Q.バカはあっち、テストはこっち。では、召喚獣はどっち? 作:黒猫ノ月
今回はかなり原作沿いです。
それでもできるだけオリジナリティをブッ込んでみました。
お楽しみいただければと思います。
では、投稿です。
□渡り廊下中央□
「吉井隊長! 横溝がやられた! これで布施先生側は残り2人だ!」
「五十嵐先生側は俺だけだ! 援護を寄越してくれ!」
「藤堂がやられそうだ!助けてやってくれ!」
「布施先生側は援軍が来るまで防御に専念させて! 五十嵐先生側は総合科目の人と交代しながら効率よく戦って!」
「「「「「了解!」」」」」
「藤堂君……分かっているね?」
「う、うおーっ!」
「なっ!? こいつ捨て身で……っ! くそー!!」
「棚山が相討ちに持ってかれた! 奴ら、捨て身まで使って来るぞ!?」
「Fクラスめ。明らかに時間稼ぎが目的だ!」
「おそらく援軍待ちだ! 援軍が来る前に押し切れ!」
廊下さんとのアバンチュールを終えた僕は今、仲間の援護部隊と窮地に立たされていた。Fクラスに援軍を要請したから、もうすぐ彼女が……来た!
「明久君、お待たせしましたっ」
「待ってたよ春野さん!」
僕の想像通り、春野さんが後ろに3人ほど連れて援軍に来てくれた。春野さんは先程戦闘を行ったが無傷で勝利してるため、余裕で戦闘に参加できる!
「春野さんは布施先生の方の援護を! 他の3人は点数が下がっている人と交代して戦って!」
「は、はいですっ」
「「「了解!」」」
これで戦況を五分に持っていけた。春野さんたちは先行された援軍。本体が来るまでこの状況を維持だ!
「情報通り春野さんがいるぞ! 奴ら隠し球を持ってやがった!」
「くっ! 点数がCクラス並みとか反則だろっ!?」
「落ち着け! 彼女は無理に倒さなくてもいい! 坂橋! 五十嵐先生側はいいから春野さんを抑える側に加われ! 誰か! 援軍の要請を!」
敵側の指揮官は声が大きく指示が通りやすいが、おかげでこちらにも作戦が伝わっくる。それから前線はしばらく膠着状態になった。しかし、それに反して情報は次々と送られて来た。
それをまとめると、僕達Fクラスは世界史担当の田中先生に採点をしてもらい、採点の甘さとそれに伴う採点の遅さで長期戦に持ち込む。Dクラスは数学担当の木内先生を連れて、木内先生の採点の早さから短期決戦を目指している。
Dクラスとの戦争で与えられた僕の役割は1つ。それはこの前線を長く保つことだ。……今日の授業が終わるくらいまで。その為に……。
「須川君、偽情報を流して欲しいんだけど」
これ以上前線を拡大されたり採点をされたりしてしまったら、いくら春野さんがいると言えど前線が持たない。ならば、それらを行う先生をこの場所から遠ざけることで阻止する!
了承の声とともに駆け出す須川君を見送って、僕は前線指揮に専念する。さあ、正念場だ!
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「塚本! このままじゃ埒があかない!」
「春野さんが硬すぎる! 他の連中も防御に専念してるし、このままじゃ長期戦だ!」
「もう少し待っていろ! いま数学の船越先生と英語の桜川先生を呼んでいる!」
まずい! この状況に終止符を打とうとDクラス側が前線を拡大する為に先生をこの場所に呼ぼうとしている! どうする? このままでは僕も戦わなくてはいけなくなる。すると……。
ピンポンパンポーン……
《連絡します。船越先生、船越先生……》
須川君をの声が校内放送として流れて来た。丁度話題に上がった船越先生を遠ざけるなんて、ナイスタイミングだよ須川君!
《Fクラスの吉井 明久君が体育館裏で待っています》
…………what?
