艦隊これくしょん~五人の最強提督~   作:ODINMk‐3

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第28海 舞鶴のレクイエム(翔)

<舞鶴鎮守府>

 

ギャリイイィィィィィ!!!!

 

翔「ほらほらァ、死にたくねえならもがけもがけ!!」

 

真っ暗であまり見えない鎮守府の中、俺はチェーンソーを憲兵に振るいまくって鮮血と肉片のシャワーカーテンを作り上げる。

見てはいないがその時に廊下の敵を全て潰したのか、咲姫が拳銃に切り換えて廊下を突っ走る。と同時に地雷がコトコトと転がるのが分かる。

 

翔「(チッ、引っ掛かりやがったッ)お、おーい!死ぬなよー!!」

 

咲姫「当たり前でしょ?とりあえずぶっ殺しまくって帰りましょ!」

 

ああ!と反応を示して、片方のチェーンソーを挙げて振る。だが、反応無し……まあ仕方ない。

行ったことが分かるとチェーンソーを起動したまま投げて、一人喉元に刺してそのまま酷い姿で死ぬ。

 

翔「チッ、土木用チェーンソー使えねえな。まあ、からといって俺のチェーンソーはオーバーキルすぎるんだよね」

 

既に付けている黒い銃を撃ち続けながら、腰のホルダーの銃を両手に構える。

 

「へっ!!アン○ラの魔女の真似かい?」

 

翔「だとすりゃあ、分かるだろ?結末が!!」

 

接近戦に持ち込み、オーバーロードによる常時ウィッ○タイムの空間内で敵を殴ると同時に急所である頭、心臓、肝臓に発砲する。

 

翔「ふんっ!!」

 

「なっ!?ガァッ!?ギャッ!!」

 

ベキッ!グシャッ!バギッ!!

 

右手の銃をホルダーに戻すと同時に懐に潜り込み、足を掴むと何度も床に叩きつける。そして……

 

ドゴオォッ!!!!

 

『グァッ!!!』

 

ジャアントスイングを一回転、そのままの勢いで密集する憲兵らに投げつけた。無論、対応と仲間を撃つことの出来ぬ奴らはそのままぶつかって態勢を崩した。

 

翔「じゃあな……」

 

「ヒ……元帥様アアアァァァァ!!!!」

 

グシャアッ!!!!

 

追撃するかのように塊に明石にレンチメイスとブレイドメイスによる打撃で一撃で憲兵は死んだ。

……にしても、元帥様か。そこは普通奥さんか両親、子供の名を出すのが妥当だろ。まっ、きっと海軍に入ったことで人間関係崩壊しただろうけど。

 

翔「さてと……残りを潰すか」

 

動かぬように、転がっている憲兵の額に銃を撃ちまくって追撃させないようにする。

そして血に汚れたジャンパーを脱ぎ捨てて、二階への階段をゆっくりと踏みしめて上るのだった。

 

~~~~

 

<二階>

 

「見つけたぞ!隊長!!」

 

「ああっ!この人の道を外れた悪魔め!!我らの鉄槌を受けよ!!」

 

ダダダダダダダダダダダ……!!!!!

 

チッ、鉄槌の癖してガトリングとか……。まあ、俺が言う台詞じゃないけど。

というか、周り隊長やってんだから手伝えよ。

 

翔「艦娘という戦乙女を穢している時点でテメエらは人の道外してんだよ!!!」

 

当然、此方のサイドではガトリングの弾なんか拡散されている弾にすぎない。端を駆け抜けて、隊長のガトリングを強奪する。

 

「!?と、虎の子のガトリングガンが……」

 

翔「随分とショボい虎の子だな。RPGぐらい抱えてこいやアアァァァァ!!!!!」

 

と、いう訳で仕返しスタート。しかも、何気に連射性が此方の武器より上という。そろそろ新しい武器作ろうかな?

 

翔「……チッ、使えねえな。ガトリングともいえども、弾無くてはただの巻き取り器だ」ポイッ

 

ふと、周りを見渡すと誰もいなかった。というか、静かすぎる。

 

翔「(……あっちに行ったか。まあ、大丈夫だろ)」

 

と、言うわけで大将に喧嘩を売りに行くのだった。

 

~~~~

 

翔「My mother kill me.My father eating me.My bother`s sister`s under the table……」

 

そう呟きながら、菊一文字を鞘から抜く。その白い刃からは、まるで人の血を欲しているかのように恐ろしい力が渦巻いている。

 

翔「……此処か」

 

歩いていると、ついに見つけた。豪華な装飾して、隣に見たくもない部屋が窓を通して見える。

となると、此処が大将の部屋か。

気づいているだろうが足音を立てずに目の前に来て、ノックを四回する。意味は無論、し……死だ。

 

翔「……よう、傲慢な人間よ。殺しに参った」

 

「……」

 

静かだな。まあ、此処は……!!

