「そういうわけで、エジソンが著作権料を支払うことで良いわね」
仕方ないので裁判に参加してやったわ。裁量は私。全部私。エジソンは弁護士にカルナ呼んでたけど、まるで言葉が足りないわ。
そんな意見なんて却下よ却下。第一エジソンの意見なんてひとつも聞いてないわ。聞いてあげたかったけれど、今回の場合、どうあがいてもバベッジ卿の勝利ですもの。
「しかしだな、盗作しようとしてしたわけでは、偶然同じ形にな」
「はいはい、それはわかってるけど、バベッジ卿の方がはるかに早く開発していたんだから仕方ないでしょう」
そう生み出したのはあちらが最初。信長がシナリオもあっちが先だからね、是非もないよネとか意味の分からないことを言っていたけれど、まあそういうことなのよ。
「良い、もしまた何かあったらレムリア(マハトマで殴るの意)だからね」
「わ、わかったエレナ君。頼むから角はやめてくれ角は」
「まあまあ、ミセス・ブラヴァツキー。私としても大人げなかった。しかし、こういうところははっきりさせていないと後々問題になるからね。協力に感謝しよう」
「はいはい、だったら働いてもらうわよ。バベッジ卿、あなたの力で機械化歩兵と同じ、ヘルタースケルターだっけ? を生み出せるのよね」
「魔力が続く限りは」
「なら問題ないわ」
魔力なら地脈から引っ張ってくればいい。そのへん魔術師のサーヴァントなんだからできる。とりあえず、これでケルトと条件は同じ。
サーヴァントも多いから相対的にはこちらが有利。
――でも、それじゃ困るのよねぇ。
それがわかるからバベッジ卿も出てくるつもりはなくて通信だけで済まそうとしていたのだし。
世界をもとの形に戻すのなら勝ちすぎても負けすぎてもいけない。膠着状態が望ましい。エジソンについているけれど、これでもあたしたち英霊なのよね。
世界を救うそのために戦っている。決して、アメリカを救うなんていうのが最終目標じゃない。だからこそ、エジソンのアレをどうにかしないといけないのだけれど。
「難しいのよねぇ。はぁ」
「エーレーナー君!!」
「…………」
さっき、裁判は終わったはずなのに、今度は何。
「なに」
「すごい筋トレマシーンを作ったぞ! スパルタの王の要望なんだが、まずは君に見てもらおうと思ってね。見てみてくれたまえ。ここを持って引くだけなのだがね。なんと発電ができるのだよ! ここ、ほら、ここここ。見てみてくれエレナ君! 直流だよ!」
「…………はぁ」
「どうしたんだ、エレナ君。溜め息なんてついて、悩みか! ならばこの私に話してみるのはどうだろう! うむ、良い考えだ。悩みというのは人に話してこそだからな! あいつと違って私は人の話を聞けるのだ!!」
――ああ、頭痛い。
「はいはい、すごい凄い。だから、ちょっと出て行っててくれるかしら。というか、仕事はどうした、仕事は!」
「仕事か。ふむ、無論、それは済ませているとも。機械化歩兵の強化に入ったところだ」
「じゃあ、そっちに集中してくれるかしら。あたしはあたしで今、忙しいの」
さっさとあのライオン頭を追い出す。これでようやく静かになったと。
「エレナ殿!!」
むさくるしいのがやってきた。スパルタの王レオニダス一世。今度はいったい何なんだろうか。
「許可を、許可を下され! スパルタブートキャンプの許可を! ここは筋肉が足りませぬ。これでは勝つも勝てぬ。労働者たちも日々の労働で疲れているはず。その疲れも筋肉で癒せると計算がはじき出しましたぞ。適度な運動としてぜひ許可を!」
「それ、エジソン案件よね。どうして、あたしに持ってくるのかしら」
「エジソン殿にお話ししたらエレナ君が許可したらいいよと言われましたので」
――少しは自分でやりなさいよ。大統王でしょう……。
「少しならいいわ。生産に問題がない程度にしておいてくれるのよね」
「無論、状況がわからぬほど脳まで筋肉になったわけではありませんので」
「ああ、そう」
「それと……」
「それと?」
