問題児たちとメカクシ団が異世界から来るそうですよ?【凍結】   作:こじろー

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やっとテストが終わりました!学生にとってテストは天敵だね!また投稿していきますのでこれからもぜひ読んでください!


第4話

時を少し遡って

 

シンタロー視点

 

「ヤハハハハハハハ!俺についてこれるとかお前中々やるな!流石長生きしてるだけはあるな!」

「お前こそ俺の速度についてこれるとか本当に人間か?人間にしてはおかしいぞ。」

「ヤハハハハ!俺は正真正銘純粋培養の人間だぜ!」

「培養されてたらお前純粋じゃないだろ。」

「おっ。もうそろそろ着くな。俺はこのまま世界の果てを見に行くがお前はどうするんだ?」

「ちょっとその辺を散策してくるわ。昔の知り合いにも会いたいしな。」

 

多分こいつはこのまま行くとあいつがいる所に着くからな。その時にこいつの力の一部は見れるだろ。

 

「終わったら頑張って俺を探してくれ。それか何か分かりやすい印でも上げてくれ。」

「ヤハハハ!了解したぜ!んじゃあな、また後でな!」

「おう。」

 

ふう。やっと一人になれた。さてと、バレないくらいの場所で、尚且つうまく戦う所が見れる所を探さないとな。んー、あの木の頂点ぐらいで後は能力を使えばいいか。

よし。着いたと。後は“目を消す”っと。これでバレないだろ。それにしても、十六夜のギフトは一体何なのだろうか。俺の速度についてこれただけじゃなくまだ余裕もあったしな。それに多分腕力とかもかなり高いだろうし、それだけならかなり高位の身体強化系統のギフトなんだろうが、おかしいのは十六夜のギフトが“見えない”事だな。普通のやつなら見えてるはずなのにな。現に飛鳥と耀のギフトは見えたし、となるとあいつのギフトにギフト無効化のギフトがあるのか?普通天地を砕くギフトとギフトを無効化する効果が同じギフトにあるのはおかしいから二つあるというのが当たり前だな。だが、もし一つだったのならあいつは“  ”候補者の可能性が高いな。まあこれから解いていけばいいか。同じコミュニティに所属する仲間だからな。おっ。そろそろか。ここなら声も聞こえてくるからな。

 

『よく来たな人間。私は蛇神。ここまで来た褒美だ。“知恵”、“力”、“勇気”の三つの中から選べ。この私が試してやろう。』

「んだとコラ。なに上から目線で見てんだよ。てめぇ程度の実力で俺を試すだと?舐めてんのかお前。そーゆーのはちゃんと実力を示してから言え、蛇野郎。」

 

十六夜の奴挑発してんなー。まああいつもあの程度の挑発には乗らないだろ

 

『なんだと?!ただの人間の分際で!よかろう。我が力とくと見せてやろう!!』

「ヤハハハハハハ!そう来なくっちゃなあ!」

 

乗っちゃったよ。お前そんな分かりやすい挑発に乗るとか本当に神格持ちなの?どんだけ短気なの?それにしても十六夜の奴やっぱ速度で俺についてきただけはあるな。あいつの攻撃が全然当たってねえ。それに頭の回転も速そうだな。これからのいい戦力になりそうだ。おっと、もうそろそろ終わるか?そんじや、そろそろ十六夜の所に行くかな。

 

「おらよ!」ドゴンッ!

『ぐあっ!』バシャアアアアアアン!

「おいおい、こんなもんで終わりかよ。つまんねえな。チッ、せっかく乾いたと思ったのにまた濡れちまったじゃねえか。」

「おい十六夜、お前さっきから何やってたんだ?ところどころにクレーターが出来てるじゃねえか。」

「ん?おう、シンタローか。別に、ただでけえ蛇が喧嘩売ってきたから買って吹っ飛ばしただけだ。」

「いや、何やってんだよ。」

「やっと追いつきましたよ御二方!一体何をしていたんですか!特に十六夜さん!」

「なんで俺なんだよ。シンタローはいいのかよ。」

「シンタローさんは昔から興味のでたものを研究する為に一週間引きこもったり、一ヶ月ほど帰って来ない事もありますが基本はそこまで迷惑をかけたりしませんでしたし、どちらかと言うと迷惑をかけられた方ですからいいんです!」

「いや、それもなかなかじゃね?」

「いいんです!それより、途中で会ったユニコーンさんが言ってましたけど水神のゲームに挑んだって本当ですか?!」

「水神?なあシンタロー、水神ってのはどんな奴なんだ?」

「あいつだ。」

 

バッシャアアアアアアアアン!!

