艦隊これくしょん~五人の最強提督~   作:ODINMk‐3

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第11海 あたしの慎ましい(意味深)戦い

<南西諸島海域 2-2 パシー島沖>

 

ザアアァァァ…

 

長門「……大和、偵察機からはどうだ?」

 

大和「……まだです。水上機は艦上機よりも遅いので、時間がかかるかと……」

 

長門と大和が先陣を切って偵察機で索敵をしているが……まだ敵を見つけきれない。

 

希「……見つからないね」

 

武蔵「だな。だが灯台元暗し、私達は目視で索敵を行おう」

 

高雄「ですね。今までの航行で敵艦どころか敵艦載機ですらいなかった……思えば、翔さんという存在がどれくらい凄いのか分かります」

 

愛宕「確かにねぇ。ほぼ毎日、敵を見つけて飛んでいく翔さんの姿が必ず目に入るから」

 

それに皆は感心なのか呆れなのか、微妙な笑みを浮かべた。陸奥は第三砲塔を気にしていたり、大和と長門は話し合ったりと警戒は非常に甘そうに見える。

しかし、あたしの目には見えていた。此処から数km先、二つの小島の裏に深海棲艦が此方の様子を伺いながら待機していることを。

 

希「……大和、長門。あの二つの小島の裏手に深海棲艦がいるよ」

 

大和「……!!あの小島?偵察機で_」

 

希「偵察機を戻して。なるべく、彼らに見えないように」

 

長門「な、何でだ希?」

 

それに、あたしは立ち止まって四連装のカオスランチャーを二挺両肩に担ぐ。照準はあの小島ではなく、その小島の外側の海にだ。

 

陸奥「……!!なるほど、そのミサイルで相手の背後を突いて島の間に出たところに砲雷撃をしかけるってわけね!!」

 

希「砲の仰角を上げて迫撃を仕掛けるって手もあるけど、高角砲を持ってないから駄目。それにあったとしても狙いづらいし、この方法が確実性があるから」

 

武蔵「ならば、砲撃準備だな。全砲門、正面に集中!」

 

鈍い音と共に、戦艦四隻と巡洋艦二隻の砲が正面にその筒を向ける。しかし、作戦がばれないように全員が六方向を向いている。

それと同時に、あたしは相手に悟られぬようにカオスランチャーを海中に放った。

LBXのミサイルやバズーカは誘導性が高いかつ、空中でも水中でも秒速500mというスピードで向かうため、遠距離戦での安定性が高い。また、パパの技術によって散弾やスモーク弾、ネットも実用化されたためこういう作戦においては要となる武器である。

 

希「(あの距離で、かつ曲線を描くから最低でも9~10秒。着弾して敵が現れるのは1~2秒。大和達の砲弾はあの距離まで2~3秒はある。とすると、現れる時間は12~15秒

とすると……着弾前4~5秒前が確実に当たる!)」←これを約1秒

 

発射して、もう9秒くらいだ。あと2秒……

 

希「全艦、撃てぇー!!」

 

『てぇー!!』

 

その声と共に放たれる鋭い砲弾。摩擦熱で赤く輝く砲弾の流星群があの小島の間に弧を描く。

 

ドン…

 

ル級『ッ……!?』

 

ドオォォォン!!

 

微かに聞こえる着弾と、それによっていぶり出された深海棲艦。そして、赤い流星群が深海棲艦に直撃する。

 

希「っしゃあ!!」

 

大和「ふふっ、見事に引っ掛かったわね」

 

長門「相手の裏の裏をかく、か。少々反則に思えるが、まああの男の娘らしいな」

 

愛宕「ふふ~♪上手くいったわねえ、みーちゃん♪」

 

希「ニャーーー!!やめろぉぉぉ!!!!」

 

愛宕の豊満な胸を頭に乗っかられる。それに、敗北感がつのる。

何せ……あたし慎ましいんだもん。ママはあの爆乳を持ってるのに、何であたしはひんぬーなの??