「そ、そちらの浮いている人形は幽霊ではないですよね!?」
「は?」
レオニダス一世が指さしたのはオルコット大佐。なるほど、確かに身の回りのこといろいろとやってくれるようにしていたけれど、確かに知らない人が見たら幽霊かと思うわよね。
でも、なんでかしらこの過剰な反応。まさか、あのスパルタのレオニダス一世が幽霊が怖いなんてないでしょうし。
まあいいわ。
「これはオルコット君よ。大佐と呼びなさい」
「は、はあ、つまりそれは、幽霊ではないと?」
「ええ、そうよ」
「ほっ――いえ、なんでもありません!」
なんかあからさまにほっとしたんですけど、この人。もしかして――。いえ、今は関係ないわね。
「他にはない? ならさっさと出て行ってね」
暑苦しいのよね、良いひとなのはわかるけれど。それでも、ようやく静かになった。そこで一瞬待つ。こういう時に限ってまた誰かやってくるのだ。だから動かず身構えておく。
しかし、少し待っても誰も来なかったので、力を抜く。ようやくゆっくりできると思った瞬間。
「おーい、ミセス」
「うひゃぁ!?」
「ありゃりゃ、驚いた? オジサン傷つくなぁ、しっかりノックしたってのに」
――どの口が言うのよどの口が! しっかり気配消して入ってきておいて!
――初めからそうするつもり満々だったんじゃないの。
「報告だぜ」
「……」
「そう睨むなって、オジサン悲しくてないちゃうぜ」
「報告は」
「勝った。とりあえず、主要な防衛拠点の全ては守り切った。どうやら敵さんサーヴァントが一騎やられたらしいね。オジサンたちに対する圧力がそれなりに減ったからね」
それは朗報ね。それはつまりカルデアのマスターたちが巧くやっているということであるからだ。世界を救うための切り札。
こちらとしてもうまくやってくれているということは助かる。こちらの邪魔はいまのところしていないし。なによりこちらに戻って邪魔だったアルカトラズ島をどうにかしてくれるというのならむしろ歓迎だ。そのために少しだけ警備の穴を作ったのだから。
「よくってよ。さすがはトロイアの英雄ってところかしら」
「まあね、防衛戦はオジサンの得意とする戦だからねぇ」
「なら、次のお願いをしようかしら」
「良いぜ、オジサンにできることならね」
「じゃあ、頼むわ――」
トロイアの英雄もかえってようやく静かになった。
「今度は誰」
と思ったらノックされるドア。
「ああ、忙しかったかな」
入ってきたのはブーディカだった。
「いいえ、何か用かしら」
「疲れているだろうと思ったからケーキを作ったんだけど、食べる? ちょっと多く作りすぎちゃって」
「良くってよ。紅茶もあると良いのだけれど」
「もちろん。エジソンさんもみんなで食べようって話だから、来てくれる?」
「ええ、もちろん行くわ」
遠くの戦場できっと戦っている誰かがいる。けれど、少しくらいはいいわよね。
「急いできてくれ! エジソンが、暴れ出した!」
「ああ、もう、今度は何!」
やっぱり、ゆっくりできないようだった――。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「到着しました。あれがアルカトラズです」
「ああ、うん、そうだね」
はっきり言って、そんな状況じゃない。
「マスターから離れてください。淫乱がうつったらどうするのですか!」
「えー、やだよー。キミの方が離れたらー?」
なんで、オレを挟んで清姫とアストルフォが言い合いをしているんだろう。というか引っ張らないで、エドモンのインバネスがやぶれたらどうするんだ。
そういってもむしろ破りましょうと言わんばかりに清姫が引っ張ってきた。
「ちょ、やめて!」
「ほら、マスターが嫌がってるよ。やめなよ」
「そういうあなたも引っ張っているではありませんか。あなたが離したらどうですか」
ぎゅうと抱き着いてこないで。当たってる、色々当たってる。てか、アストルフォは男でしょ!? いや、なんかいい匂いしてるんですけどこの子。なんなの、いったい!?
