アイカツ!〜始まる夢と始まったキセキ〜   作:響凪

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アイデアが今のところ湧いているのでハイペースで3話目
スランプにならないうちにプロットを作ろう。うん。
楽しみにしている方いるかわかりませんがどうぞお楽しみください


ハローニューワールド

今回のオーディションはまず、面接と実技で一次審査を行い、二次審査で3校の学園長と審査員のアイドルが相談しそのアイドル学校に入学させるかを決める。わかりやすくいうなら野球のドラフトのようなものだ。

もちろん競合した場合はくじで決める。

私は今さっき一次審査を終えたばかりで、あとは一次審査に合格するかどうかの発表待ちだ。今ちょうどラストの受験者が一次審査を受けている模様が控え室のモニターで見ることができる。

「桜野雪さん、一次審査の合格発表会場へお願いします。」

スタッフさんが呼びに来てくれた。私は準備を済ませていたのですぐに出ることができた。

大きな広間の発表会場へ着くと私は奏ちゃんを見つけた。

「奏ちゃんお疲れ様!」

私は声をかけた。奏ちゃんも気付いたみたいで

「お疲れ様!雪ちゃん!」と、手を振ってきた。私も振り返して小走りで奏ちゃんの元へ行く。

「すごいね雪ちゃん、初めてのイリュージョンステージでフィーバーアピール決めるなんて」

奏ちゃんが褒めてくれたが私は首をかしげた。

「何か私すごいことした?」

私がそう言うと奏ちゃんは驚いていた。

「え!?雪ちゃん気付いてなかったの?スペシャルアピール決めたんだよ!しかも今回のオーディションでも7人くらいしか決めてないフィーバーアピールっていうすごいのを!」

奏ちゃんは興奮して私に教えてくれる。

「ごめん、私ステージでいっぱいいっぱいだったからわからないや」

私は本当になにも覚えてはなかった。だって歌うので必死過ぎてダンスすら体に任せていたのだから。

しばらく2人で話していると部屋の照明が消えた。

いよいよ一次審査結果発表だ。前に張り出されたスクリーンに自分の番号が入っていれば晴れて一次審査合格だ。

少し緊張してきた。するとバッとスクリーンに番号が映し出された。明らかに少ない、受験者は約200人なのに映し出された番号は明らかに30ほどだ。私と奏ちゃんは自分達の番号を探しだした。私は152番、ゆっくりと見ていく80、125、147、152、あった、一次審査は合格だ!

隣の奏ちゃんを見ると肩を震わせていた。奏ちゃんの番号は54だ。私はもう一度スクリーンに目を凝らす。2、28、38、40、53、54、奏ちゃんも合格していた。

私は奏ちゃんの肩をそっと抱き寄せ「やったね、」と、声をかけた。奏ちゃんも「雪ちゃんもおめでとう」と涙声で言ってくれた。

一次審査は合格した。だけどまだ気は抜けない。これからがある意味では本番だからだ。ここからは一次審査合格者のみを残してその場で3校の代表によるドラフトが始まる。

各校が1人ずつ指名していく。

「3巡目、四つ星学園、山中奏さん。」

アナウンサーが奏ちゃんの名前を呼び上げた。

3巡目の選択は四つ星学園が最後だ。ということは奏ちゃんは四つ星学園に入ることになった。

私の名前はまだ呼ばれていない。いつ呼ばれるんだろう。少し不安になってきた。

「スターライト学園、5巡目 桜野雪さん」アナウンサーが私の名前を読み上げた。まさか、聞き間違いじゃないか心配になっていると「ドリームアカデミー、5巡目、桜野雪さん」と、また私の名前が呼ばれた。会場が少しざわつき始めた。それもそうだ、ここまで競合は1人もいなかったのだから。

星宮いちごちゃんと音城セイラちゃんが前に出てきた。

2人の前にはくじの箱がある。2人が箱の中に手を入れてくじを引いた。くじを同時に開き僅かな沈黙。

………すると青い袖の制服の腕が上がった。

「桜野雪さんを獲得したのはスターライト学園です!」

アナウンサーが叫んだ。

私はまだ現実を認識出来ていなかった。

私がスターライト学園のアイドルに?

「おめでとう雪ちゃん!」奏ちゃんの声で現実を強制的に認識させられた。

だめだ。嬉し過ぎて涙が止められない。

私の頬を幾重にも涙が通り抜けていく。

声こそ上げてはいないが私は泣いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

私が泣き止んだ頃にはもう二次審査は終わりに近づいていた。

最後の人の学校が決まるとアナウンサーが今後の説明をし始めた。

「このあとそれぞれの番号のバッチと引換に書類一式をお渡しします!その後書類の通りに手順を進めるようお願いいたします!」

私と奏ちゃんはそれぞれバッチと引換に書類をもらうと外で待ち合わせの約束をして控え室に戻った。

「私があのスターライト学園のアイドルかぁ」

イマイチまだ実感がわかない。

「とと、遅れるからそろそろ出なくちゃ!」

急いで荷物をまとめ外にでた。

外に出るともう奏ちゃんが待っていた。

「おまたせ!奏ちゃん!」

私は声をかけて謝った。

「ううん、待ってないよ。今来たとこ。」

奏ちゃんは笑顔を見せてくれた。

「でもね、1つだけ言いたいことがあるんだ。」

奏ちゃんは急に真剣になって言った。

「私たちはもうライバルだね。だから別々で帰ろ!」

そう言うと奏ちゃんは走って帰ってしまった。

私に何かを言わせる時間もくれないくらいに。

「なるほどね、お互い頑張ろ、()。」

相変わらず外は桜吹雪で薄紅色だった。




ごめんなさいノリと勢いで書きました。後悔はしていません。いつか書き直すと思います。
続きはやっぱり五月中を予定しています

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