この素晴らしい世界に祝福を! オラ隣町さ行くだ   作:Z-Laugh

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第二話

「ただいま~」

「あ!やっと帰って来た」

「カズマ、こんな時間までどこに行っていたんですか?結局アクアに爆裂散歩に付き合って貰ったんですよ」

 アクアが呆れ顔、めぐみんが不満顔で歩み寄って来てそう言ってきた。さっきまで究極の癒しであるエリス様を向かい合っていただけにギャップがデカ過ぎて軽く落ち込んだりするが、その不満を漏らす前に

「カズマ、帰ってくるのを待っていたのだ。こっちに来てくれ」

「お前まで何なんだよ」

 ダクネスがリビングのソファに腰掛けながら俺に声を掛けてきた。しかしソファに腰掛けているのはダクネスだけじゃなく、その真向かいに座っている金髪男性の後ろ姿があった。客か?その後ろ姿は背広姿でありスッと姿勢よく座っている様から、またあの見通す悪魔のバニルが商談でも持ち込んできたのか?それにしてはアクアが大人しい、大体、髪が金髪なんだからバニルじゃない。じゃあ誰が来たんだ?俺は首をかしげながらソファの所まで行くと

「やあ、カズマ君。久しぶりだね」

「あ、お久しぶりです」

 口ひげを上品に蓄えた金髪の紳士、この町の領主であるダクネスの親父さんがそこにいたのである。なんで、こんな偉い人がうちに来たんだ?領主ともなれば俺を呼び出すなり、使いの者をよこすなりするのが普通なのに領主自らやって来るなんてあり得ない話だ。かと言って可愛い一人娘のダクネスの様子を見に来ただけとも思えない様子である。俺は取り敢えずといった感じでダクネス親子に挟まれる感じで斜め前の席に着いた。

「突然、押し掛けて申し訳ないね」

「いえ、こちらこそお待たせしてしまったみたいで申し訳ありませんでした」

「それはこちらが勝手にやって来たのだからしょうがない事だよ。それよりララティーナは君達に迷惑をかけたりしていないかい?」

「い、いえ、そんな事は・・・」

「カズマ、そこは迷惑なんてかけられてない!とキッパリ答えてくれ」

「大丈夫です。ダクネスはとってもいい子にしてますよ。私に隠れてこっそりゼル帝に餌をあげていたり、ちょむすけを膝に抱いて背中をなでなでしながらニコニコ可愛らしい笑顔を浮かべてます。ただ、タマに無防備に裸みたいな格好で家の中をウロウロ歩いてますけど」

「アクア!余計な事を言うな」///

 俺が言葉を濁してダクネスの親父さんの質問をかわしていたというのに空気の読めないアクアが普段のダクネスの様子をあっさり暴露してしまう。それを聞いたダクネスの親父さんは呆れ笑いをしながら溜息をついて愛娘を見つめる。

「お、お父様。この二人は場を弁えずキツい冗談を言うのが好きで私は決してその様な事は」

「ララティーナ、お前には自由に仕事を選ばせているが人様に迷惑を掛けるのは感心せんな。特にカズマ君に迷惑を掛け過ぎると嫁にして貰えなくなるぞ」

「な、何を言っているのですか。お父様」///

「その話はキッパリお断りしたじゃないですか」

「・・・ムッ」///

「まあ、カズマ君には当分、お前の面倒を見て貰う事になるのだから、もう少し慎みを持って行動する様にしなさい」

「で、ですから私は・・・」///

「さてカズマ君、私が今日ここに来たのは君やララティーナだけじゃなく、君達のパーティーに用があって来たんだよ」

「俺達全員にですか」

「実は・・・急で申し訳ないのだが隣町のクラッチへ行ってくれないか」

 娘絡みの談笑を終えた領主が用件を真剣な眼差しで斬り出してきた。しかもその用件がさっきまでギルドの酒場でエリス様が話しをしていたものと同じ。

「隣町で何かあったんですか?」

「うむ、隣町の領主から相談をされてね・・・どうやらクラッチに魔王軍の幹部が住み付いたらしいんだよ」

「隣町にですか!?」

「ああ、そのせいでクラッチの町が随分酷い状態になってしまったらしくてね。助けを求められたんだよ」

「けど魔王軍の幹部が町に住み付いたというなら町の冒険者が立ち向かったり王都から腕利きの騎士や兵士を派遣して貰えばいいんじゃないんですか」

「君も知っての通りこのアクセルの町は王都から、そして魔王の城から一番遠い町、そして隣町のクラッチは二番目に遠い町。だから王都からの騎士の派遣には時間が掛かり過ぎてしまうんだよ」

