───紅魔館───
─side 魂魄妖夢─
紅魔館に雇ってもらって早いこと1ヶ月が経った。日当2万で雇ってもらっているし、休暇等でお金を使ったなんてことしてないから、60万まで貯まった。財政難を救うためにはまだまだ少ないが、着実にお金は貯まっている。良い調子だと思う。
そう言えば、ここに雇ってもらってからと言うもの、1回も白玉楼に帰っていないし、必然的に幽々子様にも会っていない。大丈夫なのだろうか?あの人自分では料理できないし、みんなご存じのブラックホールだから食料強盗でもしてるのでは?博麗の巫女が動いていないならそれは無いんだろうけど…。
「…む!…ようむ!」
元々、地獄から完全に切り離される事を恐れて金を漁るように集めているのだけれど、こうして働いて一生懸命金を稼いでもバカの食費で消えていくからいたちごっこなんだよね…。
「妖夢!妖夢ってば!」
「…はっ!な…ななななんでしょう咲夜さん!」
「あなた今日朝から上の空だけど、働き詰めで疲れたんじゃない?」
「いえ!全然大丈夫ですよ!おきになさらず!」
「そう?一応ウチもブラック企業廃絶運動の呼び掛けを推奨しているから、倒れられても困るのよ」
「え?ぶ…ぶら…?何ですかそれ」
「残業を規定より長くやらせて給与を誤魔化したり、あまりにも過酷な労働環境で働かせている不当な企業の事よ」
「へ…へぇ…」
───紅魔館、門前───
─side 四季映姫・ヤマザナドゥ─
「情報によると、ここにいるはず…」
やっと居場所を突き止めましたよ魂魄妖夢!一月前に急に連絡が途絶え、それだけならともかく白玉楼を空にしているとは…それなりの事情があるにしろ、聞き出さなくてはなりません。
本当は主である幽々子に聞く方が普通ですが、私もあの人の性格は理解しているつもりです。理解しているからこそこうやって妖夢に聞きに来ているわけです。あんな見た目は大人頭脳はクソガキのおっぱいお化けに聞くよりは賢明でしょう。
…で、紅魔館まで来たは良いですが、入れてくださるのでしょうか?門番が寝ていたとしても、閻魔たるもの、いくら職務の為だろうが不法侵入など言語道断。…とは言え、私にも時間と言うものがありますから、いつまでも中国娘の寝顔とにらめっこしている暇はありません。彼女には悪いですが起きていただきましょう。
『ぺしぺし』
「うん…?」
「おはようございます、美鈴」
「あぁ、おはようございます~ぅぅぅはぁぁぁ!で、何かご用でしょうか、お嬢さん」
切り替え早っ!寝起きの対応とは思えない切り替えの早さですね。…子供扱いされているのは気に食いませんが…
「私は四季映姫。地獄にて閻魔をしている者ですが」
「ほぅ閻魔様ですか…閻魔ぁ!?」
「用件を伝える前に、1つあなたにお叱りを与えてやらねばならないことが分かりました」
「あぁ…今日はついてない…」
続く
今回はバカみたいに少なくてすみません!
久々に上げたのでリハビリとして、短くしました。大変お待たせしてすみませんでしたぁ!まぁ…私の小説なんて待ってくださる優しい方何て世にいませんよねぇ(震え声)
最近忙しくて疲れがたまっててなかなか小説に手が伸びませんでした。ゆっくりと投稿できたらと思うんで、これからもよろしくお願いします