聖櫃に抱かれた子どもたち   作:佐伯寿和2

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孤島に眠る従者 その十六

「気に入らねえ……。」

「え?」

「気に入らねえって言ってんだ。どうして急にヒヨっちまったのか知らねえけど、俺は俺の好きなようにする。何でもかんでもお前の思い通りになるなんて思ってるんじゃねえよ。」

()()う彼女を()退()け、彼女の瞳から目を()らし、俺はそう口にしていた。今、彼女の『それ』を受け入れちゃならない気がした。

そもそも、リーザに言われるまでもなく俺は自分のことを『化け物』だと思っているし、彼女も同じ『化け物(じんしゅ)』だと思ってる。だからこそ今でも彼女を「恐い」と感じているんだ。

でも、今の彼女は異常だ。何かがオカシイ。

「……ゴメンね、エルク。急にこんなことを言い出したら誰だってそう思うわ。でもね、私はね、ずっと我慢してきたの。」

彼女の『目』に捕まったらオシマイだ。俺は一人、先を急ぐように歩き始めた。

けれども、俺の中の彼女を見捨てられない気持ちがその足を引っ張った。彼女に付け込まれた。

「この『力』が原因で父さんも母さんも殺されて。……でも、おじいちゃんが私をとても大切に育ててくれたから今まで何とかやってこれたわ。でも……、おじいちゃんは何処?」

逃げる俺の腕を彼女に捕まれ、俺はまた彼女の『言葉』に()()()()()()

「……うるせえって言ってんだろ。不幸自慢(じまん)なら間に合ってんだよ。気味のワリいこと言ってねえで今は黙って歩け。」

「……シャンテさんの言う通りね。……ゴメンね。変なこと言って邪魔(じゃま)しちゃって。」

すると、俺を(おか)そうとする『言葉』は止み、彼女は黙って歩き始めた。

……「シャンテの言う通り」……、あの女はリーザに何を言ったんだったか……。何にしたって、胸糞(むなくそ)が悪い。

 

歩きながら、彼女が今まで自分の『悪夢(かこ)』に触れたがらなかった理由に、俺はようやく気付き始めていた。

『悪夢』を思い起こせば同時に『魔女』が目覚めてしまう。彼女を『悪夢(そこ)』へ()()()んだ『魔女(カノジョ)』が。

「我慢していた」その言葉の通りなんだと思う。俺が『炎』に()られて彼女を傷付けてしまうように。彼女も、表に出てきた『魔女』を(おさ)えていられるかどうか不安なんだ。

自分が『化け物』だからこそ。

それが『本性』だからこそ。

そして、彼女は俺にその手綱(たづな)を取って欲しいと思ってる。唯一(ゆいいつ)、『言葉』に頼らず自分の味方になってくれる『同類』に期待(きたい)して。

だけど、それは何かが間違ってる気がした。俺の中で何かが食い違っていた。

 

……どうしようもなく、野鹿(のじか)の彼女と『魔女』の彼女が一致(いっち)しないんだ。

けれども、()()はどうしようもなく「リーザ」に寄り添っている気がする。()()が敵対しているように思えない。それなのに、()()(こば)()ってる。大事なものを(ひと)()めにしようとしている。

俺も、『炎』に駆られて我を忘れてしまうことはあるが、それでも『炎』は俺を火種として燃やし尽くすことはない。俺も『炎』を(うと)ましく思いながらも、『炎』に掛けられた呪いを()こうと想い続けている。

今の彼女のように赤の他人が主導権を奪い合うような感じじゃない。

まだ彼女のことを半分も理解しちゃいな俺だけど、それでも、今の彼女はやはり俺が助けた彼女とは『別人』だ。それだけは分かる。

 

例えば、その拒絶が自分の意思じゃなかったとしたらどうだ?

それはつまり、「リーザ」の『魔女』を欲しがる何処(どこ)かの誰かが、()()()()(あやつ)ってるってこともありえるんじゃないか?