いやー、なんか変な扉ひらきそうなんですけど。
「マスターマスター!
「さあ、行きましょう。あそこに患者を治す手段があるというのなら、立ち止まるひまなどありません」
ああ、誰かこの状況を何とかして。まともな人たちが全員暗殺に行ってしまい、こちらにはカオスな奴らしか残っていない。
「マシュ」
「先輩、最低です」
「なんで!?」
「はっ!? す、すみません、先輩。なんだか、いろんな女性サーヴァントに抱き着かれる先輩をみたら、なぜか口走ってしまいました。すみません先輩」
「ああ、うん、わかってる。ごめん、マシュ。大丈夫だ、オレはマシュ一筋だから!」
「先輩!」
「なあ、頼むからラブコメしているひまがあったら早く向こうにわたる手段を考えんか。さすがの余もきついのだぞ」
――そうだった。
ラーマのひとことで目的を思い出し、アルカトラズ島を見る。それほど離れてはいない。泳いでいけそうであるが、オレには難しいとドクターが言う。
それには同意見だった。水は冷たいし流れも速い。泳げはするけれど、そんな悪条件の中を泳げるほど泳ぎは達者ではない。
だからまずはボートを探す。浜辺の老人がいたのでボートを借りたのだが、どうやら向こうには竜種がいるらしいのだ。
竜種。最強の種族だ。だが、恐れる必要はないとエリちゃんはいった。そういえば彼女も竜種だ。それに、フランスでは嫌なほど戦った。
あの時はジークがいたからかもしれない。だけど、オレたちはあの頃とは違う。オレは変わってないけど、マシュは強くなっている。
それにあの時とは違うけれど、仲間がいるのだ。だったら勝てないはずがない。
「行こう。どうやら当たりみたいだしね」
「はい、竜種がいるのならばきっと誰かがいるはずですから」
船をこぎ出す。予想した襲撃はなかったが、到着した途端ワイバーンたちが襲い掛かってきた。サーヴァント反応もあるようだが、動く気配はない。まずはワイバーンを相手にしろということらしい。
試しているとラーマは言ったが、そんなことは関係ないとばかりにナイチンゲールが突撃する。道中で、さんざんケルトの兵士とワイバーンと戦わされた。
それでも、オレたちは進んだ。その先にシータがいると信じて。
「く――」
「ナイチンゲール!」
「大丈夫です」
「大丈夫ではなかろう。余の為にあまり傷つかないでくれ」
「黙りなさい。私がこの世で二番目に嫌いなのものは治せない病気。一番嫌いなものは、治ろうとしない患者です」
――――。
その言葉に思わず言葉を詰まらせたのはオレの方だった。治せない病気はいつか治せる。だが、治ろうとしない患者を治すのはどんな医者であろうとも不可能だ。
たとえ、どれほど技術が進歩しようとも、治ろうとする気のない患者は治らない。医者が何を言っても聞かないからだ。
――そうか、そうか……。
それはあいつに会う前の僕のことだ。治ろうとしない患者。きっとエドモンに、メルセデス、いやナイチンゲールに出会わなければきっと今もそうだったに違いない。
変われていると良いと思う。でも、きっとまだまだなんだろうな。
――でも、待て、しかして希望せよ。
いつかきっと必ず変わる。だから見ていてくれ。そう思う。
「ああ、そうだ。オレが言うことじゃないけど、ラーマ。待て、しかして希望せよだ」
「ふむ、マスター良いことを言います。待て、しかして希望せよ。どこかで聞いた気がしますが、これほどまでに想いのこもった言葉はありません」
「待て、しかして希望せよ、か」
「そうだ。待って、いつか必ずと。君も待ってきたはずだろう?」
シータとラーマは同時に存在できない。そういう呪いがある。だが、それでも望みを捨てずに待ち続けようやくめぐってきた奇跡なのだ。
「そうです。わたしたちは必ずラーマさんをシータさんのところに送り届けます!」