 

『小僧が!!よくもやってくれたな!!』

「蛇、蛇神じゃないですかあああああああ!?しかもかなり怒ってますよ!一体何をしたんですか?!」

「ちょっと吹っ飛ばしただけだ。しかし、力を見せてやると言っていたがこんなもんか。がっかりだぜ。」

『貴様!付け上がるな人間!我がこの程度で倒れるか!!』

 

へぇ。あいつこの18年で少しは強くなってるな。まあこの程度じゃ十六夜には傷一つつかないだろうが。

 

「十六夜さん下がって!」

「何を言ってやがる。下がるのはテメェだろうが黒ウサギ。これはあいつが売って、俺が買った喧嘩だ。手を出せばお前から潰すぞ。」

 

ほう。中々良い殺気を出すな。

 

『心意気は買ってやる。それに免じ、この一撃を凌げば貴様の勝利を認めてやる。』

「寝言は寝て言え。決闘は勝者が決まって終わるんじゃない。敗者を決めて終わるんだよ。」

『フン、その戯言が貴様の最期だ!』

 

へぇ、中々だなこれは。流石は仮にも“神格”を持つやつだな。だがこれ、俺も巻き込まれそうなのは怒り狂ってるせいで俺に気付いてないからか?もし気付いてやっているならお仕置きしなきゃな。

 

「十六夜さん!」

「ハッ!しゃらくせえ!!」

「嘘!?」

『馬鹿な?!』

「へぇ。」

 

まさか、あれを腕の一振りで全部かき消すとわな。あいつ本当に人間か?

 

「ま、中々だったぜオマエ。」ズドン!!

 

バッシャアアアアアアアアン!

 

やべ、濡れる。

 

「くそ、今日はよく濡れる日だ。クリーニング代は出るんだよな黒ウサギ。」

「黒ウサギは今お前がやった事に対してパニックになってるから聞いてないぞ。それよりもお前どうしてくれるんだよ。俺まで濡れちまったじゃねえか。」

「おう、それは悪かったな。所で俺がやった事ってなんだ?」

「そりゃあお前、ただの人間が神格持ちを倒したってだけでも驚きなのにそこに腕力だけっていうおまけ付きだ。呆然とするに決まってるだろ。まあいいや。十六夜、さっさと黒ウサギを連れてこい。お前が行きたがってた世界の果てに行ってから箱庭に向かうぞ。俺も久しぶりに会いたい奴とかいるからな。」

「おう、ちょっと待ってろ。」

 

箱庭か。あいつはおそらく魔王に連れてかれてしまったのだろう。だが、あいつらがそう簡単に負けるとは思えないんだがな。俺がいなくなって戦力が落ちたのはあるがそれでもあいつらは強かったんだがな。特にリーダー。まあ、“      ”を滅ぼした敵についての情報も少ないし、箱庭に戻ったらあのバカに聞けばいいか。

 

「おう、待たせたなシンタロー。」

「見てください、シンタローさん!こんなおっきな水樹の苗が貰えましたよ!これでもう他所のコミュニティから水を買う必要もなくなります!皆大助かりですよ!」

「そりゃあ良かったな。幸先のいいスタートだな。」

「はい!・・・・・所で十六夜さん、一つ質問しても良いですか?」

「却下。嘘。どうぞ。」

「え?ああ、はい。十六夜さんはどうして黒ウサギ達に協力してくれるのです?」

「んー・・・・・答えてもいいけど、ただ答えるのはつまらんな。質問を変えるけど、黒ウサギはどうして俺が“世界の果て”を見てみたいのだと思う?シンタローも答えてもいいぞ。」

