい爆発、ミサイルなんか比じゃないくらい大きい。まるでISのエネルギーを全部爆発させたかのような恐ろしい音がここまで響く。

 

ようやく目の前のドアが開き部屋に入れるようになる。中に駆け込んでアリーナの様子を見てみると、グリントでもセイエイでも無い謎のISがそこに倒れていた。そう、既に2人によって破壊されていた。

 

「無事だったのね、レーン君」

 

俺の隣に生徒会長が並ぶ。

あれは一体なんなのか、何が起きたのかを教えて欲しい。

 

「あなたを呼び出した直後に無人のISが入ってきたのよ。エネルギーシールドを無理矢理破ってね」

 

無人のISだと?ISは有人でしか動かないはずだが。いやそれよりもエネルギーシールドを破るほどの威力を持っているだなんて、まるで人殺しを目的に作られたISじゃないか。

 

「私たちも戦うとしたんだけどハッキングをくらってまともに動けなかったの。アリーナに残っている2人がなんとか無人機を倒してくれたのよ。でもその後無人機は自爆してISコアは消失、結局正体も掴めなかった」

 

さっき聞こえてきた爆発音は無人機の自爆だったのか。アリーナの土が無残に抉られていてグリントのISも損傷している。

しかしいきなり現れたISを倒すとは2人共流石だな。俺では敵いそうにない。

 

「レーン君、三年生を体育館に誘導して。私とうつほちゃんが一年生と二年生を担当するわ。全校集会を開くわよ」

 

はいと頷き、俺は走り出した。

 

 

 

 

無人機が現れた後、クラス代表戦は中止となり全校集会が開かれた。

 

生徒及び教員に対して無人機の情報を一切外に出さないことを命じられた。もし破ったなら3年間はこの学園で監視されて生活することになる。プライバシーなんてものは一切ない。

 

学園側は無人機の情報について話すことはなく、セイエイとグリントが共同で戦闘の記録は全て消去され、生徒の間でも謎のままに終わった。

他国から宣戦布告やテロリストの秘密兵器などと噂はあったものの、所詮は噂に過ぎず時間が経つと消えていった。

 

生徒会である俺も後片付けとして無人機の撤去を行ったが、爆発した後ではなにも読み取れずただの歪んだ鉄塊にしか見えなかった。

 

こうして無人機襲撃事件は終結、情報が外部に漏れたということとなく無事に終了した。

 

俺もいつも日常へと戻り、副担任と補習を行う毎日を過ごしていた。学園の授業って難しすぎないか?

 

 

 

 

担任からのありがたいお話が終わりようやくSHRが終わったかと思えば珍しく副担任が教卓に上がる。

 

「今日は皆さんに転校生を紹介したいと思います。シャルルさん、ラウラさん入ってきてください」

 

二ヶ月連続で転校生だなんて珍しい。ここまでくると何か仕掛けられているんじゃないかと疑う。

 

教室のドアを開けて2人の生徒が入ってくる。1人は金髪のショートで女の子ような顔つきだが制服は男性用のを着ている。もう1人は腰まで届きそうな銀髪をなびかせた女子だ。

 

「始めまして、フランスからやってきてシャルル・デュノアです。よく女みたいって言われますけど男なのでよろしくお願いします」

 

「……ラウラ・ボーディッヒだ」

 

フランスから来たシャルルは見た目とは裏腹に男だ。男でありながらISを使えるということはコイツも転生者の1人なのかもしれない。

 

ラウラと名乗った女子の左目には軍人が使うような眼帯がつけられている。キンケドゥが着けていた眼帯もああだったとな思い出す。

名前しか名乗らなかったボーディッヒは何故か俺の後ろにいる織斑の席まで歩いてくる。

 

「…貴様が織斑だな」

「そうだけど何か?」

 

これは恐らくセシリアのときと同じくボーディッヒはカツアゲをするつもりだ。織斑に助け船を出してやろう。

 

「えっと、あ や ま れ?レーン何を言っているんだ?」

「…貴様、私の話を聞け」

「カ ツ ア ゲ?…あ」

「おい貴様、いい加減にしないと」

「すいませんでしたぁ!金なら出すんで許して下さい!」

 

完全に決まった。ジャンピング土下座が綺麗に入り、ボーディッヒは唖然としている。

セシリアに絡まれてから織斑の土下座の練習に成果がようやくでた。今まで(の)(やってきた)地道な(土下座の)練習は決して無駄ではなかったようだ。

 

「貴様ァ!ふざけてい---」

「ボーディッヒ、後で職員室に来い」

「教官!?私は何も」

「職員室に来いと言ったんだ。三度も言わせるつもりか」

「……はい」

 

担任という正義がボーディッヒという悪を倒し今日も平和は守られたようだ。

 

「あはは、随分と賑やかそうだね…」

 

デュノアが萎縮していた。それも当然、転校初日でヤンキーみたいなのに絡まれている光景を見たら驚くに決まっている。

 

