なかなか時間が取れません。できるだけ早くあげられるように頑張ります。
それではお楽しみください
曲名が少し違ったので修正しました
奏side
なんで私はスターライト学園に選ばれなかったのだろうか。
私だってスペシャルアピールは決められた。面接でもスターライト学園への憧れをしっかりと伝えたのに。
「おめでとう!雪ちゃん!」
雪ちゃんがスターライト学園に決まった時、私は表面上は一緒に喜んでいた。だけど内心では雪ちゃんだけずるいとも思ってしまった。きっとその時に私の中で何かが壊れたのだろう。
雪ちゃんが親友ではなくて倒すべき仇になってしまったのだから。
もう雪ちゃんと一緒にいることすら辛い。
だから私は雪ちゃんを倒すために突き放して友達をやめた。
雪side
私は奏ちゃんに言われたことが最初は信じられなかった。
だけどその後すぐに奏ちゃんが走って去っていったことでわかってしまった。奏にとって私はもう友達ではなく敵なんだな、と
奏の走っていった方向を向いてそのまま立っていると後ろから声をかけられた。
「雪ちゃん、なにやってるの?」
ちょっとクセのある高い声、振り向いたところには星宮いちごちゃんがいた。
「いえ、友達にライバル宣言と半絶交宣言をされちゃって…」
うつむきがちでそう答えるといちごちゃんに抱きしめられた。
「うんうん、それは辛いよね。落ち着くまでこうしててあげるから。リラックス、リラックス。」
抱きしめられたことで私は奏とのことを割り切ることができた。
「ありがとうございます、いちごちゃ…じゃなかったいちご先輩!」焦りつつお礼をいうといちご先輩は気にしてない様子で答えてくれた。
「気にしてないよ?好きな方で呼んでいいし、ね?」
私は拍子抜けしてしまった。じゃあいちごちゃんと呼ぼうと決めた。
「じゃあ雪ちゃん、私についてきて。」いちごちゃんは私の手を引っ張って歩き出す。しばらく歩くとバスが止まっていた。
「ほかの合格した子達はもう行っちゃったから。私と同じバスで行こう。」いちごちゃんに案内されバスに乗ると中には何人かのアイドルがいた。
その瞬間私はガチガチに緊張してしまった。
なんせ美しき刃、紫吹蘭ちゃんや、アイドル博士の霧矢あおいちゃん、それに現スターライトクイーンの大空あかりちゃんが乗っていたからだ。
「アンタがフィーバーアピールを決めた桜野雪か、すごいな、どこかでレッスンしてもらってたのか?」蘭先輩に聞かれた。
「私のモノマネ、穏やかじゃなかった!今度ほかの子もやってみせて!」目を輝かせながらあおい先輩が迫ってきた。
「おめでとう雪ちゃん!初めてのステージであれだけやるなんてすごいね!私とは大違い…」大空あかりちゃんは最後の方テンションが心なし低かった。なんでだろう?
