――――酒場「栄光の杯」前
「……」
辺りは不自然な静寂で満ちていた。
戦闘は一瞬で決着したのだろう。店の周囲には一人の野次馬も見当たらない。
ただ一つ、閉店した店の扉を破壊した跡だけがこの町の日常を壊していた。
それは奈落へ続く入り口であるかのように暗闇が奥底まで敷き詰められ、見る者を引き摺り込もうと手を伸ばしている。
…生々しく、口を開けているのだ。
「……」
店内は、レジスタンスのアジトを壊滅させ、本命の帰還を待ち伏せしていたであろう化け物たちのグロテスクな屍で埋め尽くされていた。
やはり俺では本気になったあの男には敵わない。屍たちの異常なまでに滑らかな斬り口を見て俺は実感した。
「……」
俺は今までに激化した戦場や猟奇的殺人鬼の犯行現場、人や獣の内臓が散乱し原型を失くした光景も臭いも散々経験してきた。
自分自身の手で作り上げたこともある。だからどちらかと言えば一般に言う「惨たらしい光景」は俺にとって「日常」に近いところにある。
けれどもこれは、俺の知っているそれらとは全く違っていた。
まるで、腕のいいコックが
だからこれは死体に酔った訳ではない。俺の知っている「戦場」と、磨いてきた五感の見ている「現実」が噛み合わず、混乱し、「吐き気」という答えに行き着いたのだ。
「……」
敵は「隠し扉」へ一直線に進んだらしい。店の倉庫を荒らした形跡はほとんどなかった。
大量の血が、「希望」を喰い散らかす化け物の尾が、食べ頃になった
「……」
地下への階段を下りるとそこにはスキンヘッドの男の亡骸を抱え
下半身は引き千切られ、潰れた目でなお、スキンヘッドの男は最期まで眉間に深い皺を彫り、赤毛の臆病者を睨み付けていた。
ここに化け物の死骸は一つもない。スラムの若者が描くような壁の落書きも、地中海のトマト祭りのような光景も、全て人の血と肉だけでできていた。
赤毛の侍は舞台の主役のように薄っすらと満たす明かりの中にボンヤリと浮かび上がり、無数の死体が訴えるように彼を取り囲んでいた。
「まただ……、」
物音ひとつ立てる者のいない中、彼は
…俺はまた、護れなかった。
あの頃とは違う。今の俺には化け物どもをぶち殺す『力』がある。だってのに、何の意味もなかった。
また、「護るつもりだった」なんてくだらねえ言い訳をしてやがる。
……俺は…、強くなったんじゃねえのかよ!?
「……シュウ、俺の指を落としてくれ。」
トッシュは奥歯を割らんばかりにギリリと
それで「チャラ」になるなんて思っちゃいねえ。だけど、「ケジメ」がねえともう…、前に進める気がしねえよ。
…弱かったテメエらだって悪いだろうよ。だけど一番胸糞悪いのは、傍にいてやれなかった俺だ!最後まで「口先だけの仲間」でしかなかった俺だッ!!
それなのに俺だけまた無傷で生かされてるなんて…、夢見が悪過ぎるだろッ!!
ところが信頼の置ける相棒は顔をしかめ、間の抜けた言葉を返した。
「それは、どういう意味だ。」
…無性に腹が立った。相棒なら、
「だったらテメエのそれは何なんだよ?!テメエの指はトカゲの尻尾か何かか――っ!?」
侍は、言い切ることができなかった。
彼は「時の流れ」さえも置き去りにする『歩法』を身に付けている。それだけ超人的な身体能力を持ち合せているというのに、たかが不意を突いただけの拳に言葉を遮られてしまったのだ。
相棒の欠けた指をさして
すると、脳が揺れ膝を折る赤毛の体が、そこに「敵」を見た。
「…今の俺が、冗談だとか甘っちょろい説教だとかに耳を貸せるような状態だと思うなよ?
