やはり俺が甲賀弦之介なのはまちがっている。 作:世間で言うジョージさん
書きたいこと書くとか言ってましたが、
そういう訳にもいかず、うーんって感じっすね。
とゆーわけでサクサクいきましょー。
どーぞ!
テニス勝負で勝利した八幡達であったが、勝負の際に流れ弾に被弾した戸部に異変が起きていたのである。
同グループの三浦は未だに惚けており、葉山は事態を収束しようと話し掛ける。
「げ、弦之介ぇぇぇぇ!!」
「どうしたんだ、戸部?怪我は大丈夫か?まずは落ち着いて話をしよう。」
「触るでない!この下郎がぁ!」
葉山の差し伸べた手を、戸部は叩き落とした。予想だに出来ない展開に目を白黒させる葉山であった。
一方、甲賀組は構えており、戸部を転生者であると感じていた。それも伊賀方の転生者であると。
「お主……何者じゃ!」
「ほぅ、何者とな?ならば答えてやろう。」
戸部は八幡を見て淡々と語りかける。
「死してこの世に生まれ落ち五百と有余年。ようやっと解脱したかと思うておったが…弦之介!この薬師寺天膳を見忘れたかぁ!!」
「いや、顔はまんま戸部じゃね?」
「元々私は知らないのだけれど。」
「戸部っち…それは痛いかな?って。」
「戸部くんは頭悪いから…その、悪いよみんな。」
「我も知らんぞ。クラスも違うしな。」
甲賀組(プラス雪乃)はみんな素の高校生モードに戻っていた。ギャラリーこそ居ないものの、既に葉山と三浦には転生者としての姿を見られている。
今更感は否めないが、あまりにも以前の天膳とのギャップがありすぎて緊張感の欠片も無かったのだ。しかも既に天膳の忍術の種は割れている。よって恐れる道理も無し。
「貴様らぁ!この天膳を虚仮にするかぁ!」
「虚仮も何も、五百と有余年ってお前三百年程死んでたんだろ?カウントすんのは生まれ落ちてからの年数だけにしろよ。馬鹿がバレるぞ?」
「ふ…ふざけるなぁ!この、甲賀者がぁぁぁ!!」
天膳は自身のキャラクター性を馬鹿にされた事で激昂する。ちなみに天膳自身は、クールで知的なミステリアスなキャラで売っているらしい。
然りとて天膳の本質は変わらず。
周りからの評価は、不死身のボケ役、ドジッ子属性、噛ませ犬、等々と碌なものは無かった。
天膳は怒髪天を衝くと言わんばかりに怒りを露にする。現代風に訳すと、天膳は激おこプンプン丸になっていた。
天膳は近くにあるラケットを拾い、八幡に斬りかかろうとするが、八幡はそれを瞳術で迎え討つのであった。
「見よ、天膳!」
「ぐぁぁぁ……げ、弦之、介ぇ……!」
※注意
ここから先は残酷な描写の為、お見せ出来ませんので想像にお任せします。
シーンは飛んで、規制解除。
「な、何をしたんだ比企谷?と、戸部が死んだじゃないか!いや、戸部の自殺か?それとも……」
「隼人…あーし、こ、恐いよぉ…」
「落ち着くんだ、優美子!あ……戸部の離れた体が、勝手に……」
※注意
ここから先は残酷な描写の為、お見せ出来ませんので想像にお任せします。
シーンは飛んで、規制解除。
「非道なり!弦之介ぇぇ!」
「いや、それお前が言うの?つーか、お前に言いたい事が幾つかある。時と場所を考えろ。争忍は無しだ。OK?」
「……納得のいく話なのだろうな?」
八幡達甲賀組は天膳を連れて平塚先生の元へと向かった。その間の葉山グループのフォローは雪乃に一任した。彼女ならばきっと大丈夫であろうと。
そして場所は変わり、生徒指導室。
八幡達甲賀組と天膳、それと平塚先生の対話が始まった。八幡は状況を簡単に説明すると、平塚先生はロダンの考える人のポーズをとった。この学校の教師は日常会話にも教育に対しての余念が無いのだろうか?否、平塚静は未だに知的派女教師のキャラでいるつもりである。依って、この演出はポーズであると言えよう。
真実は本人のみが知る。
話を戻して、平塚先生は語りかける。
「戸部…いや、天膳だったか?前世の記憶が甦ったそうだな。大体の君らの因縁は聞いている。だが、今は全てを忘れたまえ。ここは平成の日本で、君らは高校生だ。もう争う必要は何も無いのだよ。」
「…平塚先生。俺、ホントは解ってたんだけどぉ~なんつーかぁ…ほら、ノリでやっちゃった?みたいなぁ~。わかるっしょ?」
「はぁ…戸部。歯を食い縛りたまえ。」
「へ?え?」
平塚先生は自慢の拳をポキポキと鳴らし始めると、何やらセリフをブツフツと呟き構えだした。
狼狽える戸部の鳩尾に熱い一撃をお見舞いする為に!
「衝撃のぉファーストブリットぉぉぉ!」
「ぐぼぉ!ガフッ……ゴホ、歯を…食い縛る……意味なくね?……マジ…ぱねーわ………」
「君は肉体再生(オートリバース)のlevel5なのだろう?その程度のダメージぐらい大丈夫だ。あと次は無いから気を付けたまえ。…そうだな、今後は不死身のヒーローとしてやり直してはどうかね?君ならピッタリだと思うが。」
戸部はカルチャーショックでも受けたかのように、「デカルチャー」と呟いていた。しかしその眼は少年のように輝いていたという。
ちなみに平塚のネタはスルーされていた。
「へへ、俺がヒーローか…。なんか悪くないっつーか、むしろ俺しかいないっしょ!ヒキタニくん、俺負けねえから!」
何故かライバル認定のようなものを受け、戸部に軽く拳を胸にトンッと当てられた八幡であった。
さながらバトル系漫画の1ページのようである。
「まぁ、いいか。平和が何よりだ。」
同時刻、テニスコートにて。
雪乃は葉山と三浦に状況を説明していた。情報操作は忍者の十八番の一つである。ただし、一人前の忍びに限る。
「つまりあれは、SFX…特撮技術の実地試験だったの。映像を人物に投影する事でより鮮明さとリアリティーを………~中略~………というわけなのよ。」
「そんなわけないし!アレはもっと…ウッ…」
「優美子!少し落ち着くんだ。…雪乃ちゃん、さすがにそれでは納得しないんじゃないかな?けれど、君は昔から嘘だけはつかなかったからね。納得はいかないけど、今は信じさせてもらうよ。」
「雪ノ下雪乃も…嘘くらいつくわよ。」
雪乃の声は消え入りそうな程に小さく、その言葉は誰にも聴こえる事は無かった。
時は少し流れ、新たな転生者を迎えた八幡達は仲良く学校生活を満喫していた。テニス強化依頼から暫く何もない穏やかな日常が戻ってきていた。
そんなある日の放課後、またもや奉仕部に依頼が舞い込んできたのであった。
その依頼者は葉山であった。
「奉仕部に頼みたい事があるんだけど、いいかな?」
八幡達に新たな事件が舞い降りる。
次回は何の依頼何でしょうか?
次回をお楽しみに~。
ヒント、原作に出来るだけ沿う形です。
あくまで出来るだけですが。
でわでわ。