艦隊これくしょん~五人の最強提督~   作:ODINMk‐3

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第1章“最強提督が着任しました。これより、艦隊の指揮と敵勢力の破壊を行います”
第1海 早速騒ぐ三バカ


<長崎県旧佐世保市都市内>

 

新幹線で九州地方一栄えている博多に向かい、そこでちょっと観光してから高速バスで佐世保鎮守府に近い都市で降りて、そこから徒歩である。

旧佐世保市までの道のりに何も障害はなかったが、何よりこの長い徒歩が俺達最後の難関である。

 

明石「ハァ……ハァ……」

 

間宮「さ、佐世保鎮守府までとても長いですね……」

 

見ての通り、皆は重い荷物を持っての徒歩だ。俺や咲姫達は長い距離を歩いていたが、こいつらは完璧に体力がない。まあ、水上スキーだからね……

 

翔「ふぅ……皆、大丈夫かぁ?」

 

金剛「フゥ~……カ、翔……very tiredデース……」

 

雪風「雪風……もう、歩けないですぅ……」

 

ほぼ皆が体力の限界であって、キャリーバッグを椅子代わりにして、お茶を飲んでいたりする。そんな中、俺達はピンピンしている。……まあ、一週間飲まず食わずで全力戦闘続けたことのある奴だからな……

 

大淀「翔さん、地図によると元々此処は旧佐世保市のようです。あそこから歩いて半時間ほどでしょう。……まだまだ、道は長いです……」

 

大淀の説明によって、全員の疲れの顔がより表面に現れてきた。暁は駄々を捏ねるし、体力のない間宮や伊良湖は絶望に近い顔色になっている。こりゃ、皆限界だな……

 

成人「本来は、この旧佐世保市までの高速バスがあれだったのですが……このザマじゃあ、無理ですね……」

 

周囲を見渡すばかり、寂れたビルやひび割れたコンクリートロードだ。草木が侵食しているところまである。

完璧に人がいなくなったこの都市は、ゆっくりと元の姿に戻るだろう……

 

翔「……成人、もう目で分かるように皆体力の限界だ。ハザマを用いて鎮守府に行こう」

 

ですね、という顔をした成人は空に拳を振るった。

 

パリィィンッ!!

 

蒼龍「……そういえば、成人って変な異空間の通路創ってるけど、それって何?」

 

成人「そうですね……いわば現実と非現実の境界ですかね。

名称は『ハザマ』。昔、ある一人の胡散臭い女性が空間を切って、閉鎖させた楽園の管理や外の世界に行く際に用いったとされる異空間を見て、僕もやってみようとしたらやれました」

 

『すごっ!!』

 

ああ……アイツの『スキマ』だな。まあ、目がグリッグリ動いてたからメチャきしょかったけどね。

 

成人「この異空間は距離や時空、次元をも越えるものです。まあ、簡単に言えばどこぞの某青狸のドアみたいなものですよ」

 

飛龍「というか、それ使えば簡単に着いたんじゃないの?」

 

確かに……と、皆は口を揃えてそう言った。

しかし、成人は微笑んで普通に答えた。

 

成人「何を言うんですか。

もし、これ使ってたら新幹線やバスに乗ってる時間が無駄でしたよ?それに、観光もできたじゃないですか。近道よりも回り道にした方がいいものもありますよ?」

 

長門「確かに……良かったな。すぐ鎮守府に行くよりも、ちょっとは息抜きや寄り道もいいものだな」

 

硬派の長門がそういう事言うなんてな。清志……アイツもなかなか策略家じゃんかよ。

 

翔「そんじゃ、俺はハザマ通らずにダイレクトに行くから競走じゃあっ!!!」

 

俺は持ち前の足のスピードで、建造物構わず、暴走列車の如く鎮守府へと走った。

 

(2秒後…)←秒速1000mくらいで走ってます(笑)

 

翔「ゴオオオオォォォォォォォルゥッ!!!!」

 

ズザアアァァァァァッ!!!!!