「俺はもう答えがわかってるから遠慮しとく。」

「そうか。早えなオイ。それじゃあ黒ウサギだけか。それで分かったか、黒ウサギ?」

「やっぱり・・・・・・面白そうだからでしょうか?十六夜さんは自称快楽主義ですし。」

「半分正解。なら、俺はどうして面白いと感じたんだろうな?」

「む〜〜〜?」

「ハイ、タイムアウト。それじゃあシンタロー、正解をどうぞ!」

「制限付き!?だ、駄目ですよ!ゲームの時間制限は最初にt「黒ウサギうるせえぞ。シンタローの答えが聞けねえじゃねえか。」ハイ。」

「そんじゃあ気を取り直してもう一度、シンタロー正解をどうぞ!」

「ハァ。分かったよ。正解は“ロマンがあるから”だろ?」

「“ロマン”ですか?」

「正解だ。流石シンタロー!そうだ。俺のいた世界は先人様方がロマンというロマンを掘りつくして、俺の趣向に合うものがほとんど残って無かったんだよ。だからここじゃない世界なら、俺並に凄いものがあるかもしれないとおもったのさ。だからつまり“世界の果て”を見に行くのは、生きていくのに必要な感動を補充しに来たってところかな。」

「な、なるほど。十六夜さんはロマンのあるものを見て感動したいのですね。」

「ああ。感動に素直に生きるのは、快楽主義の基本だぜ?」

「そうですか・・・・・・・・んん?あれ、じゃあ十六夜さんが黒ウサギに協力して、くれるのは、」

「随分と陽が暮れてきたな。日が落ちると虹が見えないかもしれないし、急ぐぞ。」

 

別に日が暮れても絶景なんだがな。まあ昼夜両方見たいんだろう。

 

「天動説のように、太陽が廻っているんだな。」

「分かりますか?あの太陽はこの箱庭を廻り続ける正真正銘、神造の太陽です。噂では、箱庭の上層部で太陽の主権を賭けたゲームがあるそうですよ。」

「俺は参加しなかったがやってたなそういや。」

「そりゃ壮大だ。是非とも一度参加してみたいね。」

 

結局あのゲームは誰が勝利したんだろうな。まあ、そんな事はどうでもいいな。もうそろそろつく頃だな。

 

「お・・・・・・・・・・!」

「へぇ・・・・・・!」

 

これは中々に綺麗だな。あんま来た事無かったから知らなかったな。もし行けたらあいつとここに来るのも悪くないな。

 

「どうです?横幅の全長は約2800mもあるトリトニスの大滝でございます。こんな滝は十六夜さんの故郷にもないのでは?」

「・・・・・・・・ああ。素直にすげえな。ナイアガラのざっと二倍以上の横幅ってわけか。この“世界の果て”の下はどんな感じになってるんだ?やっぱり大亀が世界を支えているのか?」

「残念ながらNOですね。この世界を支えているのは“世界軸”と呼ばれる柱でございます。何本あるのか定かではありませんが、一本は箱庭を貫通しているあの巨大な主軸です。この箱庭の世界がこのようの不完全な形で存在しているのは、何処かの誰かが“世界軸”を一本引き抜いて持ち帰った、という伝説もあるのですが・・・・・・・・・・」

「はは、それすげえな。ならその大馬鹿野郎に感謝しねえとな。・・・・・・・トリトニスの大滝、だったな。ココを上流に遡ればアトランティスでもあるのか?」

「さて、どうでしょう。箱庭の世界は恒星と同じ表面積という広大さに加え、黒ウサギは箱庭の外の事はあまり存じ上げません。・・・・・シンタローさんは知っていますか?」

「俺か?確かに知っているが・・・・・言わない方がいいな。」

「なんでですか?」

「だって知らない方が・・・・・・・ロマンがあるだろ?」

「ヤハハハハ!そうだな。いずれ自分で見に行った方がいいもんな。サンキューなシンタロー。」

「おう。さて、そろそろ箱庭に戻るか。十六夜、黒ウサギ、走るぞ。」

「ヤハハハハ!了解だ!遅れんなよ!」

「分かりました。それでは行きましょう!」

 

そして時は戻って

 