《生徒と教師の垣根を越えた、男と女の大事な話があるそうです》
Fクラス対Dクラス最前線で、僕の絶叫が響き渡った。
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□Fクラス□
「……坂本、あんたって鬼畜ね?」
「……雄二」
「これも俺達が勝つ為に必要な犠牲だ。だから伊御、そんな目で俺を見るな」
いや見るよ。流石にこれはひどい。俺がやられたら多分一生許さないレベルだよ。
俺は今受けれるテストを全部受け終えて次の先生が来るまで待機中だ。つみきと姫路さんはまだテストを受けているんだけど……すごい、ペンを持つ手が霞んで見える。
「須川にもしばらく情報収集に徹するように言ってある。明久の憎悪をこの戦争中にぶつけられることは無いだろう」
「……後で雄二の指示だって言うんだぞ?」
「ああ。返り討ちにしてやる」
腕を組んで鼻で笑う雄二に溜息をつく。全く、仲が良いんだか悪いんだか……。
ピンポンパンポーン……
「ん? また放送か?」
Fクラスに待機してる面々が不思議に思ってる中、憮然とした表情で静かに佇む雄二。……また何かしたのか、雄二。
《連絡します。桜川先生、桜川 キクヱ先生……》
校内放送の声は真宵で、呼んでいるのはキクヱ先生。この時点で嫌な予感しかしない。
《西村先生が、補習室で体罰を行っているという情報を入手しました》
…………は?
《先生の携帯へ証拠をお送りしましたので、確認の末、西村先生を叱ってやって下さい。西村先生は補習室にいらっしゃいます》
ピンポンパンポーン……
「「「「「…………」」」」」
雄二に無言で視線を向けるFクラスのみんな。その視線に動じずに、雄二は何もなかったようにFクラスのドアへと向かう。
「さあみんな。そろそろ明久達を回収しに行くぞ」
「…………雄二」
「なんだ伊御? ああ、伊御は待機だぞ。お前の出番は“次”だからな」
僕はFクラスのみんなを代表して、雄二に対して口を開いた。
「……完全に私怨だよな?」
「ふんっ。何を言いだすかと思えば……」
雄二は俺の目を見て、しっかり、はっきりと言い放った。
「当たり前じゃないか」
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□渡り廊下中央□
Fクラス、Dクラス共に英雄として認められた僕。そのおかげFクラスの士気は急上昇し、逆にDクラスの士気は下がった。……非常に遺憾である! 戦いながらも僕を心配してくれた春野さんに思わず泣きつきそうになった。戦場の天使が天使すぎる。
そんな最前線が一時騒然とした中、何か校内放送が流れたような気がしたんだけど……まさかまた僕のことじゃないよねっ!?
春野さんと急上昇した士気のおかげで、まだ前線は維持されている。……いや、今傾いた!
「よし! 後は布施先生側は春野さんだけだ! 五十嵐先生側で余裕のあるものは春野さんを討ち取る方に回れ!」
「Fクラス工藤、戦死!」
「工藤の代わりにFクラス中地、試獣召喚!」
「Fクラス西村、総合残り100点! まだやれる!」
「よし、森川が戻って来た! 春野さんのところには行かせないぞ!」
「う、う〜〜っ。さすがにもうダメですぅ」
とうとう布施先生側が春野さん1人になり、4人が包囲している。春野さんの点数は50点を切った。まずい! ここで春野さんを落とさせるわけには行かないっ! 今の僕の部隊は全員で6人。そのうち4人は五十嵐先生側はで必死に持ちこたえている。……ここは僕が行くしかないか。
「明久! あと少し持ちこたえろ!」
っ!! Fクラス側遥か遠くから雄二と仲間達の姿がっ! 援軍だっ! よし。あと少しで良いんなら、この奥の手を使わせてもらう!
「Fクラスの援軍だ! 合流される前に吉井達を全滅させろ! 最悪春野さんだけでも構わん!」
Dクラス前線指揮者の塚本君がそんな事を指示した……させるかっ!
