Girls und Panzer -裏切り戦線- 作:ROGOSS
初めて知りました。
そういうネタを書きたいですね……。
戦車戦は難しいです。
え? 大して何も書いてない?
勘のいい奴は嫌いだよ。
「すごい衝撃だね」
「どんな重い物も空を飛ぶことができる。まさに、それを今証明したということさ」
「特殊カーボンで出来ているから、これでも衝撃は少ない方だったんでしょ? いいじゃない。早く
「ふふ、そうだね。時の流れが機を告げているよ」
「もう、真面目にやってよ! ミカはわけわからないし、ミッコはもう少し落ち着いてよ。どうして私の高校の隊長は代々独特なのかな……」
「さて、では……」
アキの言葉を黙殺すると、ミカは周りの状況を確認する。徐々に包囲網が狭まっているのを理解しているが焦りの感情は一切無い。ミッコの腕ならば十分すり抜けられると判断すると、ミカは静かに告げた。
「さぁ、やろうか」
ミッコがニヤリと笑う。
魔改造されたBT-42は、唸り声をあげるとエンジンを始動した。小柄な車体に大型の砲を乗せたそのアンバランスな形は、インパクトがありながらもマイナー過ぎるため世間にはあまり知られていない。その姿を例えるならば、『混血のミニKV-2』と言ったところだろうか。
「行くぞ」
今回はあくまでも継続高校としては参加していない。 義勇軍であり、反乱軍として参加している。だから、カンテレは封印するのさ。
などと機内では言っていたくせに、ちゃっかりサッキヤルヴェン・ポルッカを弾き始めるミカの姿を一瞥するとアキは溜息をついた。
○●○●○●
突如地上に舞い降りた黒い戦車にWTFC隊員達は戸惑いの目を向ける。やがて彼女達は、演習場のど真ん中に我が物顔で鎮座しているソレへゆっくりと近づき始めた。
鎮圧演習を行っていたWTFC勢は、パットンM46を中心にT29、センチネルで構成されていた。
その中の一輌、T29に乗っている現場指揮官は徐々に包囲網を縮めるように指示を下した。
相手に動きが見られないとはいえ、国家施設にひいては国際機関の施設に無断で侵入するなど許されない行為だった。
必ず捕まえ、どんな意図があるのかを聞き出してやる。
そう意気込みながら指揮を執る指揮官に天音から通信が入った。
『何があった』
「詳細は不明ですが、スーパーギャラクシーから黒い戦車がエアボーンしたようです。敵に動きは見られません。これより鹵獲します」
『待て! 車輌は何だ! どこの戦車だ!』
「車輌ですか……?」
指揮官は、キューポラから顔を出し双眼鏡を覗き込んだ。
国際機関に属していながら、恥ずかしい話であるがあまり見慣れない車種だと判断すると、指揮官は手短に説明して未だに何やら喚いている上官を無視して通信を終えた。
あの時、もっとよく見ていれば……種類を特定できていれば……。
そう指揮官が後悔するのは間もなくのことだった。
『は、発砲してきました! 敵の移動を確認!』
『コメット2、履帯破損!』
「全車砲撃用意! わけのわからない頭でっかちを排除せよ! 行動不能にするだけだ! 良いか、殺すなよ!」
『
T29はランボルギーニやフェラーリ、ベンツと言った世界に名高い名車が今でも使っているV12エンジンを吹かすと、ゆっくりと前進を進めた。
さらに包囲網を狭め、未確認車の行動を制限。最終的には重戦車クラスで四方を固め降伏を促す。WTFCの教本にも書かれている、基本的な戦術だ。この判断を間違っていると咎められるものは、誰一人いない。まさか未確認車の操縦手が大人顔負けの卓越したドライブテクニックを持っていると、まさか装輪走行が可能であるとは予想できている者はいなかった。
「敵の足回りから破壊しろ! 榴弾装填! 撃てっ!」
「ダメです! 味方車が近過ぎます!」
「ぐ……全車、さらに包囲網を狭めるように! 逃がしてはダメよ!」
砲手な悲痛な叫びを受け、指揮官は発砲を断念せざるをえなかった。未確認車によって、足の速いセンチネルが全て行動不能に陥れられていたことが、包囲網完成をより難しくしていた。
『敵に抜けられました! う、後ろを!』
未確認車はT29の間をスルリと抜けると背後を取り、エンジン部分への発砲を始める。行進間射撃であるというのに、その見事なまでの砲撃センスとドライブテクニックによって、次々とパットンが撃破されていった。
『し、指示を! このままじゃ!』
『わ、私もやられた!』
『味方だぞ! こっちを撃つな!』
「ど、どうすれば……!」
「車長! こちらへ向かってきています!」
「は、発砲許可撃ちなさい!」
「了解っ!」
国際機関であるはずのWTFCが、たった一輌に翻弄され壊滅させられたなどニュースになった日には、信用が落ちることは容易に想像できた。自分の未熟な指揮のせいでそうなったなど耐えられない。それが、指揮官車に乗る全員の共通意識だった。
ゆえに、味方への誤射を考える余裕もなく砲手はその引き金を引いた。
105mm砲の振動が車内に響く。
「す、すみません! 外しました!」
発砲の瞬間、未確認車は急激に右へ進路を変更して攻撃を躱していた。
なんたる射撃予測能力……。
指揮官は思わず、相手の車長の勘の鋭さに舌を巻いた。
そして……
「未確認車に背後を取られました!」
「装填間に合いません!」
「ぜ、全員! 対ショック用意!」
巨大な砲撃音が富士の広大な平原に鳴り響いた。
わずか10分足らずの出来事であったが、エアボーンをした未確認車はその間にWTFCの主力部隊の3割に及ぶ、15輌あまりの車輌の破壊及び行動不能を成し遂げたのであった。
硫黄島にて
ペパロニ(以後ぺパ)「大変ッスよ、姐さん!」
アンチョビ(以後チョビ)「どうしたんだ、ペパロニ?」
カルパッチョ(以後カル)「そうですよ、そんなに大きな声を出さなくても」
ぺパ「無いんですよ!」
チョビ「何がだ?」
カル「まさかパスタを忘れてきたなんて……」
チョビ「い、いやそれは無いはずだぞ! 銃弾の代わりにパスタを弾薬庫に詰めてきたんだから!」
ぺパ「もちろんッスよ! パスタはこんなにあるッスよ!」
カル「だったらいったい……」
ぺパ「水が無いんですよ!」
チョビ「誰かからもらえば良いんじゃないか?」
カル「この島水がないんッス! 誰も持っていないですし!」
チョビ「なにぃぃぃ! それじゃパスタを茹でられないじゃないか!」
カル「生でパスタを食べるなんて御免ッスよ」
ぺパ「だったら、海水で茹でるというのは?」
チョビ&カル「それだ!」
アンツィオは『海水パスタ』を覚えた。
ある読者様からの意見をいただいたので、前回までの内容は削除させて頂きます。