この世の何処かにソイツはいる。ソイツを狩れば、彼女に付けられた(いと)を切ってやれば、彼女はまたあの笑顔を見せてくれるんじゃないか?

そう思えるほどに、今の彼女は受け入れ(がた)い。

 

……もしも、もしも、それが正しかったとしたら。もしも、もしも、その(いと)が俺にも付いているとしたら……

家族が焼かれてしまったのは――――

女の子を置き去りにしてしまったのは――――

誰かが、そう仕組んだことなのかもしれねえってことなのか?

 

――――「人類キメラ化計画」

俺たちはまだ何も気付いちゃいねえのかもしれねえ。飼い主から逃げ回っているつもりなのは自分たちだけなのかも……。

 

恐る恐る、俺の手の中に彼女の手が(すべ)()んでくる。

今度は自分の意思で振り返り、彼女の目を見る。

(うつむ)く彼女は、5年前に誰とも知れない黒装束(くろしょうぞく)に拾われたどこかの誰かのようで、()せこけて見えた。

「……別に、置いて行くつもりなんかねえよ。」

今さらこんなことを言ったって、彼女を笑顔にできるなんて思ってない。それでも俺はやっぱり、彼女を放ってはおけないんだ。

たとえそれが、誰かに仕込まれた演技(えんぎ)だったとしても。

 

 

 

進めど進めど辺りは変わらず暗く、敵はミイラか骨か石像のどれかだった。俺とパンディットはそれぞれ自慢の『力』をフルに使い、どうにかこうにか道を切り開いていく。

そして彼女もまた、自分がすべきことをしようと躍起(やっき)になっていた。

「このまま進んだら右手に石像が道を(ふさ)いでる。それを越えたらまた階段があるわ。」

「……だったらここで少し休もう。」

残念ながら、俺もパンディットも10、20体の不死者たちを相手にして無傷ではいられなかった。俺の『力』と環境との相性が悪いというのもある。だがそれ以上に、頭の悪いミイラや骨はともかく石像の、俺たちの動きをよく観察(かんさつ)し、暗闇を利用しての(すき)の突き方が上手(うま)かった。

それでも今のところ軽傷(けいしょう)()んでいる。これはひとえに、パンディットの補佐力(ほさりょく)が高いお(かげ)だ。

 

周囲への警戒を解かない狼の体をザッと確認し、必要と思える傷口からは適当に毒抜きをしておく。

「……ごめん。」

どうやら俺の「心の声(ことば)」を気にしているらしい。あれ以降、彼女の中の『魔女』は出てこなくなっていた。多少の危険を(おか)してでも、野鹿の力だけで(しの)ごうと短剣を()()()()()()()

「私、足手まといだよね。」

その弱気な言葉が腹立たしかった。

 

確かに、彼女の言うように絶体絶命の一撃が何度か彼女を襲った。その(たび)に、俺かパンディットがそれをカバーする恰好(かっこう)になった。傷の大半もその時にもらったものだ。

「だから何だよ。俺は、足手まといはみんな見捨てなきゃならねえってのか?バカにすんなよ。」

『魔女』を目にしてしまったからか。今の彼女が余計に弱々しく見えた。

それでも、彼女の『力』を目の当たりにしてしまった俺は、彼女に差し伸べようとする手を無意識に隠してしまう。

小さな明かりを頼りにする彼女の金髪は陰っている。……俺が見たいのはこんな彼女じゃない。

「……この下にあのロボットの心臓があるわ。」

「分かった。あと一息休んだら先に進もう。」

……俺が言いたいのはこんなことじゃない。

「……うん。」

 

 

……何にしても、ロボットの方はギリギリなんとかなりそうだ。

ここに来るまでに5つの階段を下りた。体に違和感はないし、気になるような臭いもない。それどころか、木漏(こも)れ日差し込む林の中に立っているかのような新鮮な空気を吸っている気分だ。

松明(たいまつ)(とも)した火にも変化はない。所々にあるらしい壁の亀裂(きれつ)から外の空気が入ってきているんだろうが。それにしても、不自然なまでに安定したこの空気の供給は何なんだ?

