本来ならそこにあるはずの照明が一つとして見当たらない。この船だけじゃない。
予備電源が
そして、「
こんな手の込んだ仕事が、あの
だが今の俺に、そんなことは関係ねえ。クソ野郎一匹をブチのめすのに、
「よう、久しぶりじゃねえか。」
「まさか……、本当にここまで追ってくるのかよ。」
意外にも、クソ野郎の声は裏返っていた。
動揺してるのか?俺を待っていたということはそれなりの
何にしても奴からはこれ以上、逃げようという
だからといって、何の考えもなしに飛び込むバカはしない。
だけど、あんな、どこの
同じクソのような
だが、どっちのエンディングも俺の前には
見てろよ。テメエごときが『人を殺す』なんて100年早えってことを教えてやるよ。
手にした鉄パイプを一振りして気合を入れ直す。五感を再度、
ただ、奴をブチのめす前に、もう一つ確認しなきゃならないことがある。
それは、奴の切り札が『
「なんで逃げねえ。」
すると、奴はバカみたいな笑顔を
「……追い詰められたんだよ。」
「何?」
確かに、奴の『
それに、今、俺が踏みしめている足場は
だがもしも、それだけで俺に勝った気でいるんなら勝負は見えていた。
……いいや、もしかすると、勝負を捨てているのかもしれない。
奴の
だったら、今ここで、このレベリオンを焼き払うだけでも十分な混乱は起きる。わざわざ俺を倒す必要なんてない。
その上、空港の電気系統は今、死んでいる。
『爆弾』なんか必要ない。奴の『力』があれば一分と掛からずにそれができる。
だが、そうなると、俺を「待っていた」理由がなくなってしまう。
それとも、コイツは『
一度に『
「残念だったな。ターミナルで大人しくしていれば死なずにすんだのによ。」
だが、今さら
ザっと目を走らせた限りでは、罠らしきものは見当たらない。それに、少しくらい
俺は育ての親に
奴をボロボロに負かした姿を想像しながら、俺は
――――ダメッ!
その瞬間、背後から、
それはこのアルディア空港が
同時に、
そんなこと、できるハズがなかった。
人間の倍以上ある巨大な
狩られる瞬間と
闇夜はまさに奴らの
『夜風』の正体を知り、
『壁』を
だが、慌てて
しかしそれも仕方のないことだった。奴の視線を追うとそこには確かに、予想だにしていなかった光景が俺たちの目を奪うために待ち構えていたからだ。
人間の倍以上もある
さながら、空飛ぶアザラシをキツネが
そしてその背後からは、場違いとしか思えない、
※「無音の狩人」→「ジャイアントバット」
※モンスターの呼称について
ゲーム上のモンスターたちの名前は、ガルアーノらやキメラ研究員たちの管理目的のために使われる呼称にしようと思います。(ジャイアントバットやキラードッグなど。)
世間一般では単純に、「化け物」や「化け○○」(例:化けコウモリなど)と呼ぶようにします。
また、エルク達、ハンター(専門家)たちの間では隠語を使おうかと思っています。例えば今回のジャイアントバットで言えば、「無音の狩人」。グリーンスライムは「
地域によって呼び方を変えると
また、パラライズバットやポイズンバットなどの派生種に関しては、まとめて「毒持ち」と表現するかもしれません。
隠語に関しては、上記のように
※文中に甲板の素材をエルクが「鉄板」と表現していますが、本当はアルミです。なので、鉄よりも低温で溶けます。鉄の融点が1538℃に対し、アルミニウムは660℃で溶けるようです。
また、金属は熱を持つことで電気抵抗が高まり、電気が流れにくくなるという性質があります。
(エルクの
※最近、自分でも気になり始めたんですけど、所々ゲームと本編の環境が違っていたりします。今回も、黒づくめが空港の電気系統に工作したというような内容を書いていますが、ゲームでは一切そんなことありません。なんなら回転ランプが元気にクルクルしているシーンもあります。……雰囲気づくりって大切だから……いいのかなあ。
と苦悩する日々です(笑)