キド視点

「な、なんであの短時間に“フォレス・ガロ”のリーダーと接触してしかも喧嘩を売る状況になったのですか?!」「しかもゲームの日取りは明日?!」「それも敵のテリトリー内で戦うなんて!」「一体どういうつもりがあってのことです!」「聞いているのですか皆様方!!」

「「「「「ムシャクシャしてやった。今は反省しています。」」」」」

「「「「「す、すみません。」」」」」

「黙らっしゃい!!!」

 

やっぱりこうなったか。というかお前達息ピッタリだな。

 

「別にいいじゃねえか。見境なく選んで喧嘩売ったわけじゃないんだから許してやれよ。」

「い、十六夜さんは面白ければいいと思っているかもしれませんけど、このゲームで得られるものは自己満足だけなんですよ?この“契約書類”を見てください。」

「“参加者が勝利した場合、主催者は参加者が言及する全ての罪を認め、箱庭の法の下で正しい裁きを受けた後、コミュニティを解散する”─まあ、確かに自己満足だ。時間をかければ立証出来るものを、わざわざ取り逃がすリスクを背負ってまで短縮させるんだからな。」

 

確か俺達のチップは“罪を黙認する”だったな。しかも永久に。

 

「でも時間さえかければ、彼らの罪は必ず暴かれます。だって肝心の子供達は・・・・・・・その」

「そう。人質は既にこの世にいないわ。その点を責め立てれば必ず証拠は出るでしょう。だけどそれには少々時間がかかるのも事実。あの外道を裁くのにそんな時間かけたくないの。」

「まあ、近くに簡単に人を殺すような奴はいて欲しくないからな。そういう奴は早めに対処するに限るさ。」

「あら、いい事言うわねキドさん。それにね、黒ウサギ。私は道徳云々よりも、あの外道が私の活動範囲内で野放しにされることも許せないの。ここで逃せば、いつかまた狙ってくるに決まっているもの。」

「ま、まあ・・・・・・・・・・・・・逃せば厄介かもしれませんけれど」

「僕もガルドを逃がしたくないと思っている。彼のような悪人は野放しにしちゃいけない。」

「はぁ〜・・・・・・・。仕方がない人達です。まあいいデス。腹立たしいのは黒ウサギも同じですし。“フォレス・ガロ”程度なら十六夜さんかシンタローさんが一人いれば楽勝ですし。」

 

まあ、多分そうなんだろうな。ん?どうしたんだ、十六夜も飛鳥もそんな怪訝な顔して?

 

「何言ってんだよ。俺は参加しねえよ?」

「当たり前よ。貴方なんて参加させないわ。もちろんシンタローさんもね。」

「だ、駄目ですよ!御二人はコミュニティの仲間なんですからちゃんと協力しないと」

「そういう事じゃないんだろ黒ウサギ。」

「そうだぞ黒ウサギ。いいか?この喧嘩はコイツらが売った。そしてヤツらが買った。なのにその場にいなかった俺やシンタローが手を出すのは無粋だって言ってんだよ。」

「あら、分かってるじゃない。」

 

こんだけ言われたら黒ウサギでも流石に折れるだろう。

 

「・・・・・・・・・・・・。ああもう。好きにして下さい。」

 

やっぱり折れた。

 

「それで黒ウサギ。これからどうするんだい?このままコミュニティに向かうのかい?」

「いえ、明日飛鳥さん達がギフトゲームをすると言うのならギフトを鑑定しに“サウザンドアイズ”に行こうと思っています。」

「“サウザンドアイズ”?」

「はい。まあ説明は歩きながらするので行きましょう。ジン坊っちゃんは先に帰って子供達に水路を整備しておくように言っといて下さい。」

「分かったけど、なんで水路を整備するんだい?」

「十六夜さんがこんな大きな水樹をとってきてくれたんです!これでもう水には困りませんよ!」

「本当?!分かった、それじゃあ先に帰って伝えておくね。それでは失礼します。」

「はい!気を付けて帰って下さいね!さてそれでは行きましょうか皆さん。“サウザンドアイズ”へ!」




これからまた投稿できるようになったので出来る限り早く投稿していきたいと思います。またこれから違うアニメの武器などが出てきたりするかもしれないのでそこの所はも了承して下さい。それではここまで読んで下さりありがとうございました!

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