「何で私が……」

 

ボーディッヒは涙目になって俯いていた。可哀想だが擁護できるものではないし、担任から説教をもらって考えを改めてほしい。

 

「それではSHRを終える。次はグラウンドで実習だ、遅れるなよ」

「「「はい!」」」

「では解散!」

 

少し長くなったがSHRも終わり、みんな更衣室へと急いでいる。次の授業まではほとんど時間が残っていないし、着替える時間も含めたら遅刻しかねない。

 

「シャルルだっけ?一緒に行こうぜ!」

「う、うん。えっと」

「俺は織斑一夏、前にいるのがレーン・エイムで、銀髪なのが刹那・F・セイエイだ。よろしくな」

「わかったよ、よろしくね!」

「おっと、急がないとやばいな。レーンも行こうぜ」

 

ああ、そうしよう。

俺も席を立ち上がって廊下を走り出した。

 

 

 

 

今日の授業は1組と2組の合同実習だ。グラウンドには既に全員揃っているみたいだ。ギルガメッシュと目が合ったので手を振っておく。

他にもライルがセシリアと話をしていたが、事情を知ってからはその光景は幸せなカップルではなく空虚なものにしか見えない。

 

他にも転生者がいるようだが誰が誰だかまでは把握出来ていない。というか思っていたよりも多すぎる、男だけで9人もいるし専用機持ちなら凰も加わって10人だ。1組の専用機持ちは俺たちに今日転校してきたデュノアとボーディッヒの2人を合わせても7人しかいない。

 

担任が少し遅れてきてようやく実習が始まる。今回も専用機持ちは指導側に回ることになったが、合同ということもあり専用機持ち同士組んで指導するグループ実習に変更された。

 

「君がレーン君?俺、五代雄輔っていいます!今日はよろしくお願いします!」

 

俺のペアは2組の五代という男になった。なかなかに明るい顔をしながらサムズアップをしている。とりあえずいい人そうだ。

 

俺も自己紹介を返してから実習を始める。今日はISの移動訓練なのだが、思うようにいかない。前回見学で初めてISに乗る生徒のほとんどは歩く前に倒れてしまう。

 

「ISに乗ってると少し目線が高くなるから平均台の上に乗っているイメージを持つんだ。ちょっとやってごらん」

 

五代のアドバイスを受けた人はみんな動きが良くなっている。イメージさえあればそれを認識するインターフェースがあるISならではだった。

グループの指導は五代に任せよう。俺に教える才能はないし、出番が来るまで待つことにするか。

 

「五代君教えるの凄いうまいね!」

「あはは、照れるな~」

「ここの班みんな上手くいってるよ!」

「これも五代くんのお陰だね!」

「いや、みんな上手だからだよ。俺は教えただけだよ」

 

グループがワイワイと騒いでいるが俺はそこに加われない。ま、この時間くらい1人でゆっくりしてもいいだろう。

 

「なんだ、お前もサボりか?」

 

キンケドゥがこっちに来ていた。確か織斑と組んでいたはずだが、コイツも俺と同じみたいだ。

こういう授業はどうも性に合わない。きっと前世でも俺は苦労していたのかもしれん。

 

「まったく、ああいうのは織斑がやればいいんだよ。女子もその方が納得するからな。お前も誰かに任せてるんだろ?」

 

そのとおりである。長い付き合いだけあってよく俺のことを理解してくれているよ。

 

そう言えばキンケドゥに礼をすると言ってから何もしていなかった。今更になって悪いが何か希望はないだろうか?俺に出来ることなら何でもするが。

 

「な、何でもだと。……な、なら今度の日曜に買い物に行かないか?」

 

買い物か、最近はずっと学園の中に居たしたまには外に出るのもいいな。ならギルガメッシュも呼んで久しぶりに3人で遊ぶか?

 

「…あいつは」

「悪いが俺は遠慮しておくぞ。ちと用事があるのでな」

 

ギルガメッシュもいつの間にかこちらに来ていたようだ。三人で顔を合わせるというのも久しぶりだというのに遊べないのは残念だ。

というかギルガメッシュまでサボりとは俺たちはとんだ不良集団になっているな。

 

「ふん、あの程度のことを俺がやる必要などない。勝手にやらせておいた」

 

随分と放置主義な指導だな。本当にそれでいいのか?

 

「くどい、二度も言わせるなよ」

「コイツももう一人の方に任せたんだろ。俺達はゆっくり休んでいこうぜ」

 

まあ俺も2人のことを言えた訳では無い。どうせ五代がやってくれるはずだ、授業の終わりまでこうしていよう。

 

 

 

 

ある日の夜のこと、珍しくギルガメッシュから話があると呼び出されて俺は特別教室に来ていた。

 

「最初に謝っておく、悪いな」

 

何を言っている理解できなかった。ギルガメッシュは俺を真っ暗な教室の中に押し出し、自分だけ外に残る。いきなり両手を掴まれて引っ張られて椅子に座らせられる。

 

一体何だこれは、頭が追いつかないぞ。

 

「コイツが噂のレーン・エイムだな」

「はい、間違えありません」

 

何処からか声がするがよく見ることができない。というかこの声は確か……そうエミヤだったはず。何故あいつがここに?