色々聞かれたことを答えていたがバスが動き出すと話はオーディション全体の話になっていった。
「今日のオーディションすごかったね~皆ハイレベルで、可愛い子もいっぱいいたし!」
いちご先輩がテンション高めに言った。
それを聞いてあおい先輩も確かにね、と返す。
「そんなにレベル高かったんですか…?」と、恐る恐る聞いてみる。
「レベルが高いなんてものじゃない。約半分の子がスペシャルアピールを出してる。むしろ異常なくらいよ。」
あおい先輩がそのまま続ける。
「本来こういうオーディションでスペシャルアピールを出せる子はほとんどいない。私の知る限り編入オーディションでスペシャルアピールを出せた子は1人、いちごだけ。
それより実力が伴わない子も多いしね。あかりちゃんだって今はスターライトクイーンだけど。フレッシュガールオーディションでは、ごめんねあかりちゃん。」
あおい先輩があかりちゃんに謝る。
「音は外すしダンスもうまく踊れてなかった。本来なら受からないところをいちごがアイドルの輝きみたいなものを見出して合格。今となってはそれが正解だったけどね。」
あおい先輩が言い終えるころにはあかりちゃんは真っ赤に顔を染めていた。
「あおい先輩いまそれを言わなくても…!」
あかりちゃんは抗議の目をあおい先輩に向けていた。
するといちごちゃんがあかりちゃんの肩を軽くたたきながら慰める。
「あかり、過去のことはあまり気にしなくてもいいよ。大事なのは今、アイカツ!をどう過ごすかだよ。」
そう言われあかりちゃんは泣きそうな声で「ありがとうございます!いちご先輩!」と言った。
それに対していちごちゃんは微笑みながら「先輩じゃないでしょ?あかり、ね?」と肩を抱きながら話す。
「ありがとう、いちご!」とあかりちゃんは言い直した。
そしてそのままみんなと話しているとバスは学校へ着いた。そのままあかりちゃんに部屋に案内してもらう。
「はい、着いたよここが雪ちゃんの部屋!」あかりちゃんに言われ「ありがとう。」と私はお礼を言った。
部屋の中に入ると中に一人の女の子がいた。
「あの子が雪ちゃんと相部屋になる
あかりちゃんに紹介されて私は一歩前に出た。
「桜野雪です、よろしくお願いします!」
元気よく挨拶をした。
すると佳乃さんも「佳乃菜華です。皆からは菜華ちゃんって呼ばれてるよ。よろしくね!雪ちゃん。」
笑顔で自己紹介をしてくれた。
「オーディション見たよ。すごいね!可愛くてかっこよかった!」
菜華ちゃんに笑顔でそう言われ私は少し照れてしまった。
それと同時に、つい3時間ほど前まで親友だった女の子を思い出してしまった。
ふとそんなことを考えていると菜華ちゃんに「ちょっとデュエットしてみよう」と誘われた。私は快諾しあかりちゃんと菜華ちゃんの3人でレッスンルームに向かった。
「曲はね~んーと、あれでいい?あかりもいるしSTART DASH SENSATIONで」
私は菜華ちゃんに聞かれ「お任せします」とだけ伝えた。
するとあかりちゃんが「だったら私も歌いたい!」と言ってきた。
菜華ちゃんはこれを快諾しまさかの現スターライトクイーンがスターライトクイーンになった時の曲を一緒に歌うことになった。
私は不安だったがあかりちゃんの「失敗しても大丈夫。雪ちゃんの周りに今いるアイドルは皆味方だよ。」と言われて落ち着くことができた。と、思う。
3人が最初の位置に立つとあかりちゃんが最初のソロを歌いだした。
「今日が生まれ変わるsensation 全速力捕まえて---」
伴奏が流れ出す。私も二人に負けないように歌う、がやっぱりまだ力の差は大きい。だから私は私ではないアイドルの力を借りることにした。最後の大サビでやることにし、私は歌いつつ声のピッチを変えていく。
そして大サビ。私が歌いだすと二人は目を見開き私のほうを見て驚いていた。それもそうだ。今回私が真似したのはかつてあの星宮いちごにアイドルになりたいと思わせるくらい虜にした元アイドルランク1位、あのマスカレードを超えたともいわれる伝説のアイドル、神崎美月だったのだから。
「始まる夢と 始めるキセキ 私を待っている---」
歌い終わると二人から大絶賛されてしまった。二人いわく「しばらく神崎美月の幻影が見えていた」らしい。
二人と話しながら私はこれから始まる私だけの物語を楽しみにしていた。
着替えて部屋に戻る途中で「桜野雪さん、学園長室へ来てください。」と呼び出されてしまった。あかりちゃんに案内され「失礼します」とノックし入ると中にはいちごちゃんと織姫学園長とドリームアカデミーの夢咲ティアラ学園長と音城セイラちゃんがいた。
いかがだったでしょうか?
次は五月の30日までにあげられるといいな…