問題児たちとメカクシ団が異世界から来るそうですよ?【凍結】 作:こじろー
第8話
シンタロー視点
「ふう、やっと行ったか。全くヒヨリの奴何言ってんだか。」
「ヤハハハ、いいじゃねえか。好きな人と一緒に風呂に入りたいって言うくらいよ。まああそこで頷いてたらロリコンって言って蔑むだけだけどな。」
「俺にその気はねえよ。それに俺は既に恋人がいるからな。」
「それってあの赤いマフラーしてる奴のことか?」
「ちげえよ。」
「え!?シンタローくん彼女いたの!?」
「本当ッスか、シンタローさん!?」
「そういやシンタローくんまだ学校に行ってた時そんな感じの事言ってたね。」
「よく覚えてましたね遙先輩。」
「へーシンタローさん彼女いたんだ。意外だね。」
「まあ長い時間生きてきたからな。ほらそれより中に戻るぞ。早く部屋決めて荷物置いてこい。」
「「「はーい(ッス)」」」
「先戻ってていいぞ。俺はもうちょい夜風を浴びてるわ。」
「分かった。じゃあ十六夜頼むな。」
「おう。任せとけ。」
これでこれから来る奴らは大丈夫だろう。それじゃあ懐かしい部屋に戻るかな。
♦♦♦♦♦♦♦
ガチャ
「おー、懐かしいな。俺が出た時と全く変わってないな。やっぱ埃たまってんなー。少し掃除するか」
・
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「ふう。大体こんなもんかな。大分すっきりしたな。」
ドーン!
「おっ十六夜の奴始めたか。果たしてどうなるかは十六夜次第だな。まああいつなら大丈夫だろ。」
コンコン
「おう、開いてるぞー。」
「失礼しまーす。シンタローさんお風呂空きましたよー。」
「分かった今行く。」
久しぶりのコミュニティの風呂だ。まあ堪能させてもらうかな。
♦♦♦♦♦♦♦
ふういい湯だったな。明日は帰ってきたから一応女王や牛魔王達に挨拶しに行くか。黒うさぎに言っとかないと。
まあ今日は色々あったしもう寝るか。
♦♦♦♦♦♦♦
「あーよく寝たな。そういや昨日は十六夜達どうなったんだろうな。まあいいや。今日はあいつらの初めてのギフトゲームか。まあ聞いた感じだとそこまで強い奴じゃないしいざとなったらアザミもいるから大丈夫だろう。そんじゃあ黒うさぎに言ってあいつらに会いに行くか。」
しかし黒うさぎ達はどこにいるんだ?あ、いた。
「おーい、黒うさぎー。」
「あっシンタローさん何か御用でしょうか?」
「これから昔の知り合いに顔見せに行ってくる。」
「分かりました。」
「帰りは多分夜になるからあいつらの事よろしくな。一応アザミがいるとはいえ心配だからな。」
「はい!この黒うさぎにお任せ下さい!」
「おう、それじゃあ行ってくるわー。」
「はい、行ってらっしゃいませ。」
「なんかあったら連絡しろよー。」
「はい。」
よし。そんじゃあ行くか。
♦♦♦♦♦♦♦
キド視点
俺たちは今昔の知人に会うと言ってどっかに行ったシンタロー以外のコミュニティのメンバーでガルド=ガスパーとギフトゲームをするために舞台区画まで行く途中だった、のだが・・・
「あっ!昨日のお客さん達じゃないですか!これからギフトゲームですか?」
「あ、ああ。」
「頑張ってくださいよ!アイツのせいでウチの店の売り上げがどれだけおちたのやら・・・」
そ、そうか。これは昨日迷惑かけてしまったこともあるし絶対に勝たないとな。
「所で皆さん知ってますか?今回のゲーム、何故か舞台区画じゃなくて居住区画でするらしいですよ?」
「なんですと?それは本当でございますか?」
「はい。しかも自分のコミュニティのメンバーなどを全員そこから追い出しているらしいですよ。今日来たお客さんの1人が見たと言っていました。」
ふむ。わざわざ戦力を減らしてまで何故居住区画でやる必要があるんだ?何か意味があるのかそれともただ自棄になっているのか・・・うん、分からないな。こういうのは基本シンタローの仕事だったからな。く、何故今日にしたんだシンタロー。今何処で何をしてるんだよ。
その頃のシンタロー
「ほら、シンタローもっと飲めって!」
「お、おいやめろよ孫!飲むから!ちゃんと飲むから落ち着け!」
「はははははは!」
「だからやめろって!」
キド視点
・・・・なんかシンタローの叫び声みたいなものが聞こえた気がしたが、幻聴だろ。
「キドさーんもうそろそろ着きますよー」
「ああ。分かった」
さて俺達の力がこの世界でどれ位通用するか試してみるか
・・・・・・
・・・・
・・
・
「なあ黒ウサギ。本当にここが居住区画なのか?俺にはジャングルにしか見えないんだが」
「居住区画の筈ですヨ?」
「やっぱり虎だからじゃないのー?」
「いえいえ前に1度見た時は普通の居住区でしたよ?一体何があったのでしょうか?」
「これは・・・鬼化してる?・・・・やっぱり彼女が・・・・・?」
?ジンは何をぶつぶつつ呟いているんだ?