 

「では、全員揃ったようだし“第4回転生者会議”を始めようではないか」

 

転生者会議…?ここにいるのは転生者だけなのか。

 

「では前回から議題に上がっていた“レーン・エイムは何党なのか?”を話し合おう。さっそくだがレーン君、君は一体何党なのか答えて欲しい」

 

何党?なんだそれは、政党って意味なら支持している党は今はないぞ。

 

「聞き方が悪かったみたいだね。ではどのヒロインが好きかい?」

 

ヒロインって言われても何かさっぱり分からない。ゲームとかドラマのヒロインのことなのか?

 

「…あー刹那君、パネルを用意して」

「了解した」

 

俺の目の前にホワイトボードを引き連れた刹那が現れる。何をやっているんだコイツは。

 

そのボードには写真が貼ってあり、上から篠ノ之、凰、オルコット、デュノア、ボーディッヒ、簪、生徒会長の七人の正面顔が載っている。

 

「この中で一番好きな女の子は誰だい?」

 

…は?何だその中学生が修学旅行で好きな女子を無理矢理喋らせるような質問は。まったく馬鹿馬鹿しい。

 

質問を無視し立ち上がって帰ろうとするが、いつの間にか俺の手と椅子が手錠で結ばれていて動くことが出来ない。

 

「ちなみに答えてくれるまで教室から出すつもりはないよ」

 

舌打ちをうつか溜息を吐くか心の中で迷ったが、さっさと答えて帰ることを優先した。

 

その中に好きな奴はいない。せいぜい友達として仲がいいくらいだ。

 

「ふーむ、そうだったか」

「間違いないすよ!コイツは絶対のほほん党ですって!」

「はっきりわかんだね」

「刹那君、のほほんちゃんの画像も追加して」

 

ホワイトボードの裏から写真が取り出し貼り付けられる。その写真には布仏の正面顔が写っている。

 

「レーン君、君の好きな女子はのほほんちゃんかい?」

 

NOだ、布仏も友達であって好意があるわけじゃない。

 

「は?(威圧)」

「嘘つくんじゃねぇ!お前この前またイチャついてた癖によぉ!」

 

見られていたのか。なんとも恥ずかしい出来事だから忘れて欲しかったのだが。

 

「この野郎!!」

「まあまあ、エミヤ君落ち着いて。えっとレーン君、君は本当に好きな女子はいないのかい?それともこっちの同性愛の方が好きなのかい?」

 

女が好きじゃないくらいで男色家と見られるのは心外だな。別に好きな女子がいないくらい変なことではないだろう。まだ六月で知っていない生徒だっているのだから。

 

「もしかして君は“原作”を知らないのかい?」

 

“原作”?確かギルガメッシュが1度そんなことを言っていた気がするが、俺は詳しくは知らないな。

 

「ははは、まさか原作知識無しとは。これは済まない。刹那君電気をつけてくれ」

「了解」

 

刹那の握っていたスイッチが押され、教室が眩しくなる。辺りを見回すと男子生徒がズラリと並んでいる。

 

「改めて非礼を詫びよう。儂の名前は東方不敗、このIS学園の理事長を勤めているものだ」

 

理事長が転生者だと?そんなことってあるのか。

 

想像以上の驚きに俺の頭は回らなくなっていた。

 

「この会議は転生者が集まってこれから起きる出来事、ヒロインとのイベントについて語っていく会議なのだよ。今目の前にいる女子達はここにいる転生者が狙っているヒロインでね、君が誰を狙っているのか把握したかったのだよ」

 

思春期の中学生かよ、と心の中で突っ込む。

別に狙っているとかは置いといて誰とだって仲良くしていきたいというのはある。

 

「まさかのハーレムを希望とはな」

「希望があっていいんじゃないか?無関心な奴よりマシさ」

 

左側にいるグラサンをつけた奴と凄く独特な髪型をした男が発言したようだ。

別にハーレムなど考えてもいない。何故普通に友達として仲良くなろうと考えられないのか。

 

「ま、我々転生者は世界人口に比べて非常に少ないのだから助け合って生きていこうということだよ」

 

できれば最初からそう言って欲しかった。

助け合いということなら手伝わせてもらおう。小さい頃、ギルガメッシュに助けられたように俺も誰かの助けになりたいのだから。

 

「では決まりだね、レーン君を転生者議会の一員として認めよう。異議あるものは唱えてくれたまえ」

「「「………」」」

「全員賛成みたいだね。これからよろしく頼むよ、レーン・エイム君」

 

ああ、こちらこそよろしく頼む。

 

俺は東方不敗に差し出された手をとって握手を返した。

 

 

 

 


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