 

鎮守府が見えると、思いっきりスライディングキックをする。

 

成人「おぉおぉ~、早いですねぇ~」

 

希「パパ、オ○ンピックに出れば?」

 

翔「だが断る!!」キリッ

 

希の頭をわしゃわしゃと撫でる。きゃ~♪と嬉しそうな顔である。

 

武蔵「此処が佐世保鎮守府か……って、早っ!!」

 

島風「おぉ~っ、はっや~い!!」キラキラ

 

翔「遅いな~、お前ら~」

 

ケラケラと笑いながらハザマから出てくる皆を見る。島風メッチャ目キラキラしてるし……他何か凄いのか引いているのか分からん目だな……

 

赤城「ええと……どれくらい……Oh…」

 

加賀「見事に都市が瓦礫と化してるわね……」

 

瑞鶴「ご丁寧に、マイロードも作っちゃってるわ……」

 

後ろを振り向くと、あんなに聳え立ってたビルが見事に瓦礫の山となり、地面が大きく抉れていた。……エ○ァかな?

 

咲姫「おお、相変わらずの被害っぷりね」

 

成人「というか、彼の通る道の周りは基本的に焼け野原か瓦礫の山か血の海k」

 

翔「おいやめろっ!!!」

 

こいつ、ヤベエこと言ったぞ!モロやべぇっ!!!

 

比叡「ち、血の海って……まさか貴方っ……!!」

 

翔「ち、ちげえぞ比叡!!やったとしても、コイツもだからな!!」

 

成人「あァッ!俺は正当防衛しただけじゃゴルァッ!!」

 

こうなると俺達は止まらない。すぐに成人の胸ぐらを掴む。

 

翔「あァッ!?お前のクソジジイとクソババアのせいでうちゃあ、父母亡くして可愛い妹と生き別れたんたぞゴルァッ!!!!」

 

咲姫「(可愛いなんて……//////)」←こいつ妹

 

成人「知るかクソガキがっ!!!

俺だって父母と兄姉眼中でミキサーされたんだぞっ!?テメエ赤子だったから知らんけどよぉっ、こっちゃあクッソ苦しかったんだぞゴルァッ!!!!」

 

プチッ

 

こいつっ……マジでブチ殺すッ!!!!こっちは虐待されたんだぞ!?お前らはのうのうとイギリスに行きやがって……!!!

 

翔「テメエッ……!!!!」

 

成人「アァッ_」

 

成人の頭を掴み、ハザマへと投げつける。そして、そのハザマへと入っていったのだった……

 

~~~~

 

あぁ~……全く、あの二人は相変わらずケンカしてるよ、もうっ……

 

「邪魔なんじゃ、このクソ野郎オォォ!!」

「消えろや、ゴミクズがァッ!!!」

 

ハザマから二人の姿は見えないものの、でっけえ罵声と銃声や肉の斬る音が聞こえてくる。

 

長門「な、成人のキャラが崩壊してるぞ……」

 

陸奥「成人も男の子なのね」クスクス

 

陸奥さん、そこ笑うとこじゃないよ……

 

天龍「な、なぁ……止めなくてもいいのか?」

 

希「放っておくのが妥当だよ天龍。だって二人を仲裁する奴、ほとんどスライスハムにされたり挽き肉にされてるから」

 

『怖っ!!』

 

というか、あの二人あの惨劇直後に大虐殺を起こした張本人だからね……暴走しても仕方ないよ。

 

電「……それよりも、翔さんの妹さんってどんな人なのです?」

 

咲姫「っつっ!!」ビクッ

 

翔君の妹……それは、私の事だ。

しかし、厳密にはほぼ同時に生まれたため、どっちが大きいのか分からない。とりあえずリーダーシップのある翔君を『兄』としているのだが、いざという時は私が『姉』となる。

 

響「……なるほど。つまり、咲姫さんが翔の妹なのか」

 

咲姫「なっ……!!!//////////」

 

自然に、顔が熱くなっていく。こうなると、確実にばれてしまう。

 

榛名「もっ、もしかして、禁断の恋ですか!?」

 

比叡「さ、咲姫さん!!是非、その秘訣を教えてくだs」

 

霧島「比叡御姉様。やめてください」ビシッ

 

そ、そう言われても翔君と私は性別違うし告白と同時に[アッー!]したしぃ……

 

咲姫「~~~~~~~!!!!」

 

あまりの恥ずかしさに何も言うことができなかった。

無意識に、私はロケランを両手に担いでいる。そして、空いているハザマに片足をかけた。

 

咲姫「翔君のっ……」

 

『えっ??』

 

咲姫「翔君のっ、バカアアアァァァァァ!!!」

 

ドドドドドドドド……!!!!

 

「「ギャアアアアァァァァァ!!!!」」

 

トリガーを引いて、大量のミサイル弾を二人にぶつけた。発射音と爆発音が炸裂し、二人の断末魔が木霊するのだった…




※彼らは基本的にこんな感じです

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