「けど町の魔法使いに頼んでテレポートを使えばいいじゃないですか。もし直接クラッチの町に来れないなら、アクセル経由で行き来すればいいと思います」

「確かにね。けど事は急を要するらしいんだ。町のかなりの部分がスラム化してしまって町から住民や冒険者たちが逃げ出し始めてしまっているそうなんだよ」

「はぁ!?」

「王都には何度も騎士派遣の申し出をしているそうだが王都も王都で魔王軍への対応で手一杯の状態だから中々、申し出を受けて貰えないらしくてね。このままグズグズしていると町がもぬけのカラになって魔王軍幹部の根城になってしまう」

「・・・それで俺達に?」

「ああ、君達の活躍の噂は隣町にも聞こえている様で君達なら町に住み付いた魔王軍の幹部を倒せるかもしれないと隣町の領主自ら私に君達の派遣を頼み込んで来たのだよ」

 確かに退屈はしていた。エリス様の頼みもある。それに町の領主でありパーティーメンバーのダクネスの父親にこう言われてしまっては断れないのだが、自分から進んで魔王軍の幹部を退治しに行くなんて出来れば避けたい話だ。多分そんな考えが顔に出てしまったのだろう、ダクネスの親父さんが

「魔王軍の幹部を四人も倒した君ならきっとクラッチの町に住み付いた幹部も倒せる筈だ。この通り!なんとか、この依頼を受けて貰えないだろうか」

 リビングテーブルに両手を着き、額を擦りつける様にして俺に頭を下げて来た。

「いや、ちょっと待って下さい。そんな事されても・・・」

「お任せ下さい。魔王軍の幹部なんてこの高貴なるアーク・プリーストのアクア様がちゃっちゃっと片付けてあげますよ」

「本当かね!?」

「ア、アクア、お前なにを勝手に・・・」

「我が名はめぐみん!この町最強の魔法使いにして数々の大物賞金首を屠りし者。町に住み付くような厚かましい魔王軍幹部など私の爆裂魔法で消し飛ばして見せましょう」

 俺が返事を渋っているのを見てアクアとめぐみんが勝手に話を進めてしまう。これはマズい展開だ。なんとか二人を思い止まらせないと。

「ちょっと待て、お前の爆裂魔法を街中でぶっ放したらクラッチの町がエライ事になるぞ。それじゃあまた、町の損害の賠償をしろと言われかねない」

「いや、その心配はしなくていい。隣町の領主は魔王軍の幹部を撃退できるなら多少の損害はやむを得ないと思っているから思い切りやってくれて構わない」

「本当ですかっ!ふふふ・・・一度町のど真ん中に私の爆裂魔法を放ってみたかったのです」

「思いっ切りやっちゃっていいわよ、めぐみん。もし爆裂魔法で火事が起こっても私の力で消火しちゃうから心配しないで」

「めぐみん、アクア、お前ら隣町を壊滅させるつもりか」

「カズマ、この話、受けようじゃないか。私もクルセイダーとして困っている人間を見捨ててはおけない」

「ダクネス・・・お前まで」

「頼むよカズマ君、君だけが頼りなんだ」

 領主であるダクネスの親父さんがトドメと言わんばかりに最後の一押しをしてくる。金と名誉を手に入れた人間はやはり何かしらの義務を負わされてしまうモノなのか?俺はもっとお気楽な冒険者ライフを楽しみたいだけなのに。この場にいる五人の内、四人が隣町への魔王軍幹部討伐に乗り気になってしまっていて俺一人で断れる空気じゃない。まあエリス様の件もあるし、しゃーないか。俺は覚悟を決めて

「・・・わかりました。どこまでお役に立てるか分かりませんが・・・」

「おお!ありがとうカズマ君。それでこそララティーナの婿の相応しい」

「いや、ドサクサ紛れにその話を絡めるのやめて貰えますか」

「君ならきっと隣町の窮状を救ってくれるに違いない。期待しているよカズマ君。もちろんこの依頼に成功した暁には相応の報酬を払わせて貰うから安心してくれ」

 今となっては金なんてどうでもいい、それよりもまず自分の安全を確保したい気持ちで一杯だ。けど引き受けた以上はこの機会を無駄にする必要は無いと思い、

「じゃあ今回の依頼を無事にこなせる様にエリス教会に行ってお祈りでもして来ますよ」

 そう言って席を立った。

「ちょっとカズマ、お祈りするならアクシズ教会か私に直に祈りなさいよ」

「うるせえ駄女神。お前なんかに祈ったって芸達者になるくらいで大したご利益ねえよ」

「あ~!それは私の宴会芸スキルに対する挑戦ね。いいわ、とっておきのヤツを見せてあげる。それを見て私にひれ伏しなさい」

 俺は不満を漏らすアクアを無視してダクネスの親父さんに一礼してから家を出てエリス教会に向かった。この世界、この国の国教はエリス教であり領主であるダスティネス家は代々、敬虔なエリス教徒だという事もあるのだろう、町にはいくつものエリス教の教会があるが俺はその中でも一番大きな教会に向かい、その扉を開こうとすると後ろからポンポンと肩を叩かれたので振り返ってみると