「吐き気や眩暈(めまい)はないか?」

「ないわ。」

これもまた、俺たちを操る誰かが仕掛けた罠なんじゃないか?

俺たちにあのロボットを掘り起こさせるための。もしくは、俺たちをこの遺跡に閉じ込めるための。もしそうだとしたら、考えたくはねえが、やはりオッサンたちも俺たちとは無関係じゃねえ。

「……どうする?」

俺の言葉は彼女自尊心(じそんしん)までも(けず)ってしまったらしい。これまでの彼女なら、俺なんかよりも(はる)かに「答え」に近い情報を持って俺に助言してきたはずなのに。

「私は、このまま進みたい。」

「……俺も、ここまで来て手ぶらで帰るつもりはねえよ。」

どっちにしても今の装備でこれ以上(もぐ)るのはかなり危険だ。得物(えもの)の方も、あと二、三戦(まじ)えたら使い物にならなくなる。次の階層で決着がつかなかったら一度引き返すしかない。

 

想い合う腰は重く、何度も「撤退(てったい)」の文字が頭を(よぎ)ったが、結局はココを乗り越えなきゃならないことを思うと、どうにかこうにか色んな女々(めめ)しさを振り払って立ち上がることができた。

 

問題の階層は思っていたよりも視線が少なく、代わりに濃密(のうみつ)な悪臭が漂っていた。

「こりゃあ、一筋縄(ひとすじなわ)じゃいかねえかもしれねえな。」

先へ進むと、お馴染(なじ)みの石像が四体、中央の通路を(はさ)んでこちらを(にら)んでいる。もちろん、この異臭の(もと)はコイツらじゃない。中央の通路に隠れて俺たちの様子を(うかが)ってるヤツらのだ。

「引き返す?」

「……場合によっちゃあな。」

得物を(かま)え、一歩、二歩と慎重に進み出る。すると、思ったよりもあっさりと、ソイツらは姿を現した。

 

「……コレヨリ先ヘ進ムコトハ」

「……(マカ)(トウ)ラン」

「こいつは……、幽霊か?」

ボウと煙のように現れたのはローブを目深(まぶか)(かぶ)った二人の半透明な男たちだった。羽織(はお)るローブのラインには肉付きが全く見られない。骸骨(がいこつ)タイプの幽霊だ。

……いいや、どうやらそんな単純なモンじゃねえな。

 

どういう理屈(りくつ)かは知らないが、俺の『炎』は霊体も燃やすことができる。だがそれも常と言う訳じゃない。調子が悪い時は小石をぶつける程度の力しか発揮(はっき)できない。

加えて、この場は奴らのために(あつら)えられたようなもんだ。どこにどれだけの仕掛けがあるか分からない。パンディットもどこまで対応できるやら。

……かといって、ここで彼女の『力』に頼ってしまったら、(なか)ば強引に追い返したあの()()りが無駄になる。今度こそ、『魔女』が「リーザ」の名を宣言するかもしれない。

 

今さら戦闘を()けてこの場を処理しよってのも無謀(むぼう)な話だ。問題はどのタイミングで仕掛けるかだ。

「……()チユク機神ニ魅入(ミイ)ラレシモノ」

「……引キ返スガ、イイ」

その声は、(ひど)耳障(みみざわ)りだった。老若男女(ろうにゃくなんにょ)の、(いく)つもの声帯(せいたい)が同時に震えているような。幾つもの高音と低音がグチャグチャに入り混じっていた。

「会話できんのか?」

何かに縛られた幽霊の性格ってのはだいだい機械と変わらない。与えられた命令でしか動くことができず、余程の権限を許されていない限り、それは一方通行だ。

「テメエらはいったい何なんだ?」

ローブの男たちはまるで静止画か何かのようにピクリとも動かない。

「……コレヨリ先、混沌ノ聖域」

「……引キ返スガ、イイ」

言葉は通じているが、答える気はないらしい。もはや会話の取っ掛かりにもならないような「警告」で返してくる。

だが、執拗(しつよう)な「牽制(けんせい)」はこちらが優位であることの証明でもある。

それはつまり、このフロアのどこかに俺たちにとっての確実な「勝機」が転がっているのかもしれないってことだ。そして、今のところそれだと思い当たるのは当然、ローブの二人が立ち塞がる通路の奥。「混沌の聖域」とやらにあるものだ。