「そうよ! 絶対よ。
「だから、諦めるなよ。オレも諦めない。何があっても、進むって決めたんだ。だから、ラーマ」
「はは。まったく、無論だ。望みがある。ならば、死ぬわけにはいかんだろう!」
「行くぞ、次で最後だ!」
そして、ついにアルカトラズ刑務所の入り口にたどり着いた。そこで待つのは一人の英霊。サーヴァントだ。真紅の剣を持った男。
「サーヴァント!」
「おう。アルカトラズ刑務所にようこそ。入監か? 襲撃か? 脱獄の手伝いか? とりあえず希望を言っておきな。殺した後でどうするか考えてやるからよ」
「こちらの患者の奥方が此処に監禁されているかもしれないので、いるのならば治療に必要なのでお渡し願います」
そう聞いて敵サーヴァントはおいおい、面会かよと呆れたようすだ。
「だが、奥方ね。いるぜ。まあ、俺は解放する気はないがな」
「なら、話をする必要はありません。治療の障害は排除します」
「クッ……はははは、バーサーカーってのもいろいろいるもんだ!」
「なんつーか。イヤな気分になるタイプのサーヴァントね」
「エリちゃん?」
エリちゃんが何かを感じているようだった。
「なんていうか、すごい嫌な気分よ、あいつを見てると」
「そうりゃそうだろうな。そこの嬢ちゃん! 俺の
英文学最古の叙事詩と謳われる物語の主人公ベオウルフ!!
――まずい。
ならば手に持つあれは魔剣か。
「さて、んじゃまあ、やるか――」
「全員で行くぞ!」
ベオウルフとの決戦が始まる。
竜種が現れる。えりすぐりというそれを前に、ひとまず
「マシュはナイチンゲール、アストルフォとベオウルフの相手。清姫とエリちゃんは竜種の相手を」
竜殺し相手に、曲りなりにも竜の因子を持つ二人を戦わせるのは駄目だ。だから、二人には周りの竜種を払ってもらう。
「マシュは防いで、攻撃はナイチンゲールが。アストルフォは遊撃。もう好きにやって!」
「了解です、先輩!」
「はーい!」
ベオウルフという英雄は武具による技巧よりも、無窮の武錬と天性の肉体を以て得た剛力を武器とする。それは彼の伝説からも判明しているし、彼の振るう魔剣はサンタさんが振るうものと違ってそれほどに技巧を感じない。
ただ感じるのはすさまじいまでの剛力からくる威圧感だ。力が強いということはただそれだけで強さに繋がるのだ。
技巧などいらぬ。ようは力で叩き潰してしまえばいいのだ。技巧、技術。そういったものは力の弱いものが強いものに勝とうとするために用いるもの。極論、相手との力が隔絶していれば技術など意味をなさない。
だが、こちらもサーヴァントだ。力が上でも、それでもその差は隔絶しているとはいいがたい。それに、これまであらゆる攻撃を防いできたマシュだ。
たとえベオウルフが相手であろうとも――。
「ほぉ! やるじゃねえか盾の嬢ちゃん!」
「くっ――」
防ぐことができる。絶妙に相手の力を流している。これまで培われた数々の経験が最適な防御をマシュに選択させる。まともに受ければ吹き飛ばされ、そのまま倒される。
ゆえに腰を落とし、地に根を張るかの如く立ち、相手の力を受け流すのだ。その間に防御を考えない鋼鉄が服を来た女が突撃する。
バーサーカーとしての膂力によって振るわれる拳やら拳銃やら。本当に看護婦なのかと思ってしまうほどだ。
「はは、すげえすげええ!! ――ぐ」
更に要所要所で入るのはアストルフォの援護だ。
そして、その一瞬のすきに
「ぬ、お――」
ベオウルフの膝から下が一時的に強制的に霊体化し、立ち上がれなくなる。
「あれ、考えてやってるのかなぁ」
理性が蒸発とか言われている割に強い。なによりこういう敵にはあの宝具は有効だ。どのような英霊でも脚部を奪われれば戦力の大幅な低下は免れない。
