緋弾のアリア×IS 緋と蒼の協奏曲   作:竜羽

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番外編 プレイボール!

IS学園チーム

 

一番、織斑一夏(ファースト)

二番、更識簪(キャッチャー)

三番、ラウラ・ボーデヴィッヒ(レフト)

四番、凰鈴音(ショート)

五番、ダリル・ケイシー(ピッチャー)

六番、シャルロット・デュノア(サード)

七番、フォルテ・サファイア(センター)

八番、篠ノ之箒(セカンド)

九番、セシリア・オルコット(ライト)

 

武偵高チーム

 

一番、蒼神流無(ピッチャー)

二番、神埼・H・アリア(ショート)

三番、レキ(センター)

四番、八神和麻(セカンド)

五番、峰理子(ファースト)

六番、星伽白雪(ライト)

七番、遠山キンジ(キャッチャー)

八番、ジャンヌ・ダルク(サード)

九番、風魔陽菜(レフト)

 

 

 

『さあ、ついに始まったこの東京武偵高VS国立IS学園のソフトボール!』

 

『先攻はまず、IS学園からか』

 

『一番バッター、IS学園の唯一の男子生徒、織斑一夏君。バッターボックスに入ります』

 

『IS学園のすけこましだな』

 

薫子、レイズ、中空知、レイズの順で放送が会場に響く。

レイズの最後の言葉に一夏は不満げだったが、他の生徒たちはうんうんと頷いていた。

ついでに武偵高の男子たちからも、ブーイングが来た。

マウンドには、守備位置についた武偵高チーム、ピッチャーの流無がキャッチャーのキンジと軽く、キャッチボールをし終え、声をかけている中、一夏がバッターボックスに入り、バットを構える。

 

「ふふふっ」

 

流無は黒い笑みを浮かべて、一夏を見る。

それに一夏は腰が引けてしまいそうになる。

 

流無は腕を風車のように一回転させる投法、ウィンドミル投法でまず第一球を投げた。

 

「ストライクヨ~!」

 

審判である諜報科(レザド)の教諭、チャン・ウーの声が響く。微妙に発音がオネエ風なのが特徴だ。

だが、一夏はそんなことに気を取られていない、もっと別の事が気になっていた。

 

(今の声、どこから来たんだ!?)

 

そう、声はするのに姿が全く見えないのだ。

これにはIS学園のほかの生徒たち、千冬でさえも驚いている。

 

「探そうとしても無駄だ」

 

そんな一夏にキャッチャーのキンジが声をかける。

 

諜報科(レザド)のチャン・ウーは声はしていても姿が見えないという謎の人物なんだ。俺も姿を見たことはない」

 

ちなみに、時間がたち、すでにキンジのヒステリアモードは解けている。

 

「マジですか?」

 

「マジだ。武偵高(うち)の教師はこんな感じのやつばっかりだ」

 

その言葉に一夏は絶句する。

 

『それでは第二球です』

 

中空知のアナウンスに一夏は慌てて、バットを構えなおす。

さっきの一球で大体速度は掴んだ。打てないほど速くはない。

再び放たれる、流無のボール。

 

「ふっ!」

 

それを一夏は思いっきりバットに当てる。

 

カキンッ、という音と共にボールは空に舞い上がる。レフトの風魔のところに飛んでいき、彼女の手前に落ちる。

フォーストに向かって投げられるが、すでに一夏はベースを踏んでいた。

 

一塁にランナーを出してしまったが、武偵高チームは焦った様子もなく、元の配置につく。

 

『続いて、二番打者、更識簪』

 

『IS学園最強の一角だな。見た目のがり勉に反して』

 

水色のセミロングの髪の少女がバッターボックスに入る。

いつもつけている空間投影ディスプレイの眼鏡は外している。

 

流無と簪

 

二人の間にはいろいろあるのだが、それを語ると話数がとんでもないことになるので割愛。

 

二人はにらみ合いながらも、試合を進める。

 

まず流無は先ほどと同じウィンドミル投法で、ストレートに真ん中へボールを投げる。

 

が、

 

「フンッ!」

 

簪はいきなりバットを振り、かっ飛ばす。

ボールはファーストとセカンドの間を抜けていく。

ライトの白雪がそれを追いかけようとするが、

 

「あうっ!?」

 

転んでしまう。

結局、一夏はサードまで進んでしまい、簪は焦らず、ファーストに止まった。

 

『続いて、三番。ラウラ・ボーデヴィッヒです』

 

『うちの神楽との違いは胸だ』

 

レイズの紹介に、ラウラはベンチの神楽をにらむが、神楽は胸を張って余裕の笑みを浮かべる。

 

「さあ、来い!」

 

なかば、やけくそにラウラは叫ぶ。少し、涙が見えたのは気のせいだと思う。

流無はもう一度、ストレートを投げる。

ラウラはそれを見送り、一夏と同様に球速を確かめる。

 

第二球、ラウラはバットを思いっきり振りかぶるが、

 

「ぬぉ!?」

 

ボールはコースを変え、からぶってしまう。

流無はソフトボールでは投げにくい、スライダーを投げたのだ。

それまでずっとストレートだったので、今度もストレートだと思い込んでしまった。

意外と純粋なラウラの性格があだとなってしまった。

 

「ツーストラーイク!」

 

流無がそう言うと、武偵高の面々は歓声を上げる。

 

「くっ、まだだ!」

 

しかし、その後も結局打ち取られてしまったラウラだった。

若干涙目になりながらも、ベンチに戻ったラウラに変わって今度は鈴が出てきた。

 

『四番打者、凰鈴音です』

 

『さっきから貧乳ばかりだな』

 

「誰が貧乳だああ!!」

 

レイズのこの言葉にはラウラと簪も反応し、怒鳴っていた。

 

「じゃあかましいわあああ!!」

 

その三人を黙らせたのは強襲科(アサルト)の蘭豹だった。

その手に持つ、大型拳銃のドデカイ銃声が響く。

千冬以上の暴力教師に三人は素直に黙った。

 

流無は今度もストレート・・・ではなくスライダーを投げる。

鈴は振らずに様子見をする。

そして、第二球はストレート。それも見送る。

 

そして、運命の第三球。結果は・・・。

 

 

 

「ワンアウトー!!」

 

流無の楽しそうな声に、武偵高はさらに盛り上がる。

鈴は流無のこれまでの球とは速度が遅い、カーブに対応できずストライクを取られた。

 

『五番打者、ダリル・ケイシー』

 

『特になし』

 

「ないのかよ!」

 

レイズにペースを乱されながらもバッターボックスに入るダリル。

 

流無は再びストレート・・・ではなくカーブを投げる。が、

 

カキンッ!

 

打たれてしまう。

ボールはセンターの方に飛んでいくが、そのボールはキャッチされた。

 

 

 

 

オオカミに。

 

 

 

 

 

『は?』

 

IS学園の面々が呆然としている中、オオカミからボールを受け取ったセンターのレキが正確な投球でサードに投げ、

 

「タッチアウトだ」

 

一夏はサードのジャンヌにタッチされてアウト。

ダブルプレーにより、武偵高チームは無失点で抑えたのだった。

 

一回の表終了

IS学園チーム:0点

武偵高チーム:0点

 

『つぎは武偵高チームの攻撃です。どんな攻撃が飛び出すのでしょうか!』

 

『まあ、うちは普通じゃないからな。さてはてどうなることやら、くくくッ』

 

『選手の皆さんはそれぞれ準備をしてください』





次は三章が終わったら書きます。

そろそろ18禁版も書くべきなのでしょうか?

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