 

ところが、ローブの男たちの威圧感は直接心に(ひび)き、俺の決心を(にぶ)らせる。まるで果樹(からだ)になった心臓(リンゴ)に直接ハサミを当てられているような、本能的な恐怖。

……いいや、幽霊なら今までにもたくさん相手にしてきた。これもまた遺跡の仕掛けの一つに違いない。

「エルク……」

野鹿の、か細いその一言が俺に火を()けた。

狼の背中をトンと叩き、祭りの開始を伝える。

 

刹那(せつな)に場を支配する炸裂音(さくれつおん)。横切る二つの影。

 

合図から一秒足らずで、俺たちは両サイドに控える二体の石像を破壊した。

何のことはない。人間も機械も変わらねえ。考える時間さえ与えなきゃ倒すのは大して難しくはない。

ただ、人間と機械で決定的に違うところは立ち直りの速さだ。奴らに不意打ち最大の利点である動揺(どうよう)や混乱は期待できない。

残る石像に向き直るころにはすでに、奴らは攻撃の姿勢に入っていた。だが、一対一なら然程(さほど)怖い相手でもない。双子のように並ぶ髑髏(どくろ)の幽霊も、両腕をかざし何事(なにごと)かを(とな)えている。……問題ない。魔法(あれ)が完成するまでに残りの二体を仕留める。双子はその後でも十分間に合う。

俺は(ひる)まず『力』任せに突っ込んだ。

「ダメッ!!」

入り乱れる雑音を()()けて突き抜ける彼女の『声』。だがそれも、一歩(およ)ばなかった。

 

全身の感覚が(にぶ)ったかと思えば、右手に激痛が走った。思わず得物を手放してしまう。そして冷静さを取り戻し、敵に向き直るとそこには(すで)禍々(まがまが)しい鉛色(なまりいろ)(かま)が目の前にまで(せま)っていた。

「クソッ!」

ペンデュラムのように正確な()(えが)き、顔面へと迫るそれを(すんで)のところで右へ()けるが、反動で持ち上がった左肩に鈍色(にびいろ)軌跡(きせき)遠慮(えんりょ)なく駆け抜けていく。

普段なら革の肩当を付けているが、今、俺の左肩を守っているのはたった一枚の布切れだけだ。

入念(にゅうねん)()がれた悪魔の鎌は苦も無く俺の肩を()いた。

「エルク!!」

転がり、離れたところで体勢を立て直す頃には、左肩を食い潰すように赤が布切れを染め上げていた。

「ああ……」

急な温度上昇に加え、疲労した体、敵の魔法。そして、大量の出血。体のあちこちが俺の命令を拒絶し始める。視界が急激に(せば)まる。

完全な誤算だ。まさかあの双子がこんなにも早く魔法を完成させられるなんて。

 

その間にも、双子は両腕をかざしたまま、次の呪い唱え始めている。あの呪文が完成したら、今度こそ、終わりだ。直感が、そう告げていた。

「……ナメんなよっ!」

やけくそで()(しぼ)った精神力はどうにか双子の腕を焼き落とした。

 

()()らした一羽の悪魔が手傷を負った俺目掛けて突進を仕掛けてくる。俺はもう、動けねえ。目が(かす)んでいく。

 

――――『トマレッ!!』

 

脳に(くい)を打ち込むような鈍痛(どんつう)が走る。(さいわ)いと言うべきか、そのお陰で意識がやや回復する。

動けない俺が目にしたのはまたも、『魔女』の猛威(もうい)

 