「やっぱり来てくれたんだね」

「ひょっとして・・・うちでの会話、覗いてました?」

「その言い方はちょっと失礼だよ。天界に帰って様子を見てただけ」

「神様って案外ズルい存在ですよね」

「まあ信仰心なんて人それぞれだから、そう思って貰って構わないよ」

 ニッコリと俺の皮肉をかわすクリスがそこにはいた。どんなにズルいと思ってもこの笑顔には勝てないと観念して、

「詳しく話を聞かせて貰えます?」

「うん、実は私からの依頼も隣町のクラッチに住み付いた魔王軍の幹部の事なんだよね」

「あれ?エリス様の同級生だって言ってませんでした?」

「・・・だから・・・その子が堕天して魔王軍の幹部になっちゃったみたいなの」

「え~、じゃあ俺は今回、元・女神を退治しないといけないんですか」

「そういう事になるね・・・けど私としては彼女を説得して欲しいんだよ」

「説得?」

「堕天した女神が天界に帰るには、その罪を償わないといけないし、それには凄く時間が掛かるけど少なくとも今のままじゃマズいからさ」

「魔王軍なんか辞めて反省して天界に帰りなさいって説得するんですか」

「まあ簡単に言えばね」

「けど堕天なんかする女神がそんな簡単に説得に応じますか?」

「確かに我儘な所があるけど根は優しい子なんだよ。君ならきっと説得できるよ」

「それって・・・俺がアクアをコキ使ってる実績を見込んで言ってません?」

「・・・そ、そんな事ないよ」

「まあ確かに退治するより説得する方が俺自身安全なんですけどね」

「彼女もアクア先輩にはお世話になった子だから、君ならうまく説得できると思う」

「エリス様・・・一つ教えて貰ってもいいですか」

「何かな?」

「エリス様がアクアの事を先輩って呼んだり、隣町に住み付いた魔王軍の幹部を同級生と言ったり、それって天界にも学校みたいなモンがあるって事ですか」

「うん、あるよ。想像し難いかもしれないけど天界には大勢の神がいて色々な仕事を分担しているの。その為の学校があるんだよ」

「じゃあ人間の世界とそれほど変わらないって事ですか?」

「そうだね、男女の区別があって、色々な人がいるって意味じゃほとんど同じだね」

「ふ~ん・・・いわゆる八百万の神って奴ですね」

「そうそう、そんな感じ」

「じゃあアクアはそこでエリス様の先輩だったんですか」

「うん、あの頃アクア先輩って学校では超有名人だったんだよ」

「あれだけの変な奴、天界でも珍しいんでしょうね」

「まあ、それは否定しないけど・・・天才アクアって言われてたんだから」

「は?天才!?」

「うん、水のアクア、炎のサーラマ、あの頃の学校の二大巨頭だったの」

「・・・俺はもう神が信じられない」

「その辺の事はまたの機会にゆっくり聞かせてあげるよ。で、話を戻すけど今回、クラッチの町に住み付いた堕天した女神の名前はエライオン。油を司る女神」

「アブラ?アブラって料理とか燃料に使う油ですか?」

「うん、その油。なんにでも神様は宿っているし、それを見守っているもんなんだよ」

「だから学校まであるんですもんね」

「そういう事。私が君に頼みたいのは堕天と魔王軍に加入した理由を聞き出す事、それとそれを止めるように説得する事。モチロン私も頑張るつもりだけど力を貸して」

「じゃあエリス様もクリスとしてクラッチへ行くんですね」

「そのつもりだけど」

「けど大丈夫ですか、話に聞いたところによるとクラッチの町は今、スラム化してるらしいですよ」

「あ~、それね・・・まあスラム化って言えば言えるんだけど」

 クリスは例によって例の如く頬の傷を指先でポリポリとかき始める。俺よりクリスとの付き合いが長いダクネスが言っていた、これはクリスが何かを誤魔化す時のクセ。何か隠し事してるのか?