そこに叩き込まれる容赦のない拳。無論、相手はベオウルフだ。足が霊体化してなお恐ろしい力を持っていることに変わりはない。だが、踏ん張れないということは力が落ちているに同義。
マシュが完全に受け止め、ナイチンゲールの拳が入る。ベオウルフの幸運によって転倒状態から回帰しようとするが、
「アストルフォ!」
「はーい!」
もう一回だ。マシュが抑え、ナイチンゲールが攻撃したわずかな隙をオレは見逃さない。魔術礼装によってアストルフォを強化してもう一度、食らわせてやる。
転倒状態は持続。
「令呪によって命じる! アストルフォ、奴を倒せ!」
ここは令呪を使う。
「キミの真の力を見せてみろ! 『
このメンツの中でもっとも威力が出るのが清姫か彼の宝具だ。だからこそ、ここだ。グレンデルの巨人を殴り殺すような頭おかしい筋肉馬鹿。ステータスの大半がAとかいうふざけたサーヴァントを相手を倒すにはこれしかない。
ヘラクレスを相手にするより楽だと思えば良い。でも、油断はしない。ここで確実に仕留める。必ず、ラーマをシータに会わせる。
「だから、ぶちぬけ!」
幻獣・ヒポグリフにまたがったアストルフォがベオウルフへと突撃する。Aランク相当の物理攻撃。いくらベオウルフでも転倒状態では受け止めきれない。
「――が」
直撃し吹き飛ばされる。令呪と魔術礼装によって強化された一撃。
「さすがに、きいたぁぜ。おお、こりゃ」
「邪魔です」
さらにナイチンゲールの追撃。吹き飛ばされたところを容赦なく殴りつける。
「っぁ、ああくそ。降参だ、降参。さっきのが効いた。ったく、本当に看護師かよ。てか、そっちの女装した男いや。それをうまいこと使いやがるマスターか。ったく、厄介だなおい」
「ここまでいくつの特異点で戦ってきたと思ってるんだ。オレだって成長してるんだよ」
相変わらずびびって一歩も動けないけどな! 頼む、清姫はやく戻ってきて。動けない。マシュは警戒してるから、頼む。
「はい、マスター。ただ今戻りました」
「ふぅ、ありがとう清姫。怖いから後ろに隠れさせて。いつも、ごめんね」
「はい、どうぞ! なんならずっと後ろに隠れてくださっても良いのですよ!」
「いや、さすがにずっとは駄目だと思うから。とりあえず。通らせてもらうぞ、ベオウルフ」
「ったく、通れよ。どうせ、ここで起きたとしても、対策してんだろ?」
「ああ、練習したガンドを食らわせてから全員でぼこぼこにしてやる。それとエリちゃんの自分の為だけに謳うヒットソングを聞かせてやるよ」
――オレは絶対にやりたくないけどな。
「そいつは勘弁だな。そんな気がするぜ。行けよ、奥方が待ってるぜ。安心しろ、俺は指一本触れちゃいねえ」
「ああ! 行くぞナイチンゲール」
「無論です」
彼女が収監されている場所へと、オレたちは向かった。
シータまで行かなかった。
エレナパートは、うん、シリアスに耐えられなくなった。ギャグ書きたくなったんだ。
ぐだ男パートはしっかりやったし。ベオウルフはアストルフォの活躍によりラーマを出さずに勝利。
これなら、ラーマ様とシータは何とかなるよね! という私の希望の為にやった。苦情は受け付けぬ。今度こそ二人には幸せになってもらうんじゃい!
批評など知らぬ。三人で勝てるのとか知らぬ。ベオウルフには済まんが、ラーマ様とシータ様の二人の再会の為にちょっと倒されて。
ということで倒させてもらいました。何度も言うが、批評など聞かぬぞ。聞かぬからな!
絶対にラーマとシータでラブコメ書くんじゃい!
呪い? 知らぬ存ぜぬ。マスターの力を見せてやるわ! 巌窟王の意思を受け継いだ、マシュに恋するぐだ男が愛する二人を引き裂かせると思うてか。
次回、ラブコメじゃ。何があろうともラブコメしてやるんじゃ。
てなかわけで、呪いをどうするかアイデアなにかなにものか。
この際、ぐだ男の何を犠牲にしてもいいから、ラーマとシータを会わせてやりたい。