「部隊員に告ぐ! SETッ!」
僕の呼びかけに、Fクラスの各々がすぐにさっと目を隠す。……春野さんが対応できずにワタワタしているが、仕方ない。
「ハッ!」
そして僕は懐から野球ボールぐらいのものを取り出し、地面に叩きつけた。
瞬間、爆ぜる閃光。
「ぐわーっ!? 目がぁ、目がぁぁ!?」
「くぅっ。フラッシュグレネードだと!? これはルール違反じゃないのか!」
「お、おのれFクラス! 卑怯なり!」
「よし、今だよみんな! 春野さんはこっちに!」
「「「「了解!」」」」
「は〜〜う〜〜? 目がチカチカしますぅ〜〜」
僕は部隊員を先に撤退させ、春野さんの手を引いてゆっくりと後退する。今のは真宵さん特製『太陽君マークII』だ。撤退用に1つだけ渡されていだんだけど……役に立ってよかった。
「待たせたな明久! 行け、お前ら!」
「「「「「おうっ!」」」」」
「布施先生! Fクラス近藤、行きます。試獣召喚っ!」
化学
『Fクラス近藤 吉宗ー91点 VS Dクラス中野 健太ー43点』
「くっ! ここは引くぞ! 全員遅れるな!」
塚本君が撤退命令を出し、下がって行くDクラスの面々。雄二はそれに深追いせず、僕達を回収してFクラスに帰還する。……どうやら予定通り、下校時間まで待つようだ。そうでないと、坂本 雄二という男は全てを見下しながら高笑いしてDクラスに進行するだろうから。
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□Fクラス□
帰ってきて早々、目を回している春野さんを見た島田さんに怒られる一幕があったが、春野さんが許してくれたこともありことなきを得た。本当にごめんね?
「明久、よくやった」
雄二がらしくもなく僕を素直に褒める。その顔は満面の笑みだ。それはもう、ムカつくくらいに。
「さては貴様、校内放送を聞いたな?」
「ああ。バッチリだ!」
くそっ! 人の不幸を喜んでやがる! 許せん! ……ただ、今は。今はこいつではないのだ。僕が今制裁を下さなければならない相手は。ああ、何処に。何処にいるんだい須川君? 早く、早く逢いたいよ……。
「明久」
家庭科室からパクってきた包丁を僕の憎悪で研いでいると、後ろから伊御の呼ぶ声が聞こえた。
「ああ伊御。須川君知らないかな? 僕、今と〜〜っても逢いたいんだっ!」
「……あの放送なら雄二の仕業だよ」
「シャァァァアッ!」
「おい伊御! 裏切ったのかっ!?」
「自業自得だろ」
こいつかっ! コイツガゲンキョウナノカ!
狙うは急所! 雄二の元まで一足で踏み込み、肝臓を目掛けて掬い上げるように包丁で突き出すが、さすが雄二。いきなりの不意打ちでも紙一重で交わした。さあ、次は貴様の愚息だ!
「あっ、船越先生」
……キィ〜ッ、バタン(イン掃除用具入れ
ちぃっ! 体育館裏に来ないから探しにきたのかっ!? 奴を仕留められないのは残念だが、今は僕の貞操が大事だっ!! ……あ、これがあの時島田さんが感じてた恐怖か。後で全力で土下座しよう。
「さて、暗殺者も片付けた。馬鹿は放っておいて、そろそろ決着をつけるぞ」
「そうじゃな。下校時間にちらほら人が見え始めたし、頃合いじゃのう」
「じゃ、行きましょうか姫」(ぎゅっ
「は、はひ!」(借りてきた子猫のように
「……ふむん。こう見ると美波さんが本物の百合に見えるんじゃよ」
「ん〜? 違うわよ? ウチは姫を愛でてるだ〜け」(なでなで
「えへへ」(少し嬉しそう
「ダメじゃっ。いつもの美波さんなら大声で否定するのに、完全に姫っちの魅力にやられてるんじゃよ!」
「仲良しでいいじゃないか。……みんな、いってらっしゃい」
「「「「「いってきますっ!」」」」」
『…………』
……ふ、ふんっ! 今の僕は本当に怒ってるんだ。べ、別にあの暖かな雰囲気が羨ましいわけじゃないんだからねっ!! …………ぐすっ。
「明久」
そんな掃除用具入れでいじけてる僕に声をかけてくれた伊御。ああ、やっぱり伊御は優しいね。そんな伊御の優しさに触れたいけど、僕は今出れないんだ。この教室に船越「船越先生の事なら、あれは雄二の嘘だよ」貴様ぁっ、雄二ぃぃぃーーっ!!