途端に獣臭い息をふり撒き、ヤマアラシのように赤毛を逆立て、化け物の血で妖しく彩られた
その妖刀を手にしたヤマアラシに奪えない「命」はない。
人も化け物も金属も時も。有形無形問わず、その刃が走った後には等しく屍が積み上がる。
「来い。お前に俺が斬れるのならな。」
ほんの数分前にそれを実感したにも拘わらず、狼は怒り狂ったヤマアラシに躊躇なく唾を吐きかけた。
「死ねっ!!」
左下から右上へ、反転して脇を水平に、心臓を一突き……、
…どうして自分にこの男の太刀筋が見えるのか理解できない。彼の剣技は間違いなく、俺のスピードの遥か上をいっている。
俺の知っている剣技でもない。経験で躱せるわけがないんだ。
それでも彼の剣は一太刀たりとも俺を捉えられない。
遂には彼の速度を利用して
「…ぐ、ぐはっ!げほっ!」
ヤマアラシは狼の拳を腹に抱えたまま一歩も
痺れて握れなくなった刀を落とし、蹲って震えた。
「…泣くな。皆に笑われるぞ。」
彼の肩に頭を預け、
狼は吐露するヤマアラシを想い、自分が抱えている想いの一部を打ち明けた。
「……前にも言ったが、俺の友人は連中の罠にかかり、親友を二人、手に掛けてしまった。そして今、彼は昏睡状態だ。だから俺が代わりに闘っている。」
…俺は思った。
コイツはあの子に似ている。
二人は進んで誰かに助けを求めようとしない。自分の『悪夢』には独りで立ち向かおうとする。自分が悪いから。
「俺はあの子にあんな想いをさせた連中を許さない。…お前はどうだ?」
「……殺してやる!当然だろ!!」
口から胃液を撒き散らしながら、虚勢でない殺意を放ちながら、それでも男は泣いていた。
―――もっと…、強くなりたいっ!
俺には、そう聞こえた。
「奇遇だな。俺も同じ想いだ。」
…だが、強さには限界がある。肉体的にも、精神的にも。
どんなに『特殊な力』を持っていても一人では解決できないことはあるんだ。
それでもきっと、コイツは助けを求めない。求めたなら求めただけ
――――結局はコイツも「ごっこ」で
奴が、彼の涙に唾を吐きかけた。
――――身内の死に過剰に怯える人間に「テロ」が務まると本気で信じる気か?俺が与えた仕事の中でキサマは何を見てきた?
キサマが消してきた連中は皆、被害を抑えようと悪あがきこそしていただろうが、くだらない夢の前で蹲って泣くようなバカは一人もいなかったはずだ。
「戦争」と「
口の中に残ったものを吐き捨て、復讐を誓うトッシュの目はやはりスキンヘッドの男とは違っていた。
それは、自分の命一つを代償にそれが叶うと本気で信じている目だった。
「指は後でいくらでも切り落としてやる。奴らを皆殺しにした後でな。」
「……すまねえ。」
…ダニーと同じ目をしている。
あの子の倍近い時を生きている。だというのに、未だに『
――――戦争を知らねえ奴と一緒にいるのはムカつくんじゃないか?
被害者面だけは一人前で、そのくせヒーローになろうとする奴に苛立ちを覚えるんじゃないのか?
そうだ。キサマはコイツとは違う
なぜなら俺が育てたキサマは誰にも
……そうだろ?
