問題児たちとメカクシ団が異世界から来るそうですよ?【凍結】   作:こじろー

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プロローグ1・2

プロローグ

 

???視点

「本当に行ってしまうのか?」

「ああ。“あいつ”もあっちにいるしな。」

「そうか、寂しくなるな。」

「ふっ。そんな顔すんなって、別に今生の別れになるわけじゃないんだしさ。」

「そうだが、恋人がいなくなってしまうのは案外寂しいもんだぞ?」

「それは俺も同じなんだがな。さて、そろそろ時間かな」

「もうそんな時間かそれじゃあまた会いに来てくれよ?“シンタロー”?」

「分かってるよ“レティシア”。それじゃ。」ヒュンッ

 

???視点

「箱庭からでてどれくらいの時間がたったかな?今や“あれ”は私の制御を離れて暴走してしまった。私は一体どこで間違えてしまったのだろうか、なあ兄さん?」

 

 

 

プロローグ2

 

カゲロウデイズ内

キド視点

俺達は今日やっとカゲロウデイズを攻略した。

しかし、ここである問題に直面した。それは俺達が一度“死んでいる”という事だ。本来なら生きている筈のない存在である俺達は元の世界に戻る事が出来ないとカゲロウデイズを起こした張本人のアザミに言われた

「済まない。本当は私もお主達を元の世界に返してやりたいのだが一度ならず二度も返してしまうと世界が崩壊する可能性があるからの。」

「そうか。それなら仕方が無いが問題なのが俺達のこれからについてだな。」「ふむ。それについては私も一緒に考えねばな。責任は私にあるのだから。」

「済まない。しかしこれからどうしたものか。」メカクシ団の皆と助け出した姉さんとヒヨリも考え出した。メカクシ団で一番頭のいいシンタローなら何かいい案は出してくれないかと思っていたが今シンタローはアザミと何か話しているのでダメだろう。しかし、やはりと言うべきか何も思い浮かばないな。 パサッ

ん?なんだ?この手紙は?取り敢えず皆に知らせておこう。

「皆!ちょっとこれを見てくれ!」そう言って俺は皆に謎の手紙を見せた。皆不思議そうな顔で見ているがアザミとシンタローの二人が何故か驚いた顔で見ているが何か知っているのか?「アザミ、シンタロー、お前達はこの手紙が何か知っているのか?」「いや、俺は知らないが何故カゲロウデイズ内に手紙があるのか疑問に思ってな。」「済まない。私も知らないな」「そうか。宛先はメカクシ団になっているな。読んで見るか。えっとなになに?」

『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。

その才能を試す事を望むのならば、

己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、

我らの “箱庭” に来られたし。』

「・・・・どういう事だ?・・・?!」すると急に目の前が光に包まれていった。

 

シンタロー視点

ふう。やっとカゲロウデイズを攻略する事が出来たな。箱庭でも思ったがやっぱこれを攻略するのは苦労するな。さてと、「大丈夫か?アザミ?」

「ああ大丈夫だよ、兄さん 。でも驚いたまさか兄さんがこっちに来ていたなんて。」「こっちに来たのは18年くらい前だな 。すぐに見つけれるとは思っていなかったががまさか18年もかかるとは思わなかったな。いや、逆にたった18年で見つけられたと喜ぶべきかな?」「ふむ、まあそこは置いといて、兄さんは何の為に私を探していたんだ?まあなんとなくは分かっているがな。」「お前の想像通り“箱庭”に連れ戻す為さ。」

「やはりの。しかし帰り方はあるのか?私は女王に頼むぐらいしか帰り方は知らないが。」

「箱庭を出る前に新しい“蛇”を造ってな、そいつの能力で帰れるんだ。」「なるほどな。流石兄さんだな。」「はは。だろ?まあ何度も使えないがな。まあ問題はどーやってあいつらと別れるかだがな。」箱庭に連れて行くっていう手もあるがあいつらじゃすぐに負けちまうしな。それに“あいつ”の事もあるし「いっその事あやつらも一緒に箱庭に連れて行ったらどうだ?今は弱くてもギフトゲームを何回もやれば嫌でも強くなるだろ。」「いやーまあそれはいいんだが問題はあいつとの関係をあいつらに伝えないといけないんだよなぁ。めんどくさいし恥ずかしい。」「あーそれはのーまあしょうがないじゃないか兄さんの事を好いている者がおる時点でその事は伝えないといけないからのー。」「だよなー。エネにアヤノ、ヒヨリにマリーか。はぁ、まあしょうがないんだけどさー、めんどいな。」しかし伝えるとしていつ言えばいいんだろうな、そもそも箱庭の事をなんて言えばいいんだろうか、はぁ。「皆!ちょっとこれを見てくれ!」ん?なんだ?って、え?!ちょっ?!なんであの手紙がここに?!まさかカゲロウデイズを攻略した事によって功績が出来たからか?!俺が内心でそう考えていると「アザミ、シンタロー、お前達はこの手紙が何か知っているのか?」「いや、俺は知らないが何故カゲロウデイズ内に手紙があるのか疑問に思ってな。」「済まない。私も知らないな」「そうか。宛先はメカクシ団になっているな。読んで見るか。えっとなになに?」

『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。

その才能を試す事を望むのならば、

己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、

我らの “箱庭” に来られたし。』「・・・・どういう事だ?・・・?!」やっぱり箱庭からの手紙か。まあ元々連れて来ようと思ってたしいいか。さてあいつらは元気にしてるかな?その瞬間目の前が真っ白の光に染まった。

 




不定期投稿ですが頑張りますので次もぜひ読んでください!

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