真冬の
「ゆっくり考える時間を与えてやれんかったのはお前さんにも
それはこの船に乗る誰もが
「お前さんにはまず、彼らに認められる前に儂らを
「俺はそんなに未熟か?」それは口にせず、青年は、彼の父が残した剣を
「アーク、ゴメンよ。……僕が、
俺一人が
事実、俺たちにはまだ、
だからこそ俺は、
それなのに俺という人間は、
「どうして俺なんだ?」その疑問が、繰り返し俺の足を引っ張っている。
ゴーゲンの言う「
……どうしてポコの顔から不安の色が消えない?
……分からない。
『
「僕には精霊は多くを教えてくれないから。アーク、君の前に立つことはできないんだ。……ゴメンよ。」
確かに、俺は
だが……、それだけのことだ。
本当にそれだけのことで、俺は皆の前に立つ資格があるのだろうか。
だから今は……、
「ポコ、俺は
次の『作戦』もある。今ここで、俺に付き合わせて全員の
俺は
「でも、これからの相手の
「そ、そんなの、当たり前じゃないか。僕のリーダーはアークしかいないよ!」
……
「……俺は、城の
「だったら最後まで付き合うのが
……この老父はどうなのだろうか。
3000年、誰よりも
「儂か?どうもこうも。やることをやる前に
こんな時にまで
「もしやお主、儂の『
「……よく分かったな。付け加えるなら、俺は『
老父は
「……珍しく、猿も良いことを言ったではないか。儂ら相手に肩肘張ることはないんじゃよ。」
出来ることなら、常にそうさせて欲しいものだ。
「……儂らにはそんな
ガラガラと、
……何だろう。仲間たちの、この
「それで?まさか、こんな
赤毛がチラリと俺を見上げて
……どうやら、ここが俺にとっての一つの『
青年は、
「俺は……、アーク・エダ・リコルヌはここに
『オウッ!!』
青年たちは、問題を何一つ解決していない。
しかし自然と、全員の
「……アーク、本当に、大丈夫かい?」
周囲の目を
「……本当のことを言えば、まだ俺は何も分かっちゃいない。口ばかりが達者な若僧ってことらしい。」
落ちていった
「けどな、今、宣言してみて……、皆が
それは本当に、偶然のことだった。
「ポコを
「俺はお前の上手く言えない言葉に背中を押された気がしたんだ。」
『闘い』に
「ただ……、それだけだよ。」
「フフフッ……」
急に、ポコは俺の顔を見て笑い出した。
「なんだ、気持ち悪いな。」
「だって、アークの笑ってる顔、久しぶりに見た気がするんだもん。」
「……え?」
思わず手を伸ばすが、
「あぁ、
「……笑ってたのか、俺?」
「うん、ククルにも見せたかったよ。」
そう言われて、目の前の楽士が浮かべる
……ククル。本当に、お前にも見せてやりたかったよ。
――――『白銀の船』は進む
人の手より生まれ、深い
――――『人の子たちの船』が
※斃る(くたばる)=衰弱する。やせ衰える。死ぬ。などを意味し、他人を
※「護る」と「守る」
何だか印象に任せて今まで曖昧に使ってた気がするので、一応ここで明記させておきます。
「護る」=外部から害を受けないように庇い、闘うこと。
「守る」=規則など、大切なものとして保持すること。
但し、「護る」は『常用音訓表』に「まもる」の表記がないらしく、「守る」が「まもる」に付随する意味全般を担っているようです。
なので、「コイツだけは俺が守らなきゃなー」とか、「命懸けて守るぜ!」とか、そこに前向きな意味での「強い意思」的なものがあれば「護る」を使おうと思います。
その他は「守る」で(笑)
※
皆の指揮官のアーク君ですが、ゲームの1から2になって急に大人びた態度をとるようになった気がします。
たった一年なのに。まだまだ16才の青年なのに。
だから本当は色々と思い悩んでいるのだろうと思って、ウジウジと考え込むアークを書いてみました。15才のエルクでさえ「少年」っぽさ全開なのだから、これくらいがちょうど良い。ウン。
(;´▽`A