「シュウ、俺は、弱いか?」
尋ねる瞳は赤く腫れ、ギラついていた。
「…俺に聞くな。彼らに聞け。」
促されて目を遣ると、レジスタンスだったものたちの目玉が一斉に彼を睨んだようだった。自分たちを裏切り、無防備にした侍に恨めしさをぶつけているようだった。
「……ハッ、そうだよな。じゃなきゃ今頃テメエらと祝杯の一つでも挙げてるよな。」
苦笑しているが、彼の髪は逆立ったままだった。
「大丈夫だ。
「……頼りにしてるぜ、相棒。」
トッシュは俺の鳩尾を軽く突き、威嚇する犬のように歯茎を剥いて笑った。
…俺は、分からなくなっていた。
一緒に闘うべきか。それとも見捨てるべきか…、彼が彼らにしたように。
気の毒だが
「ゴホッ、ゴホッ……、」
「誰か生きてんのか?!」
トッシュは気配のあった方へと駆け寄った。ところが、彼にとって等しく尊い生存者であるはずなのに、ソレを見つけると顔を曇らせた。
それが何を意味しているのか、だいたいの予想がついた。
だからこそ、悩み、固まる彼の背中を責っ付く必要があるのだと俺は思った。
「…どうする。見殺しにするのか?」
ソイツはここにいる誰よりも若かった。年も、生き方も。
そんな誰の目からも明らかに生き急いでいるような赤毛の少年が
それが事件のあらましを物語っていた。
「連中に目を着けられてたんだ。」
対峙した化け物が語ったのか。トッシュは真相を語り始めた。
「あんだけ騒いでいたんだ。俺たちが見逃すはずもねえって思ったんだろうな。あの時、アイツらがコイツをアジトに連れ込まなけりゃこんなことにはならなかった。散々、放っておけって言ったのによ。」
おそらくはあの「影の化け物」がダニーの影に潜り込んでいたのだろう。
俺やトッシュに勘付かれないように隠し通路を確認するだけに
ロマリア国に変革をもたらそうとしたレジスタンスは、たった一人の少年の後先考えない乱痴気騒ぎによって壊滅した。
「だってのに、モーリスの野郎は最期までコイツの心配をしてやがった。”助けてやってくれ”なんて。自分が死ぬって瞬間に出てくる言葉かよ?」
トッシュはダニーを
「ソイツを
トッシュもレジスタンスもこのロマリア国では密告が推奨される犯罪者だ。よほどロマリア政府に怨みのあるものでもない限り治療してくれる医者もいないだろう。
「何人か気の合う飲み仲間がいるんだよ。廃墟を寝床にしてるような奴らだけどな。けど、コイツにとっちゃあその方が好都合ってもんだろ?」
そう言って、トッシュは町外れのホームレスにダニーを預けた。
意外にもホームレスたちは「ロマリア軍に襲われた」という疫病神を快く受け入れた。
「すまねえ、こんな厄介事を頼んじまって……。」
「そう言うな、アンタは良い奴だよ。短気で乱暴だけどな。俺たちはアンタのそんなところが気に入ってるんだからよ。」
「それに、何も俺たちに戦えって言ってるんじゃねえだ。俺たちにどこまでできるか分からねえけどよ、アンタに奢ってもらった酒代分くらいは役に立たねえとな、だろ?」
「……ありがとう。」
頭を下げるトッシュを見遣り、ホームレスは小さく笑った。
「笑えよ、トッシュ。この世はクソみたいな場所だけど、俺たちは同じクソじゃねえだろ?」
「アンタみたいな良い奴までそんな顔してたらせっかくの酒が不味くなっちまうよ。」
そして、トッシュは口を滑らせてしまう。フレッドの時のように。
「……お前らは、復讐とか考えねえのか?」
どう足掻いても、「勝つことのできる人間」は「負けることしかできない人間」の気持ちを心の底から理解することはできないのだ。
すると、腕のないホームレスは彼の純粋な気持ちを汲み取ったのか。笑って答えた。
「…バカか。考えるに決まってるだろ?なんで俺たちがこんな残飯と汚水でしか生きられねえ人生を平気でいられると思ってんだよ。」
足のないホームレスも続いて答えた。
「だからってアンタらみたいな力のあるヤツに泣いてすがれってのか?自分は戦わねえのに?冗談だろ。そんなんで俺たちの気持ちが晴れるかよ。惨めな自分に愛想を尽かすだけに決まってんじゃねえか。」
二人は自分たちのたった一つの
「そんなクソみたいな想いをするよりもよ、どんなに短くてもよ、新しい生き方を見つけて楽しむしかねえじゃねえか。」
「
「笑えよ、トッシュ!俺たちゃまだ死んじゃあいないんだ。殺したいほどムカつく奴がのうのうと俺たちを見下してたって笑っていりゃあ、こんな場所でも美味い酒にありつけるんだからよ!」
「…ああ、
トッシュは、
外は雨が降り始めていた。
「……俺たちだけになっちまったな。」
飲み仲間の前では抑えていたトッシュの目がまた、雨に濡れ、赤く染まっていく。
その
「…俺は、小さい頃に強盗に両親を殺された。だから俺も誰かを殺し、奪った。」