 

翔「提督さーん、あーそーぼー!!!」

 

ジャキッ、ドオォォンッ!!!!

 

可愛らしい言葉とは裏腹に、扉から離れるとロケットランチャーでも破格の破壊力を誇るラグナランチャーを撃った。

豪華な装飾を焼き払い、扉を燃やし尽くす。その炎にも気にせずに、俺は室内に歩み寄った。

 

「……!!貴様、いつから!!」

 

翔「バカか?こんな騒動ありゃあ、すぐ気づくだろ。まあ、此処に留まってくれるだけマシだがな」

 

菊一文字を偉そうな顔をして勲章に軍服に身に付けている男の首に刀を向ける。

 

「貴様、俺を誰だと思っている!海軍の最強提督の一人なんだぞ!!無価値な貴様が殺していい男では無いのだぞ!!!」

 

翔「へぇ……良いこと教えてやるよ。

テメエの言うその口はな、生きてりゃ威張り回して周りを尻敷かせるようなモンだが、死ねば周りを失望させテメエのある誇りや勲章とやらは時代にかき消されるに過ぎねえんだよ」

 

不敵な笑みで男を睨みつけ、刀を下げると歩み寄る。それに、男は恐怖に怯えながら手に銃を取って発砲する。

 

「ヒッ、近寄るな……!!」

 

翔「お前のその口は、元々は向けられたものではないのか?

アイツらを人質に取り、本能のままに生き、命を粗末にし、何もかも責任転嫁して自分の満足するままに従わせる貴様が……言う口なんかじゃねぇっ!!!!」

 

刀を振るい、男の足を斬る。ごろりと足は倒れて、男も倒れる。その時に銃も手から離れる。

 

「ッガァッ……!!!何が、悪いんだよ……あのクソ共は……兵器なんだぞ……そんな奴らに向ける愛情も友情も、意味なんて無い……アイツらは俺の犬なんだよ……俺に躾られ、快楽に溺れさせ、そして役立たずなんだよ……綺麗な女の姿して気味わりいんだよッ!!!!」

 

グシャアッ!!!!

 

男は転がった銃に手を出すが、その隙に俺は出した手を思いっきり踏み潰す。弾力の中に固さもあるが、容赦なく手を踏み潰して骨と肉と血だけにした。

 

翔「……オイ、テメエ……」

 

「ウデがァッ、ウデがフッ!!??」ドゴォッ!!!

 

翔「ネメエのそんな下らねえ偏見で、何人の命を無くした……さあ、教えろ」

 

「知らね、ガアァッ!!痛い、痛いィッ!!!」

 

痛いと悶えているが、構わず頭を掴んであらゆる所にぶつけまくった。床、壁、シャンデリア、窓ガラス、何度も何度もぶつけた。

十分ぶつけた後に、仰向けに倒させて菊一文字を喉元に向ける。俺の目は、きっと養畜場のブタを見ている目だろう。

 

翔「……もう、いい。死ね、死んで詫びろ。死んであっちのアイツらに詫びて来い」

 

「チ、マッ……」

 

グサッ……

 

そして、喉元に突き刺した。滴る血が、菊一文字の白い刃に吸収される。そして、そこから菊の花が咲き始める。その菊の花は生きてるかのように茎をうねらせて、男の体にまとわりつく。そして、次々と花が咲くと菊は喰い殺し始めた。

その光景をじっと見て、菊の花が埋め尽くされるまで眺めていた……

 

翔「……大淀、聞こえるか」

 

大淀『はい、翔さん。大将を』

 

翔「ああ、今頃地獄で釜茹でか串刺しされている頃だろうな」

 

そうですか、と大淀のやたら無機質な声。

その時、大淀が焦りに溢れた声を上げた。

 

大淀『翔さんッ、逃げて下さいッ!!!』

 

翔「ッ!?まさか、成人かッ!!」

 

ヤベェぞ……アイツが本気になったら、この世界丸々無くなるぞオイッ!!!

とりあえず、逃げるか!!

 

パリイィンッ!!!

 

飛び出して、海に飛び込む。そしてそのまま、鎮守府へ泳いで帰るのだった……

 

ドゴオオオオォォォォォンッ!!!!!




<翔>
・憲兵を殺す
・大将も殺す

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