彼女の手で石像に(かえ)された悪魔は襲撃(しゅうげき)の勢いを殺すことなく壁に激突し、(くだ)()る。

狼が双子の間をすり抜け、通路の奥へと駆ける。

「……聖域ヲ(オカ)スモノニ」

「……死ヲ」

両腕を失ってもなお効力を(そこ)なわない双子の魔法が狼を(むしば)み、体の制御が()かなくなった狼は勢いそのままに突き当りの壁に衝突(しょうとつ)する。

しかし、そこはもはや死力をぶつけ、勝利を奪い合う戦場なんかじゃない。

そこは『魔女』の()()つ「処刑台(しょけいだい)」。傍若無人(ぼうじゃくぶじん)殺戮(さつりく)の舞台。

 

『……お前たちが、死になさい』

それこそ、全知全能の神がもたらす絶対的な『力』としか思えない。

双子は断末魔(だんまつま)を上げることすら許されず、髑髏(どくろ)の上でさえハッキリと見て取れる『死の苦痛』を浮かべ、煙のように消えていく。

 

……()()()()()()

 

暗闇で()(つぶ)される視界の隅に、松明を(かか)げる「死に神」のような形相(ぎょうそう)の彼女を置いて、俺は、落ちていく。





ミイラ=ゲーム中の「マミー」のことです。
骨=ゲーム中の「スケルトン」のことです。
石像=悪魔=ゲーム中の「ガーゴイル」のことです。
幽霊=ゲーム中の「レイス」のことです。
ローブの男=髑髏の幽霊=ゲーム中の「死神」のことです。

※補佐力
よく使われる言葉ですが、正しい言葉ではないのであしからずー。

※「魔法」はストーリーブレイカーだと思う件f(^_^;)
一般的なファンタジーの中でも「魔法使い」と「精霊使い」が区別されるように、ゴーゲンが使う「魔法」とエルクやリーザが使う「魔法」は若干性質が違います。
端的に言うと、「呪文」が必要なものとそうでないものに分かれます。
前者は知識を必要とする後天的なものに対し、後者は本能みたいに先天的に備わっている。という違いが魔法の発動に差別している。……と考えてください。

ちなみに死神は、そのものが「死の精霊」のようなものなので、「魔法」の発動に呪文は必要ありません。今回の呪文を唱えているような行動は一種の儀式だと思ってください。「神様にこの供物を捧げます」的な。
なのでエルクはそれを呪文と勘違いして計算ミスをしてしまったのです。

パッと見、魔法使いっぽいのが使ってる「魔法」は全部、要呪文のものだと思ってください。
なので、パンディットのそれも()()()呪文無しの「魔法」です(笑)


……さらに、幽体のモンスターに「魔法」が効く効かないの区別は、「術者」の精神感応(テレパシー)のレベルによります。
本来、幽体はこの世とは別次元の存在なので、どんな攻撃も通用しません。
一方で、かつてこの世に存在していた、この世に密接に関与していた彼らは強い意志を持って、「魔法」を通じてこの世に干渉してきます。

エルクやリーザのように他人への関心が強く、心に働きかけようという意識の強い「術者」は、攻撃時にも無意識に相手に干渉しようとするため、幽体の存在する次元とこの世を「魔法」で繋ぎ、効果を発揮することができるのです……ヨ!!
(ここまでの言い訳のために、一晩悩みました(笑))

※松明の火
天然の洞窟では完全に密閉されて空気が循環しないというのは稀なことだそうです。人工物(トンネルや坑道)である場合はやはりそういう例もあるらしく、低酸素状態になってしまうらしいです。
ランタンを持っていると、低酸素地帯では火が小さくなり、メタンガスなどが流出しているところでは逆に火が大きくなるそうです。

※ペンデュラム(Pendulum)
意味は「振り子」。エドガー・アラン・ポーの著作「落とし穴と振り子」や、コーエーテクモゲームス製作のゲーム「影牢」などで登場した拷問器具のことです。
天井から伸びた鎖もしくは縄の先に巨大な鎌状の刃物を取り付けたもの。重力を利用した運動エネルギーで振り子のように揺らし、対象を切断します。

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