 

貧乳はステータスだ!希少価値だ!!byこ○た

 

希「(ハッ!そうか……貧乳はステータスなのよ!巨乳や爆乳にも勝るものなのよ!!桜ホロなのよ!!」フンス

 

長門「お、おい……何言ってるんだ」

 

希「あっ……//////」プルプル

 

思わず口に出してしまったが故に、恥ずかしさと強まる敗北感に顔を隠して泣いてしまった。

 

希「シクシク…」プルプル…

 

武蔵「ど、どうした希!?」ポヨン

 

陸奥「な、何か具合悪いの?」ポヨン

 

高雄「とりあえず、撤退しましょう」バルン

 

愛宕「提督に連絡するわ!」ブルン

 

嗚呼、なぜだ神様。何故あたしの胸を大きくしなかったのか。教えてよ、教えなかったら炎崩し・極を喰らわせてやる!!

 

希「シクシク…」ペタペタ…

 

大和「……あっ」

 

『……』

 

沈黙。何か察した皆が申し訳ないという目で見てきて、長門がうずくまるあたしの頭を撫でている。

 

長門「……何か、すまない……」

 

希「……シクシク」

 

長門「そ、そうだ!私の外の人で元女子校の生徒会長はお前と同じだから!!ほら、泣くな、な!!」タユン

 

愛宕「あっ、提督。どうやらみーちゃん、おっぱいのことで泣いていたみたい。でも、無理そうだから帰るわね」←事の発端

 

ということで、あたしは大和の艤装に揺られて帰るのだった……。

 

希「……大和達の胸から200gくらい欲しい」ボソッ

 

~~~~

 

<執務室>

 

翔「ああ、分かった」ピッ

 

翔「……というわけだ、瑞k」

 

瑞鶴「何であたしがそんな下らない話を聞くのよ!!!」

 

翔「ブゴァッ!!!」ガシャン!

 

瑞鶴「いきなり呼ばれたのって、それかよアンタ!!というか、いーじゃん貧乳!肩こらないし、あれなんてただの脂肪よ!!!」

 

翔「そうじゃない。お前には仲間がいたというこt「知ってるわ、ボケ!!!」ゴフッ!!!」

 

ギイィィ…

 

如月「……瑞鶴さん」

 

瑞鶴「ん?如月、何か用なの?」

 

如月「……同志よ」

 

※↑Bカップです

 

瑞鶴「……そうね」←如月がBなのを知ってない

 

ガシッ

 

翔「(えっ、何このオチ!?というか何勝手に友情が芽生えてるの!?)」

 

プラズマ「翔さんは眠っているのdeath!!」

 

翔「ブベラァッ!!」




・雌雄 希(しゆう のぞみ)

年齢:1兆歳(しかし18歳差で高校生くらい)

身長:160cm

体重:49kg

容姿:両親譲りの黒髪だが目は橙色で、髪をツインテールに結んでいる。マジの童顔でラブライブの『矢澤にこ』に似ている。(マジでコスプレさせればにこちゃんである)
服装は両親譲りの半袖だが、下はショートパンツである。そのため、柔軟性はトップクラス。
そして、何よりなのは慎ましいこの平坦な胸である。基本的に翔と咲姫の家系は女性は胸はE~Hカップまであるらしいが何故こうなったのか、知る者はいない……

<概要>
佐世保鎮守府提督である翔とその妻咲姫の娘にして、望との双子の姉である。父の破天荒さと母の集中能力、そして二人のLBXの力を受け継ぎ、両親にも劣らぬ戦いをみせる。

<性格>
いつも明るくて天真爛漫。翔よりの性格で感情的だったり負けず嫌いだったりと一番激しい。
鎮守府の中では文月に近い扱いだが、戦いの中では発想力で策士として、また翔同様に切り込み隊長として先陣をきる。
両親のように狂ってはいないため、いつも正常である。しかし、両親の遺伝なだけあってか本気でキレると怒りの発端である存在を叩き潰す。やはり、あの両親にしてこの娘あり。

<戦闘能力>
バケモノ二人の子なだけか、二人に劣る面はあるものの十分無双できる力の持ち主。相当なパワフルファイターで、剛よく剛を制すといったところ。
父の発想力と破天荒さ、母の冷静さと集中能力を兼ね備えているため、立てる作戦にも大胆さや正確さが表れている。

<能力>
両親のLBXの能力を受け継いでいる。そのため、大して変わらない。

<弱点>
まず、暗いところが駄目らしい。理由とはいうと、両親が夜戦(意味深)に専念しすぎた故に、暗いところが怖くなったそうだ。
一番の弱点は胸である。そこを突かれたら、感情的な故に独り空しく泣くことが多い。
これらの弱点は比較的身近なため多くの艦娘が知っている。また、その弱点に共感(ZKとかKRとか…)する者もいる。

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