「その首落としてやらぁぁぁぁーーっ!!」
僕は転がるように掃除用具入れから出て、雄二の後を追うように教室を出た。逃がさんぞ雄二ぃっ!
そして、憎悪を連れて教室を出る僕の耳に聞こえてきた声……。
「ふぅ、全く。……いってらっしゃい、明久」
……伊御の優しげな声が、僕の背中を押した。
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□渡り廊下、Dクラス寄り□
『Dクラス塚本、討ち取ったりぃ!』
渡り廊下まで頭を低くして疾走してきた僕に聞こえてきた憎き雄二の声は、僕達を苦しめた塚本君を討ち取ったというものだった。どうやら雄二の作戦はうまくいってるようだ。
下校している生徒に混じり、Dクラスの生徒をFクラス数人で囲みリンチを行うこの作戦。姑息だが効果的だ。
その証明として、僕の目線の端々で次々Dクラスの面々を討ち取って行く仲間達。真宵さんはみんなの援護(爆音)。島田さんは春野さんと二人一組で敵を屠って行く。……けど、今の僕にとってはどうでもいい事だ。それよりも早く雄二を殺らないと!
「雄二、何処だ!」
先程の声は……確かあっちだ! 雄二、貴様は今日で胴体とおさらばするんだ。せいぜい名残惜しむがいいっ! 僕は雄二の元へ駆け出そうとしたその時。
「援護に来たぞ! もう大丈夫だ! 皆、落ち着いて取り囲まれないように周囲を見て動け!」
くっ! あれはDクラス代表の平賀君! そしてその後にいるDクラスの本隊。これでこの渡り廊下に主戦力が集っていることになる。
「本隊の半分はFクラス代表の坂本 雄二を狙え! 残りをまた半分に分けて、片方は春野さんを獲れ! もう片方は囲まれている仲間を助けるんだっ!」
「「「「「おおーっ!」」」」」
平賀君の号令の下、早速行動に移すDクラス本隊。あっという間に雄二と親衛隊の周りと、春野さんの周りをDクラスメンバーに囲まれた。親衛隊や島田さんがそばにいるとはいえ、こうなってくると戦況はかなり厳しい。
それに雄二が囲まれているから僕も近づけない。くそぉっ! 僕の憎き仇がぁっ!!
「Dクラス本隊のほとんどを俺達と春野が引き受ける! お前達は確実に敵を数人で仕留めろっ!」
「させるなっ! 本隊の者と二人一組で行動して確実に討ち取るんだ!」
自分の防備をさらに薄くする平賀君。平賀君はDクラス代表であり、Dクラス最高成績者だ。例えFクラスメンバーが数人襲って来ても、しばらくは問題ない。一番の脅威でもある春野さんは既に包囲済みだ。だからこその自信なんだろう。
そして、気配を限りなく薄くした僕の視界に平賀君の姿が入った。もう間に邪魔な親衛隊が確認出来ないほどに防備が薄くなっている。……くっ。仕方ない!
「ここで……獲る!」
こうなれば早く戦争を終わらせて、気が緩んでいるところで雄二狩ろう。……クックック、後が楽しみだ。
幸い平賀君の周りに近くには現国の竹内先生と古典の向井先生がいる。平賀君を討ち取れなくても、少しでもダメージを与えるっ!
