今回はシルバーソウル風ですね。
そして学校がつらい。
この前学校で
「魂はソウルじゃないだろ」
的なこと言われた気がしましたがよくわからなくなってきました。
「うわわっ!」
ぶつかってきた白い修道服を着た少女を受け止めたパチュリー。
そんな彼女の頭の中はパニック状態だった。
普段はジャンプスクエア程度の重さのものしか持てないにも関わらず、走ってきた少女を受け止められたこと。
そもそもなぜ幼い少女がこんなところにいるのかということ。
ぶつかったことによって何かしらに巻き込まれるという予感などなど、色々なことが頭の中を駆け巡ったが、結局、
「はぁ…………不幸だわ。」
という結論に落ち着いた。
そんな彼女に白い少女は慌てた様子で話しかける。
「な、なんでこんなところに人がいるの!? とりあえず、あなたはここから逃げて! わたしといたら攻撃されちゃうかも!」
「…貴女は誰? ここに人がいないのは貴女が何かしたのかしら?」
「わたしは『インデックス』って言うんだよ。あなたは?」
(ん?『インデックス』?まさか…………いや、今はそれより)
「私はパチュリーよ。ところで、【必要悪の教会】ってどっちにあるかわかる?」
「……わたしは【必要悪の教会】のシスターなんだよ。でも、今は案内できないかも。戻れないし。」
「それはどうして?」
「それは………っ! パチュリー!!」
と焦った様子で叫ぶインデックス。
ふとインデックスが来た方向を見てみると、
燃え盛る炎の波が襲いかかってきていた。
「わたしの影に隠れて!この服は結界になってるから平気だから!」
「その必要はないわ」
そういってインデックスの前に仁王立ちして、軽く右腕を横に薙いだ。
するとどうだろう。右腕の動きと同調して、炎が横にそれていくではないか。
「これは…魔術? でも詠唱も媒体も無しにこんなことは…」
「魔術なんて、そんな大層なものじゃないわ。ただ魔力の塊を横に払っただけよ。」
「そんなのあり得ないかも! 出来たとしてもすごい魔力が必要だし…」
「あっちの攻撃が貧弱なんじゃない?」
そんなことを話していると、炎の飛んできた方向から人が現れた。
現れたのは12,3歳の、歳のわりに背が高く、真っ赤な髪の、目の下にバーコードのような模様があり、十字架を架け、両手に沢山の指輪をつけた少年だった。
「ん?なんでこんなところに一般人がいるのかな?」
「ちょっと【必要悪の教会】に行く途中だったんだけど、道に迷ってしまって。良かったら案内してくれないかしら?」
「うちの教会に用事があるってことは…君が噂の新しい魔術師かな?」
「噂かは知らないけど、たぶんそれよ。」
「それじゃあ君に最初の仕事を与えたいんだが───
───君の後ろにいるその子をこちらに引き渡せ。」
そう言われパチュリーは後ろを振り向く。
そこには、自分にしがみついて、必死に次の一手を考えている少女がいた。
いつのまにかインデックスはパチュリーにくっついていたようだ。
逃げる準備をしながらも、パチュリーを離さないのは、年相応の不安とか、そういったものなのだろうか。
───今、この少女を渡していいものか。
レミリアからこの子についての指示はないし、はっきりいって赤の他人だ。
助けてやる義理もないし理由もない。
だが………
「………そうね。それが賢い選択でしょう。今後のためにもね」
「じゃあ、早くこっちに渡してくれるかい?」
「でも」
そこで一旦区切って、
「ここは、愚者になってみるのも面白いわね。」
そういって、にやり と口角をあげた。
学校が辛いといいましたが、楽しいです。
辛いのはテストだけです…
赤点回避できたらいいなぁ…