「・・・隣町で何が起こってるんですか?」

「それは行ってみれば解るよ。私が君のパーティーと行動を共にすると君にとって余り都合が良くないだろうから別行動になるけど連絡はこっちから取る様にするからヨロシクね」

「あ、ちょっとエリス様」

 俺の返事を聞く事なくクリスは盗賊らしく軽やかにその場を去って行ってしまった。本当に隣町のクラッチでは一体何が起こっているんだ?それにエリス様の同級生、アクアの後輩だと言うエライオンとか言う堕天した女神、略して堕女神・・・なんでだろう?堕天使とか言うと背徳感タップリのいかにも悪者って感じの響きなのに、ダメガミっていうと途端に間抜けに聞こえてくる。こりゃ絶対アクアのせいだな・・・この世界に転生して以来の経験で俺には分かる。この堕女神はきっとアクアと同類に決まっている。それなら付け込む隙はいくらでもありそうだ。

 

 

「ちょむすけ、いい子にしているのですよ」

「ちょっと変態仮面、ゼル帝におかしな物を食べさせないで頂戴ね」

「ふははは、昨夜、貴様らが隣町に行く事を見通したと思ったら朝っぱらからいきなり押し掛けて来て、猫とヒヨコを預かれなどと言語道断。このチンピラ女神に爆裂娘、うちは魔道具屋であってペットホテルではないぞ」

「まあまあ、バニルさん。他ならぬアクア様とめぐみんさんの頼みなんですし、いいじゃありませんか」

「ウィズよ、店主の貴様がその様な態度だから、この様なならず者がつけ上がるのだ。そして隣町で思わぬ関係進展があるかもしれないと甘すぎる期待をして昨夜ロクに眠れなかった小僧よ。貴様もパーティーのリーダーとしてメンバーの管理くらいちゃんとやれ」

「そ、そ、そんな事ねえから、昨夜はぐっすりだったからな」

 翌日の朝、俺達は隣町・クラッチに出発するにあたってペットの猫とヒヨコをウィズの魔道具店に預けに来たのだが案の定、従業員ですっかり町の一員となってしまった悪魔バニルが文句を言ってきた。まあ、当然の反応だがこんな所でグズグズしている訳にもいかないから俺はバニルに手招きをして魔道具店の軒先から少し離れると

「なあバニル・・・ちょっと」

「なんだ?貴様の様なゲスに呼びつけられるのは悪魔と言えども気分が悪いのだぞ」

「悪魔にゲスとか言われたくねえよ」

「貴様の様なゲスは魔界にも滅多にいない。誇りに思うがいい」

「だから嬉しくねえって。それよりも最近、店の調子はどうだ?」

「ふふふ、貴様から買い叩いた知的財産を活用して売り上げは嫌増ししておるわ」

「じゃあその分、ウィズが無駄遣いをしまくってるって事だな」

「くっ!魔界の伯爵である我の様子を見通すとは貴様、いつから冒険者から悪魔にジョブチェンジをしたのだ」

「そうだと思ってこの話を持ってきたんだ。俺達が隣町に出掛けている間、猫とヒヨコの世話はウィズにやらせろよ。そうすれば商売の邪魔にならなくて済むだろ」

「悪魔に生まれて数百年・・・まさかこの私自身がこれ程までに魅惑的な悪魔のささやきを耳にする羽目になるとは見通せなかったぞ。確かにそれは極めて合理的判断だが、一体何が望みだ、胸の小さい盗賊娘のスリーサイズでも見通して欲しいのか?」

「え?そんな事出来るの♪・・・じゃなくて、ちょっと魔王軍幹部のエライオンって奴の事を教えて欲しいんだよ」

「ほう、貴様がその名を知っているとは思わなかったな。確かにエライオンは魔王軍に八人、いや今となっては四人いる幹部の一人である」

「聞いたところじゃ元々女神だって話じゃないか。どうして女神が魔王軍に入ったんだよ?」

「ふっ、簡単の事だ。堕天し、人間界にやって来てロクに食っていけなかったからだ」

「食いつなぐ為に魔王軍に入ったのかよ!?」

「別におかしな事ではあるまい。己の欲望に勝てないのは、なにも人に限った事ではない」

「なるほど、そういう事か」

「ロクな女性経験も無いクセに周囲が女だらけの童貞小僧の貴様に見通す悪魔・バニルが予言をくれてやろう。貴様は今回のクエストで生きるか死ぬかの選択に迫られる事になる。しかも、その死の試練はあのチンピラ女神でも覆せないモノだからよく考えて行動をするのだな」

「死の試練?どういう事だよバニル」

「では確かに猫とヒヨコは預かった。安心して旅立つがよい」

 一方的にそう言ってバニルは店の中に入って行ってしまった。死の試練?また死ぬのか?けど、バニルの言い方だとその選択権が俺にあるみたいな感じだし、一体何が起こるんだ?とにかく俺達はウィズに猫とヒヨコを預けるとダクネスの実家であるダスティネス家の屋敷に向かった。と言うのもこのアクセルの町から一番近い隣町・クラッチ行きの馬車は、いつもなら沢山走っているのだが、今回の騒ぎのせいでクラッチに行きたがる人が減る一方で結果、クラッチ行きの馬車が現在は運航を取り止めてしまっていて移動には個別に馬車をチャーターするしかなかったのである。

 

― 続く ―

 


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