「……」
トッシュは唐突に始まった俺の不自然な一人語りに身構えた。
「そうしてロマリア軍に拾われ、より沢山の人間を殺した。」
殺すことに何の感慨も覚えなかった。
「ダニーには、そうなって欲しくなかったんだ。」
俺は話を着地させた。そして、口にしてようやく自分が何に不安を覚えているのか理解できた。
奴の言葉を意識するあまり、俺はもっと大事なことが頭から抜け落ちていることに気付いた。
「…なんでだよ。」
トッシュは…、
「子どもが人殺しを覚えるのは間違っているからだ。」
人を殺すことに慣れてしまえば、俺やお前のようになる。
砂漠で出会った時、あの子は初めから
だのに俺は護身のためと称してあの子に「戦い方」を教えてしまった。それがそもそもの間違いだったんだ。
「子ども?人殺し?ソイツがそれを気にしたのか?自分のケツを自分で拭くのは嫌だって言ったのかよ?だったらそんな奴は一生クソに
そうかもしれない。奪われないためには何かを殺さなければならないのかもしれない。
俺が強ければ両親は死ななかったのかもしれない。
だが、今のアンタの目を見ていると、どうしてもそれを受け入れられないんだ。
あの子の目がそんな風に赤くなる様を、俺は見ていられない。
俺のように、平然と死体の上を歩くあの子の未来など、見たくない。
だから俺は……、
「だから俺はダニーの足を撃ったんだ。」
少しでも
「だが―――、」
「無駄だったな。」
「……」
俺がアジトで弱った彼にそうしたように、トッシュは俺の言葉尻を取り、あからさまに挑発してきた。
「同じことを繰り返すって言ってんだよ。どこかの誰かさんみたいにな!」
俺に吐き出させようとしていた。
俺は予測していた拳を難なく躱し足を掛けたが、トッシュはうまく受け身を取ってまた拳を振りかざした。
「……」
何度も何度も、刀を捨て、殴りかかってきた。
「テメエに何か護れた試しがあるのかよ!?」
「…何?」
刀を握らない彼の動きはウソのように鈍かった。
「テメエもクソ野郎なんだって言ってんだよ!できもしねえくせに口ばっか達者で、さも誰かを護ってる気分に
…ただの八つ当たりか。俺は落胆した。
次の拳を躱さず捻り上げ、組み伏せた。…予定外だが、この男とはここで別れるべきなのかもしれない。
そう思った刹那の出来事だった、
「気に喰わねえんだよっ!!」
「…!?」
トッシュは力で強引に関節技を外し、逆に俺の腕を掴んで地面に叩きつけた。そして…、
バキッ!
「…ようやく、ハア、借りを…、ハア、返せたぜ……。」
トッシュの、渾身の一撃がシュウの頬に深く、めり込んだ。
視界が明滅し、口の中にネットリと鉄の臭いが充満する。激しい痛みが後を追うように頬に喰らい付く。
「…ウ、ウウ……、」
「…よう、目ぇ覚めたかよ?」
息を切らし、濡れた地面に座り込みながら彼は言った。
「バカなんだよ。俺も、アンタも。」
「……」
「テメエの未来はテメエが決めることじゃねえか。」
俺を見ずに、
「護られるだけなら生きてる意味なんかねえ。」
降り注ぐ雲を見ていた。
「決めつけるなよ。子どもとか、大人とか。……一緒に闘えばいいじゃねえか。」
ミーナも、そうやって雲を見上げていた。
「良い事も、悪い事も一緒に考えればいいじゃねえかよ。」
宿した命を堕ろした日、彼女は雲ではなく俺を見詰め、「嘘吐き」と言いながら一緒になって考えた。
俺にとって、数少ない幸せな時間だった。
……そうなのかもしれない。
ふと、黒装束は思った。もしも、自分が赤毛のように
そう思うと彼に嫉妬した。……だが、手遅れという訳ではない。
ダニーを匿ったホームレスたちが言っていた。「俺たちはまだ死んでない」と。
――――それでもキサマには
奴は俺の耳元で
「…ああ。」
「んだよ、ノリの悪い野郎だな。」
あの子を戦争に巻き込むのは間違っている。それはもう確信に変わっていた。
だが、あの子は諦めない。俺がそれを阻もうと俺を押し退けて「
だとすれば、あの子が「
…そうなのかもしれない。
あの子の傍にいるのが
…そうだった、今のあの子の隣にはあの女がいるのだった。
「悪いな。今はそんな気分じゃない。」
「ああ、そうかよ。だけどこれだけは言わせろ。」
そう言って僅かに見える彼の横顔には憑き物の取れたような微笑みが浮かんでいた。
「アンタが殴ってくれたお陰で俺はソレに気付いたんだ…。だから、ありがとうよ。」
「……ああ、」
俺たちは生まれも育ちも違う。護るものも、殺すものも。
けれど、俺たちは分かり合えるのかもしれない。こうして拳を交わし続けていればいつかは…。
――――だとすれば俺とお前はどうだ?拳よりも遥かに重いものをぶつけ合ってきたんじゃないのか?