「竹内先生! Fクラス吉井が挑みます! 試獣召喚っ!」
「馬鹿なっ! 一体何処からっ!? ……チッ、応戦するっ!」
そして召喚される僕と平賀君の召喚獣。
現代国語
『Fクラス吉井 明久ー40点 VS Dクラス平賀 源二ー129点』
くっ。やっぱり点数が高い!
「ふんっ。誰かと思えば船越先生の彼氏君じゃないか」
「ち、違う! あれは雄二が勝手に……!」
「そんなに照れなくてもいいいいじゃないか。じゃあ、僕の手で君に祝福を捧げよう」
そう言って得物を構える平賀君の召喚獣。……雄二を殺すときは苦しめて殺すことにしよう。……あっ。
「…………」
「ん? どうしたんだい彼氏君? 自分から挑んでおいて、急に怖くなったのかな? なに、直ぐに戦争も片付くだろうから恐怖は一瞬さ」
「……ハハッ」
「? なにがおかしい?」
「いや、これで僕もお役御免ってね」
「はあ?」
僕のもったいぶった返事に「なに言ってるんだこの馬鹿は?」って顔をしてるけど。……君はもう終わりだよ、彼女の登場でね。
「あ、あの……」(もじもじ
「え? あ、ああ姫路さん。どうしたの? ここはAクラスは通らないはずだけど」
「Fクラスの姫路 瑞希です。えと、よろしくお願いします」
「あ、こちらこそ……?」
「その、Dクラス代表の平賀君に現国で勝負を挑みます。さ、試獣召喚ですっ」
「……はあ、どうも」
戸惑いながらも勝負に応じる平賀君。……まあ、そうなるよね。
現代国語
『Fクラス姫路 瑞希ー339点 VS Dクラス平賀 源二ー129点』
ああ、アレは無理そうだなぁ。あの点数差に、姫路さんの召喚獣の装備の凄さ。そして、未だどういう状況か理解してない平賀君に姫路さんが襲いかかった。
「ご、ごめんなさいっ!」
見た目召喚獣の数倍はある大剣を振りかざし、文字通りあっという間に狩られてしまった平賀君の召喚獣。これにより、FクラスはDクラスを討ち果たした。
【おまけ】
□補習室□
「な、何だ今の放送はっ!? あの声は……片瀬かっ! あいつはまたなんてことをっ! ……っ!?」
バタンッ!
「に、西村先生! これはどういうことですのっ!」
「さ、桜川先生っ! これは誤解です! また、奴らのいたずらですよ!」
「嘘を仰らないでください! ちゃんと証拠もありますのよっ!」
「しょ、証拠っ!?」
「ええ。……ほらっ」(ぽちっ
『た、頼む! 見逃してくれ! そんな拷問耐えられない!』
『拷問? そんなことはしない。これは立派な教育だ。補習が終わる頃には趣味が東○テスト、尊敬する人は○先生、といった難関大学を目指せる学生に仕立ててやろう』
「っ!!? い、いやこれはっ!」
「西村先生っ! 確かに勉学は大切ですが、体罰をしてまでさせるものなのですかっ!?」
「桜川先生私の話をっ……! そ、そうだお前達! お前達からも何か言ってくれっ!!」
「「「……グスッ。桜川先生助けてーっ!」」」
「貴様らっ!!」
「西村先生っ!」
「は、はいっ!?」
「……て……ました……のに」
「さ、桜川先生?」
「っに、西村先生は。やりすぎることはあってもっ……っ。生徒を大切に、っ、想っている人だとっ! 尊敬、してっ……ぐすっ。信頼してましたのにっ。……ひっぐ」(ぽろぽろ
「っ!!? なっ……ぐっど、どうすればっ! さ、桜川先生。私が、私が悪かったので……泣かないでください。お願いしますっ」(オロオロ
(((……怒られるより辛いだろうなぁ)))
さすがに見兼ねた生徒により、誤解は解けたのだが……桜川先生はしばらく西村先生の顔を見れなかったという。
如何でしたか?
Dクラス戦終了!
では!
感想やご意見、評価など心よりお待ちしております!
これからも応援よろしくお願いします!!