「ジン君達ー、こっちにギアスロールがあるわよー」
「分かった今行く」
さて一体どんなギフトゲームに何だろうな
『ギフトゲーム名 “ハンティング”
プレイヤー名: 久遠 飛鳥
春日部 耀
ジン=ラッセル
木戸 蕾
鹿野 修哉
瀬戸 幸助
小桜 茉梨
如月 桃
榎本 貴音
雨宮 響也
九ノ瀬 遥
朝日奈 ヒヨリ
楯山 文乃
小桜 薊
・クリア条件
ホストの本拠内に潜むガルド=ガスパーの討伐
・クリア方法
ホスト側が指定した特定の武具でのみ討伐可能。指定武具以外は“契約”によってガルド=ガスパーを傷つける事は不可能。
・敗北条件
降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合 。
・指定武具
ゲームテリトリーにて配置。
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、“ノーネーム”はギフトゲームに参加します。
“フォレス・ガロ”印』
「ガルドの身を条件に・・・・・指定武具で打倒!?」
「こ、これはまずいです!」
「何がまずいんだ?」
「このゲームってそんなに危険なの?」
「いえ、ゲーム自体は単純です。問題はこのルールです。このルールでは飛鳥さんのギフトで彼を操る事も、耀さんのギフトで傷つける事も、出来ないですし恐らくはマリーさんのギフトで止める事も出来ない事になります・・・・・!」
「・・・・・どういう事だ?」
「“恩恵”《ギフト》ではなく“契約”《ギアス》によってその身を守っているからです。これでは神格どころか薊さんの能力でも手を出せません!彼は自分の命をゲームに組み込む事によって皆さんの力を克服したのです!」
な、なんだと!?それじゃあ俺達の能力は完全に通じないと言う事か!?
「そう?案外楽だと思うのは私だけなの?」
は?
「え?」
「な、何を言っているんですか貴音さん!?皆さんのギフトが通じないんですよ!?」
「僕も貴音に賛成かなー」
「遥さんまで!?」
そうだぞ!何を言っているんだこの二人は!
「だって通じないのはガルドに直接干渉するのだけで僕や貴音、キドみたいに自分に干渉するギフトは使えるでしょ?」
あ
「「「「「「「「「あ」」」」」」」」」
「何?気付いてなかったの?」
「ヤハハハハハハ!」
「まあそう言ってやるな。まだ経験が浅いものばかりだしお主達は初めてのギフトゲームだからな。大目に見てやれ。」
「薊さん、貴音が言いたいのは皆やジン君に対してじゃなくて一番経験が豊富である筈の黒ウサギに対してだと思うよ。」
「うっ!・・・・・・すみませんでした。」
「いや、まあいいのよ。それじゃあ今回はシンタローがいないから私達で作戦を決めるわよー。薊さんは私達が本当に危なくなったら介入するって事でいいわよね?」
「ああ。兄さんにもそう言われてるしな。まあ今回くらいなら大丈夫だと思うが怪我しないように気を付けるんだぞ。四肢欠損の様な怪我じゃなかったら治せるからな。」
「分かった。」
作戦かー。最近はずっとシンタローに任せっぱなしにしてしまってたからなー。これからはシンタローがいない時だってあるからな。自分達でしっかり考えるようにしないとな。
・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
・
「よし大体きまったな。それじゃあもう一度確認するぞ。まず捜索はヒビヤの“凝らす”を使って探すぞ。ヒビヤ大丈夫だな?」
「うん。箱庭に来てから能力が強くなったからか持ち主を見なくても見たいものが見れるようになったから大丈夫だよ。」
「へーヒビヤ君そんな事できるようになったんだ。」
「覗いちゃダメだよーヒビヤ君。」
「猫目のおじさんじゃないんだからそんな事しないよ。」
「僕もしないよ!?」
「いいから次行くぞ。それで次はガルドと戦う時だがもしそれまでに指定武具が見つかってなかったらコノハと耀で抑えてくれ。」
「了解」
「うん、分かった。」
「見つかっていたらエネに持たせて置いて二人には陽動をしてもらう。隙が出来たらエネがトドメを刺してくれ。」
「了解よ。ギフトの“電子生命体”が私の予想通りのものだったら大丈夫よ。」
「そうか。残りは俺の能力の“隠す”で隠れるからな。」
「まあ単純だけど堅実な作戦だな。」
「当たり前だ。誰も進んで怪我したいとか思ったりはしないからな。よし、それじゃあ行くぞ!」
「「「「「「「「おう!」」」」」」」」
その頃のシンタロー
「ほらシンタローもっと飲めって!」
「もう充分飲んだだろうが!俺は他にも行かないといけない所とかあるからやめろ!」
「いいからいいからそんなの後にして飲むぞ!」
「話を聞けええええええええ!」
どうもお久しぶりです!覚えている人はいるのでしょうか。最後に更新してからやく半年がたちようやく投稿というクズ加減。なのにいつもより文字数が少なく中身かない薄っぺらい内容になってしまいました。読んでくれた方はありがとうございます!しかし問題児シリーズではルビが沢山必要になってくる筈なのにケータイで書いてので果ルビが振れないという現実。なのでもしルビを振らないといけないのが出てきたら後書きで書かせていただきますのでご了承ください。それでは皆様また次回!