……忘れるなよ
キサマを育てたのは俺だ
キサマは俺を殺すことだけを考えてればいい
俺の傍で…、逃げ回ることだけを……、
「……」
薬の副作用はもう自分の意思ではどうにもならないほどに強くなっている。
心を、直接
無駄だと知りつつ、
頬を
※影の化け物→原作の「ダークストーカー」のことです。……名前、状況にピッタリじゃないです?
※トマト祭り
正式には「ラ・トマティーナ」と言います。
スペイン、バレンシア州にあるブニョールという町で8月の最終水曜日に行われる収穫祭のこと。
祭りでは熟したトマトを参加者全員を対象にぶつけあう。
トマト嫌いには地獄のような祭り。
※刃文(はもん)
日本刀を打つ際、刀身に浮き上がる白い模様のことです。「刃紋」って書くのかと思ってました(笑)
※吐露(とろ)
自分の内に秘めた感情や意見を打ち明けること。
※ダニエル・ドミトリ
「ダニー」という名前以外は(ウラン工場も含めて)私の創作です。
「ウラン工場」は「核」関係ではないです。
○ダニエル
旧約聖書を元にした書物?「ダニエル書」という預言書の主人公、預言者。
紀元前6世紀の新バビロニア王国の王様が優秀な部下を育成するために「ユダヤ人の王族と貴族の中から、体に難点がなく、容姿が美しく、何事にも才能と知恵があり、知識と理解力にとみ、宮廷に仕える能力のある男」を選出したそうです。
(ダニエル・ドミトリは全部当てはまっていませんね。私なりの皮肉です)
見事、王様の期待に応えたダニエルは異教の地に置かれても信仰が
さらに、彼を疎ましく思った者の手でライオンの巣窟に投げ込まれてしまいますが、神へ祈りを捧げることで彼は無傷で生還し、逆に彼を陥れようとした者たちがライオンの餌になったそうです。
(無傷ではありませんし、今回、ダニエルは神に祈ってはいませんが敵の襲撃からただ一人、生き残っています)
このような不屈の信仰心から「勇者」と称されることがあるようです。
この他にも彼は「権力者の闘争」や「神に背く者たちの没落」、「神によって聖徒に与えられる永遠の国」などの予言をしています。
興味のある方は調べてみてください。
また、「ダニエル」はヘブライ語で「神は私の裁判官である」という意味。
(ネタバレになりますが、ダニエル・ドミトリは後に”アーク一味(神々?)”のロマリア陥落に大きな貢献をします)
○ドミトリ
ロシア人男性の名前です。ギリシア語のデメトリオス(「母なる大地」の意味)からきているそうです。
特に意味はありません(笑)
※ホンマの後書き
最近の自分のブームなのか。やたらと複雑な心境を書こうとしている傾向があります。
そのせいで自分でもこんがらがって清書に苦労するという(笑)
なるべく読みやすいように書き直しているつもりですが、それでも自己満度の方がバカ高いので読むのがしんどくなるかもしれません。
(正直、自分でも全部把握しきれていない気がします(^_^;))
……すみませんが見逃してやってくださいm(__)m